お願いキャプテン 第3話 (下) 運だって?
ウイングズ航空
社長はB−747型機のモデルを拭いています。

「私がやります、社長!」
「あ〜、でも手が汚れるぞ〜。
私はこの会社がすきなんだ」
「…」

「お〜、それで、決めたのか?」
「ええ、まだ…。特別訓練はいいのですが…。
教官にはまだ経験不足ですから…」

「いや、もう空を飛ぶなとは言っていないぞ。
操縦席の管理者を養成する必要がある一方、
君の機長としての経験も捨てがたいからな。
ハン常務からも命令してくれ」
「ええ〜」

「もし、断ったら…、
彼が嫌なら、他に手はない」

「そいれが気分いいかどうかじゃなくて、
やらせてみて、それから決定すればいい。
そうだろう?ハン常務?」
「そうです」
「…」
「まあ、前向きに考えてくれ」
「了解しました」

「さあ、行くぞ!」

「特別の地位なのよ!
私はあなたがOKするまで、席を空けて置くようにするわ!」

副社長と常務

「他の誰でもないだろう?
キム・ユンソンのことを知らないとでも言うのか?」
「才能の方が優先なのよ。
アッパだって分かっているでしょう?
それなのに…」

「今、会社の職員のテストをしているところだから、
決定を急ぐこともないだろう?」

「社長はOKと言ったのよ!」

「私がユンシルのリーダーだ。
社長がキム・ユンソンに俺を管理させると言うのか?
お前もその企画には参加しないほうがいい」
「ダディ!
キム・ユンソン機長がダディの地位を脅かすと言うの?」
「…」
「心配しないでね!」
「…」

「ところで、彼には親しみを感じるのよ。
どこかで会ったんじゃないかしら…」
「…。誰のことか?」
「キム・ユンソン機長のことよ」
「!…。そうだな〜、どこか〜、
いや、初めて会ったはずだ…。仕事に戻ろう」
「…」

その後に電話。
「ええ、それで分かったの?
ええ。その人はやはりキム・ユンソン機長だったのね」

ジム
「あ〜、運動テストはこれよりは楽なはずよ」
「あ〜、運動能力、動体視力…、
英語、中国語…。あ〜、乗務員は神様じゃないんだぞ!」
「あ〜、正気じゃないわ」

「今度のフライトはキム・ユンソン機長が監査するんだって?」
「厳しい管理官だと返ってヘマする。
あまりにも細かいからな…」
「あんたは死ぬわね。
キム・ユンソン機長は人が悪いから…、
葬式の準備しておくわ」

「は〜、心配しないでよ。パスするわ!」

「でも…、は〜」

特別試験
「まずは能力テストから始めます」
「はい」
「準備してくださいね」
「準備できています」
「では、着陸の時の垂直降下スピードは?」
「3度が適度です」
「しかし、例外がありますよね?」

「ええ、天候が悪い時は、乗客が不安になりますので、
なるべく早く下降して滑走路が見えるようにすべきです」

「そうですね」
タジンが入ってくる。
「アンニョンハシムニカ」
「アンニョンハシムニカ、チェ機長。
今日は監査フライトですか?」
「ええ」
「ご一緒できて光栄です」

キャビンミーテイング
「アンニョンハシムニカ」

「…」
「!」

「アンニョンハシムニカ。
ウイングズエア112便、大阪行きのキム機長です」
「今日はキム機長の監査フライトです。
私は監査役のチェ・ミンスク機長です」
「…、ア、アンニョンハシムニカ…。
フ、副機長のハン・ダジンです」

「私はA1キャビン担当の
キャビンマネジャーのチェ・ジウォンです」
「私は、L2担当のイ・ジュリです」

「ブリーフィングを始めます。
大阪行き、ウイングズエア112便は
インチョン空港を9時55分に出発です。
飛行時間は1時間40分、大阪到着は11時35分。
乗客の中には、
今日大阪へ移送する犯罪容疑者が乗ることになっています。
他の乗客が恐がることがないように配慮してください」
「了解しました」

機体チェック

コクピット
「私が機長になって1ヶ月経ったとき、
香港行きだったかバンコック行きだったか、
高熱の2歳の子を家に残して出かけたんだけど、
心配で死にそうだったわ。
2年前は、私がコクピットにいる間に母が亡くなった。
とても辛かったわ。
でも、300人の乗客のことを考えると、どうしようもない。
それで、周囲からは冷たい女だと随分言われたわ。
つまり、
制服を着た以上は
全ての個人的な感情を捨てなくてはならないということよ」

