逆賊 第19話(中) 支配者たち

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(ハナモモ:2017.04.06)

逆賊 第19話(中) 支配者たち

牢屋を破って出たギルドンには一計がありました

痛めつけられる農民たち。

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拷問の場所に「暗行御史(アメンオサ)参上!

「やあ、拷問をしているのか?!」
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「すみませんでした。
 暗行御史だとは知らずに…」

「次はどうするのか?」
(ヨンゲ)

「アイゴ…」
(ギルドンは耳うちします)

「お前は宮廷への貢物を過剰に取り立てているな?!」
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「いいえ、王命です。
 村人たちが従わないからです。
 宮廷からの要請で、
 凍った杏子や鹿の舌、生きたタコなどを宴会の席に届けなくてはなりません。
 宮廷からの取調べもありますから、
 宮廷に近い京畿道まで届けるしかありません」

「王が…、宴席…」

「それで痛めつけているのか?」
(オプサン)

「では、ここの倉庫の中のものを戴く」
(ギルドン)

「それでは私の命もありません」
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「ホン・チョンジが現れたと言い訳をしておけ」

「では暗行御史ではないのですか?」

「ああ、この責任はホン・チョンジが負う。
 そうすれば県令も村人も罪には問われまい」
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宮中では宴席が日々続いています

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ギルドンたちは役人を縛り上げます

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そして、
「さあ、全部持って行って下さい。
 ホン・チョンジが盗んで行ったことにして下さい」と、
倉庫を開放しました。

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急行したチョンハクでしたが、もぬけの空。

「ホン・チョンジが現れました」
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「盗賊たちを見たのか?」

「ええ、見ました。
 あの峠のほうに向かっています」

「ええ、私も見ました。
 マリジェ峠の方です」
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しかし、
「荷車の跡すらない…」

「我々は村人に騙されています」
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ギルヒョンも特別捜査官として調査中

「ホン・チョンジが盗み出すのを見たのか?」

「ホン・チョンジは普通の盗賊とは違います。
 あなたには理解できないでしょう」

「…」

この件を大監に報告するギルヒョンですが、
「チョナは盗賊には無関心だ。
 宴席に女の楽士や妓生を呼んで楽しんでいる」と。

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町や村で噂のホン・チョンジ

「種も届けられたぞ!」

「俺が“すみませんがなぜ俺たちの村を救ったのですか”と聞くとな。
 “ちょっとのことさ”だとさ!」

「ははは、“ちょっとのことさ”というだけだったのか」

「ホン・チョンジはイングニムにも解決できないことをやっているんだ」

キム・ドクヒョンは、
「なんとも偉大な男だ…」
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「アイゴ~、町中が“ホン ホン ホン”だわ。
 会ってみたいわ」

「ええ、私もだわ。 いい男らしいわよ」

「本当に? 背は高いの?」
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「ホン・ジョンジは両班の庶子らしいわ」

「違うわ。高麗貴族の末裔だと聞いたわ」

町の噂を聞きながら、カリョンは小説を書いています

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…ホン・チョンジのアボジは高麗貴族の末裔でもなく、
大臣の子でも両班の庶子でもなかった。
あの美しい目のホン・チョンジを語る前に、
まずはホン・チョンジの父親のアモゲのことに触れよう。

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宮中ではノクスが従四品の淑媛(スグォン)となったことで女官たちがお祝い

「おめでとうございます」

「チョナのご希望に沿えるように、
 お前たちは品格を失わないようにお仕えするのです」

「…」

「チョナを喜ばせて、
 気分良くして差し上げる者が私のようになれるのです」

「…」

「楽士になりたいのか?」
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「はい」
(オリニ)

踊りを披露するオリニ

「悪くないわ」

「ええ、ずいぶん上達したわね」

「…」
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続いてオンランは、
「今日は歌を歌います」

https://www.youtube.com/watch?v=Yd_Ljt-l9nU
♪太陽が昇っても 喜びを言葉には出せない
“氷の大監”の怒りが怖いから…
黙って心の中で笑うだけ
へへ~や ホホ~や

扉を大きく開けて
へへ~や ホホ~や

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「どうして泣くのか?」

「よく分かりません。
 この歌を歌うと涙が出てきます」
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オリニとオンラン

「なぜあの歌で泣いたの?
 町の市場じゃよく聞く歌だわ」

「分からないけど、あの歌を歌うと涙が自然と出るわ」

「あんたは変わっているわね。
 私は楽士になってチョナからご褒美を貰いたいわ」

「オモニにあげるの?
 あんたのような娘が誇りでしょうね?」

「実は私のオモニは実の母じゃないのよ」

「…」

「でもたった一人のオモニだわ」
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続く宴席

「さあ、今日は酒を賜えるからたくさん飲んでくれ」

「ソングニマングハオムニダ~」

「飲んでくれ」
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「さあ、あれを見てくれ。 
 彼らは誰だと思うか?」
(燕山君)

「…」

「…」
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(イ・セジュワ)

「領議政(首相)や左議政(副首相)、
 六曹の判書(パンソ:大監クラス)たちだ」

「いいえ、領議政でも判書でもありません。
 彼らはチョナの奴隷です」

「そうだな。 そなたは飲み込みが早い」
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燕山君が思い出すのは活彬亭で聞いた噂話(ギルドン演出)

…イ・セジュワが廃妃に賜薬を与えて、死ぬまで…。

「彼らはオモニを殺しておきながら、
 なぜ息子の私の前で大きな笑いを見せているのか…?」
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イ・セジュワに酒を注ぐことにします。

「イ大監、一献差し上げよう」

「はい、チョ~ナ~」

「チョナから賜れば、きっと長生きできるだろうな~」
(宴席からの声)

「は~ははは」

こぼれるまで杯に注ぎ、衣服に流れます

「ソング二マングハオムニダ 
 チョ~ナ~、どうか末永く…」

「ははは、そうだな」
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「!」
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(ギルヒョンも参席しています)

「…」
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ソン師匠とギルヒョン

「また今日も、たくさんの食材が地方から搬送されています。
 宴席では残り物が捨てられるのです。
 ホン・チョンジをご存知ですか?
 盗賊だというのに民百姓は嫌ってはいません」

「それで…?
 我々には逮捕が難しいというのか?」
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「そうではありません。
 1498年以降、忠臣たちはチョナに服従するだけで、
 反論しなくなっています。
 スイカの種を輸入することに反対しただけです」

「(魯山君への)弔辞を発見してチョナにお仕えできたことを後悔しているのか?
 あの件でチョナから認められたではないか」

「しかし、有能な官僚たちが“はい”と答えるだけで、
 何の報告もしなくなりました」

「…」

「師匠。チョナも人間だから間違いはあります。
 だから忠臣たちが存在します」

「ははは、チョナとは理想の付き合いがしたいようだな。
 しかし、チョナは人間ではない。
 この朝鮮の軍や富や食料もチョナの物だ。
 思いのままだからだ」

「…」
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パク夫人とチュウォン君

「ギルドンはチョナの心を掴んでいます。
 なぜこのようなことが…、あんな子供がどうやって…?」

「心配は要らない。 逮捕されるさ」

「チュウォン君。
 私にはまだ使っていない切り札があります。
 証拠は残っていませんが記憶に残っています」

「記録とは…?」

「チョナは盗賊の逮捕には興味を持っていないそうです。
 ならば私が…、私には計画があります」
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28の肩書のおよそ30名くらいの堂上官(大監・令監たち)の宴席。
燕山君が20代後半の頃のことです。

ところで、
子供の頃の強いショックや恐怖は、
自らそれを忘れてしまおうとする自己防衛本能があるそうです。
オリニのことで気付きの点をいくつか列挙しておきます。

・「守貴単」の男に捕らえられました。
・宮中に送り込まれています。
・「守貴単」の「行録」名簿には、
 「車人」の一員とありました。
・ギルドンの服の黒い留め紐を大切にしています。

ギルドンやその仲間たちの記憶があるのでしょうか?

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逆賊 第19話(上) 人間はみな同じ

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(2017.04.05)

逆賊 第19話(上) 人間はみな同じ

チュウォン君がギルドンと争っている時に、落とした「行録」に沿って行動するギルドンカンパニー(活貧党)

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「百姓たち一家が消えた場所とホン・チョンジが現れた場所には、
 共通点があります。
 民が道徳を汚したとされています」

「盗賊は物を盗むものだ。
 なぜその場所に現れるのか?
 聞いたこともない盗賊だ」

「考えがあります。
 そのような場所で盗賊たちに出会えるのではないでしょうか?
 少し休みを頂いて試してみたいと思います」

「この件はチョナにも報告しておく。
 そうすれば休みの時間が取れるだろう」

「コマスミダ、大監。
 必ず盗賊をとらえてみせます」
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2週間後に再会すると決めていた場所にギルドンカンパニーは、全員の無事を抱き合って祝います。

「兄弟たち!」
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(集めたのは両班が所持していた「行録」)
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「車人(コイン)については分かりましたか?」

「いや、コインのことを口に出すと村人たちが怖がる」

「いったい親分は誰なのか?」

「どこの両班の家にもこの「行録」があった」
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# ついに二人の首領の名が浮かびます。
師匠と呼ばれているのは“ソン・ドファン”です。

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# ただし、二人の首脳の名前は“木”の字だけで、ウ冠を付けて“宋”です。

son dofan

燕山君とノクス

「チョナの自画像ですか?」

「ああ、似ているか?
 自分のことを考えるために書いているが、
 同じように私のことを他の者が見ているのだろうか?
 興味ある…」

「…」
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キム・ジャウォンが来て、
「チョナ、お呼びですか?」

