大君 第4話(4) 欲張りな男

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(道端の花)

大君 第4話(4) 欲張りな男

「フィが女連れだったのか?」

「男の格好をしていましたが、確かに女でした。
 男装して身分を隠した女と一緒にお忍びだったのです」
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「ところでソン・オクは何と…?」

「王室の親類が政治に口を出すことは好まないとのことでした」

「では…?」

「何かの名分を与えないといけない」

「…」

「弱い王では強い官僚を作ることはできない。
 強い王が安定した政治をもたらし、官僚の知恵を育む。
 高麗の王のようにハエが集まるだけです」
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翌朝のジャヒョン

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「若旦那に背負われて帰ってきたんですよ」

「まさか…」

「さあ、鏡で顔を見て、顔を洗って、
 ご両親に朝の挨拶に言って下さい」
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「本当に若旦那が背負ってくれたの?」

「んん…」

「は~、あ~」
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密使

「必ず、ヨジン軍(北方の防衛軍)のイ・マンに会って手渡してくれ」
(ヤンアン君)

「官軍や国境の警備兵に見破られないように…」
(ガン)

「ご心配なく。見つかったら自害します」

「生きて帰って来てくれ。待っている」
(ガン)

「朝廷の官僚たちを一人一人納得させて、
 我々の勢力を拡大しないといけない」
(ヤンアン君)

「あの大監は私がなんとかします。
 “親は子供に勝てない”と言いますから」
(ガン)

「息子のことなのか?」

「船を浮かべることを考えています」
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フィはジャヒョンとデートの約束をしたようです。

「アガシに会ってからはどうするつもりですか?
 水刺間(スラッカン:厨房)に弁当を作らせましょうか?」

「…」

「それとも、火鉢を用意して、そこで肉を焼きますか?
 雰囲気を作らないと…」

「そんなに騒ぐな」

「心配だからです」

「運命なのだ。運命に任せる」

「運命ですか?」

「ああ、3回出会えば、それは運命だとも言う」
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「ところで、“クァングンバンの李”はいつまで続けるのですか?」

「イ・フィと名乗った」

「では大君媽媽だと気付かれましたか?」

「ふ~?」

「いつまでアガシを騙し続けるのですか?」

「今日、告白する」

「本当ですか?」

「“心は誠実さの庭で育つ”と言う」

「誠実に…、ですか?」

「ああ」

「どうやって…?」

「お前が知る必要はない」
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ジャヒョンは外出の準備を終えて…。

「アガシは若旦那の恋人になるのですね?」

「そんなことを軽々しく言わないでよ」

「着飾って早くから駕籠で出かけるのですか?」

「ええ、なすがままにして自分を確かめるわ。
 私はどのように生きていくのか、どんな存在なのか、
 分からないからよ」
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「既に両班の娘なのに、何を望むのですか?
 “どのように生きるか”なんて、どういうことですか?
 両班と結婚して優雅な生活をすれば良いだけなのに?」

「言っていることは分かるけど、でも…、
 自分が誰なのか、どんな人間なのかを知りたいのよ」

「誰かですって?
 アガシはソン家の貴重なお嬢様です」

「そうではなくて。本当の私のことだわ。
 家柄ではなくて本当の私のことだわ」

「?」

「最初だわ。
 私が聞きたいことを聞いてくれる人…。
 絵を描くな、外出するな、本を読むな…、
 こんな小言ばかりを聞かされて育った。
 あれはいけない、これはいけないとばっかり言われてきたわ。
 でもあの人は欲しい顔料を送ってくれて、
 私と同じ花を描いて、馬にも乗せてくれたわ。
 私は彼と一緒にどこまでも行きたいわ。
 きっとこれまでにはなかった世界に連れて行ってもらえるような気がするわ」

「わ~、アガシの人生は難しいですね。
 私がアガシだったら何の心配もしません」
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「…」
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入れ違い…。

「アガシはもうお出かけです」

「大君、いや若旦那から手紙を預かっています。
 私がお連れするようにとのことでした」

「どういうことでしょうか?
 駕籠が早くから待っていましたよ!
 お付きは不要だと言われましたよ

「!」
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「…」
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「ハンガンに船を浮かべているそうです。
 きっとアガシを連れ出したんです」
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「!」

「!」
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「…」
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船の上にはイ・ガン

「どうしてそんな驚いた顔なのか?」

「…」

「想像もできないような招待をしたつもりだ」

「大君がここにいるとは存じませんでした」

「では、誰に会いに来たのか?」

「!」
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「では泳いで帰るのだな。小舟はもう去った。
 それにこの船は私の命令がないと動かない」

「これは誘拐です。帰ります」

「話が終わったら願われなくとも帰す」

「…」

「座ってくれ。 拒むと長くなるだけだ。
 私はよくここで寝泊まりもする」

「…」

「酒は飲めるのか?」

「…」

「まだ習っていないなら、お茶にする」

「お話を先に済ませて下さい」
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船着場に到着したフィ

「兄はどこにいるのか?!」
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「私の婚礼の日が近づいている」

「おめでとうございます」

「しかし、私は婚約者ではなく、他の女性を考えている」

「…」

「大問題だろうか?」
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「私が誰だかご存知ですか?
 大君の婚約者のナギョンの友人です」

「解っている。友人を心配していることは解る」

「では、私への礼儀を失しています」

「私は普通の男ではないが、そなたが傍にいるなら変わろう」

「もう聞きたくはありません」
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「私は捨てられた息子だ。
 王子の中ではただ一人宮中外に育った。
 乳母に育てられて、家族は皆無だ。
 産みの親と育ての親は違う。
 王や王妃ではなく、叔父が父親代わりだった」

「…」

「私の前には、二種類の人間だけだった。
 卵の殻を踏むように恐れて周囲を歩く者と、
 おべっかを使う者たちだ。しかし、そなたは違う」

「それでナギョンとの婚約を破棄するのですか?」

「…」

「あなたはどちらかを選ぶのではなく、
 二つを欲しがる欲張りです

「私は大君だ。他の男とは違う」

「ええ、他の男とは違って傲慢です
 帰ります」

「言ったように、私の命令がないとこの船は動かない」

「…」

「泳げるのか?」

「落ちて死のうとも、この船から出ます」

「そこまで私が憎いのか?」

「…」

「最後まで拒否するのか?」
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フィは小舟に乗って、
「ナムジャ!」

「トリョニム!」

「!」
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「そこで何をしているのか?!」

「降りて来て下さい。私が連れて帰ります」

「この娘を帰す気はない!」

「!」
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ジャヒョンは漢江に向かって足を踏み出します

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「!」
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イ・フィ(ウンソン大君)(役:ユン・シユン)は、安平大君(世宗の3男)をモチーフ。
<安平(アンピョン)大君(1418~1453)>
幼名は「瑢(ヨン)」です。
幼い時から学問好きで詩、書、画に優れていたので、「三絶(三つに優れた者))」と呼ばれ、多々の作品を残しました。
とくに、当代一の書芸家として流行・名を馳せ、現代にも多くの碑文が残されているとのこと。
また、1430年(12歳)に成均館(ソンギュングァン:最高学府)に入学しています。

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