「…」
「それがプロよ。自信がないなら辞めなさい」
「…」
「頑固にプライドに固執したりすると、
決していいことはないわよ」
「は〜い」

容疑者

「どうも殺人容疑らしいわ」
「ああ、日本人とケンカして相手を殺したらしい」
「暴力団?」
「いや、とある暴力事件だと聞いた。
どうもライバル同士だったとか…」
「そうね、まともなら殺人は起きないわね。あ〜、恐い」

「恐くて、私には何もできそうにないわ」

「彼は、それでも乗客ですよ!
しっかりサービスしてよ!」

チェ・ジウォンからのインターフォン

「お話下さい」
「キャビンサービスを開始してよろしいでしょうか?」
「…」
「キャビンサービスを開始してよろしいでしょうか?」
「…」
「キャビンサービスを開始してよろしいでしょうか、機長?」
「…」

「機長、聞こえますか?機長?」

「ミーティングの時に
聞いていなかったのですか?
ベルが2度なったときには
乗務員は着席することになっているわよ。
サービスの許可は出ていないわ」
ガシャン!(インターフォンを切る音)
「いつそう言ったのか?」
「え?」
「着席の指示は出していなかったぞ。
フライト時間が短いので、
乗客サービスは短時間で注意して行なうようにと
指示しただけだろう?」
「…」
「どうしてそんなことをするんだ?
早くインターフォンでサービスの許可を出せ!」
「ええ」


…コクピットです。
キャビンサービスを開始してください。
「了解しました」
…ガシャン!
お客からのオーダー
「すみません、オレンジジュース」
通常のプラスチックグラスでジュースを出すものだから、
男は上手く飲めません。

そこで、ジウォンはストロー付きのボトルで
オレンジジュースを出します。
「他にご要望はありますか?」
「…」

コクピット
「べつに航空機が空を飛ぶことは驚きではない。
君が操縦悍を握ることの方が驚きだ。
私の操縦席にはこれ以上のサプライズは要らない!」
「…」
「もっと、注意しろ!」
「は〜い」

…ウイングズエア112便、こちらは東京管制塔。
レベル350に上昇できますか?
「東京コントロール、
こちらウイングズエア112、高度350」
…こちらは東京コントロール。
可能な限り急いで上昇願います。
「東京コントロール、
ウイングスエア、フライトレベル350、ラジャー」
「フライトレベル350に設定」
「ラジャー」

しかし、

…ウイングズエア112!
東京コントロール。
どうかしたのですか、
高度が十分に上がっていません。
「!」
ユンソンが計器を見ると、
レベル330(3万3000フィート)となっている。
「330じゃないか!」
「いや、私は350に…」
…ウイングズエア、112!
こちら東京管制!前方に航空機(Traffic)、
高度は33000フィート!上昇せよ!

# ニア・ミス!
「!」
…Traffic! Traffic!
「Climb to Flight Level 350.
高度3万5000フィートに急上昇します」
「ラジャー!」
しかし、ユンソンはタジンの手を振り払って、
自分で計器を動かします。
急上昇!

安定飛行に入って、
「食事の準備をしてください」
ジウォンは食器のカバーを取って差し出そうとします。
「俺を馬鹿にしているのか?」
「そんなことはありません。お客様」

「何?お客様だと?」
男はトレイをジウォンに向かってひっくり返します。
「は!」
「俺が?
俺がお前のお客なのか?」

「俺がお客に見えるんだと!
お客に見えるのか?!
単なる殺人者としか見てないはずだ!」
「馬鹿なまねはするな!」

「ご不満でしたら、お客様に謝ります。
すみませんでした」

そして、
ジウォンは男の手錠の上に手を差し伸べて、
「私にとっては他のお客様と何ら変わりはありません」

「…」

「マネジャー、食事のサービスを始めました」
「15Bのお客様には、
まだ食事を出していませんよ」
「え、あの殺人者ですか?」
「いいえ、15Bのお客様です。
フロアの掃除を手伝って!」
「はい」

「ゆっくり召し上がってください」
「…」

コクピット
「ハン・ダジン!
気が狂ったのか?!正気じゃないぞ!」
「…」
「チョン機長、操縦席についてくださいませんか?
これ以上、ハン・ダジン副機長には操縦悍を渡せません。
私のコクピットでは高度ミスは許せません。
ハン・ダジン副機長には任せられません」
「…」
「ハン・ダジン副機長。機長の指示に従ってください」
「は〜い」