「ああ、ノクスに品階を与えたい」

「ええ、側室としての最初は従四品の淑媛(スグォン #)からがありますが…」

「そんなことはどうでも良いわ。
 それよりも噂に聞く美味しい明国のスイカを食べてみたいわ」
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「おめでとうございます」

「ところで、私のことで何かチョナと話をしていたの?」

「このところ廃妃の件で気落ちしておられる。
 あなただけしか慰めることはできない」

「本当に忠臣ですね」
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翌日の堂上会議

「明の国のスイカが美味しいと聞いている。
 次の宴席にはスイカを準備したらどうか?
 それにスイカの種も国に持ってきたい」

「チョナ。
 明のスイカと我が国のスイカとの差はほとんどありません。
 しかも今年は飢饉です」

「…?」
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「そうです、チョナ。
 町には食べ物がなくて困っている人で溢れています。
 さらには盗賊が出没しています」

「また、ホン・チョンジの話なのか?
 飢饉の際にはいつだって盗賊が出るのは当たり前だ」

「食糧倉庫も空に近いのです…」
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「チョナ、彼らは飢饉のことを心配しています。
 どうか怒らないで下さい」

「怒ってはいないが、気になっていたのだ。
 彼らが私のことを何と考えているのかが解らなかったからだが、
 今日のつまらない話を聞いていたら、解るような気がしてきた」
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ソン・ドファンとチョンハク

「奴はこの名簿の中のどこかに現れるはずだ」

「これをどうして…?」

「質問は不要だ。とにかく逮捕してくれ」

「…」

「ホン・ギルドン…。
 あいつがこれからの私の敵だ
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漢城府

「そなたは私には相談もなく兵を動かすことを考えているようだな」

「盗賊を野放しにするのですか?
 それにあなたはホン・ギルドンを以前助けたことがありましたよね?」

「…」
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「…」
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高単(コダン)の村

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目的の両班は前年に死んだとのことで引き返そうとするところに、農夫

「ここには川があって、
 青玉(サファイア)が取れるのですが、
 1000個の青玉を漢陽に運ぶところです。
 我々には種もなくて、
 どうやって畑を耕していけばよいのか分からないのに…」
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役場の前では痛めつけられた農夫たちが出て来ていました。

「スグリの実を漢陽に出したのですが足りないと…。
 息子が反論するとあのように…」
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官吏が出て来て殴ろうとするところをギルドンが止めて、投げ飛ばします。

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「やってしまった…」

官吏を投げ飛ばして牢屋…

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牢屋の中で考えるギルドン

「男は浮気しても罪にならないのに、
 なぜ女は罪になるのか?」

「…?」

「スギダンは“両班は両班のように、女は女のように、奴婢は奴婢のように”
 と言うのがスギダンの考えなのか…?」
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燕山君とノクス

「私が未熟でした。
 スイカの件では立場を悪くしてしまいましたね」

「いや、そなたのお陰で、
 彼らが私をどう考えているのかが理解できた」

「…」

「実は以前から知りたいことがあった。
 忠臣たちからはいつも王子のように、
 世子のように振る舞うようにと、
 そして王のようにと言い聞かされてきた。
 おそらく彼らは臣下は臣下のようにと言うだろう。
 男は男のように、女は女のようにと。
 しかしこれが本当の世の基準ということだろうか?」

「…」
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ギルドン

「俺たちは食べて寝て話をして…、みんな一緒だ。
 王と家臣、男と女、嫡子と庶子、なぜ違いがあるのだろうか…?
 こう考えるのは俺には学がないからなのだろうか…?
 兄貴たちはどう思うか?」

「そんなことは…」

「王だって民百姓だって、男だって女だって、
 みんな同じ人間ではないか?

「何でそんな馬鹿げたことを考えているのか?」

「あ~」
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燕山君とノクス

「両班たちは違うと言う。
 しかし、自分たちの都合の良いように言っているだけだ」

「しかし…」

「男と女、主人と奴婢、嫡子と庶子…、みんな同じ種類だ。
 何の違いもない。みんな同じだ」

「何のことで…」

「誰もが私に仕える臣下だ。
 私は朝鮮の帝神の子だ。
 それなのに臣下がなぜ私を教育したがるのか…?
 スイカを食べるとか食べないとかまで異論を挟むのだろうか…?
 ふっ!」

「…」

「私は1498年に、見せしめのために血を流した。
 彼らはその意味をもう忘れている」

「…?」
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ギルドン

「ああ、もういい。まずはここを出よう」

ギルドンは縄を切り、牢を破って、
「みんなは出ないのか?」

「まず縄を解いてくれ!」
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「さあ、早く行こう」

「ああ、県令を殴るわけにもいかないから」
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「…」
(ギルドンは微笑みを浮かべます)

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# 側室の品階

正一品…嬪(ピン:빈)
従一品…貴人(クィイン:귀인)
正二品…昭儀(ソウィ:소의)
従二品…淑儀(スグィ:숙의)
正三品…昭容(ソヨン:소용)
従三品…淑容(スギョン:숙용)
正四品…昭媛(ソウォン:소원)
従四品…淑媛(スグォン:숙원)

ノクスは淑媛(スグォン:숙원)から最終的に正三品に上がります。
後に生まれた子は翁主(オンジュ:側室の娘)でした。

1.絶対王権

ドラマでの燕山君は、軍も民も食べ物も土地も全部が“王の物”と言っていました。
絶対王権を得た後のことです。
従って、燕山君もチャン・ノクスも身分制度からは超越しているので、忠臣であろうと民百姓であろうとも配下はみな同じ。
ましてや側室の細かい「品階などはどうでもいい(ノクス)」でした。

他方の被支配者階層のこと。
遥か500年も前のホン・ギルドンが、
「同じ人間なのに違いがあるのか…?俺は無学だからこんなことを考えるのか…?」と。
また、ギルドンの兄のギルヒョンも同じ考えでした。
科挙試験に受かった兄ですが、底流にある基本精神は父親・アモゲの思想だったと思います。

韓国も日本も憲法の精神は“人は産まれながらにして平等・自由で、幸福を求める権利を有する”。
それを小説「洪吉童伝」にしたためたホ・ギュンという官僚・作家は凄いな…と思います。
ただし、おそらく民百姓の本当の気持ちがそうであったから書いたのだと思います。

これは、サイレントマジョリティーの歌だったと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=Yd_Ljt-l9nU
♪太陽が昇っても 喜びを言葉には出せない
“氷の大監”の怒りが怖いから…
黙って心の中で笑うだけ
へへ~や ホホ~や

扉を大きく開けて
へへ~や ホホ~や

2.太陽はすべての人を平等に照らす

昌徳宮(チャンドックン)の後苑にある東屋の一つには第22代王・世祖(ソンジョ:『イ・サン』)が書いた扁額があります。
“臣下の者は、私を太陽のように崇めろ”と書いてあって、何とも傲慢か…?
最初はそう思いました。
しかし、その後にはきっと、私が民・百姓をも“太陽のように照らしてやる”との心意気があったのかもしれないと思います。

ソンヨンに、
「水原(スウォン:京畿道)に行こう。
 そこには両班はいない。
 住んでいるのは民百姓だけだ」
と、遷都を企画していました。

第15代王・光海君(クァンヘグン:『華政』)は、
「この美しい朝鮮の自然と、そこに住む民…」と、無念のままに廃位・流刑となりました。

燕山君も受けた教育により、孔子・孟子が説く儒教の基本精神を身に着けていたと思います。
しかし、太陽のように民百姓を照らすことを考えていたのでしょうか?

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逆賊 第18話(下) 七杯のご飯

ハクモクレン
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(紀州の3月末:photo by APB)

逆賊 第18話(下) 七杯のご飯

初夜が明けてカリョンは髪を上げました。

「…」
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# 一般的な髪型で、ピニョと呼ばれるカンザシで髪を止めます。
このスタイルをチョクチンモリといいます。

「…」
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そして3日後

「行録」を頼りにオリニを探す旅

「気をつけて帰って来てね。
 また7杯のご飯を用意しておくわ」
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「カリョンは一人で勇敢に待っていてくれるだろうよな?」
(ソブリ)

「毎日3食のご飯を欠かすなよ」
(ヨンゲ)

ソブリはジャチに、
「時々暮らしぶりを見ていてください」

「んん、心配せずに行って来い」
(ジャチ)
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「…」

「…、オリニを必ず連れて戻って来てね」

「行ってくるからな」

…ケガしないでね。
 ソバン(#)…
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# 通常はソバニム(旦那様)と言うところですが、ため口のカリョンです。
パンマルで“ソバン”でした。

パク・ジョンジュ

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奴婢に働かせながら焼肉を食らっているパク・ジョンジュ。

…パク・ジョンジュは奴婢が勉強しているところを見て、
目を突いて盲目にした。

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ソブリ

「パク・ジョンジュの家をご存知ですか?」

「私だ」

「あ~、漢陽から来たホン・チュンジをご存知でしょうか?」

パク・ジョンジュが勉強している際に、
傍に仕えていた奴婢も勉強しようとしたから目を突いたとのこと。

「この社会の秩序を教えるためだ」
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「見せてやろう」

「…」
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そこでギルドン

「こんな光景を目の当たりにして、
 俺たちは家には帰れないな…」

「おい、落ち着け…」
(ソブリ)
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そして…、
「盲目にしないだけでも良かったと思え」

