王は愛する 第12話(下) リンは知っていた

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(2017.09.06)

王は愛する 第12話(下) リンは知っていた

黒笠の男

雷の閃光の下、リンはすれ違う男の腕の刺青を見ます。
そして、剣を交える中で男の顔も見ます。

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「これがお前の顔なのだな。
 ずっと気になっていた」

「質問がある」

「先に一騎打ちだ。 質問はその後だ」
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「いつまでそのような生き方をするのか?」

「何ということか?」

蛮族の護衛だ

「!」

「いつになったら高麗の民の立場につくのか?」

「いったいお前は何を言い出すのか?」

「心に“高麗”と言う言葉を刻んでくれ。
 待っている」
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サンとピヨン

「あんな奴との婚姻はいけません」

「しかし、貴族ではある」

「でもお嬢様を殴ったと言ったではありませんか。
 その唇の傷は殴られた痕です」

「…」

「それだけでなく、お嬢様は“酷い奴”だから“結婚してはいけない”と言いました」

「私は直感で動くからね」

「どうか、船に乗って遠くの国に逃げて下さい。
 以前のように私がお仕えします」
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「逃げたらアボジはどうなるの?」

「ご主人だってご一緒できます」

「すべての財産を投げ打っていったいどこに行くと言うの?」

「そんな財産のことは構いません」

「何千もの人がアボジの下で働いているのです。
 私だけのために人々を見放すわけにはいかないわ」

「では、結婚すると言うのですか?」

「また、泣いて…」

「どこに行くのですか?」

「アボジと一緒に酒を飲むわ」

「…」

「あんたは泣いて、私は酒を飲む…」
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リンが来ていました

「ここで何を…?」

「…」

「聞いているのよ。 いつからここに?」

「…」

「聞いていたの?」

「いけないですか?」
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リンは王妃の春の祭りの招待の飾りを届けるためでした。

明後日のチェリュン宴に参加して下さい。私が同行します」とエスコートを申し出ます。

「明日また会いましょう」

「なぜ明日?」

「準備があります」
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「行きましょう。 チェリュンに…」

「いいのですか?」

「これが最後になるから…」

「何が終わりですか?」

「これまでの全てだわ…、泣いたり笑ったり…。
 これまでの全てのことを記念にするわ」

「…」
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タン

「早く! 待っていたわ」
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「あんたもいらっしゃい! スイン!」
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「“一緒する”のでしょう? スイン?」

「ただ一緒に列席するだけだ」

「それでいいの? 本当に?!」

(小さな声で)「お前は…」

リンの恋人として恥ずかしくないようにと、タンはサンの衣装と装飾品を見繕います。

「そんなことは言ってはいない」

「いいえ、言いましたよ、スイン!」
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「これでどうかしら?」

「…」

「可愛いわ」
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「…」
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外で待つリン

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「…」
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「…」

「…」
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宮廷でも準備が進んでいます。

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「…」
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タンもポール(May pole)を準備していました。

「さあ、では踊りの練習だわよ!
 五月祭の踊りだわよ」
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# 花やリボンで飾った柱の周りで踊る5月の祭り(西洋ではメイデイに行われる)

「簡単なのよ。
 この絹が運命の象徴で…、絹布を持ってこうして舞うのよ」

「…」

「さあ、スインもこうやって…」

「…」

「…」
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「音楽がないと乗らないわね。
 楽士を呼ぶからちょっと待ってね。
 練習していてよね」
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「最期だと言いましてよね。
 結婚するつもりですか?」

「…?」

「未婚の男女だけが宴には参加するものです」

「そうだわよね」

「そうです」

「だから、そう言うことだわ」

「だから結婚するつもりなのですか?」

「そう聞かれると…」

「結婚するのですか?」

「…」
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「受け入れてはいけない。
 この求婚を…」

「…」

「決して受けてはいけない」

「…」
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「サンお嬢様…」

「!」
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# この続きは明日の夕刻にします。
(出張中です)

第12話の仮面舞踏会の前日までを視聴して、その後は視聴をストップしてブログを作って来ました。
他方、韓国での放送は既に第32話まで進んでいますので、今週と来週の放送で終了します。
間を飛ばして先週末に第32話を見ましたので、その際に気付いた点を以下簡単に書いておきます。

ラブラインのファクトとフィクション

1.ファクト
先週水曜日には、
ワン・ウォンは17歳(1292年)で「趙氏」を世子嬪(セジャビン)またはピングン(嬪宮)を(妻に)迎えた。
さらに、21歳(1296年)の時に、忠烈王(第25代)からの慣例により、元(モンゴル)からの妻(フビライ・ハンの曾孫)を迎える。
と、以上を書きました。
また、先に記したように、ウォンの即位(第26代王)は33歳の時です。

2.フィクション
ドラマのウォンは19歳です。
下の写真のようにタンが大礼服を着ていました。
また、ウォンはサンのことを財務大臣の後継者と認めるようにと、王妃(元成公主)からの捺印の命令書を貰います。

疑問の次の2点です。
・すでに第25代・忠烈王は傍に誰かが付いていないと歩けないくらいに衰弱していました。
・元からの妻はどうなるのか?

つまり、ウォンの17歳から33歳(即位)までのことを凝縮して、フィクションが脚本化され、演出がなされているのではないか?
と、想像しています。

なお、大礼服(テレボク)は王妃または世子嬪が結婚式とか大きな国事の際に着用します。
雉衣(クィイ)とも呼ばれ、雉(キジ:クィ)の刺繍がなされた最高位の礼服です。
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(国立故宮博物館にて昨年11月撮影)

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王は愛する 第12話(上) 脅し

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(ニガウリの花:2017.09.05)

王は愛する 第12話(上) 脅し

「一人なのか?」

「何人かの連れと、もう一人…」
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7年前からサンの世話をしていたアジュマと共にチョンが来ていました。

「お会いできて嬉しいです」

「連絡もせずに失礼しました。
 サンお嬢様のことで来ました」

ワン・ジョンは貴重な物として招待状にあたる飾りを出します。

「これはワンビ媽媽の祝宴の招待ですね?」

「お受けしますか?」

「もちろんです」

「お望みなだけ買い上げて下さい」

「我が家にはその名誉に値する者は多くはありません」

「そんなことをサンお嬢様が聞くと嘆きますよ」

「娘は大祝宴は苦手なのです。
 ご存知のようにあのような顔ですから」

「これはサンお嬢様のために私が持って来ました。
 まさか私の望みを断りはしませんよね?」
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「…」
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ウン・ヨンベク大監はすぐに、
「しばらく、開京には姿を見せないようにしてくれ。
 トタ山で見つけたら、
 洞窟かどこかに姿を隠すように命じなさい」
と、執事のコ・ヒョンに命じますが、サンはまだ市内にいました。

そこにソン・イン

「久しぶりに会ったな?」

「私は覚えていません」

「狩場の森で会った。
 そして、お前の短刀を奪った」

「あ~、あの短刀はどうかお持ちください。
 では…」
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しかし、「道が凍って滑りやすくなる時間で、馬には追い付かれるでしょうし、闘っても私には勝てない」とサンはソン・インに脅されて馬に乗せられます。

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東宮殿

「ソファからはこれだった。世子チョハのためだ」と、硯箱を見せるウォン

「素晴らしい贈り物ですね」

「お前の短刀も素晴らしい。
 私の“ソヨンの剣”と交換しないか?」

「それは仮想の剣でしょう?」

「いや、実在する」
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「今夜はこれだ」

「春の祝宴の招待ですね?」

ウォンはソファの分まで差し出します。
「自分であげた方が彼女も喜ぶのでは?」

「“八礼の日”まで俺はオマ媽媽の付き添いで身動きができないから、
 お前の方から渡してくれ」
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「俺たちは長い付き合いだし、お前は一線を超えることはないと思うから、
 是非お前から手渡して、連れて来て欲しい。
 俺が愛する人を連れて来て欲しい」

