大君 第5話(3) 旅芸人

夏椿
(夏椿:俗称シャラノキが咲きました。
 2018.05.21)

大君 第5話(3) 旅芸人~道は書から開ける

「王室にはお祝い事が続きますね。
 お世継ぎも生まれ、王室には新しい女性も入った。
 この上ない喜びです」
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「弟からもまた孫が生まれるでしょう。
 オマ媽媽こそお元気でお暮し下さい」

「チュサンには忠誠、中宮には慈しみを捧げなさい。
 それがお二人の役目です」

「たびたび顔を出して下さいね。
 義理の妹が出来て幸せです」

「赤ちゃんはお元気ですか?」

「ええ、毎日毎日成長しています」
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届かぬ思い

「やはり受け取って貰えませんでした」

「…」

「もう一度行きましょうか?」

「もう良い。これで5回目だ」

「6回です」

「は~…」

「もう終わりだということですか?」

「…」

「どうしたのですか?」

「牛の角を取って来る」

「あ~、媽媽!
 少なくとも作戦を練らないと…、アイゴ」

「ああ…」
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ガンとナギョム

「ここは命礼院ですか?」

「ああ、子供の頃、たった一人で育ったところだ。
 もう二度とは戻らないと誓って出たところだ」

「もう私が大君の傍にいます。
 孤独ではありません」

「私は夫婦とか家族とかは分からない。
 王と王妃の大君だが、夫婦の関係は知らない。
 だから、妻にどのように接したら良いのも分からない」

「大君として生きれば良いのです。
 他の部分は私がやります」
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ソン家を訪ねて

「ウンソン大君媽媽だ。
 今日はこの家の長男で儒学者のソン・ドクシクを訪ねて来た」

「どうしましょうか?今日は外出ですが…?」

「あ!そうか。
 では屋敷の中を少し散歩しながら待たせて貰えないか?」

「そうだな。 
 待てば来るだろうから、客室に案内して貰おう」
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「今日は正面から攻撃する予定ではありませんでしたか?」

「いや、兵法の迂回戦術だ。
 強い敵には側面攻撃をする。知らないのか?」

「はい、はい」

「ジャヒョンお嬢さんはどこに住んでいるのか?」

「忍び込んではいけませんよ」

「私を誰だと思っているのか?!」

「?!」

「行って、私が裏庭にいると伝えてくれ」
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しかし、誰も来ません。
暫くして現れたのはドゥクシク

「すみませんでした、媽媽。連絡がなかったので…」

「…」

「知らせを受けて、成均館から慌てて戻って来ました」

「は~ははは」

「は~ははは~」

「ちょっと寄ってみただけだ。
 馬球の時とか、兄の結婚式の時のように…。
 あなたの働きが大きいので、知っておきたかった」

「媽媽。これまで口に出せませんでしたが、
 チンヤン大君は激しい性格のお方なので、
 喜ばせるのが難しいでしょう?」

「そうなんだ。大変なんだ」

「でも、私と同じ考えのお方がこうしていらっしゃるのなら、
 私の気持ちも安らぎます」
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その時のジャヒョンとクッタン