「…」
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「…」
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(「行録」のリストから)
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倉庫の備蓄を全て庶民に解放

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…哄(ホン)

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「ギルドン、約束してくれ。
 感情は押さえてくれ。最後の忠告だ」

「ははは~、心配しないでくれ。
 私は悪い両班を退治するんじゃなくて、
 オリニを探す旅に出たのだからな」

「そうだ、これが最後だ」

「さあ、次の標的は誰なのか?」
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コン・バンイル

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…奴は嫡子の自分が歩く前を、庶子が横切ったと言うだけで、半弟の踵を切った。

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(「行録」のリストから)
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コン・バンイルの家の財宝を全部、庶民に分配。

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ホン・チョンジが率いる活貧党(ファルビンダン)

「もういい加減にして、気を静めろと言っているのに…」
(ソブリ)
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「だからこそ俺は快食快便だ」
(ヨンゲ)

「そうだな、イルチョンのおならも臭くなくなった」
(クッセ)

「ああ、俺のおならも清められているからだ」
(イルチョン)
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「まるで焼肉を食って、絹の布団で寝ている気分だ」
(オプサン)
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「ああ、だからこそ俺たちは、
 まるで便秘なしの爽快な気分になれるんだ」
(ギルドン)
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そして、
「俺たちは子供のように群れを成すんじゃなくて、
 お互いに分かれて活動しよう。
 2週間後にみんな再開しよう」

ということで、それぞれが「“ホン・チョンジ”と名乗って活動しよう」と…。

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# 孫悟空の“分身の術”ですね。

傲慢な両班たちを成敗

…ホ・ジュボンは未成年への性的嫌がらせ。

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…キム・チョゴはダルソクから“祈祷師”とののしられただけで報復した。

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…ホン・ゴヨンは妻が夫を叱ったというだけで叩いて吊るした。

「…」
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「!」
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…ヤン・セジュンは仏教の経典を隠し持っていたと言うだけで、キム氏の耳を切った。

「…」
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「!」
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…ハン・ジンスは妻が不道徳ということで舌を切った。

「…」
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「!」
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1835h.jpg

「…」
1838_20170402084348eba.jpg

「!」
1888.jpg

# ギルドンの“活貧党”はそれぞれに分かれて、成敗を加えました。
それぞれが“ホン・チョンジ”を名乗りますから、噂はバラバラ…。

1888a.jpg

町での噂から夫の活躍を知るカリョン

1888b.jpg

「ホン・チョンジのことを聞いたか?!
 クマの様にでかくて力持ちだ」

「いや、背が高くて身は細いそうだ」

「ホン・チョンジという男は神出鬼没だわ」

「でも、美男子ではないそうよ」

「違うわ! 美男子だわ」

「悪い奴らしか狙わないそうだ」

「30歳ぐらいだそうだ」

「何を言うのか?!
 50歳は超えているらしいぞ」
1888d.jpg

「…」
1888c.jpg

記録を綴るカリョンは文壇デビュー?

…ホン・チョンジという男は美男子であった。

1888e.jpg

「ホン・チョンジ伝」
1888f.jpg

燕山君とチャン・ノクス

「漢陽ではホン・チョンジと言う名の男の噂で持ち切りです。
 盗賊の名前です」

「…」
1888h.jpg

「奇妙なことに同じ日に別の場所に出没するらしいですよ。
 朝には南の方で、午後には町の北の方に現れるそうです」

「ふ~」

「それだけでなくて、
 その男を見た者たちが言うには、
 どうも全部違った人物のようらしいですよ」

「…」
1888kk.jpg

「きっとホン・チョンジは人間ではくて、
 超人なのでしょうね…。
 きっと空も歩くような…」

「ははは、信じられない」

「そうでしょう?」

「ふふふ…」

「なぜチョナはその男を逮捕させないのですか?」

「…、トラはめったにクマとは戦わないものだ。
 しかも相手はヤマネコだぞ?
 ホン・チョンジという者は、私の忠臣たちに何とかさせるさ」
1888k.jpg

官僚たち

「チョナは我々に話題の盗賊を逮捕するようにと命じた」
1888m.jpg

「そんなくだらない盗賊のために我々は帰宅できなくなった」

「いいや、そんな小さな盗賊じゃないぞ。
 この地図を見てくれ。
 ホン・チョンジが出没した場所だ。
 ピョンヤン(平壌)からハニャン(漢陽)まで、
 ホンチョンジが現れなかった場所はない」
1888n.jpg

暗行御史(アメンオサ)ギルヒョン
民百姓・奴婢が消えた場所とが一致しています。

「一致している!
 ホン・チョンジが出没した場所は、
 民百姓たちが行方不明になった場所だ」
1888p.jpg

ソン・オルシンと呼ばれる師匠は配下からの報告を聞いて、
「なぜ彼らがホン・チョンジの成敗を受けたのか…?」

「…」
1888s_201704020920031bd.jpg

守貴単(スギダン)記録(「行録」:ヘンロク)と照らし合わせて、

「!」
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# 旅に出る“7人のサムライ”に向かって、
カリョンは「7杯のご飯を用意しておくからね!」と。
ジャチと一緒に“7人のサムライ”を待つことになりました。
そうですね。
7杯のご飯を一緒に食べることができるようにと、
旅の無事を祈る“はなむけ”の呼びかけでした。

# 第18話を見て、ようやく二つの翡翠の玉(二子玉)が「守貴単(スギダン)」のシンボルだと解りました。
フィクションとはいえ、“密本”から根深く流れる朱子学の急進派の人々の党派でした。
二子玉・守貴単の“単”はユニット(unit)の意味だと思います。
これからもギルドンカンパニーの「活貧党」との対決が続くようです。
なお、
守貴単の記録書「行録(ヘンロク)」には、ソン師匠が送り込んだ者のリストがあり、その中にギルドンの妹のオリニが載っていました。

1835a.jpg

(第18話の終わりのショット)
1889a.jpg

一つのパンでも仲間で分け合うから、“カンパニー(会社)”と言うのが語源だと聞きました。
ふと思ったのですが、次の写真は第1話のドラマの<プレリュード>でした。
ギルドンカンパニーの左から2番目は兄のギルヒョンでは?
第12話では燕山君に忠誠を誓いましたが、見切りをつけるのでは?
と思いました。

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逆賊 第18話(中) 花のような妻

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(野に咲く華:2017.04.03)

逆賊 第18話(中) 花のような妻

ソブリの指揮に従って屋敷から撤去

「チュウォン君を痛めつけようとして、護衛にやられた。
 しかも軍がいた。
 状況は分かるだろう?
 ここにはいることができない」
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翌朝は隠れ家へ

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介抱するカリョンの子守歌

♫ 安心して眠りなさい
傍には可愛い小鳥がついている
どこに行くの?
帰っておいで
一緒にいましょう
私と一緒に寝ましょう

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「ギルドンは?」

「寝たわ。すぐに元気になると思うわ」

そこにギルドンの声

「オリニ…」
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「大丈夫か?」

「オリニが…」

「…」

「生きている」
1822h_20170403104412eec.jpg

オリニは、踊りが上手なオクラン(# 発音はオンラン)と一緒に踊りを習っています

1822k_201704031044118ea.jpg

「オリニが生きている」

「靴を見つけたけど…」

「チュウォン君が名前を見たと言っていた…。
 そうだ「行録」…、ヘンロクと言っていた」

「これか?」
1822m_20170403104410a22.jpg

守貴単(ソギダン)の勇気ある者の記録
後世のための参考書…

1822n_20170403104409f11.jpg

「1495年4月5日、
 奴婢のマッケが字を読めるように勉強していたので、
 目を突いて盲目にした」
(イルチョンが読み上げます)

「!」

「1496年…、
 庶子が嫡子の前を歩いたので、庶子の踵を切った…」

「!」


「ここに守貴単の名簿が掲載されている。
 車人(コイン)…
1823_20170403104541b87.jpg

「コイン?」

「ああ、荷車を引く人という意味だ」

そこにオリニの名前…

1822p_201704031045428ac.jpg

「オリニがいる…」

「俺たちのオリニがいるのか?!」
1823b_201704031045390da.jpg

「オリニ…、ミアナダ…」
1823a_201704031045407e7.jpg

「チュウォン君は跡形もなく消えた。
 俺たちの次のことは、この『行録』しかない」
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旅に出る計画

「この『行録』は邪悪な記録だ。
 しかし、車人の名簿にオリニ載っている。
 もちろん別人かもしれない。
 聞いてほしいんだが、
 俺はオリニが生きていることを信じて探しに出たい。
 チュウォン君を探すのではないから、
 兄貴たちが一緒でなくとも決して責めはしない」

「何か悪い物でも食べたのか?」
(ヨンゲ)

「きっと狂ったんだ」
(セグル)

「オリニは自分だけの妹だと思っているのか?」
(クッセ)

「今日は大きな痛手を受けたんだから、
 もっと理解してやれ」
(ソブリ)

「俺が靴を見つけたから、
 間違って死んだとみんなが思っていたようだ…。
 しかし、今度は俺が必ず見つけ出す!」
(オプサン)
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「…」
(カリョン)
1823e_20170403104837eac.jpg

ギルドンとカリョン

「どれくらい長い旅になるのか分からない。
 だから一緒には連れて行けない」
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「アラ~(分かった)」