「高度が十分でなかったら、
航空機の後ろについて、
乱気流に巻き込まれることなっていたぞ」
「…」
「…キャビンの乗客は大丈夫か?」
「多少揺れましたが、
すぐに元に戻りましたので、問題ありません」
「ハン・ダジン、天に感謝するんだぞ」
「…」

「お!大丈夫なのか?」
「他に何かないですか?」
「ないです」
「失礼します」

大阪空港に到着
ジウォンは男の布を白いタオルに取り替えて、

「次回も
ウイングズエアを宜しくお願いします」

「…、次回?…次回…」

「…」

「…」

「きっと、
チェ・マネジャーは私が聞いていた通りの人のようね。
感動したわ」
「いえ、仕事ですから…」
「お疲れ様でした」
「お疲れ様でした」

「お疲れ様でした」
「!」

「!」

タジンが休憩していると…、
「ハン機長の腕には失望したわ」

「失望?
誰のせいでしょうね」

「そうね。自分のミスを責める人はいないわね」
「じゃあ、あなたも自分のミスを責めないのね」

「自分の感情をコントロールできないなら、
パイロットになるべきじゃないわ」
「じゃあ、
あなたもフライト・アテンダントにはなるべきじゃないわ。
私の母親のケアもできなかったんですからね。
母は死んだのよ。
それに妹は、あなたのお陰で、細菌で敗血病にかかったのよ。
資格?そんなものはないわ!」

「高度ミスは訓練生でも起こさないわ。
今日はハン機長は幸運だったわ。
7年前は私に運がなかっただけだわ」
「!」

「もう一度、言ってみなさい!」

「何が無かったですって?」
「運だわ」

「!」

「本当に気が狂ったのか!」


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『お願いキャプテン』
# 「運」…、この言葉で切れたタジン。
慌てて手術用のハサミを床に落としたジウォンのこと。
これが分かっている以上、
タジンが根に持つのはあたりまえだと思います。
しかし、チェ・ジウォンという女性はどういう女性なのか?
冷たいだけの女性なのか?興味が湧きます。
社長はB−747型機のモデルを拭いています。

「私がやります、社長!」
「あ〜、でも手が汚れるぞ〜。
私はこの会社がすきなんだ」
「…」

「お〜、それで、決めたのか?」
「ええ、まだ…。特別訓練はいいのですが…。
教官にはまだ経験不足ですから…」

「いや、もう空を飛ぶなとは言っていないぞ。
操縦席の管理者を養成する必要がある一方、
君の機長としての経験も捨てがたいからな。
ハン常務からも命令してくれ」
「ええ〜」

「もし、断ったら…、
彼が嫌なら、他に手はない」

「そいれが気分いいかどうかじゃなくて、
やらせてみて、それから決定すればいい。
そうだろう?ハン常務?」
「そうです」
「…」
「まあ、前向きに考えてくれ」
「了解しました」

「さあ、行くぞ!」

「特別の地位なのよ!
私はあなたがOKするまで、席を空けて置くようにするわ!」

副社長と常務

「他の誰でもないだろう?
キム・ユンソンのことを知らないとでも言うのか?」
「才能の方が優先なのよ。
アッパだって分かっているでしょう?
それなのに…」

「今、会社の職員のテストをしているところだから、
決定を急ぐこともないだろう?」

「社長はOKと言ったのよ!」

「私がユンシルのリーダーだ。
社長がキム・ユンソンに俺を管理させると言うのか?
お前もその企画には参加しないほうがいい」
「ダディ!
キム・ユンソン機長がダディの地位を脅かすと言うの?」
「…」
「心配しないでね!」
「…」

「ところで、彼には親しみを感じるのよ。
どこかで会ったんじゃないかしら…」
「…。誰のことか?」
「キム・ユンソン機長のことよ」
「!…。そうだな〜、どこか〜、
いや、初めて会ったはずだ…。仕事に戻ろう」
「…」

その後に電話。
「ええ、それで分かったの?
ええ。その人はやはりキム・ユンソン機長だったのね」

ジム
「あ〜、運動テストはこれよりは楽なはずよ」
「あ〜、運動能力、動体視力…、
英語、中国語…。あ〜、乗務員は神様じゃないんだぞ!」
「あ〜、正気じゃないわ」

「今度のフライトはキム・ユンソン機長が監査するんだって?」
「厳しい管理官だと返ってヘマする。
あまりにも細かいからな…」
「あんたは死ぬわね。
キム・ユンソン機長は人が悪いから…、
葬式の準備しておくわ」