「…」

「…」

「明日には山に帰ると言っていたのに…」

「だからこそだ。何があっても連れて来て欲しい」

「…」

「服も男物のようじゃないようにしてくれ。
 これは世子の命令だ」

「…」
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「すべての人が仮面を被っていますから」とピヨンも誘われますが、そこにサンを連れてソン・イン
アジュマが「サンお嬢様! お懐かしい…」などとペラペラしゃべってしまいます。

「アイゴ~、アガシ! こんなに美しくなって…」
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「…」
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「あの尋問では誤解していた。
 なぜ身分を隠していたのか?」

「…」

「…」

「ピヨンや。 大丈夫だからここを出なさい」
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「座りなさい。 話を聞こう」

「すみませんでした。私が…」

「ここまでだ。
 しかし、良いこともあろう」
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「7年前に不幸な事件がありました。
 しかし、幸いにもワン家の若旦那が通りかかって娘さんを救いました。
 しかし、間違いがあって、
 顔を傷つけたのが娘さんの方だと思っていたというのがこれまでの話です」

「…」

「ウン大監は“娘を貢女にすることを避けるために行ったこと”だということにして下さい。
 顔に傷がある女は元には差し出すことはできませんからね」

「話は否定できません」
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「そうでなければ、財産をはたいて、
 娘のことを“貢女”から逃れさせることです」

「…」

「きっと、お金に目が眩んでたくさんの者たちが支援するでしょう」

「…」

「父親の悲しさが解っているようですね…?」
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「もちろんでしょうね。
 だから、私たちは味方同士になりましょう」

「では、ご理解のお返しに何をすれば良いのでしょうか?」

「道は一つだと思いませんか?」

「…」

「ワン家の次男との婚姻を進めることです。
 最初の計画どおりに…」
(イン)

「私は大監の義理息子になることをいつも願っておりました」
(チョン)

「…」
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# 貢女(공녀、コンニョ))

主従関係を結ぶのは政治・外交的には、冊封国が安全保障を得るためだと思います。
しかし一方の義務として、大陸の皇帝に対しての特産品などの贈答や騎馬・弓兵、奴隷の提供、そして皇室に名家の娘を嫁がせることが慣例化されていました。
ウン家のサン、ワン家のタンはその対象でもあります。
こうした宮廷内外の女性を取り仕切るのが内命府(ネミョンブ)で、その長である王妃の職務権限の下にありました。

# 八礼の祭り
may pole
5月の春の祭りのことのようで、春を祝うと共に未婚の男女が出会う場所でもあるようです。
西洋では今でも行っている、古代ローマ帝国が起源の“メイデイ(5月1日)の祭り”のこと。
メイポール(May pole)の大きな柱がリボンや花で飾られて、男女が踊ります。

これが半島にも伝わっていたかどうかは不明ですが、
例えばドラマ『チャン・オクチョン』では、
両班(ヤンバン)の若者たちが集い、お祭りのクライマックスは打上げ花火でした。

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<古代の韓半島>(3) 「元寇」と若者の命

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(トネリコの木 2017.09.01)

<古代の韓半島>(3) 「元寇」と若者たちの命

1.弘安の役(1281年)

元寇の第一次「文永の役(ぶんえいのえき・1274年)」に続く第二次が「弘安の役(こうあんのえき・1281年)」で、合せて「蒙古襲来」とも呼ぶようです。
とくに2度目の「弘安の役(1281年)」において、日本に襲来した軍船の数はそれまでの世界史上最大規模であったとのこと。

ウィキペディアでは、次のとおりです。
1280年11月 (高麗は)元に使者を発し、兵船900隻など準備が完了したことを報告する。

(元と高麗の連合軍が出帆するのは翌1281年5月)
1281年(弘安4年・至元18年)、
元・高麗軍を主力とした東路軍約40,000~56,989人・軍船900艘と旧南宋軍を主力とした江南軍約100,000人および江南軍水夫(人数不詳)・軍船3,500艘。
両軍の合計、約140,000~156,989人および江南軍水夫(人数不詳)・軍船4,400艘の軍が日本に向けて出航した。
日本へ派遣された艦隊は史上例をみない世界史上最大規模の艦隊であった。
そして、
1281年8月、主に九州北部が戦場となったと記されています。

2.石築地(いしついじ)

第一次の「文永の役」から7年を経ていますから、迎え撃たないといけない鎌倉幕府の準備も万端だったようです。
北部の博多湾岸などには石築地(いしついじ:石垣)と呼ばれる防衛線を敷設しました。

高さが平均して2メートル以上もあり、総延長は(西の福岡市西区今津から東の福岡市東区香椎までの)約20kmに及ぶというのが定説になっているようです。
とくに、陸側に傾斜を持たせ海側を切り立たせているという構造物ですから、海からの上陸作戦は難しかったと考えられます。
従って、
博多湾の防衛ラインを突破するという史上最大の上陸作戦は困難を極めていたものと想像できます。

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石築地(いしついじ:石垣)
石築地
(福岡県:元寇史博物館など)

では4400もの軍船はどうなるのでしょうか?
恐らく湾上で待機を余儀なくされたと思います。
さらに、
5月に出帆して、壱岐・対馬を征圧して、3か月後に辿り着いた上陸予定地ですから、矢も食料も既に不十分だったと思います。

3.台風シーズン

海岸線の防衛ラインに加えて、いわゆる“神風”と呼ばれた台風のこと。
第一次「元寇」は既に10月でしたので台風シーズンは終わり、気象学的にも台風の可能性は小さいとされます。
他方、第2次「元寇」では台風の直撃があった可能性が大きいとされます。

(図表の右側が元と高麗の連合軍です)
kouan no



海上の船舶にとって台風ほど危険なものはないでしょう。
さらには、
日本の長弓に比し、射程距離が2倍の200mに及ぶとされる騎馬民族が使っていた短弓も無意味。
それに対する御家人(サムライ)たちは馬も武器も、そして兵卒の食料も十分でしたから、戦意にもギャップがあったことを感じます。

図表のとおりで、元と高麗の連合軍の兵士たちのほとんどは帰らぬ人となったようです。
10万人以上もの若者たちをそれぞれの家族が失ったということになります。
なんとも無駄な闘いであり、悲惨な戦争の結果でした。

4.元の衰退期

世界史図録(山川出版社:2014.03)を開くと(p.285)、
元は、
「1257年 ベトナム侵入失敗」

(1274年の文永の役
 1281年の弘安の役)

「1287年 ナヤンの反乱」
「1289年 カダアンの反乱」

「1292年 ジャワ遠征失敗」

1328年 南北に分裂
と記されています。

そして、1368年には「明」国が建国しています。

(先週の<古代の韓半島>)
http://jumong007.blog133.fc2.com/blog-entry-3349.html

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『六龍が飛ぶ』で見たシーンです。
<朝鮮王朝>を建国した李成桂(イ・ソンゲ)の回軍(フェグン)の決断は賢明でした。
そして、兵士への優しさと家族への愛を感じさせたセリフでした。
2016年1月27日の記事の一部を再度アップしておきます。

鴨緑江(アムノッカン)の中州の威化島(ウィファド)からの回軍は1388年のことです。
同年に総大将(首相)だったチェ・ヨン将軍を逮捕します。
建国まで、あと4年。