「…」

「でもその代わりに、良いかしら?」

「?」

「出かける前に、結婚して欲しいわ。
 三晩だけ私と一緒にいて欲しい」

「…」

「私はオラボニのことは1年でも10年でも待っていることができる。
 でも今度はオラボニの妹としてではなくて、
 オラボニの妻として待っていたい」
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ウェディング

1823h_20170403104833e3b.jpg

(司会はイルチョン)

「新郎、新婦は向かい合って礼…、
 新婦は2礼、新郎は1礼…」
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「固めの祝杯を交換…」
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「…」
1823n_20170403105020852.jpg

「…」

「クッセ! なぜ泣いているのか?」
(オプサン)

「これって…、あまりにも美しいから…」
(クッセ)

「馬鹿な…」
(セグル)
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「ところで、俺たちは誰も結婚していないな…?
 俺たちの女はどこにいるのか?」
(ヨンゲ)
1824_20170403105018db8.jpg

「さあ、たくさんの子宝を…」
(ソブリ)

前掛けに木の実を投げる儀式

「さあ、たくさんの子供と長生きの祝いだ…」

そして、

「オラボニ! 私たちは10人の子供だわよ!」

「?!」

「え?!10人だとよ!
 では、何回…?!」
(セグル)

「ははは、少なくとも10日はお忙しの夜だぞ!」
(ヨンゲ)
1825_201704031050170b0.jpg

「ギルドンがしゃっくりだ!」

「初めて見た!」

「え~い、止めてくれ」
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その夜

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もじもじの二人

1825c_2017040310515038a.jpg

外では…(# これも儀式の一つでしょうか?)

「やあ、どいてくれ!」

「やあ、カリョンが動きを見せたぞ!」

「いや、男が先に手を出すんだ!」
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「みんなどいてくれ!」

「ギルドンや! 強くなれ!」

「いや、技量だ!」
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「ギルドンや。みんなは行ったからな!
 みんなが言う様に、力と技だぞ!」

「…」

「分かったか?
 力と技…、んん。
 ゆっくりとな…。 アイゴ~」

「…」

「アモゲや…、ギルドンが結婚したぞ…」
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「…」
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ギルドンはカリョンを抱き寄せて…、

「!」
1833b_20170331054440c15.jpg

「出会ってから…、
 こんな質素な結婚式になるとは思わなかったが…」

「私はオラボニの行くところにはどこにでもついて行くわ」

「俺に出会わなかったら、
 もっと良い男に出会って幸せになったかもしれないな」

「でも、この世で最高の男に出会ったのかも…?」
1833c_20170331054439b3d.jpg

「オラボニこそ、私に出会わなかったら、
 もっと綺麗な女に出会えたのかもしれないわ」

「これまでたくさんの女たちに出会ったが、
 目の前の女ほど可愛い女はいなかった」

「ちっ!」

「…」

「私がオラボニにくっ付いていたから、
 オラボニは綺麗な女に出会えなかったんだわ」

「…。 カリョンや。
 俺は、今からはお前だけだ。
 俺がどこに行ったとしても、俺の心はお前で満たされる」

「…」

「約束する」
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「…」

「…」
1833e_20170331054641560.jpg

「…」

「…」
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(# ここでユン・ギュンサンが涙を見せるとは思いませんでした)

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# おめでとうございます
ただし、二人が繰り出しが(やや)濃厚なシーンだったので今日は話題を変えましょう。

ビハインド(BTS)
https://www.instagram.com/p/BSNHzwWDhNB/

18rxx.jpg

紀州・高野山の「こうやくん」のキャラ+ギルドン
KJSでは「イルチョン君」と呼びましょう。
kouyakun.jpg


サンギョップサルで小休止したようですね。
ノーサイドでモリもいます。
いい男ですね。
n0 side2
(info.+写真提供:APB)

こちらは私が出張先などで最近食べたもの。
水戸・茨城のタコ飯(磯弁当)に私のチラシご飯とオイキムチ
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横浜中華街の北京ダックに麹町のウナギ
pekin duck unagi

横川の峠の釜めし・群馬+私のデスク
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逆賊 第18話(上) スギダンのログ

ソメイヨシノ
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(2017.04.04)

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(同じ木なのですが、雨でもう花が散り始めました:2017.04.08)

逆賊 第18話(上) スギダン(守貴単)のログ(記録)

「私の名前はオリニ(어리니)です。
 オラボニムに会わせて下さい」
1800_201704031037222ac.jpg

チョンハクはギルドンに恨みを持っています。

「チョナは怒りを見せているので、
 チョン・ジョンブ(漢城府)では取り調べができません。
 それなので、別の方法を考えています」

「…」

「私には良い考えがあります」
1800a_2017040310372174b.jpg

「いいや、不要だ。
 我々は国の柱になることが目的だ。
 常に道徳に従う。
 チョナが怒っているなら、
 怒りが収まるのを待つだけだ」
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「師匠は待てとは言うが、私は賛成できない」

「チョンハクや…」

「覚えているでしょう?
 ギルドンには怪力があります。
 しかし、
 チュウォン君が早く釈放されたのは王族だからです」

「ギルドンが王族に悪いことをしたということなの?」
1800c_20170403103718bba.jpg

怒りを露わにする師匠は、
「きっと、盗賊の背後には誰かがいるのだ!
 いったい誰が私とチョナの間を裂こうとしているのか?!」
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鍛錬するモリ

自分に子供の頃の怪力が蘇ったことを知ります。
(# どういうわけか…?
 出合ったカリョンのことが脳裏から離れないようです…)

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チョンハクは我慢ができずに、チュウォン君を使った計画を実行

「ファルビンジョン(活彬亭)の摂待係に、
 もう一度会わせて下さい」

「…」
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チョンハクとギルドン

「ホン・ギルドンです」

「以前は姓が無かったのでは?」

「なぜご存知ですか?」

「ちょっと…、普通は奴婢には姓はないからだ」

「…」
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「この前(クッセを逮捕した件)は大変迷惑をかけたが、
 あれはチュウォン君が儒学生たちと一緒に、
 抗議を続けたから無視できなかった」

「どうかこれからは儒学者たちのことは無視して下さい。
 お願いします」

「ところで、チュウォン君が戻ってきたので、
 過去の資料を再読していると、
 チュウォン君が囲っていた女の中には、
 たくさんの少女の奴婢もいたので驚いた」

「…」

「例えば…、変な名前もあった…、
 ナンマンイとかトゥオギとか、オリニ…

「!」
1800h_201704031038420b9.jpg

チュウォン君とチョンハク

「師匠は待てと言うのですが、
 師匠はギルドンを知らないからです」

そう言ってチュウォン君を罠にはめたギルドンを逮捕するには絶好のチャンスだと…
ギルドンをおびき出して、チュウォン君に手を出そうとする時に率いた軍をもって逮捕すると。

(チュウォン君の記憶)
「アモゲの娘は13歳になったようだな。
 なぜ生きたまま捕まえろと言ったのに…」

チュウォン君は、
「オリニの名前を出した時の顔を見てみたい…。
 オリニ…か?
 殴られても、多少は我慢する」

「…」
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チュウォン君は『行録(ヘンロク)』を開いてチェック。

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モリ

「ギルドンはそこいらの盗人ではありません。
 凄い力を持っています」

「分かっているさ。 だからお前の出番だ」

「…」

「そうしてくれれば、褒美ははずむ」

「…」
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乗り込むギルドン

「ギルドン! 
 チュウォン君に何かあったら大変な事になるんだぞ?!
 分かっているだろう?!」

我慢ができないギルドンを止めようとするイグォルです。

「チュウォン君に傷つくことがあれば、罠に嵌ったと同然だ!」
(イルチョン)
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乗り込んだギルドンと『行録』を隠すチュウォン君

「私の質問には言葉を選んで正確に答えて欲しい。
 でなければ、命は今夜までだ」

「…」

「オリニをどこに隠しているのか?」

「あ~、私の奴婢だったオリニか…、
 確か13歳だったかな…?」

「!」

「そうだ。
 確かにオリニと言う名前で、目が綺麗な少女だった」

「!」

「私が気持ちを見せようとしたが、
 話を聞かないから、2度ほど平手打ちをした」

「!」

「倒れてから叫んでもいたな…」

「!」

「死ぬ前に、オラボニ! 
 オラボニ!と…。
 それでその子が…?」

「!」

「どうしたのか?
 怒ったのか?」

「!」

「じゃあ、殴ってみろ!」
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ギルドンは家の外に放り投げます

「モリ! モリや~」
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「お前がオリニを殺した…」

「い…、いや。そうじゃない」

「…」

「待て…、あれは嘘だ。嘘だ」
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「オリニを見たこともない…」

「…」

「死んではいない。
 オリニの名前を見たことがある…」

「…」

「行録…、そうだヘンロクに名前があった…」

「…」

「生きている!」

「ヘンロク…」

「ああ、ヘンロクだ!」
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チョンハクと兵士たち

「もうちょっと待て…」
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そこにギルドンの仲間たちがやって来て、チョンハクと兵士たちをなぎ倒します。

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そこに現れたモリ

「…」

「…」
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ギルドンは、蘇った怪力のモリに蹴り飛ばされます。

「…」
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「戻って来た。 俺の力が戻って来た」
(モリ)
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チュウォン君はモリに救出される一方、ギルドンはソブリたちに救い出されます

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その際に、ソブリが「行録」を拾います
チュウォン君が懐に隠した守貴単(スギダン)の記録です。