「は〜、心配しないでよ。パスするわ!」

「でも…、は〜」

特別試験
「まずは能力テストから始めます」
「はい」
「準備してくださいね」
「準備できています」
「では、着陸の時の垂直降下スピードは?」
「3度が適度です」
「しかし、例外がありますよね?」

「ええ、天候が悪い時は、乗客が不安になりますので、
なるべく早く下降して滑走路が見えるようにすべきです」

「そうですね」
タジンが入ってくる。
「アンニョンハシムニカ」
「アンニョンハシムニカ、チェ機長。
今日は監査フライトですか?」
「ええ」
「ご一緒できて光栄です」

キャビンミーテイング
「アンニョンハシムニカ」

「…」
「!」

「アンニョンハシムニカ。
ウイングズエア112便、大阪行きのキム機長です」
「今日はキム機長の監査フライトです。
私は監査役のチェ・ミンスク機長です」
「…、ア、アンニョンハシムニカ…。
フ、副機長のハン・ダジンです」

「私はA1キャビン担当の
キャビンマネジャーのチェ・ジウォンです」
「私は、L2担当のイ・ジュリです」

「ブリーフィングを始めます。
大阪行き、ウイングズエア112便は
インチョン空港を9時55分に出発です。
飛行時間は1時間40分、大阪到着は11時35分。
乗客の中には、
今日大阪へ移送する犯罪容疑者が乗ることになっています。
他の乗客が恐がることがないように配慮してください」
「了解しました」

機体チェック

コクピット
「私が機長になって1ヶ月経ったとき、
香港行きだったかバンコック行きだったか、
高熱の2歳の子を家に残して出かけたんだけど、
心配で死にそうだったわ。
2年前は、私がコクピットにいる間に母が亡くなった。
とても辛かったわ。
でも、300人の乗客のことを考えると、どうしようもない。
それで、周囲からは冷たい女だと随分言われたわ。
つまり、
制服を着た以上は
全ての個人的な感情を捨てなくてはならないということよ」

「…」
「それがプロよ。自信がないなら辞めなさい」
「…」
「頑固にプライドに固執したりすると、
決していいことはないわよ」
「は〜い」

容疑者

「どうも殺人容疑らしいわ」
「ああ、日本人とケンカして相手を殺したらしい」
「暴力団?」
「いや、とある暴力事件だと聞いた。
どうもライバル同士だったとか…」
「そうね、まともなら殺人は起きないわね。あ〜、恐い」

「恐くて、私には何もできそうにないわ」

「彼は、それでも乗客ですよ!
しっかりサービスしてよ!」

チェ・ジウォンからのインターフォン

「お話下さい」
「キャビンサービスを開始してよろしいでしょうか?」
「…」
「キャビンサービスを開始してよろしいでしょうか?」
「…」
「キャビンサービスを開始してよろしいでしょうか、機長?」
「…」

「機長、聞こえますか?機長?」

「ミーティングの時に
聞いていなかったのですか?
ベルが2度なったときには
乗務員は着席することになっているわよ。
サービスの許可は出ていないわ」
ガシャン!(インターフォンを切る音)
「いつそう言ったのか?」
「え?」
「着席の指示は出していなかったぞ。
フライト時間が短いので、
乗客サービスは短時間で注意して行なうようにと
指示しただけだろう?」
「…」
「どうしてそんなことをするんだ?
早くインターフォンでサービスの許可を出せ!」
「ええ」


…コクピットです。
キャビンサービスを開始してください。
「了解しました」
…ガシャン!
お客からのオーダー
「すみません、オレンジジュース」
通常のプラスチックグラスでジュースを出すものだから、
男は上手く飲めません。

そこで、ジウォンはストロー付きのボトルで
オレンジジュースを出します。
「他にご要望はありますか?」
「…」

コクピット
「べつに航空機が空を飛ぶことは驚きではない。
君が操縦悍を握ることの方が驚きだ。
私の操縦席にはこれ以上のサプライズは要らない!」
「…」
「もっと、注意しろ!」
「は〜い」

…ウイングズエア112便、こちらは東京管制塔。
レベル350に上昇できますか?
「東京コントロール、
こちらウイングズエア112、高度350」
…こちらは東京コントロール。
可能な限り急いで上昇願います。
「東京コントロール、
ウイングスエア、フライトレベル350、ラジャー」
「フライトレベル350に設定」
「ラジャー」

しかし、

…ウイングズエア112!
東京コントロール。
どうかしたのですか、
高度が十分に上がっていません。
「!」
ユンソンが計器を見ると、
レベル330(3万3000フィート)となっている。
「330じゃないか!」
「いや、私は350に…」
…ウイングズエア、112!
こちら東京管制!前方に航空機(Traffic)、
高度は33000フィート!上昇せよ!