「せっかくいらしているから、顔だけでも出せば良いのに…。
 まだお兄様と一緒に飲んでいますよ」

「…」

「ただ飲みに来ただけではなくて、
 アガシに会いたいからですよ。
 それにしてもお偉い方が、恥もなくアガシの周りをうろつくなんて…。
 アガシはいけませんよ」

「王族が来たなら挨拶すべきなのかしら?
 嫌いでも?!」

「せめて言い訳だけでも聞いておくべきですよ。
 冷たいですよ」

「自分勝手なのよ。
 皆が従うとでも思っているかしら?
 嘘で人を抑え込むのよ。
 そんな人たちの傍にいると、傷つくだけだわ。
 付き合ってはいけない人達だわ」

「アガシのことを本当に好きだったようですけど…?」

「他にも好きな女がいるはずだわ」
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ドクシクとフィ

「媽媽もそう思いますか?」などど、いつまでもブツブツとぼやき

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妓房

「ウルウンがまだ帰りません」

「王族が兵を集めると疑われる」と、お金で傭兵を集める算段

「…」
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フィの次の作戦

「どんな本を探しているのですか?」

「俺も分からない」

「では何をしているのですか?」

道は書から開けると言うじゃないか?」

三国史記

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こちらはトラの奥様こと安氏

「こうして追い出しもせずに大監と暮らしているのよ。
 あの人は外では元気だけど、
 家にいる時は静かにしているわ」

ジャヒョンを呼びに来たクッタン

「奥様がお呼びなんですよ!」

「今日中にこの本を読み終えたいのよ!」

「ずっと同じところから進んでいませんよね!
 文字が読めないから分からないとでも思っているのですか?!」

「!」
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「さあ、静かに…始まるわ」

現れたのは旅芸人の二人

「昔々の三国時代のこと。
 高句麗の王子・ヘンアは百済に潜入。
 王子の身を忘れ、恋をした。
 相手は敵国の女、アンジュだった…」
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「愛するアンジュお嬢さん…、
 彼女は私がこの国の者ではないことを知らない。
 王子であることも知らない。
 ここを去る前に、本当のことを告げなくてはならない。
 そして一緒に連れ帰りたい…」

「…」

「しかし、もしも私のことが気に入らないならどうしよう…?
 私に背を向けたらどうしょう…?」

「…」

「若旦那…、若旦那、何をご心配ですか?」

「は~ははは」

「お嬢さん、私がどんな者であろうとも、
 心は変わらないだろうか?」

「捧げた心は、もう私の物ではありません。
 若旦那の物です」
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「この国の者でなくとも良いのか?」

「ここの国でなければ、どこの国から来たのですか?」

「私は百済ではなくて、高句麗から来た者です」

「なぜ高句麗の人がここに?」

「普通の者ではない。高句麗の王子なのだ」

「?!」

「百済の秘密を探るために来たのだ」

「は~、私を騙して、嘘ついて近づいたのですか?
 それに、もてあそんで…」

「いいや、お嬢さん。
 私はただ怖かったのです。
 真実を伝える前に、恋に落ちたからなのです。
 本当に怖かった」
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「…」
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フィは仮面を外してジャヒョンに語りかけます。

「目の前のことは信じないで下さい。
 これまで一緒だった時のことを信じて下さい」

「…」

「最初に出会った時から、私の心は揺れました。
 私の無礼も顧みずに、
 あなたはとても優しく同情してくれました」

「…」

「男装して来てもらった時、興味本意で妓房に入った時、
 そして命も顧みずに川に飛び込んだ時、
 いつも私を信じてくれていた」

「…」

「すべてはあなただからだ。
 昼も夜もあなたに恋をして自分を忘れた」

「…」

「あなた無しでは生きてはいけない者となってしまったのです」

「…」

「どうか私に付いて来て下さい」
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「ト、トリョニム!
 若旦那が誠実なお方ならば、私は命も惜しくはありません。
 王子様と共に天国にも参ります。
 いえ地獄も怖くはありません」

「私を信じることができますか?」

「王子様のことではなく、
 王子様が示してくれたその愛を信じます」

「…」

「地位や名前ではありません。
 あなたの唯一の心について行きます」

「…」
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「家族も故郷も捨てて、
 たとえ高句麗で非難を浴びようとも、
 私を信じてくれますか?」
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「こうして百済の勇気ある娘は、
 心あるままに高句麗の王子の後を追いました。
 そして、高句麗の王妃として幸せに暮らしたとさ…」

拍手!

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「…」
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フィが「三国史記」から脚本を作ったのでは?
高句麗が「不落の楽浪」を攻める前に、第3代王・ムヒュルの子のホドン王子がスパイとして潜入。
この伝説を題材にしたフィとギドゥクの自作自演だったのではないでしょうか?
ドラマ『王女 自鳴鼓(チャミョンゴ)』のことを思い出しました。

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