「我々5万の兵士は家族の元に帰るのだ!」
sone lee


「5万の子供たちがいるんです!
 我々には10万の両親がいるんです!」

そしてムヒュルの、
「どうか俺の弟たちを救ってください。
 ここにいる俺の弟たちのことを救ってください!」

戦争って、家族の誰かが亡くなる…、そんな悲惨なことですよね。

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王は愛する 第11話(下) 会議は踊る

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# 今日は9月9日で重陽の節句です。
奇数は“陽”、偶数は“陰”なのですが、奇数の中でも一番大きな9ですから、“陽の気”が一番強い日だと言われます。
菊の節句ともいわれ中でも黄菊は「信義」、つまり“信じること”の花言葉でもあります。

王は愛する 第11話(下) 会議は踊る~リンの釈放

堂上会議

「大法官の三男のワン・リンは、
 先のチョンファ・ワンビ媽媽の甥です」

「投獄されていることをお知りになると、
 心を痛められると思います」

「ワン・リンの才能は宮中だけではなく、町でも評判です。
 身分の低い者にも紳士的な振る舞いで有名ではないでしょうか?」

「彼を落とし入れたのは私ではない。
 大臣たちがそうしろと言っていたじゃないか?!」

「しかし、チョナ…」

「…」
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そこにワン・ヨン大法官(法務大臣)

「この国の著名な学者たちを集めて来たな。
 お前の息子を救うためなのか?」

「いいえ、チョナ!
 私の不忠の息子を救うためではありません。
 もしも私の息子に反逆の精神があるならば、
 私とて生きてはいられません。
 ここに私の命と私の一族の命を差し出します」
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他の大臣たち

「ワン・リンには少しでも謀反の心があるのでしょうか?」

「謀反だと? 
 私は単に世子に事件の調査を命令しただけなんだぞ?!
 だだ、リンが疑わしいことを行ったと言うだけだぞ」

「では、世子チョハはどこにいらっしゃるのですか?」

「私が知るわけはない。
 私は世子の宦官ではない

「世子チョハが申されましたことには、
 “リンは全て私の命令で動いている。
 リンは唯一の友人だ”とのことです」

「それはもう聞いている。 皆が知っている」
(ソン)

「世子チョハには、
 事件のことを全部知っているのか、聞いてみたいと思います。
 世子チョハが友人へどのような言葉をおかけになるのでしょうか?」

「しかし、あれ以来、
 どこにいらっしゃるのか誰も知らないそうだ」
(ソン)

「リンに被害が及ぶことを恐れておられるのではないか?」

「…」
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執事コ・ヒョンからウン・ヨンベク大監に連絡が入りました、

「チュサンチョナはただいまリンを釈放するように命じました」

「良かった」

「それに、自分の力を見せる為でしょうか、
 内禁衛(ネグミ)に調査を命じられました」
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「世子チョハとの権力闘争のように思えるな。
 リンが狭間に落ちる…」

通りかかるソン・インとすれ違う大監

「…」

「…」
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リンの釈放を聞いて世子の私邸(#)に駆けつけたサン

「挨拶もせずに、しかも飲んだ酒代もいつも払わない!」
(ウォン)

「いったいどうしてあんなところに入ったのよ?!
 骨をバラバラにされるところだったわ!」

「…、は~」

「とても良かったわ!
 生きていられるのも世子のお陰だわ。
 そうでしょう?!」

「…」

「そうだ」
(ウォン)

「…」
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「あの時“私の女”だと言ったわよね!」

「…」

「ともかく、もう私のことは放っておいて欲しいわ!」

「何か誤解だ」

「ならば、私を誤解させないでよ!」

「すべては世子のためにやったことだ。
 あなた(イムジャ)のような人が大口をたたかないで欲しい」

「…」
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(チン・グァンとチャン・ウィ)

「えへん!
 それで私のご主人がお礼にと、この小刀を授けたわ。
 大刀は持っているだろうからと…」

「俺には?」
(ウォン)
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「俺には何もないのか?」

「は~、これを世子チョハに渡してください」

「何なのか?」

「知らないけど、有名な技師が作ったもののようだわ」
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(# 硯箱でした)

「これは世子チョハのためだろう?
 では俺には?!
 俺だって二人を救うために尽力したんだぞ!」

「?!」

「さあ俺にも何かくれ!早く!」

「は~、じゃあ、これだわ」

「…??」

「これはシカの皮で私が丹念に作ったものだわ」
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「こんな貴重な物が届くとは…、
 御主人とはとても深い関係にあるようだな」

「それは私のことだから勘ぐらないでよ」

「では」

「?!」

ブレスレットを取り上げるサン、取り戻すウォンでした。

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「もう出しゃばらずに、
 早く山に帰るようにとご主人から言い付けられたわ」

「!」
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引き留めるウォンは酒蔵を指さしますが、サンの躊躇は一蹴だけ。
そこで…。

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「何しているの?」

「合図だ」
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扉が開いて…、

「影の護衛達(#)の訓練場だ」
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「わ~!」
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「…」
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元成(ウォンソン)公主・王妃(ワンビ)

「世子チョハにはもっと多くの忠臣が必要だわ。
 この国の貴族たちは世子を低く見ている。
 とくに大法官だわ」

「仰せの通りです」

ワンビはウォンの婚姻を進めるようで、
さらには元からも側室候補を送るようです。

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「大法官には娘(タンのこと)がいたわよね」

「ええ、あの娘は元に送り込む年頃です」
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「貢女(コンニョ #)…」
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私邸には広大なバックヤード(裏庭)があって、話題となった盗賊二人はウィたちが“使用人”として管理していました。

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逃げ出したい盗賊二人ですが…。

「!」
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「!」

「…」
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ウォンがウィに呼ばれて、サンとリンだけになって…。

「そんなに早くここを去るには理由があるのですか?」

「考えている通りだわ」

「ウン大監の家にいることが不都合なのでしょうか?」

「それも一つの理由だわ」

「ハンチョンが寂しくなります」
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「そのとおりだわ。
 彼がもっと寂しくなる前に私は去るべきだわ。
 ことが複雑になるわ」

「…」

「私は複雑なことが嫌いだわ」
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“八礼の祭り(#)”がすぐですから、それを見てからでは?」

「見るべきものはないと聞いているわ」

「見たことがあるのですか?」

「この7年間ほど見たことがないわ」

「たくさん見せ場があるのに…、夜の踊りとか…」

「私には夜の踊りを見る必要はないわ」

「良い思い出になります」

「なぜ私に思い出が必要なの?」

「人生にとってはしばしば思い出すような人々が必要だからです。
 そういう楽しみもあって良いと思います」
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「…」
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# 世子の私邸

「開京(ケギョン:首都)では“アンサンテ”の酒が一番うまい」と、
ウォンはチン・グァンに「(サンに聞こえるような)大きな声で言え」と命じていました。
“アンサンテ”とは“安山(安山:京畿道)から来た女将(および店)”の意味です。
世子ウォンの私邸の表向きはそんな料亭なのですが、扁額が掛けられているような高級料亭のイメージです。
そして、裏庭が“影の護衛官”の訓練所になっていました。
ワン・リンが管理し、チン・グァンとチャン・ウィが補佐をしているようです。
勝手ながら、彼ら影の護衛官を“黒の騎士(ブラックナイツ・black knights)と呼びます。