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# ブログの意味はウェブ上の記録(log:ログは航海日誌)のことです。

ギルドンは無謀にも単独で乗り込んで、モリに蹴り飛ばされました。
しかし、そのことがあったので大きな転機を迎えることとなります。
「行録(ヘンロク)」は秘密の組織の記録。
ソン・オルシン(ソン・ドヒョン)と呼ばれる師匠が巨頭となっている「守貴単(スギダン)」のことが明らかになります。
やはり、“密本(ミルボン:『根の深い木』)の流れを汲む朱子学の急進派でした。

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三つ子の魂 百まで

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# この写真は昨年の秋に国立故宮博物館で撮影した「国朝宝鑑(ククチョボガム)」です。
燕山君が先王の喪に伏していた際に編纂させたもので、世祖~成宗の時代をまとめて、後の“帝王学”のテキストとなりました。
彼が信じた儒教の基本精神と士林派の思想が違っていたことの証左になると考えられます。

三つ子の魂 百まで仁粋大妃(インステビ)と甲子士禍(カプチャサファ)

「戌午士禍(ムオサファ)」は、史草(「朝鮮王実録」を編纂する前の日誌)に残された、中国の“義王を偲ぶ弔辞の「弔義王文」”が引き金でした。
そのために、「戌午“史”禍」と表記されることもあるそうです。
1478年、燕山君即位4年目のことでした。

その後に起こる1504年(燕山君10年)の「甲子士禍(カプチャサファ)」は、次の第3話(下)でアバウトに紹介しています。
http://jumong007.blog133.fc2.com/blog-entry-3141.html

1.三つ子の魂百まで~家柄による差別

<第9代王・成宗>
(生1457年:没1494年)
(即位12歳)
2番目の正室・尹氏
(生1445年:没1482年)

「王の顔を引っ掻いた王妃」の廃妃・尹氏は12歳年上でした。
彼女は官僚の娘でしたが、その父親が早世だったために貧しい母子家庭で育ちました。
そのために女官として働き、その後側室から正室になりました。
そして、甲子士禍(カプチャサファ)の深いところにある原因は、成宗の母の仁粋(インス)大妃・韓氏(昭恵王后)が家柄や育ちを重視したことからです。
尹氏の廃位、そして賜薬という事件の裏には仁粋大妃の発言力があったとされます。

<第10代王・燕山君>
(生1476年:没1506年)
(即位18歳)
側室・張緑水
(生?:没1506年)

家柄を気にする祖母の仁粋大妃は、成宗の3番目の正室から生まれた晋城(シンソン)大君(貞顕王后の息子)を可愛がるようになったとのことです。
燕山君にとっては12歳年下の義理の弟に当たります。
つまり、
燕山君は3歳の時に母親が廃位されていなくなり、12歳になると継母からも祖母からも見放されて、広い宮廷の中に孤独に育った…。

しかし、燕山君の心の中には母親・尹氏のことが鮮明に残っていたと思います。
三つ子の魂百までといいます。
彼の深層心理に思いを馳せると、とても悲しくなる母親の悲劇だったと思います。

2.母の悲劇を知って

自分の妻を廃位して賜薬を送ったのは成宗です。
その裏には仁粋大妃と大妃を支援する“士林派”がいました。

『逆賊』第7話…寝所では成宗の臨終でした。
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「アバ媽媽!」

「世子…、服をしっかり着なさい」

「…!」

「世子…、朝鮮は儒教の国だ
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この後に続くのは、燕山君が、
「そんな儒教の国が私の母を殺したのですか
 アバ媽媽が自分の妻で私の母を殺したのですか?」
という言葉でした。

成宗はこの事実を「100年秘密にせよ」と王命を出していました。
しかし、
この事実を暴いて、燕山君に密告したのが戚臣の任士洪(イム・サホン)でした。

官僚の中では、王族との姻戚を関係を持っていた者たちと、功労による勲臣とは別々の派閥を形成していました。
つまり、この密告は勲臣たちと“士林派”を排除して戚臣たちが政権の中枢を握るための政略です。
他方、士林派を嫌う燕山君にとっては、“母の無念”を晴らす絶好のチャンスとなりました。

3.1504年(燕山君10年)「甲子士禍(カプチャサファ)」

第14話のこと。
余命わずかな議政・盧思慎(ノ・サシン:首相や副首相)がギルヒョンに、チョナ(燕山君)の鋭い知性(intellect)が怖いと言います

「チョナにはまだ解決の糸口が見いだせていないことがある」

「?」

「廃妃のことだ。
 血の繋がった母君の廃妃・尹氏のことだが、
 まだ何も決着の解決策が見いだせないでいる。
 それに、チョナの廃妃への怒りを抑える者がいないので、
 これが宮廷内でくすぶっている問題なのだ」

「チョナは個人的な恨みで官僚を罰するような人ではありません。
 ただ、王への反論が続く派閥には、
 怒りを抑えられないと言うだけです」

「ははは、派閥が…。
 私にも思い当たる者はいる。
 そなたと同じ様に派閥を嫌う者がいた。
 “反対する派閥を解消させることこそ、王への忠誠心”だと言っていた。
 しかし、そなたは賢い人だから、
 本当の“忠誠心”とは何のことなのか知っているだろう?」

「…」

「なぜだ? なぜ忠誠心が必要なのか?」

「…」

「私は死ぬ前に、お前を司憲府の大監に指名するつもりだ。
 そなたに頼みたいのは、
 恨みで王権までも堕落させるようなことにはならないようにして欲しい」

…私的な恨みで堕落。
恨みで王までが堕落…。

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<1504年の「甲子士禍(カプチャサファ)」の結果>

死罪;
成宗の側室だった、巖(オム)氏と鄭(チョン)氏(および2人の王子)
官僚の尹弼商金宏弼たち10余人

「剖棺斬屍刑(墓を暴いて斬首)」;
韓明澮、鄭汝昌、南孝温など

尹氏の廃妃に賛同した者;
洪貴達、金処善、李元など26人

その他、燕山君の行動を諫めた者:
2名が斬首と流刑

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知性は勿論のこと、燕山君は音楽や絵画、漢詩を好む鋭い感性の持主だったと思います。
その彼の心、王の心を掴もうとしたのが張緑水だったと思います。
緑水(ノクス)は奴婢(母は官妓)に生まれ、妓生(官妓)となり側室になりました。
正式な記録はないものの、燕山君よりは10歳以上の年上です。

また、ホン・ギルドンは、その王の琴線を揺さぶろうとしたのだと思います。

# 視聴率もあがり、日本での放送も月央には始まるそうですね。
https://www.youtube.com/watch?v=EfBNR8I18QI

# さて、今週放送された第20話ではギルヒョン、ギルドンの兄弟の再会。
それにオリニの宮廷での生活の一部が描かれました。

ギルヒョンとギルドンの待ち合わせの場所

「ソン」

「ギルドナ…」

「…」
2034k.jpg
# ギルドンは兄のギルヒョンを“ソン”と呼んでいます。
ソンには「선배(ソンベ:先輩)」のように先に生まれた人の意味があるので、
“ソン”なのでしょう。
要は先人のこと。

明国に向かう船を見つけた」

「ソン。 俺は自首する」

「駄目だ。 絶対にダメだ」

「ソン…。 これから言うことをよく聞いてくれ」

「…」
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# ギルドンは自首することで、燕山君との大きな取引を考えています。

宮廷に連行されたギルドン

「…」
2037_201704061654061e0.jpg

オリニとオンラン

「何があったの?」

「あの男は、盗賊のホンという頭目だわ」

「んん、そうみたいわね。でもなぜ?」

「なんとなく、悪い気がするわ」

「盗賊だから悪いと思う必要はないわ」

「…」

「でもそうね、私もなぜか親しみを感じるわ…」
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# 兄のことなのに変です。
子供の頃の強いショックや恐怖は、
自らそれを忘れてしまおうとする自己防衛本能があるそうです。
記憶に何か障害があると思います。

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逆賊 第17話(下) 燕山君の名裁き 

サラサモクレン
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(紀州の3月末:photo by APB)

逆賊 第17話(下) 燕山君の名裁き

# 燕山君が3歳の頃、母の尹氏が廃妃http://jumong007.blog133.fc2.com/blog-entry-3145.htmlとなりました。
そしてこの第17話では、燕山君が即位した後に、これまでは宮中ではご法度として隠されていた母の真実を知ることになりました。
落ち込んだ燕山君、この後怒りがこみ上げて来るものと思います。

「チョナ~、私…、ノクスです」

「…」

「チョナ、なぜ一人で飲んでいるのですか?」

「…」
1725_2017040310354184f.jpg

王を癒すには隠し事はいけないと思ったのでしょう。
ノクスは“オモニ”の歌をあえて歌います

お酒を注ぎながら

(このシーンは↓)
https://www.youtube.com/watch?v=Ay4655_r-N8

♫ 風が吹き、海岸には雪が降る
あの人はオンマを亡くして カモメが悲しく泣く
オンマ…オンマ… どこにいるの?
なぜ答えてくれないの?
オンマは帰らず 雨と雪が降り続く
可哀想にあの人も泣く…

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「…」

「…」

♫ 可哀想に 怒りを投げ捨て

1733d_201703282045595bb.jpg

「…」

「…」
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「私はもう待つことはしない。
 そなたの気持ちと私の気持ちのことだ」

「…」
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「…」
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「…」
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翌朝になって

