大君 第11話(2) 逆賊

夏椿
(夏椿:2018.06)

大君 第11話(2) 逆賊とは…

納屋に監禁されたジャヒョン

ナギョムが入って来て、
「着替えなさい。
 その婚礼衣装では悲しくなるでしょうからね」

「私に結婚をさせようとしたのは、このためなの?」

「これが?」

「ええ、あなたの眼にこの場面を焼きつけてみたかったからでしょうね」

「謀反を起こしたのは私たちではないわ
 あなたの夫になるウンソン大君だわ」

「大君はそんなことはしないわ。
 この国への忠誠やチョナへの気持ちは、
 命すら捧げるものだわ。
 他人を傷つけることなどしない」
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「兄を差し置いて世継ぎになろうとしたわ。
 それに兵曹の地位すら奪ったわ!」

「チョナを守るためだわ」

「上手い言い訳だわね!」

「今日は私たちの結婚式なのに、
 どうしてそんなことをすると言えるの?!」

「王になれば、9人も10人も女を侍らすことができるのに、
 結婚式がそんなに重要なの?!」

「…」

「可哀想に…。
 私の言う通りに、ウォルヨン君と結婚していたら、
 今日のような目に遭わずに済んだのに…」

「大君は罠に掛かったのよ」

「ではそう思えば良いわ。
 でも、あんたもその罠に掛かったということだわ」

「…」

「まあ、しばらくは不愉快でしょうが、しばらく待つことだわね。
 大君が無実だったら解放されるわ。
 でなければ、牢獄だわね」

「…」

「素敵な婚礼服だわね」

「…」
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ウンソンとチンヤン

「新婦には触れるな」

「お前の新婦は俺が守っている」

「…」

「無実の罪を着せられたと思っているのか?
 だから心が張り裂けそうだというのか?」

「…」

「これまではいつも、俺が疑いを掛けられてばかりだった。
 それが分かるか?」

「…」
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「子供の時から、他の王子たちと同じように宮殿で過ごしたかった。
 アバ媽媽やオマ媽媽の傍にいたかった。
 弟のお前の顔すら知らなかった。
 弟のお前が羨ましかった」

「だから謀反を正当化するのか?
 それがいい訳になるとでも思っているのか?」

「オマ媽媽もお前も、王室はいつも俺を疑っていた」

「だからまた疑われることをしたと言うのか?!」

「…」

「何とも不可解なことだ!」

「お前が持っているという、汚い証拠を渡せ。
 お前が持っているという密書は、お前の兄を追い詰めたのだ」

「既に王位は継承された。
 諦めて下さい、兄貴。
 王室も官僚たちも、民百姓たちも、皆が背徳の謀反を認めはしない

「謀反は俺ではなくて、お前だ。
 お前が可愛がっている内官、オランケの女、
 それに新婦の命はお前次第だ。
 考える時間を与える」

「俺をこうして殺そうとするのか?
 それでも家族なのか?」

「覚えておけ。俺をこうしたのはお前だ」
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中宮殿では父親の死を知る王妃

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「…」
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拷問ではチンヤンの計画どおりに、実行犯たちは「ウンソン大君の命令」だと…。

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「…」
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大王大妃(テワンテビ)

「尋問を受けた者が、謀反に関与したのはあなただと自白しました」

「違います、オマ媽媽。
 すべては準備されていた罠なのです」

「私はあなたを信じていますが、人が死んだのです。
 それに逮捕された者が、あなたの名を出しているのです」

「これは兄貴が、
 私を王室から切り離そうとしているからなのです」

「チンヤンが謀反を計画したと言うのですね?」

「兄貴はずっと王位を狙っていたからです。
 王宮から追い出されて育ったからです」

「チンヤンは刀傷を負っているから、皆がチンヤンの言葉を信じています。
 何はともあれ、私はあなたの兄…、息子の一人を失おうとしています」
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事件の実行犯たちも、チョ・ヨギョンの密告で次々に捕まります。

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ソン・オクとヤンアン君

「捕まった逆賊たちが口を揃えて、
 ウンソン大君の名を出しています」

「…」

「残る道は一つです。
 義理の息子を捨てるのです。
 そうすれば家門は残ります。
 息子さんにも明るい未来が残されています。
 不幸な娘さんのことも考えて下さい」

「ウンソン大君はあんなことをする性格ではありません」

「3年もの間あの蛮族の中で、奴隷として暮らしてきたのですから、
 心理状態はどうだったのでしょうか?
 変わってしまったのではないですか?
 戦地に送り込んだ王室や官僚たちに恨みを持っていたのではありませんか?」

「…」

「事実はまだ不明ですが、復讐の動機があったと思います。
 天を欺く恨みです」

「…」

「そんな者に軍を統率させるなど、あってはいけません。
 人は変わります」
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「…」

ヤンアン君が用意していたのは筆と白紙の紙でした。

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ルシゲは、今度はチンヤン大君の後を付けます

「…」
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帰宅したチンヤン

「新婦はどこだ?」

「まずは傷の手当てが先です。医者を呼びます」

「宮中で治療は済んでいる。
 まずは新婦に会わないといけない」
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「何だと?新婦を閉じ込めたのか?!
 新婦は何も悪いことをしてはいないのに、なぜだ?!」

「あの女が悪事を働いたのです!
 何も丁重に扱う必要はありません!」

「娘は大監を懐柔するために連れて来たのだ。
 領事には感謝して貰わないといけない!
 客間に案内しろ!」
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「…」
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背徳のクーデター(2)

癸酉靖難(ケユジョンナン)は、李氏朝鮮の第6代国王端宗の即位1年後の1453年10月に、
幼い国王の叔父にあたる首陽大君(のちの世祖)が、
皇甫仁、金宗瑞らの顧命大臣を殺害して政権を奪取した宮廷クーデター事件」
(ウィキペディア)

「文宗は臨終に当たって、世宗以来の集賢殿の学者や官僚たちに国王の輔弼を託していた。
当時の政治勢力は、文宗の遺命を受けた皇甫仁、金宗瑞らの顧命大臣と、
最年長の王族であり、政治的能力にも優れた世宗の次男である首陽大君を中心とするグループに分かれていた。
大臣たちは首陽大君を牽制するために、
世宗の三男の安平大君を後ろ盾として擁立し、首陽大君の勢力拡大を阻止するための方策を模索していた」
(ウィキペディア)

事件が起きたのは1453年10月10日の夜。
首陽(スヤン)が私兵を引き連れて、左議政(チャイジョン)・金宗瑞(キム・ジョンソ)の屋敷を襲撃して金宗瑞を殺害したことから始まりました。
直後に領議政(ヨンウィジョン:首相)・皇甫仁(ファン・ボイン)たちを宮廷に呼び出して殺害しました。

なぜ最初に金宗瑞を殺害したのかというと、彼は第4代王・世宗の時代から大きな信任を得ており、また年長者だったからだと考えられます。
なお、当時の右議政(ウイジョン)・鄭笨(チョン・ブン)は端宗の即位後に着任した新人大臣でしたので、事件からは外れています。

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