なお、ドラマ『華政』では、武器の研究・製造所の食道の女将を“アンサンテ”と呼んでいました。

# “貢女”と“八礼の祭り”については、説明・感想を書いていたら長くなったので、合わせて明日アップします。
次の<古代の韓半島>は今夕まとめます。

<古代の韓半島>「弘安の役」のつづき

台風シーズン

いわゆる“神風”と呼ばれた台風のこと。
第一次「元寇」は既に10月でしたので台風シーズンは終わり、気象学的にも台風の可能性は小さいとされます。
他方、第2次「元寇」では台風の直撃があった可能性が大きいとされます。
海上の船舶にとって台風ほど危険なものはないでしょう。
さらには、
日本の長弓に比し、射程距離が2倍の200mに及ぶとされる騎馬民族が使っていた短弓も無意味。
それに対する御家人(鎌倉武士)たちは馬も武器も、そして兵卒の食料も十分でしたから、戦意にもギャップがあったことを感じます。

# 下のショットは短弓の中でもアギファル(赤ちゃん弓)と呼ばれるものです。
水牛などの牛角を組み合わせた複合弓で、照準は竹の筒、飛距離は200mを超えるものでした。
ドラマ『推奴(チュノ)』のチャン・ヒョク(テギル役)、映画『逆鱗(ヨクリム)』のヒョンビン(イ・サン役)が見事な腕を見せてくれました。
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王は愛する 第11話(上) 宮廷の大蛇

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(サンゴジュ:2017.09.02)

王は愛する 第11話(上) 宮廷に潜む大蛇

サンとウォン

「簡単じゃないわ」
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「え?!」

「あんたの前で他のことを考えるのは簡単じゃないわ」

「…」
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「あんたは私の心を不安に乱すからよ。
 だからそこをどいてよ」

「あ…」
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サンに仕えていたアジュマ

「サンお嬢様です…」

「確かなのか?」

「なぜお嬢様がここに…?
 なぜあんなみすぼらしい格好で…?
 しかも顔に深い傷を負ったと聞いていたのに…」
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ウォンは、リンの兄のワン・ジョンと塩売りの男が会っているところを目撃

「ソファや、ソファ…」

「…」
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サンは大きな声で、ボディガードのチン・グァンとチョン・ウィに伝えます

「他にやることがあるから、先に帰ると彼に伝えて!」

「俺たちに何か言っているのか?」

「“彼”とは誰なのか?」

「分からないが、あの人のことじゃないか?」
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サンの父ウン・ヨンベク

「大丈夫だったのだな…、ケガはないのか?」

「大丈夫です。 傷も負いませんでした」
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「逮捕されたと聞いて、心配で心配で…」
 胸の痛みを訴えるウン大監」

「大丈夫なのですか?」

「私のことを案ずるなら、早く都を去って山に戻りなさい」

「大法官の次男が事件に関与しています」

「サンや…」

「7年前にオモニを殺したのが腕に“蛇の刺青”がある男で、
 狩場の山で私の短刀を奪った男も大法官の次男も関係しています」

王の暗殺計画の調査で、サンが知り得たこれまでのことを話します。
さらに世子の護衛の“スイン”が急場を救ってくれたことを伝えます。

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ウォンが来ていることを聞きつけたタン
しかし、「ワン大監との重要な会議の最中です」と引き返すように言われます。

「…」
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チャン・ウィはチン・グァンがタンに一目惚れしたことを知っているので、
初めての会話のチャンスを与えます。

「凍っていて滑りやすいと言うの?」

「ええ」

「では、あなたも注意してね!」

「はい」
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ワン・ヨン(大法官)とウォン

「ト・ヨンミョンの詞ですね?」

「この歳になって詞の意味の深さが解りました」

「“私が変なのか、この世に不向きだ。なぜ駕籠に乗って他のものに憧れるのだろうか?”
 という詞ですね。
 だからリンのことを助けることをしないのですか?」
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「私の心が公務に係ることを拒んでいるのです。
 たとえ王のことであっても…」

「馬鹿なことを言わないで下さい」

「?!」

「あなたの次男が、
 私の世子の座を奪おうとしていることを知っていますよね?」

「世子チョハ…」
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「彼は単に私の座が欲しいだけです。
 そして他の者たちと結託しているのです」

「次男は愚かで、欲張りなのですが、そうだとしても…」

「どうしましょうか?
 私が血を流すことをやりましょうか?」

「…?」

「そして、どちらが勝つかをお見せしましょうか?」

「あえて言えば、私は世子チョハのことを良く知っています」

「私も同様にあなたを知っています」

「血を流すと言うのならば、
 私の前には現れないで下さい」

「本気ですか?」

「あなたは誰よりも自分の仲間を大切にするお方です。
 よく解っているからです」

「先ほども“馬鹿なことを言うな”と言いましたよ」

「チュサンチョナはとても冷たい人です。
 そしてワンビ媽媽はとても気性が激しいお方です。
 その二人の狭間で世子チョハは、これまで息を殺して来ました。
 だからいつか、
 世子が報復するのではないと恐れているのです。
 本心をお聞かせ下さい。
 …お望み通りにします」

「私の欲しいものが解りますか?」

「ともかく、血を流すようなことを避けようとしておられると思います」

「私を馬鹿者扱いにして下さい」

「え?!」

「アバ媽媽は私が賢者であることを恐れているのです
 ですから、アバ媽媽が望むように、
 私を愚か者に仕立てて下さい
 そうすれば、リンは救われるでしょう」

「私の次男のチョンは…」
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「しばらくこのままにして下さい。
 そのうちに目が覚めるでしょう。
 彼が望む物には手が届かないことを…」

「…」

「それにもう一つ。
 あなたは一つ間違っています。
 私は血を流すことを恐れません
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塩売り

「いったい私をどうするつもりですか?」

「“大切な人だから、安全な場所に入れておけ”と命令を受けたからだ」
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# 古い井戸の跡

ヨンベクの執事コ・ヒョン

「サンを救おうとした者とは?」

「大法官の3男のワン・リンです」

「身分を隠しているのか?」

「お嬢様と同じですよ、ナウリ」

「そうだな」

「どうするつもりですか?」

「娘を救ってくれた以上、恩返しをしないといけない」

「分かりました」

「しかし、なぜ娘を救うのだろうか…?」
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火鉢を用意する看守

「ご不便はありませんか?」

「ここはとても居心地が良い」

「へへ~、でも監獄です。
 鍵はかけておきます」
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サンを思うリン

…彼女はいつも“誰なの?”と聞いた。
しかし、答えることはできなかった…。
私が誰なのか…。
答えることができる日は来ないだろう…。
その日を夢見てはいけない。

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ウン大監の財力で賄賂作戦を展開。
政府高官たちはリンの釈放に加担します。

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ワンビ媽媽

「チョナは“誰も近くには寄せるな。用があったらこちらから出向く”とのことです。
 大法官の3男を釈放することで動きが出ています」

「リンのことか?」
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ソン・インが比喩した「宮廷には大蛇が潜んでいる」。
宮廷の大蛇(boa:ボア)とは元成(ウォンソン)公主、王妃(ワンビ:役はチョン・ヨンナム)のこと。
何といってもフビライ・ハンの娘です。
忠烈王も元の大フビライの娘ということで、劣等感を持っています。
他方、フビライ・ハンからは多くの勲章・金印などを受けており、また1294年には一時廃位されたものの、元の力で復位しています。

そして、大蛇の息子のウォン
忠烈王は“混血”だと言いましたが、元成公主と同じ様にウォンに対しても劣等感を持っています
また、今日のウォンの凛々しいセリフには、次期の王としての自信が溢れていました。

忠烈(チュンニョル)王を演じるチャン・ボソクの今回の演技はこれまでにないちょっと笑いを誘う演技です。
これまでのチャン・ボソクは『大祚榮(テジョヨン』、『ジャイアント』、『六龍が飛ぶ』、『記憶』などなど、敵役が多かったと思いますが、今回は人間味を感じる演技を行っていますね。

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王は愛する 第10話(下) 恋慕(ヨンモ)

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(2017.09.02)