「チョン・ジョンブが妻のキム・ドンを殺害して、
 彼女の父親のキム・ドクヒョンが、
 漢城府にて取り調べられるそうだ。
 皆の考えを述べてくれ」

「法に依れば、妻の不誠実を知った夫は、
 法にかかわりなく殺害することができます。
 チョン・ジョンブには罪がありません」
1733k_2017032820493224c.jpg

「同感です、チョナ。
 妻が不誠実ために夫の名誉を汚しただけでなく、
 裏切ったからです」

「その上、チョナ。
 儒学者の中にはチョン・ジョンブを罰することは不当なことだと言うものがいます」

「儒学者にいるのか?」
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チュウォン君

「夫を裏切る妻は、国王への裏切りと同じことだ。
 妻は若い時から夫に仕え、
 夫が死ねば、息子に仕えなくてはならない」
1733m_20170328204931171.jpg

師匠たちは

「あの男は利用価値がるのか?」

「見ていてくれ。
 私の忠臣になるだろう。
 そのうちにチョナには、
 この朝鮮の将来像を描く者が誰なのか、
 分かるだろう」
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会議は続き

「では、そなたたちは夫が妻を殺すのは当然だと言うのか?
 チョン・ジョンブが正しいと皆が思っているのか?!」

そこでギルヒョン

「しかし、チョナ。
 妻のキム・ドンは既に亡くなっています。
 従って、妻が夫を裏切ったという証拠を得ることは不可能です」

「!」

「単に不貞を行ったというだけで殺しても良いのでしょうか?
 いったい誰が妻からの償いを受けることができるのでしょうか?」

「続けてくれ」

「しかしながら、
 漢城府の副知事のチョ・チョンハクは、
 チョン・ジョンブの罪隠しを無視して、
 その妻の父親の
 (娘を失くした)キム・ドクヒョンを尋問しようとしています」

「そのとおりだ! 
 もしも、キム・ドクヒョンを責め立てれば、
 その娘が不貞を行ったと民百姓は信じてしまう」
1733p_201703282057238f8.jpg

「ええ、チョナ。
 ささやかながら進言させて頂ければ…、
 夫が妻を殺しても良いとは、
 国法の規定にはないことです。
 ですから、再度、チョン・ジョンブの行いを調査して下さい。
 無実の死だったかもしれません」

「皆の者、聞いたか? 
 女性は死んだ。
 だから、嫉妬とか不貞とかの調査は不可能なのに、
 なぜお前たちは、夫の言葉だけを信じるのか?!」

「…」

「よく聞け! 
 娘を失くしたキム・ドクヒョンを即時釈放して、
 慰めてやれ!
 さらに、チョン・ジョンブを再度喚問しろ!」
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(# この件でチョ・チョンハクは左遷されます #)

チュウォン君はまだ説いています

そこに王命を手にした捕盗庁の武官たちがチョン・ジョンブを逮捕に向かいます。

1734_20170328205721471.jpg

王命だ!」と、キム・ドクヒョンに百叩きを与えているチョ・チョンハクを制して、

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「チョン・ジョンブを逮捕して、妻が不貞だったのか再調査し尋問せよ

「…」

「さらに、不当にキム・ドンヒョクを尋問にかけている、
 チョ・チョンハクは副知事の職を解く。
 そして、ウム・ジャチを副知事に昇格させる」
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釈放されたキム・ドンヒョクと迎える家族

「…」
1734c_20170328211946789.jpg

「…」
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ジャチは言います。

「もうこれからは逆賊探しは止めて…」

「しかし、ナウリ…」

チョンハクの脛を蹴って、
「これが副知事としての私の最初の命令だ。
 拒否するのか…?」

「…」

「この若者め…」
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活彬亭

ジャチは喜びのあまり、活彬亭に向かい、
「クンオルシン!」

「…」

クッセをつかまえて、

「昇格した!」

見張っていたのは師匠の手先

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師匠と密偵

「そうか。
 昇格と共にすぐにギルドンに報告に行って、
 “もう盗賊探しは行われない”といったのか?」

「ええ」

「それに、ホンオルシンと呼んだのか?」

「…」

「まさか…?」
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チョンハク

「これからは、師匠のお言葉に従いますが、
 なぜ盗賊にこだわるのでしょうか?」

チョンハクはその場を立ちました。

1734h.jpg

「ご夫人」と引き留めて、
「この国の根幹を揺さぶるのはギルドン。
 そいつだ」

「!」

「だからチョンハクに盗賊探しを求めたのだが、
 もうその権限を失った」

怒るパク夫人はチョンハクに父親が奴婢のアモゲに殺されたことを伝えます。

「それに、お前が捕らえようとしていた盗賊こそが、
 アモゲの息子のギルドンだ」

「…」
1734k.jpg

活彬亭を覗くと…

ソブリがクッセに言っているのは、
「今日はギルドンが決めたウリニの命日だ」

「…」
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そしてチョンハクはチュウォン君に、
「必ずギルドンをお捧げします。
 そして恩返しをいたします」
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「それで、ギルドンは妹を失くしたのか?」

「ええ、
 それがギルドンの最大の恨みとなっています」
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師匠は、
「チョナは怒っているので、
 漢城府ではこれ以上はできません。
 しかし、他の方法がある」
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「ギルドンは兄と妹を失ったのだよな?」

モリ
「ええ、
 兄と妹のウリニを探していることを聞きました」
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(第17話のおわり)
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この映像から二つのことが解りました。
・ウリニを連れ去ったのは師匠(ソンオルシンと呼ばれています)の密偵を務めている男
・ウリニが宮廷女官となったのは、この師匠のコネによるものなのですね。

# 英文の字幕で驚いたのは、初めて“チョンハクが左遷される”とコメントが出ていました。
燕山君の裁きにとても好感をもったからでしょう。

師匠、チュウォン君、パク夫人などの朱子学の原理主義・教条主義者たちは、自分に都合が良いように、法典にはない次のような慣例を作っていました。

アバウトに男尊女卑と言うよりも、次の戒律を列挙した方が適格だと思います。
「七去之悪(チュルゴジアク)」といわれた<王朝時代>の離婚の要因です。

・嫁として夫の両親に仕えること
・跡継ぎの息子を生まなかったこと
・不倫(#)
・嫉妬深いこと
・病弱であること
・おしゃべり
・人を騙すこと

# こんな文化はあの当時だけではなかったのではないでしょうか?
ちなみに、
“姦通罪”が憲法裁判所(日本の最高裁にあたる)で違憲とされたのは2000年代に入ってからのことです。

また、7つの“ダメ出し”以外にも、
「出嫁外人(チュルガウェイン)」といって、“嫁いだら外の人”…、
なので、「もう実家の人ではないから、帰るな」と言われた…。
何とも不自由な時代だったかと思います。

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逆賊 第17話(中) 廃妃・尹氏

half moon
(サクラの枝の上には上弦の月:4月4日)

逆賊 第17話(中) 廃妃(ぺビ)・尹(ユン)氏

帰朝報告

「パク・ハソンがようやく帰って来たな。
 暗行(アメン)はどうだったのか?」
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「とても不思議な事がありました」

「と言えば?」

「いくつかの村々で百姓たちが跡形もなく消えていました。
 家族全員が何も言えず、何も残さずに消えているのです。
 その村の地図を作製して参りました」
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そこにノクス

「チョナ、お呼びでしょうか?」

「私がよく楽士を呼ぶから興味あるだろう?」

「…」
(ギルヒョン)

「今日はゆっくり休んでくれ」

「…はい、チョナ」
(ギルヒョン)

「さあ、こちらへ…」

「…」
(ノクス)

「今日も綺麗だな…」
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ギルヒョンはノクスの顔を覗いて退出

(事件があった村)
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地図を持って漢城府に向かい、
その後、チョ・チョンハクの家に呼ばれます。

「とても不可思議な事件が続いている。
 殺人容疑で釈放された両班たちが盗賊たちに襲われているんだ」
(チョンハク)

「殺人だと?」

「ああ、例えば妻を殺したチョン・ジュンボだ。
 その妻の父親のキム・ドクヒョンが訴えている」

「殺人を許すのか?」

「いいや、この国の法では、
 両班は妻や奴婢を殺しても罪には問われないからだ」
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そこで母親のパク氏が“スハク”と幼少の頃の名前を呼ぶので、ギルヒョンはあのパク氏と息子(チョ・スハク)だったことを知ります。

「話はここまでにしよう。
 オモニ!
 友達のパク・ハソンだ」
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「あ~、あの…」

「!」
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「噂は息子からたくさん聞いているわ。
 一度会ってみたかったわ」

「…」

チョンハクは酒を注ぎながら
「キム・ドクヒョンのような奴がいるから、
 この世は騒がしくなる…」

「…」

「奴婢のくせに勉強したがる者もいる」
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話を聞いているうちにギルヒョンは顔をこわばらせて、

「奴婢が…」

料理がたくさん出ますが、

「今日は気分が悪いので失礼します」
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嘔吐するギルヒョンでした。

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ソブリが銀の髪飾りを作ってきました。

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「…」
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「オラボニ…」

「?」

「このところみんなが、
 奥さんを殺した人のことを話ししているけど…」

「カリョンや。
 今は忙しいから、その話は後にしよう」

「オラボニがその娘さんを失くした老人を救って欲しいわ。
 奥さんを殺したチョン・ジョンブという人は、
 奥さんのことで噂を流しているそうだわよ。
 “妻は嫉妬してはいけない”とか…」
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「チョン・ジョンブは、
 妻が“嫉妬と姦通”したということで殺したとのことだ。
 しかし、俺たちにはその証拠はつかめない。
 その妻は死んでいるからだ」

