チャン・ヒョク (韓流ドラマ制作事情 俳優 Ⅱ)

# 先週のオ・ジホssiに続き、
 『推奴(チュノ)』のチャン・ヒョクssiです。
 昨年末は、KBSのドラマ部門・演技大賞を受賞しましたね。
 私は、『プランダン』、そして『推奴(チュノ)』で演技に感動しました。
 2作ともに、イ・ダヘとの、
 「仲がいい」先輩・後輩関係とお互いが認める共演です。
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チャン・ヒョク

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『推奴(チュノ)』について…

テギルは両班と呼ばれた貴族でありながら、
召使で奴婢である女性オンニョンと恋に落ち、
やがて奴婢を追う推奴(チュノ)に身を落とす。

そんなテギルを演ずるにあたって求められたのは、
格好良さやスタイリッシュな動きではなく、
チュノとして生きていくための「粗削り」な感じや「傷」でした。

特に大事だったのが、肌の「トーン」です。
調和のとれた肌色ではなく肉体労働者のような肌の色。
加えて、生活の中で自然と鍛え上げられた肉体が求められた。
1日1日必死でなければ、チュノとして生きていくことはできませんから。
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自分が理想としたのは、肉食動物のような荒々しい体。
物語の後半でオンニョンを見つけ出すんですが、
一瞬だけ身を隠し、出ていくシーンがあります。

その場面では、ジャッカルの動きを意識しました。
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基本的に、俳優はきちんとした土台を持つべきだと思うんです。
自分が毎朝起きて運動するのは、続けていると活力が生まれてくるから。
俳優はいろんな表現をしなければなりませんが、
やっぱり「体」で表現できる部分はたくさんある。
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どれほど詳細に人物を表現できるかは、体次第で変わってくると思う。
個人的には、運動していたほうがいいと思います。
もちろん、
鑑賞に堪える体をつくるというところまでは必要ないんじゃないかとは思いますが。
体は、あくまでも土台。
そこからキャラクターにあわせて作っていくことが大切です。
たとえば、「今回は太った印象に」といった場合は、
それにあわせて変えていけばいい。
大切なのは、自分なりのベースを作っておいて、
その都度変化をつけることだと思います。
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僕はもともとは、
好きな運動をするために体育大学に行こうとしていたんです。
それが、両親の影響で大学の映画科に行くことになった。
俳優になろうと思っていたのわけではないので、
僕には演技の基準となるものがありませんでした。

演技がうまいのか下手なのか、評価される機会もなかった。
120回くらいオーディションに落ちて、どんどん自信がなくなりましたよ。
だから、どん底からはい上がった時、
「俳優として生きなくちゃ」と余計に強く考えるようになりました。
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# 2004年、数人の男優の兵役不正問題が発覚。
 チャン・ヒョクも入隊を余儀なくされました。

入隊したことで、観客となる人々にたくさん出会えました。
そのお陰で初心に立ち返ることができたし、視野が広くなったと思う。

入隊前は、とても理想的な俳優だったと思うんです。
役柄の性格やら何やらをいろいろ分析し、
資料もたくさん集めて理性で自分をコントロールしていた。

でも、統制することで失ったものも、たくさんあったと思います。
兵役後は、物事を理性ではなく感性で捉えられるようになりました。
観る人には、以前より豊かな感情を与えられるようになったと思っています。
軍隊生活は、俳優としての「体質改善」になりました。

俳優としての目標は、よく老いていくことです。
年を重ねていくとともにオーラを身につけたい。
僕が作り上げた表現が、観る人に共感を得られるといいと思います。
演じたい役はたくさんありますが、いまは一つに定めたくない。
これまでもそうだったように、
演じたい役は、年齢とともに変わっていくでしょうから。
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最後に、俳優にとって必要なことは…

人を知ること。
演じるキャラクターを知っていくことは、友人に出会うような感覚。
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(出典)「アエラ」2010年11月8日号、朝日新聞出版

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