王は愛する 第10話(下) 恋慕(ヨンモ)

昨夜の“抱擁”の余韻が覚めてはいない二人です

「あの男が塩商人のトルベだわよね」

「ああ、誰かに会うはずだ」

「背後に誰かがいると想っているのね?」

「まさか、塩売りが矢を盗むとでも思っているのか?
 世子チョハの矢を盗んで王を狙撃するとでも思っているのか?」
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「じゃあ、早く捕まえて脅しましょうよ。
 きっと白状するわ」

「監獄に入ってから、少し変わったようだな。
 人を脅した上に、骨まで折るのか?」

「…」

「ところでソファや?」

「お~」

「俺の名前は?」

「は~、あんたの友達のことが気にならないの?
 なんで笑うの? 私は心配なのに!
 あそこがどんな辛い所なのか知らないの?
 まるで狂ったような奴らが…」
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「心配するな。
 彼にはたくさんの連絡網があって、苦労はない」

「は~、何でそんなに信用しているの、アイゴ~?」

「あ~、あれは塩を買いに来た客だ。
 ソファや…」

「分かっているわ~、ハンチョンでしょうに?!
 ア~ッシ!」
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リンは大切に扱われています

「あれもこれも世子チョハからなのか?」

「いいえ、食事は大法官からです」

「アボジからなのか?」

「秘密です。 たくさん頂いておりますから…」

「きっとタンが作ったんだな…」
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ソファの手紙が盗み読みされます

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「ソファという女はウン大監とのかかわりがあります」

「単なる関係ではない。
 この手紙は礼儀正しい依頼の書だ。
 御主人への連絡と言うよりも娘から父親への手紙のようだ。
 文字が綺麗で、文章に品格が見られる。
 ソファが下女だとは…?」
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「他にも不可解なことがあります」と7年以上もの間、ウン大監は傍には人を寄せ付けず、使用人も遠ざけていると。

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「また間違いを犯すつもりか?
 娘の顔に傷を付けておきながら…?」

「私は下女を切ろうとしたのですが、
 娘の方から間に飛び込んできたのです」

「7年前に大監に仕えていたものを探し出せ!
 あの女に近い者だ」

「…」

「娘の本名はサンだったな?
 私が直接会ってみよう」
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「なぜ神経質になっているのか?
 スインのことが心配なのか?」

「心配ではなくて、
 私のために他の人が傷つくのが嫌なのよ」

「もう少し待ってくれ。
 すぐに塩売りには動きが出るさ。
 俺がちょっと罠をかけた」

「罠を?」

「ああ、さっきの客は俺の配下の者だ」
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「見たか?餌に喰いついた」

客を装っていたのはチャン・ウィでした。

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サンには握り締められた手の感触が…。

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サンの身替りになっているピヨン

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「ウン大監のお嬢様ですね?」

「?!」

「もしかして、ソファという名の娘を知りませんか?」

「なぜご存知ですか?」

「ソファという娘が、私に会って欲しいと頼んできたからです」

「どうしてでしょうか?
 彼女は投獄されていますが…、会ったのですか?」

「この手紙を預かって来ました」

「…」

「読んで返事を書いて下さい。
 私が連絡します」

「私宛でしょうか?
 ソファがなぜ私に…?何が書いてあるのですか?」
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文字を読み書きできないことが判ります。

「…」
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塩売りを追って妓楼に

「なるほど…、ここが依頼人の…」

「ここは普通の飲み屋ではないのだ。
 ここは妓楼と言って…

「一度入ったことがあるから、知っているわ」
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ムスクは7年前の事件からサンの母親代わりをしていたというアジュマに接触。

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「私たちが背後の人物を見つけたら、
 必ず世子はあんたの友達を釈放するわよね?」

「そうするはずだ」

「やあ、もしも世子の心が変わったら…?」

「そんなことはない。
 お前にとっては怠け者に思えるかもしれないが、
 世子には二言がない」

「それはあんたにとっては世子だからだわ」

「いいや、お前の世子でもある」
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アジュマがサンの顔に気付きます。

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「ここが怪しい部屋で、
 大法官の次男や秘書官が集まっていたわ。
 そして顔を隠した人が同じように盗み聞きしていたのよ」

「!」

「きっと間者で…、でも私を救ってくれたわ」
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アジュマが声を掛けようとすると現れたのはソン・インでした。

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サンとウォン

「ここがその部屋なのか?」

「何の理由があって私を助けたのかしら?」

「この部屋で私たち二人が隠れていたのよ」
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「いったい、誰が私のことを助けたのか分からないわ。
 なぜだか分からないわ?
 分かるわけなわよね。
 知り合いは少ないから」

「…」

「こうして隠れて、命拾いしたのよ。
 どうかしら?
 こうしていれば人の出入りが分かるわ。
 見てよ、ハンチョン!
 どう思うか言ってよ!」

「…」
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「…。
 なぜそんなことをするのか?」

「え?!」
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「俺がここにいるのに、
 なぜ他のことを見ているのか?
 俺がここにいるのに、
 なぜ他の者のことを考えているのか?」

「…」

「俺には嫌なことだ」
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<古代の韓半島>
元寇(弘安の役)の続き~石築地(いしついじ)

第一次の「文永の役」から7年を経ていますから、迎え撃たないといけない鎌倉幕府の準備も万端だったようです。

北部の博多湾岸などには石築地(いしついじ)と呼ばれる防衛線が敷設されていました。
高さが平均して2メートル以上もあり、総延長は(西の福岡市西区今津から東の福岡市東区香椎までの)約20kmに及ぶというのが定説になっているようです。
とくに、陸側に傾斜を持たせ海側を切り立たせているという構造物ですから、海からの上陸作戦は難しかったと考えられます。

博多湾の防衛ラインを突破する上陸作戦は困難を極めていたものと想像できます。
では4400もの軍船はどうなるのでしょうか?
恐らく湾上で待機を余儀なくされたと思います。
さらに、
5月に出帆して、壱岐・対馬を征圧して、3か月後に辿り着いた上陸予定地ですから、矢も食料も既に十分だったとは言えないと思います。

元寇2
(蒙古軍が使用していた弓矢と「防塁の石築地」)

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王は愛する 第10話(上) 手掛かり

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(2017.09.01)

王は愛する 第10話(上) 手掛かり

サンなのかリンなのか?

ウォンの嘆願により、王からは“二人のうち一人は釈放する”と言われました。

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サンを乱暴に扱った兵士を見つけて、

「お前だな?」

「え?!」

ウォンは刀を抜いて兵士に向けます

「お許しください、チョハ~」
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「もう一度!
 もう一度私の者たちに手を触れたら殺す!」

「…」

「どこにいるのか?!
 私の者たちはどこにいるのか?!」
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獄中のリン

「あの娘は普通の犯罪者と同じ牢獄です」

「聞いた」

「少し傷を受けています」

「彼女の名前はソファだぞ」

「ここに(唇をさして)傷を受けました。
 血が出ていました」

「見ていた」

「見ましたか…?」

「お前の兄が傷つけた。
 ソファが殴られて、引っ立てられるのを見た。
 怒って、近寄らせたくもないと思ったが、どうしようもなかった」

「あなたにはどんなことも可能です」
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「アバ媽媽が…、
 アバ媽媽がお前かソファのどちらかを釈放すると言った」

「どちらかですか?」

「ああ、そこでソファを開放することにして、
 お前はここに残そうと思う」

「…」

「彼女が誰かに殴られるところはもう見たくないからだ」

「チョハは、俺のことを唯一の友達だと言ってくれました。
 信じることができる唯一の臣下だとも言いました」

「その通りだ」

「それで、あの女を釈放して、私をここに入れておくのですか?」

「ああ、そうだ」

「はっ! ははは!」

「チャ! は~、ははは~」
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# リンの笑いに安堵するウォンでした。