「…」

「こんな事例は他にもあった。
 イング二ム(王)の母親の廃妃・尹氏も同じだ」

「廃妃・尹氏…」
(# KJS「王の顔を引っ掻いた王妃」)

「ああ、同じく嫉妬で流刑になって死罪となった。
 同じように、この件についてもチョナは、
 キム・ドクヒョンに同情するだろう。
 セグル兄さんは両班の養子だったから、
 両班の言動が分かっているだろう」

「もちろんだ。…え?!」
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キム・ジャウォンとギルドン

銀の髪飾りを差し出して、
「これまで私は何も要求はしてこなかったのですが、
 一つお願いがあります」

と、燕山君を活彬亭に隠密裏に案内するように依頼します。

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♪大きな柄杓で
ひとつ ふたつ みっつ…
あなたのために…

燕山君が妓生の踊りと音楽を楽しんでいる際に、隣の部屋からの演出が始まります。

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隣の部屋
(ギルドン演出の話)

「みんな聞いたか?
 漢城府ではチョン・ジョンブが妻を殺した件で調べが行われているそうだ」

「妻を殺したとは大変なことだ」
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「いやいや、成宗大王だって、
 妻が“嫉妬”したというだけで殺しているぞ」

「イ・セジャという官僚が成宗大王の命を受けて、
 廃妃・尹氏に賜毒をしたそうだぞ」

「それに、廃妃がどれくらい苦しんだかと、
 わざわざ調べさせたとのことだ」

「それだけじゃないぞ! 
 廃妃が苦しんで死んだとの報告を受けて、
 成宗大王はみなに、
“今日は良き日”だと言って、酒を下さったそうだ」

「!」
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「いったい誰なのか…?」

怒りを露わにして出ていく燕山君

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キム・ジャウォンはこれがギルドンの演出だと気付き、戻って来るなり飛び蹴り!

「!」
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「お前だな?!
 チョナの面前で廃妃のことを…、
 噂させたのだろう?!」

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「…、ナウリこそ、
 この国の法はおかしいと思いませんか?
 妻を殺した夫を罰することはしませんよね?」

「…」

「チンピラの私だって変だと解ります」

「…」

「あなた達のような賢人が、
 なぜ法の矛盾を見過ごすのでしょうか?」

「…」

「私はイングン二ムを信じます。
 チョナは法の矛盾を解るはずでしょう」

「…」

食事に手が出ず、ため息ばかりの燕山君

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「…」
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踊り子たち

「みんなで歌や踊りを習って…」
と、琵琶に勝手に手を触れているので、芸子のウォルハメから叱られています。

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そこにノクス

「楽器を習いたいのか?」
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キム・ジャウォンは芸子のウォルハメを呼んで
「今夜はチョナを喜ばせてくれ。
 ただし、決して“オモニ”という言葉を使わずに、
 チョナを笑わせるのだ」

「…」
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「今日はなぜ琵琶を持ってこなかったのか?」

「私のテンギチングは…」
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ウォルハメは愛用の琵琶(愛称はテンギチング#)が勝手に出かけたので叱っていたところで…と。

「テンギチング…。
 ははは~馬鹿なテンギチングか…」
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# 未婚の女性の髪型は、長く編んだ髪にテンギ(リボン)を付けたテンギモリ。

…廃妃・尹氏は拷問の末に賜薬だった。

ノクスは燕山君が母親の廃妃の件で落ち込んでいることを知りました。

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廃妃された廃妃(ぺビ)・尹氏。
彼女がカムバック(復権)を狙っていたという話は、どうも仁粋(インス)大妃や官僚たちの作り話ではなかったかとの説があります。

いずれにせよ父親が母親に賜薬したという真相を知った燕山君の心は穏やかではありません。
笑い顔をみせても心に流れる涙を拭くことはできない…。
第17話はこれからの大きな山場(「甲子士禍」)を予感させました。
問題はこれにて粛清される士林派(朱子学穏健派)がいなくなった隙を、あの師匠やチュウォン君たち(「守貴単」:朱子学急進派)が台頭するのでは?

パク夫人が持っている廃妃・尹氏からの手紙が気になります。

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逆賊 第17話(上) 銀の髪飾り

ピンクと白の馬酔木(あしび)
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(3月末:photo by APB)

逆賊 第17話(上) 銀の髪飾り

チュウォン君からの声

「パルパン(踏み台)~」

「!」

チュウォン君の傍にはモリがいます

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「俺を今夜始末しなかったことを後悔させる…」
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「久しぶりで…」
(ギルドン)

「ああ、本当に会いたかった…」
(チュウォン君)

「まだ生きていたのか…」

「私は変わった。
 お前も変わるべきだ。
 いや、変わるのを手助けしてやる」

「…」
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ギルドンたちの帰りを待つカリョン
そして、後をつけるモリ


石を持って、
「イ~ッシ! 
 私の後をつけると、殺すわよ!」

「…」

「あんたはホ・テハクの部下の…?!」

「お前には関心ない」

「あんた!ウラボニには手を出さないでよ!」

「は~、変わった女だ…」

「もうここには来ないでよ!」
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ギルドンたちは帰っても無言のまま

「どうしたの?何かあったの?」

「カリョン。
 俺たちだけで話があるんだ。
 すまない…」
(オプサン)

「…」
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カリョンは仲間に入れて貰えませんでした。

「チュウォン君は半年ほど前に戻って来たとのことだ」
(イルチョン)

「しかし、
 いったい誰がこんなに遠く(江華島から)漢陽まで連れ戻したのだろうか?」
(ギルドン)

「話では、江華島から漢陽までは両班の身なりで各村々に立ち寄ったそうだ」

「そんなことが可能なのか?」
(ソブリ)

「チュウォン君は1498年に島流しになったが、
 あの時は他にも両班が同じ目に遭っているから…」
(イルチョン)
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朱子学の基本を説くチュウォン君

「欲を捨てて、自分を殺して…、
 自分を導く徳のある高貴な人に付くのだ。
 その徳を身につけたならば、
 官職に就こうが就くまいが、
 民百姓を導く義務がある。
 これが我々両班の義務である…」
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「ははは、
 彼は他の人々を騙すことか出来るかもしれないが、
 俺は騙されない。
 変わっただと? 
 いや、あんなゲスは変わらない」
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早速ギルドンは会いに行きます

「チュウォン君がこんなところに住んでいるとは…」
(セグル)

中に入って、
「わ~、
 チュウォン君がこんなところに住んでいるとは…。
 もう王族じゃないですからね…」

「…」

「すっかり痩せてしまって、昔の面影がないですね」

「…」

「お好きでしょう?
 そこで、今日はたくさん飴を持って来ました」

「…。
 ここに一人で来て、怖くないのか?」

「ええ、もうチュウォン君はチョナには直接会ってもらえないでしょうから…」

「…」

「どうかたくさん食べて~、寝る前には歯を磨いて下さい」

「いつかまた、必ずお前の膝をつかせてやる」

「いつまでも減らず口は変わらないようですね~」
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「チュウォン君はやはり変わってはいないようだ。
 しかし、いったい誰が裏にいるのか…?」
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チュウォン君はギルドンたちのことを燕山君に伝えたくて、
「一度だけ、いや師匠が会って頂いても良いので、
 奴がどれほど邪悪な奴なのかを知らしめて欲しいのです」

そこで、
師匠は市場に出向いてギルドンを見てみようと、わざと肩をぶつけます。

「…」

「…」

「アイゴ、ナウリ。
 大丈夫ですか?
 大変失礼をしました」

「大丈夫だ」

「…、なぜ見つめるのですか?」

「アニセ(ただなんとなく)…」

「…」

「…」
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そして、配下に後を付けさせます。
ギルドンは活彬亭(ファルビンジョン)で接待係の仕事中…。

「…」
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チュウォン君と師匠

「見たでしょう? どんな奴か…?」

「チュウォン君。 彼は妓房で働いている」

「奴は私を見下しているだけではなく、
 チョナをも騙しています」

「チュウォン君!
 あなたの周囲には両班や儒学生が、
 なぜ座って講義を聞いているのかご存知でしょう?
 1498年の百叩きに耐えて島流しから帰って来た王族だからですよ。
 儒学生たちは、まるで聖人のように思っています」

「…」

「なぜ自ら学んだ徳を失うようなことを考えているのですか?」

「…」
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「チュウォン君。
 私には大きな目標があります。
 そのためには、チュウォン君の助けが必要なのです。
 もちろん、その目的を達成した暁には、
 チュウォン君の望みを叶えようと思っています」
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師匠とチョンハク

「チョン・ジョンブは妻を殺した。
 キム・ウギョムは息子を殺した。
 イ・セウォンは半弟を殺したが、
 皆は正当防衛だったとして釈放されたな」

「あのクッセが盗賊との繋がりがあるとでも?」

「あの盗賊たちは違っていて、
 怒りで両班を襲っているのではない。
 彼らの目標はこの国の制度への挑戦のようだ」
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# 都合の良い思想です。

ホン・ギルドン像に迫りたい師匠

痛めつけられた両班たちを呼ぶチョンハク

「妻が嫉妬深かったからです」

「他の男に媚びを売ったからです」

「そんなことを聞いているのではない」

それぞれがどんな連中だったかの証言

「聞きたいのはその山賊たちのことだ!」
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「覆面をしていて顔は分からないものの、
 大きな体で低い声でした」

