大君 第10話(4) 癸酉靖難(ケユジョンナン)

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大君 第10話(4) 癸酉靖難(ケユジョンナン)

「ようやく娘の結婚だわね。
 私はこれからの人生も娘と一緒だと覚悟していたのに…」

「たびたび帰って来るわ」

「でしょうかね?」

「へへへ…。
 王室に嫁入りするから得になることもありわ」

「たくさんではないはずだから、しっかりと目を開いてなさい」

「シオモニ(大妃のこと)とは一緒に住まないから、
 いつだって自由に行き来できるわ」

「変なことを起こすと宮中に閉じ込められるわよ」

「ふふふ…」

「アイゴ~、普通の娘は嫁入りの前には涙を流すのに…」

「じゃあ、出て行って欲しくないの?」

「行きなさい、出て行きなさい!」
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「元気で暮らしなさい。
 あんた達ふたりは運命だからね。
 明日からは二人の花の道だわ」

「これまで心配ばっかりだったわね。
 ごめんなさい」

「あんたのお陰で寿命は縮んだわ」

「これからは恩返しするわ」

「元気に生きることがあんたの義務だわ。
 結婚してようやく大人の仲間入りだわね」

「大人になっても、いつまでもオモニの娘だわよ。
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クッタン

「わ~、突然!」

「…」

「アガシが結婚するから、怒っているのですか?
 涙ですか…?」

「なぜ俺がジャヒョンのために泣くのか?!」

「ゴミでも目に入ったのですか?」

「ジャヒョンがいなくなったら、お前のことが心配だからだ」

「私ですか?
 私はアガシのお付きとして付いていきますよ」

「これまでこの家での楽しいことや苦労をしてきたんだぞ。
 俺とも別れるのは問題ないのか?」

「んん…」

「…」

「若旦那。正気になって下さいよ~」

「俺はこれからの人生も、お前と一緒にこの家で暮らすのだと思っていた。
 俺のこの胸の痛みが…、見えないのか?」

「では…、どうなんでしょうか?
 私と結婚でもしたいのですか?」

「…」

「できないでしょう?」

「んん」

「あ~、アイゴ チャム!
 では、若旦那が結婚するまで、私にここにいろとでも言うのですか?
 それまでは若旦那の妾にでもなれと言うのですか?」
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「あ~、それを考えていた」

「いいえ、私は嫌です」

「なぜなのか?」

「私たちの間に何かが起きるとでも…?」

「…」

「さあ、明日は早いので、早くお休みください。
 良いですか?」

「…」
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そして翌朝のこと

「さあ、行こう」

「…」
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涙を見せているルシゲ

「本当に行かないつもりか?」

「…」

「俺たちは出かけるぞ」

「…」

「正気になれ。
 媽媽はこの国の大君なんだ。
 好きになったら傷つくのはお前だ」

「私の心は私のものだ」

「じゃあ、胸に秘めておくんだ。
 他の者の前では見せてはいけない」
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婚儀

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チンヤン大君の一行には武器を隠した木箱

「新郎のウンソン大君が到着したと伝えろ!」

「…」

「気分はどうなのか?」

「興奮しています!」
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ソン・オクと安氏

「よくぞお越しいただきました」

「なんともたくさんのお祝いの品々なのでしょう…。
 簡素な式だとのことでしたが…、
 こんなにもたくさんの木箱が…?」
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「ご覧になりますか?」
(チンヤン)

「婚儀が終わってから開けるのに、なぜ先に開けるのか?」
(キム・チュ)

「ははは…」
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そこで刀を抜くチンヤン大君の私兵たち

まるで知らなかったかのように、
「何をするのか?!」
(チンヤン大君)

「どうしたのかしら」

「ここにいて下さい、アガシ!
 外を見てきます」
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相手の武器を奪うしかない状況では不利でした。

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チンヤンが傷を負う(予定済みの演技)ところを、救うウンソン

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「アガシ、戦争です!」

「え?!」

「人が死んでいます。戦いです」

「!」

「いけません。外に出たら死にます!」
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キム・チュが切られます。
目的を達成したチンヤンの私兵たちが撤退

「大監!」

「宮殿に…、宮殿に急いで下さい、大君」

「ご一緒します!」

「謀反です!
 チョナを守って下さい、大君!
 何が起きるか分かりません」

「ご子息だって、私を守って命を落としたんです」

「どうか、私の死を無駄にしないて下さい。
 早くチョナを守りに行って下さい」

「大監!」
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「近くには来ないで!」

「どうなっているのですか?」

「分からないが、俺の後ろに付いていて…」

「早く宮殿に向かうのだ。
 反乱が起きているかもしれない」
(チンヤン)

「宮殿に向かって下さい。お兄様は私が見ています」
(ジャヒョン)

「…」
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「媽媽、これはどういうことでしょうか?
 彼らはチンヤン大君の部下たちです」

「まずは宮殿に向かって、チョナの安全を確かめよう」
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ソン・オク大監

「ジャヒョンや!」

「アボジもオモニも大丈夫かしら?!

チンヤンは雇いの兵に向かって
(妓女のチョ・ヨギョン経由で大金を握らせた傭兵です)

「誰なのか?誰の指図なのか?!」

「知らない…」

チンヤンは刀で刺して
「!」

「ウンソン…」

「!」

「ウンソン大君の命令です」
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「!」
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癸(ケ:みずのと)酉(ユ:とり)の年に起きた靖難(ジョンナン:国を救うこと)。
史実では、
1453年10月10日の夕刻に起きた、
首陽大君と、その私兵たちによる金宗瑞(キム・ジョンソ)殺害事件でした。

国難を救うとか(靖難)、国を正すとか(反正:パンジョン)、
後日の歴史記述では、仕える官僚たちがクーデターや反乱を正当化しています。
また、
国王への謚(おくりな)は通常が「宗(ジョン)」で、とくに功績が認められると「祖(ジョ)」。
これも、後に仕える官僚たちが付けるもので、“とんでもない”と思うことがしばしばです。

なぜ、ハングルの創製者の第4代王・世宗に「祖」を贈らなかったのでしょうか?
民主主義の現代では、国民が許さないと思います。

# ご参考までにKJS『逆賊』より「灰色のクーデター」
http://jumong007.blog133.fc2.com/blog-entry-3180.html

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