サンは釈放に驚きます

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「一緒にここに連れられて来た若い男はどこですか?」

「知るわけない…、知るわけはありません。
 どうぞこちらへ…」
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# ウォンの怒りに怯えた看守たちは丁寧な扱いに急変しています。

雪の中

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外で待っていたのはウォン

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# 駆けてウォンの胸に飛び込むのかと思わせるシーンでした。
しかし、サンは怒った顔でした。

「あんたはどこにいたの?!」

「…」

「あんたの友達のハンチョンだったかスインだったかが、
 投獄されたのに! 知っているの?!
 私のために犠牲になったわ」
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「腕に“蛇の刺青”の男を追っていたら…」

「…」
(唇に手を当てて…)
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「何しているの?」

「…」
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「何してるのよ~!」

「お前は雪で滑った…。
 だから、ちょっと俺の胸に飛び込んだだけだ…」

「…」
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夜は寒く、まだ氷柱が垂れる季節
(翌朝のこと)

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「師匠は飲むだけでなく、文字も教えたんだな。
 見せてみろ」

「放して…」

「それはウン大監宛てだな?」

「無礼な…、大監よりも身分が上のようなしゃべり方だわ。
 でしょう?」

「下女がご主人に手紙を書くとは…、これが初めてか?」
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「私が逮捕されたと知ったら驚いているはずだわ」

「…」

「だから、私は大丈夫だということと、
 あんたの友達のために何かができないのかと頼むためよ」

「あいつはスインで、俺がハンチョンだ。

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「執事のク・ヒョンに手紙を」と依頼。

「二人の男の捜査で10反、この手紙のために1反です」
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# 綿布が貨幣の代わりでした。

二人の盗賊が

「町中で事件が噂になって、矢を盗んだ者を探している。
 俺が奥さまで、お前は下女の役だ。
 生きていたかったら口に注意しろよ」

などと言っているところを、グァンとウィが確保

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「アジョシ!
 お陰で知り合いが投獄された。急いでいるのよ!
 アジョシたちが世子チョハの矢を盗んだのよね!」

「それは…」

「だから、誰が依頼したのかを知りたいだけだわ」

「誤解のようで…」

「あ~、どうも時間がかかりそうだわね!」
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「塩売りのトルベが…」

「塩商人のトルベだな?!」
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塩商人のトルベ

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ウォンとリンの友情+サンへの二人の思い+そこにタン…。
4人のラブラインが盛り上がり始めました

歴史上の人物はワン・ウォンだけですが、世子の妃(ピングン)がモデルとなっている可能性があるのはサンとタンですね。

ウィキペディアから抜粋・意訳すると、
1292年、世子(ワン・ウォン)は趙妃を世子嬪(セジャビン)に迎えたとあります。
17歳でピングン(嬪宮)を得たということです。

そして、ウォンが20歳の1295年に、一時期ですが忠烈王の代行を務めて、その後「元」に戻ったとあります。

さらには、
1296年(21歳)に「元」の公主で、フビライ・ハンの曾孫と婚姻

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%A0%E5%AE%A3%E7%8E%8B

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王は愛する 第9話(下) ウォンとリンの告白

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(先週のハーフムーンです。
 明日はフルムーンです)

王は愛する 第9話(下) ウォンとリンの告白

ウォンを守ろうとする王妃

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「昼食の後のお茶の時間まで帰しません」
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しかし、ウォンは手を離します。
力ずくでもウォンを阻止しようとする王妃

「そこをどけ!」
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頼みの綱はリンなのか…?

「世子チョハはどこにいるのか?」

「ワンビ媽媽に呼ばれたきりで、お戻りになっていません」
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ウォンは強行突破にでます。

「…、ではチョ尚宮、内官。
 ワンビ媽媽の安全を確保して下さい」

「…」

「チン・グァン! チャン・ウィ! 
 世子の命令だ!」

「忠(チュン)! 誠(ソン)!」
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# シン・ガンと記していましたがウォンは「チン・グァン」と呼んでいます。

フラタイも青龍刀を抜きますが、グァンとウィが防戦する中、ウォンは3人の背の上をジャンプして脱出します。

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始まった尋問

「この短刀を見たことがあるよな」

「私の短刀です。
 なぜあなたが持っているのですか?」
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「事件現場から発見された」

「ではこの女が犯人ですね?!」

「待って下さい。
 私が屋敷に入った時には既に死んでいました」

「なぜあそこに行ったのか?」
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「人を追いかけていたからです」

「世子チョハの命令なのか?」

「え?!」

「知っているのは世子の警護と世子チョハだけだ」

「世子チョハですって?
 イングニム(王)の息子だと言うのですか?」

「まさか、知らないとでも言うのか?」

「ナウリ、この私を見て下さい。
 私がそんな高貴なお方を知っているとでも言うのでしょうか?」

「正直に答えないと、生きては帰れない」

「私は山で薬草を摘んでいるだけの身分の低い者です。
 世子チョハですって?!」
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チョンはサンを殴って

「骨を粉々にされたいのか?!」
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「…。
 真実しか述べていません。
 それでも骨を粉々にするというのですか?
 あなたこそ真相を知っているのではありませんか?」

「…」

「私から聞きたい言葉は、
 むしろ、あなたがお話し下さい」
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拷問の焼き鏝(コテ)が当てられようとするところ…。

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「彼女は何も知らない!」と、王のところにウォンが駆けつけます

「私は彼女の前では身分を隠していました、チョナ」

「お前は知っていたのか?」

「彼女がこれ以上傷を負わないように拷問は中止して下さい!」
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「信じられない。
 まさか私の息子が、この国の世子が…」

「彼女は何も知りません。
 私が連れ出したのです。
 質問があるなら、私に聞いて下さい」

「お前が連れて行ったのか?
 なぜなのか?」

「アバ媽媽、どうか拷問を止めて下さい!」

「…」

「私は彼女の傍からは離れてはいられません。
 私が、人生で初めて恋に落ちた女性です」
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王妃とリン

「そなたが世子の友達ならば、
 罠にかかった世子の身代わりをやりなさい」

「…」
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尋問を続けるワン・ジョン

「自白しろ。
 その顔に傷がつく前に答えろ」

「何を言えば良いのでしょうか?」

“世子チョハの命令”だと言うのだ」

「はっ! 
 誰もが大法官の次男は美男子だと言います。
 もしも気質が良いお方だと知っていたとすれば…」

「何を言い出すのか?」

「今、よく解りました。
 私の師匠が酔っていた時に、
 大法官の次男は“むかつく奴”だと言っていた意味が…」

「もう一度聞く!
 誰が目撃者を殺せと命じたのか?!」

「あなたが口に出した者の名前は忘れました。
 もう一度名前を言って下さいますか?!」
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「この女は睨みつけている。
 片方の目から潰せ!」

「!」
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「私が命じたのだ!」とリンが登場

「私が屋敷で目撃者を殺害するように命じました」

「?!」

「それに、この女には屋敷に行くように命じました!」

「気でも狂ったのか?!
 お前がなぜ俺の邪魔をするのか?!」

「私が愛する女だからです」
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「な、何だと?!」

「私が愛する女が逮捕されたので…」

「…」

「それに血を流しています」

「…」

「こんな仕打ちに男が黙っていられるものでしょうか?!」

「…」
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「!」
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王とウォン

「彼らはまるで歌舞伎者の演技をしているようだ。
 私の外戚の男がこんな馬鹿な演技をしている」

「リンが私の急場を救うためにここに来たのが分かりませんか?」
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「二人とも投獄しろ! 殺すか生かすかは私が判断する!」