「細身で背が高く、すばしっこい動きでした」

隣で聞いている師匠

「…」
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「私が見た盗賊の目は、怒りに燃えていました」

「不当に扱われたという者たちは、
 とあるところに訴えに行っています」

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活彬亭(ファルビンジョン)

「ここが活彬亭でしょうか?」

「漢城府では取り扱ってもらえないことでも、
 ここにみなが訴えに来ているいるとのことです」

「…」

「皆が“クンオルシン”と呼んでいます」
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「漢城府では私の娘のことで、
 再度調査があるそうで、また喚問に呼ばれました」

「…」

「しかし、ご心配なく。
 私が死のうとも、あなたの名前は口にしません。
 クンオルシンのお陰で、
 娘を殺した義理の息子の足をへし折って頂いたからです」

「…」

「どんな扱いであっても、この世への未練はありません。
 死んでも後悔はありません」

「…」

「ここに来たのも、もう一度、
 死ぬ前にクンオルシンにはご挨拶がしたかったからです」

「…」

「コマウォッソ!
 チャムロ コマウォッソ!」
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ギルドンの夢の中にアモゲと巫女が出てきます

「ギルドンや、お前は全力で生きているか?」

「その力を無駄にしていると、あなたの身体は裂かれる」
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ギルドンは作戦を立てました。

「キム・ドクヒョン老人は拷問だぞ…」

「そうなる前に救い出す」

「どうやって?」

「覚えているだろう?
 俺たちにはイングン二ム(王)がついている」

「…」
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「ソブリ兄貴は最高の銀細工の髪飾りを作って下さい」

「それでどうするのか?」

「オプサンが言うにはチョナは、
 チャン・ノクスという女に夢中だからだ」
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「冷たく流れる鴨緑江(アムノッカン)の緑の水」…彼女が言うように、ノクスにはゴールドよりもシルバーの髪飾りが似合いそうです。
ところで、
1980年代までは韓国の新聞は漢字とハングルが入り混じっていましたので、漢字を追いかけるだけでなんとなく意味が分かるようでした。
が、近年になるとほとんどがハングル。

このドラマの脚本にはたくさんの“もじり”があって思わず微笑んでしまいます。
漢字ではやはり「哄(ホン)」
京畿道には洪川(ホンセン)があってそこから“洪吉童”が生まれたようですが、この「洪」は洪水にあるように、溢れるという意味があるようです。
そこで、ジャチとアモゲはギルドンカンパニーのみんなに「哄」の姓を与えました。
この「哄」は口うるさいとかおしゃべりの意味だそうで、溢れるのは言葉ですね。

第18話ではカリョンが小説を執筆していました。
タイトルは「ホン・チョンジ伝」で、全てがハングルの小説のようです。
なお、近年は漢字教育が見直されて、漢字の学習もカリキュラムに入っているそうです。

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逆賊 第16話(下) 根深い敵

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# おことわり
漢城府(ハンソンブ)
は“警視庁+東京都庁”のような機関で、首都・漢陽(ハニャン)を統括するところです。
政府内の組織とは別です。
そのトップは正二品の大監で“判尹”
ドラマに出て来るチョ・チョンハクとウム・ジャチはそれぞれ下位の従四品および従五品の“庶尹”とか“判官”職です。
KJSでは知事または副知事と表記しています。
(詳しいことは後日説明します)

逆賊 第16話(下) 根深い敵~翡翠の玉

カリョンとギルドン

「そうやって見つめるのは止めてくれ。
 なぜ見つめているのか?」

「オラボニ…、私たちは全部やったから…」

「え?!」

「だって、口づけもしたし、手を握り合って寝たから…」

「!」

「私は結婚にはこだわらない女だけど、
 そうしましょうよ」

「!」
(驚きながらもニタリと微笑むギルドンでした)
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儒学生のパク・ドンジュを殴ったクッセ

「身分の低い者が両班の子弟に手をだすなど、
 国の秩序を乱すことだ」

チュウォン君の漢城府(都庁)前での訴えに集まる儒学生たち。

「どうか正しい路を歩いて下さい」

「どうか正しい路を歩いて下さい!」
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ウム・ジャチ(元県令のミ・グモク)は正五品として漢城府のナンバースリーへと昇格しています。

「もう10日間も門の前に居座っていて、
 パク・ドクジュと平民との喧嘩の件で訴えています。
 相手はクッセと言う名の者です」
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クッセが突き当たった儒学生と仲間たちも集まっています。

「!」
ジャチはチュウォン君に気付き…、

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「チュウォン君が流刑から戻って来ているぞ!」

「!」
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「個人的な二人のケンカだとして取り下げた件だが、
 どうやって知ったのか分からん。
 チュウォン君が騒いでいる。
 既に取り下げた訴えだから心配は要らないが…」
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ナンバーツーの従二品クラスの大監(副知事)には、この件はすでに終わっていると報告します。
しかし、
「人事異動で別のところの県令を命じられたから、
 この件は後を引き継いでくれ」

「え?!」

「1498年の戌午士禍(ムオサファ)の後で褒章を受けたのだ。
 新しい大監は若い…」
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新しく発令を受けてナンバーツーのポストに就いたのは、チョ・チョンハクでした。
ジャチは副知事となったチョンハクに、
「もう1か月も前に解決したケンカなのに、
 またまた騒いでいる者がいます」

「…」
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チョンハクと師匠

「漢城府の副知事に命じられたそうだが…?」

「ええ、公平な判断と民百姓を大切にし、
 チョナへの忠誠を果たしたいと思います」

「…。
 それは大きすぎる望みに過ぎない。
 すべてを満たすことは不可能だ。
 もう一度聞く。
 副知事としての望みは何か?」

「私はこの国の民百姓と国王への忠誠を誓います」

「いいや、お前の立ち場を考えることだ。
 パク・ハソンを見習え。
 彼は世祖大王への忠誠を果たして、
 チョナのからの信頼を得た。
 しかし、忠誠心は良いとしても、
 お前にはチョナの望みに答えることはできない。
 チョナは身分を軽蔑する者は好まないからだ」

「…」
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チョンハクはジャチの意に反して下します。

「その者を逮捕しろ。これは私の最初の命令だ」

そして、クッセは逮捕されて牢屋に…。
門の前にいたチュウォン君はアモゲの仲間だったことに気付きます。

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投獄されても元気に、差し入れの酒と肉を食らうクッセ

「このとおりだが、
 どうもこんなところにいると母親が懐かしくなる…。
 馬鹿げているけどな」

「…」
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ギルドンは早速、チョンハクに面談を申し出ます。

「活彬亭の摂待係が、ご挨拶に参りました~」
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ジャチが案内すると、ジャチの脛を蹴って、
「私が若いから見下しているのか?!
 こんな身分の低い者を紹介するのか?!」

「…」

「!」
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ギルドンは次の手に出ます

「漢城府の知事は誰なのか?」
(ギルドン)

「正一品の大監です。
 禁酒法の時には、前もって俺たちがたくさんの酒を売ったから、
 密売で儲けたはずです」
(クッセ)

そこで、脅しに出るギルドン

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しっかりと、賄賂の銀貨も差し出します。

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クッセが引き出されて公判が始まります
両班の“息子の若者を殴っただけ”だと、余裕があったクッセでしたが、チョンハクは儒学生の求めに応じました。
チョンハクの“百叩き”の刑の申し付けに驚き!

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しかし、執行直前に知事が登場し、“既に取り下げた件”だと、執行を中止させます。

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チョンハクは知事に叱責されて、“クッセの釈放”が即座に決まります。

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イルチョンの報告

「誰かがチュウォン君が“罠にはめられた”とチョナに密告したようだ」と、チュウォン君が免罪された背景を伝えました。

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門の外で待っていた仲間たちに迎えられるクッセでしたが、もう一人…。
恨みを持つチュウォン君が叫びます。

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「タルパン(足踏み台)!」

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3~4年ほど前だったでしょうか。
「トンイ考」というシリーズのブログがあって、読んでいて儒教・儒学のことを、アバウトですが知りました。
中でも明確に覚えているのが、“孔子および孟子”の哲学・王道・人の生きる道の基本的な経典が四書五経。

朱子学はその後の南宋時代に生まれたもので、基本経典に『小学』が追加されたとのことでした。
そして、半島の<朝鮮王朝>と共に<江戸時代>にはこの朱子学が一世を風靡し、大陸とは違った文化を築き上げたと思います。
つまり厳格に身分制度を守ることで、国の安定した統治がなされたと思います。
逆に言えば、統治者には都合が良くて、クーデターや民主革命は最も嫌われる思想だったと思います。

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第16話では、チュウォン君が『小学』を片手に持って、また、師匠が朱子学の精神を説くシーンがあります。
その中に「妻は夫に従い」、「民百姓は両班に従い」と、「この秩序が国を安定に導く」と…。
さらに、チュウォン君が「二つの翡翠の玉のように」と、“両班と民百姓”および“夫と妻”の関係を比喩しました。

これがシンボルだったのですね。
ではその背後にある組織とは?
それは脈々と流れていた『根の深い木』の、
“密本(ミルボン)”と同じ思想の組織だとしました。
第18話にて、
組織の名前が「守貴単(スギダン)」と出てきます。
やはり急進派です。

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