# ニア・ミス!
「!」
…Traffic! Traffic!
「Climb to Flight Level 350.
高度3万5000フィートに急上昇します」
「ラジャー!」
しかし、ユンソンはタジンの手を振り払って、
自分で計器を動かします。
急上昇!

安定飛行に入って、
「食事の準備をしてください」
ジウォンは食器のカバーを取って差し出そうとします。
「俺を馬鹿にしているのか?」
「そんなことはありません。お客様」

「何?お客様だと?」
男はトレイをジウォンに向かってひっくり返します。
「は!」
「俺が?
俺がお前のお客なのか?」

「俺がお客に見えるんだと!
お客に見えるのか?!
単なる殺人者としか見てないはずだ!」
「馬鹿なまねはするな!」

「ご不満でしたら、お客様に謝ります。
すみませんでした」

そして、
ジウォンは男の手錠の上に手を差し伸べて、
「私にとっては他のお客様と何ら変わりはありません」

「…」

「マネジャー、食事のサービスを始めました」
「15Bのお客様には、
まだ食事を出していませんよ」
「え、あの殺人者ですか?」
「いいえ、15Bのお客様です。
フロアの掃除を手伝って!」
「はい」

「ゆっくり召し上がってください」
「…」

コクピット
「ハン・ダジン!
気が狂ったのか?!正気じゃないぞ!」
「…」
「チョン機長、操縦席についてくださいませんか?
これ以上、ハン・ダジン副機長には操縦悍を渡せません。
私のコクピットでは高度ミスは許せません。
ハン・ダジン副機長には任せられません」
「…」
「ハン・ダジン副機長。機長の指示に従ってください」
「は〜い」

「高度が十分でなかったら、
航空機の後ろについて、
乱気流に巻き込まれることなっていたぞ」
「…」
「…キャビンの乗客は大丈夫か?」
「多少揺れましたが、
すぐに元に戻りましたので、問題ありません」
「ハン・ダジン、天に感謝するんだぞ」
「…」

「お!大丈夫なのか?」
「他に何かないですか?」
「ないです」
「失礼します」

大阪空港に到着
ジウォンは男の布を白いタオルに取り替えて、

「次回も
ウイングズエアを宜しくお願いします」

「…、次回?…次回…」

「…」

「…」

「きっと、
チェ・マネジャーは私が聞いていた通りの人のようね。
感動したわ」
「いえ、仕事ですから…」
「お疲れ様でした」
「お疲れ様でした」

「お疲れ様でした」
「!」

「!」

タジンが休憩していると…、
「ハン機長の腕には失望したわ」

「失望?
誰のせいでしょうね」

「そうね。自分のミスを責める人はいないわね」
「じゃあ、あなたも自分のミスを責めないのね」

「自分の感情をコントロールできないなら、
パイロットになるべきじゃないわ」
「じゃあ、
あなたもフライト・アテンダントにはなるべきじゃないわ。
私の母親のケアもできなかったんですからね。
母は死んだのよ。
それに妹は、あなたのお陰で、細菌で敗血病にかかったのよ。
資格?そんなものはないわ!」

「高度ミスは訓練生でも起こさないわ。
今日はハン機長は幸運だったわ。
7年前は私に運がなかっただけだわ」
「!」

「もう一度、言ってみなさい!」

「何が無かったですって?」
「運だわ」

「!」

「本当に気が狂ったのか!」

「にほんブログ村」ランキング。
『お願いキャプテン』
# 「運」…、この言葉で切れたタジン。
慌てて手術用のハサミを床に落としたジウォンのこと。
これが分かっている以上、
タジンが根に持つのはあたりまえだと思います。
しかし、チェ・ジウォンという女性はどういう女性なのか?
冷たいだけの女性なのか?興味が湧きます。