「アバ媽媽…」

「お前の言葉は聞きたくないから、黙っていろ」
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投獄されるサンとリンです。

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ウン大監にも情報が入り父親としては居ても立ってもいられません

「チョンノクソの役人たちに賄賂を渡せ。
 受け取らないならば脅迫しろ!
 娘には絶対に傷を負わせるな!」

「ナウリがそのような態度に出るとは…」

「私がなぜトタ山に娘を送るように言ったのか分かっていないのか?!
 あの子はすぐに行動に移す子だからだ」

「すみませんでした」
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正殿の前で釈放の嘆願

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二晩目の夜のこと

「世子チョハがたくさんの間違いを犯したと思っていますか?」

「…」
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「そうあっても、何をすることもできない。
 息子は私よりも強い男なのだ。
 偉大なフビライ・ハンの血を引いているからだ。
 世子が風邪でもひこうものなら帝国からの使者がすぐにやって来る。
 “いったいなぜ私の大切な孫が風邪をひくのか?!”とな。
 なぜだ、
 なぜ世子の方が王よりも大きな力を持っているのか?!」

「…」

「世子には、守ろうとする友達も女もいる。
 私には一人もいない。
 これで王だと言えるのだろうか…?」
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ウォンに近づくワン・シン(王)
毛布を持って来るのはオク・ボヨン

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「二人のどちらかを生かす」

「…」

愛する女か、親友か
 どちらかを選ぶのはお前だ」

「…」

「誰かが罪を償うべきなのだ」
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ワン・ジョンの尋問でサンがどれほどのことに気付いたのか?
事件の背後にいるのがソン・インだとはすぐに解るでしょう。
しかし、世子=ウォンと…、結び付けられるか…?

<古代の韓半島>⑨ 弘安の役

元寇の第一次「文永の役(ぶんえいのえき・1274年)」に続く第二次が「弘安の役(こうあんのえき・1281年)」で、合せて「蒙古襲来」とも呼ぶようです。
とくに2度目の「弘安の役(1281年)」において、日本に襲来した軍船の数はそれまでの世界史上最大規模であったとのこと。
元と高麗の史上最大の上陸作戦だった…。

ウィキペディアでは、次のとおりです。
1280年11月 (高麗は)元に使者を発し、兵船900隻など準備が完了したことを報告する。

(元と高麗の連合軍が出帆するのは翌1281年5月)
1281年(弘安4年・至元18年)、
元・高麗軍を主力とした東路軍約40,000~56,989人・軍船900艘と旧南宋軍を主力とした江南軍約100,000人および江南軍水夫(人数不詳)・軍船3,500艘。
両軍の合計、約140,000~156,989人および江南軍水夫(人数不詳)・軍船4,400艘の軍が日本に向けて出航した。
日本へ派遣された艦隊は史上例をみない世界史上最大規模の艦隊であった。
そして、
1281年8月、主に九州北部が戦場となったと記されています。

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王は愛する 第9話(上) 殺人容疑

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(8月末のバラです)

王は愛する 第9話(上) 殺人容疑~仕掛けられた罠

# 放送の第3週目に入ります。
ソン・インたちの忠烈王を暗殺(未遂)にするという、“世子への罠”はリンの機転で回避されましたが、
今度は捜査を進める“サンへの罠”
ムスク(黒笠の男)への容疑を消そうとするソン・インの計画です。

世子を迎えに来たフラタイ

「ワンビ媽媽がお呼びです」
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「こんなに朝早くからなのか?」
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同時にリンにも父親からの使い

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こちらは二日酔い

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「二人はどこに行ったのですか?」

「この家には扉がないかのように、
 外には出すなと言われています」

「そこは?」

「扉は閉めておきます」
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ワンビ媽媽

「元のお茶です」

「要件を話して下さい」

「お茶で頭をすっきりさせて、気持ちを落ち着かせなさい」

「それだけですか?」

「昨夜は一晩中眠れなかったので、
 世子には私の子供の頃の話をしていた」

「オマ媽媽…?」

「とても楽しかった」
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リンの父のワン・ヨン

「狩場でチョナを殺す計画ですか?」

「ああ、世子が調査中とのことだが、
 世子の配下の者が目撃者を消そうとしているとのことだ」

「世子の配下ですか?」

「私がお前を呼んだのは、
 屋敷から一歩も出さないようにするためだ。
 お前も疑われている」

「兄はどこですか?!
 これは策略です、アボジ」
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世子も王妃が引き留めていること、兄のチョンが捜査を始めていると聞いて謀略に気付いたリンですが、父親の諫めを振り切って出て行きます。

「世子も賢い人だから、罠にはかからない」

「いいえ、あの娘が危険なのです。
 それに気付いたら、世子チョハは黙ってはいません!」
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屋敷を抜け出したサンは、罠だとは知らずに黒笠の男を追います。

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王に状況を話すのはソン・イン

「世子チョハの矢を作っている工房での話では、
 3人の者が訪れて、
 世子の命令だということで調べをしたそうです」

「…」

「一人は世子、もう一人はワン大監の三男のリンです」

「では3人目は?」

「女でした」

「女だと?」
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「ええ、二人の若者と一緒にいたとのことが報告に上がっています。
 ポクチョンジャンの狩場で私が見たのも女でしたし、
 その女は短刀を持っていました」

「世子とその女が一緒だったのか?」

「一人でした」
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黒傘の男を追ってある屋敷に忍び込みます。

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誘き寄せられて、サンが見たものは死体

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屋敷を飛び出しますが…、

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屋敷を出るとワン・ジョンが率いる官軍…、

「…」
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罠でした

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ストーリーを作るソン・イン

「それで誰が殺されたのか?」

「工房の者です。
 世子チョハの矢を運んだ者です」

「世子が拘束して、その後に誰かが殺した…?」

「ワン・ジョン若旦那が、
 私が狩場の森で見かけた女を逮捕しました」

「その父親は誰なのか?」

「え?!」

「世子とワン・リンとは親しい仲の女だ」

「普通の者で、名前は知りません」
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尋問したら解るからとインは王を待たせようとするのですが、王は密かに裏手から見ておくと。

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ソン・バンヨン:インとは従弟同士で、内侍(王の秘書)担当補佐官

「…」(目で合図)
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尋問が始まります

「ちょっと待って下さい。
 聞きたいことには何でも答えますから!」
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「あなたは大法官の次男ですよね?

「縛りあげろ!」

「私はあなたの妹をよく知っています。
 お嬢様にも私のことを聞いて下さい」
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「この女は言葉が多いので歯を抜きましょうか?」

「あ~、それでは話ができなくなるだろう。
 まずは話を聞こう」
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高見の見物

「あの女がそうなのか?」

「そのようです」

「無鉄砲そうで、猟師小屋に住んでいるように見えるな」

「女ですよ」

「それはそうだが、息子…、
 世子だけでなくワン・リンとも一緒だったのだろう?」
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ワンビは囲碁をしてウォンを引き留めます
ソン・バンヨンが会いに来ますが、「無視しなさい」と。

「私の部屋の前で何を騒いでいるのですか?
 世子と私だけの時間の邪魔をするとは何と無礼なことか!」
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「通してやって下さい」

「私に口答えするのですか?
 私が息をすることすら世子のためなのです」

「内侍補佐官!
 今、尋問場だと言ったか?!」

「ええ、女を逮捕しました。
 世子と一緒にいた女が、狩場での目撃者を殺害したからです」

ウォンは、「その女を知っている」と席を立ちます

「何も知らない振りをすべきです。
 自ら罠に飛び込むようなものです」とワンビは引き留めようとします。

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「どうかお許し下さい」
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# ウォンは飛び出します。

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先週土曜日に<古代の韓半島>で第一次「元寇」の“文永の役”をまとめています。
その7年後の第二次の“弘安の役”は軍船の数は4000を超え、兵員は10数万人と10倍の規模になります。
フビライ・ハンが興味を持った日本。
大陸側の認識は「東方見聞録」が伝えています。

ウォンが誕生した1275年には、マルコ・ポーロの一行が大陸の大都(ペキン)を訪問しています。
マルコ・ポーロの「東方見聞録」をウィキペディアから引用すると、
「ジパングは、カタイ(中国北部)の東の海上1500マイルに浮かぶ独立した島国で、莫大な金を産出し、宮殿や民家は黄金でできているなど、財宝に溢れている。 また、ジパングには、偶像を崇拝する者(仏教徒)と、そうでない者とがおり、外見がよいこと、また、礼儀正しく穏やかであること、葬儀は火葬か土葬であり、火葬の際には死者の口の中に真珠を置いて弔う習慣がある」といった記述がある。

実際は、マルコ・ポーロは日本には訪れておらず、中国で聞いた噂話として収録されている。
「莫大な金を産出し」というのは奥州の金産地を指し、「宮殿や民家は黄金でできている」というのは中尊寺金色堂についての話を聞いたものであるとの説もある。

以上のように、大陸での日本(ジパング)に関する人々の噂話をまとめた箇所です。
ただし、フビライ・ハンの日本に対する野望には、火に油を注ぐようなことになったと想像しています。

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王は愛する 第8話(下) 7年前の呵責

morning glory
(2017.08.31)

王は愛する 第8話(下) 7年前の呵責

ソン・インに報告するムスク

「あの女でした。 世子チョハと一緒でした」

「…」

「ワン・リン若旦那とも一日中一緒でした」

「俺も知っている女だ」
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「ポクチョンジャンの宿場の食道では、
 あの女がわざとぶつかって来ました」

「顔を見られたのか?」

「そうは思いません。 すぐにいなくなりました」

「しかし、腕の刺青を見ただろう?」

「え?!」

「子供たちが腕に刺青がある男を探していたぞ」

「…?」

「それに、見失ったという女が、
 お前の後を追って狩場の森まで付けていた」

「生かしておきますか?」

「…」

「では必ず私が処理します。
 決して問題にならないようにします」

「名前は知っているのか?」

「調べます」

ソファだ
 私が女の短剣を持っている。 高価なものだ。
 あの女が誰かから贈られたものだろう…」

「…」

「世子に近しい様子だったか?」

「仲良い友人のようでした」

「では…、生かしておく方が良い選択のようだ」

「…」

「さて、今夜も忙しくなりそうだ…」
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# 「小花」(ソファ)と刻まれています。

さっそくワン・ジョンから“ウォンの調査にストップをかけるように”と王に進言させます。

「世子チョハが、事件に関わった者を探しています」

「それで?」

「事件に関係した者を、誰かが一人ひとり殺そうとしていると聞きました」

「世子はそれに気付いているのか?」

「それは…」

「なぜ世子にそれを先に報告しないのか?!」

「チョナ! 世子に関係がある者だからです」

「お前は知っているのか?」
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「来る前に調べましたが、世子とワン・リンとその者が一緒でした」
(ソン・イン)

“その者”とは?」

「もう少し調べないといけませんから、
 その間は世子の調査を停止させて下さい」
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王の寝所の外で聞いていたキム内官が王妃に報告

「世子チョハに関することです。
 誰かが事件に関係した者を殺害しようとしているとのことです」

「誰のことか?」

「世子チョハに近しい者のようです」

「どういうことなのか?」

「世子チョハの仲間が、
 チュサンチョナの暗殺現場の目撃者を殺そうとしているそうです」
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話を聞いたチェ・セヨン(宦官)が今度はソン・インに報告

「ずっと前から知っていた。
 ウォンソン公主…、ワンビ(王妃)媽媽だが…、
 宮殿に潜む大蛇だ

「…」

「他に何かあるのか?
 わざわざ私の寝所まで来たからには…?」

「ワンビ媽媽の薬の量が増えており、
 副作用で腫物が固くなっています」
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「お前がワンビ媽媽を処方してみろ」

「私を近づけるでしょうか?」
(オク・ボヨン)

「もちろん、そうすべきだろう…」

「その微笑みは何のことで…?」

「ははは、隠そうとしていた…」

「何を隠すのですか?」

“恐怖”をだ…」

「誰のことですか?」

「あの女のことだ」
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外で寝ようとしていたサンを屋敷(#)に入れて酒宴

「は~」

「わ~、どうしてその身体でこんなにたくさん飲めるのか?!」

「私がなぜ師匠のお気に入りだと思う?
 まずは、師匠と一緒に付き合って飲めること。
 それに、酔った師匠の悪ふざけを我慢すること。
 それができるのが私よ」

「なるほどそうだ…」
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# これまでの状況とウォンの言葉から、この屋敷はウォンの私邸だと思います。
もちろん、公費に加えてワン一家からの土地・建物などの資金提供がある…、
こうした設定だと考えられます。

「何で連れて来たのか?」
(リン)

「し~っ!
 私は開京には帰る家がなくて、
 お金もなくて、事実上は乞食だからだわ」

「…」

「私は何里も歩いて、奥様の供養に来たのよ。
 酒を飲ませてくれる人もいないから…」

「…」
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「さあ、飲んでくれ。 たくさん飲んでくれ。
 空の盃は見たくないからな」

「7年前…」

「また俺を責めるのか?」

「奥様は私のために死んだのよ」

「?!」

「ずっと考えていたけど…。
 あの時、私は立ち寄りたいところがあったから、
 別の道を行くことに固執したからだわ。
 私たちの護衛達を二手に分けなかったら…?」

「…」

「誰も止めなかった。
 もしも、誰かが強く引き留めていたなら…。
 誰も死ぬことはなかった…」
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眠り込んだサン

ウォンもあの7年前を思い出して、後悔の念

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「俺も一緒だ…。
 あの時、どうなるかと興味半分で見たかったから…。
 もしも、俺が危険を知らせていたら…、
 誰も死ぬことはなかったかもしれない」
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ウォンのベッドにサンを寝かせます。

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「彼女はいつもうずくまったように眠る…。
 こうして7年間も過ごしていたんだ」

「もう止めて下さい」

「俺は毎晩安らかに寝ている」

「今夜は私のところで寝て下さい。
 準備します」
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「彼女は…」
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「泣いている…」
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「…」
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ソン・インが仕組んだ7年前の殺傷事件では20人以上の者が亡くなりました。
当時11歳のサンとお付きのピヨンの二人だけが生き残り。
事件を見ていたウォンは12歳でした。
二人の心の傷を癒すためにもソン・イン、ワン・ジョン、ムスクの罪を暴かなくてはなりません。
放送2週目にして、ようやく大きなテーマが動き始めたようです。

他方、3人の“身分を隠したままのラブライン”にリンの妹のタンが加わりました。
これも事件を通じて微妙な変化が出てきそうです。

ところで、スクリーン・キャプチュアだけでは表現できないのですが、映像ではタンの高麗ファッションのセンス、色合い、それに化粧にも気品を感じます。
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大いに栄えた高麗貴族の文化です。
それに、中国・景徳鎮で焼き始められたという磁器が半島にも伝わり、貴族は白磁や青磁を好みました。
ドラマでも、絵付け(赤や青)がされた盃や、高麗青磁(ブルーグリーン)の徳利や壺がアップになる場面があります。
(済州島のホテルで2年前に撮影した香壺です)

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