王は愛する 第39話(下) 忠烈王は愛した

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(2017.10.31)

王は愛する 第39話(下) 王は愛した~元からの調査団

ウォンが宮殿に戻ると、元からの使節・調査団が到着していました。
回復した王が玉座に座っています。

「いったい秘書官は何をしているのか?」

「使節団の面々にはたくさんの説明が必要でしたから…」
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「何を知りたいのでしょうかな?」

調査を行った使節団が見せたものは小動物の死骸

「元成殿の礎石から発見されました」

「呪詛だと?!」
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「ワンビ媽媽は呪詛により亡くなったということになります。
 これはム妃による仕業です」

「?!」

「ム妃はチョナの女ですね!」
(使者)

「たくさんの女官が証言しています」
(ソン・バンヨン)

「いったい、何が言いたいのか?」
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「公主媽媽はフビライ・ハンの娘です。
 元の皇室がワンビ媽媽の死因を知りたいのはあたりまえのこと。
 チョナは私と共に、元の大京まで同行を願います」

「盟約により、前皇帝は高麗のことを全て高麗の王に任せています。
 あえて、盟約に背き、高麗の政治に介入するのですか?!
 チョナは皇帝の義理息子にも当たります!」
(ワン・ヨン)

「すでに皇帝と公主はお亡くなりになりました(1295年)。
 もう義理の息子でもありません」

「私が誰かに、自分のワンビを呪詛にかけさせたと言うのか?
 なぜだ?!」

「高麗には、元の国に対する反政府勢力が構築されているようです。
 我々使節団が確認しました!
 それに、反元勢力の主導者こそがチュサンチョナだとの証言も得ています」

「それは濡れ衣だ!」
(ワン・ヨン)
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「公主媽媽がチュサンの企みを暴こうとしたから、
 口封じのために媽媽を殺したのですね?!」

「使節団長!」
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「無実であるのならば、元に同行願います!」

「!」

そこで世子・ウォンの登場

「ここに、私がチュサンの無実を証明いたします」

「…?」

「アバ媽媽。
 王命により反元勢力の主導者を追跡しました」
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「その者は矢で即死、この私の手に残る、まだ濡れている血がその者の血です」

「…」
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「死ぬ前にその者は自白しました。
 そのおぞましい物(死骸)はその者が作ったものです」

ざわめく堂上

ウォンは王にささやきます。

お褒めに値しますよね?
 上手くやったでしょう?」

「…」
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「世子チョハ! 
 使節団長のホコチュイでございます(#)」

「お久しぶりです」

「金印は取り返しましたか?」

「玉璽?」
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ホコチュイは玉璽が捺印されている王命書を開きます。

「国境の軍隊への戦争の準備指示です」
(ソン・バンヨン)
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「この国境の向こう側は元の国です。
 は~ははは! 
 我々元と戦争をするつもりでしょうか?」

「また濡れ衣を着せるのですか?!
 そのようなねつ造の書で?!」
(ワン・ヨン)

「お~、ほほほ~。
 チュサンチョナの金印が押してあります~」
(ソン・バンヨン)

「この金印があるということが、
 “反元勢力の主導者”だという証拠です」

「…」

「チョハ。
 この玉璽はいったい誰が持っているのでしょうか?」

「…」

「…」
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リンと師匠

「使節団はワンビ媽媽の死因について調べに来ている。
 そしてチョナの戦争準備の責任を追及しようとしている。
 しかし、全ては高麗を属国にするための方便に過ぎない」

「チュサンチョナは元に連れられて行くのですか?」

「ああ、そのようだ。
 しかし、ワンビ媽媽が亡くなったので何をされるか分からない。
 考えたくもない」

「世子チョハは?」

「世子にとっては王座に就く良い機会が到来したということになる」

「いいえ、彼はそうしないでしょう」

「いいや、それができるはずだ。
 そうでないと高麗が危険だ。
 彼らは新しい指導者を擁立することを納得させようとしているようだ」

「納得と言えば…、師匠のことでしょうか?」

「いいや、少なくとも5人ほどのお世継ぎ候補を考慮するだろうな。
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回復したサン

「寝ていなくて良いのですか?」

「寝てばかりいると背中が痛くなるわ」

「まだ顔色が悪いな」

「…」

「目の周りが真っ黒だ」
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「…、醜いということなの?」

「あ~、悪かった」
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「すぐに謝ってくれたから許すわ」

「何か食べたいですか? お粥とか?」

「…」

「どうしたのですか?」

「あなたが何を考えているのか、
 あなたのことを読んでいるところだわ」
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「私は黙って見つめているだけです」

「…。読めたわ」

「何を読めましたか?」

「反元勢力の主導者のこと…、チュサンを救うこと…、
 でしょう?」

「…、聞いていたのですか?」

「高麗、元の国、世子チョハ…」

「松の実のお粥、牛乳のお粥…、
 コメだけのお粥…?」

「牛乳のお粥!」

「準備します」

「私のために?」

「アガシのために注文します」
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「…? どうしたの?」

「もう少し見つめていたいからです」

「心が読めないわ」

「また読もうとしているのですか?」

「何を考えているのかと思うと…、
 これまで以上に気になるようだわね…?」
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王の寝所
顔をそむける忠烈王です。

ウォンは
「嬪宮(ピングン)がお菓子を作りましたのでお持ちしました」

「…」

「毒は入っていません。
 ピングンは正式なご挨拶ができなかったことを気にしています」

「…」

「どうかお召し上がりください。
 なかなかの味です」
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お菓子の皿を退ける王

「心配するな。
 このところ疑い深くなっているからな」

「?!」

「気が小さくて、積年の恨みが募っているだけで、
 本音は優しいんだ
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「父親を馬鹿にするようなことを言うのか?」

「あれ? 聞こえましたか?
 付け加えて、
 王はとても勝手で怖い人だと言おうとするところでしたが…」
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「ではお前はどうなのか?
 勝手の意味が解っているのか?」

「オモニが先生でしたからね。
 高麗ではオモニに勝てる人はほとんどいませんでした」

「それは私がワンビの先生だったからだ」

「まさか…」
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「ピングンは可哀想だな。
 こんな男と結婚して…」

「…」

「こいつはまるで、
 “使い物にならない草鞋(わらじ)”だと両親には思われてきたんだ」

「…」

「それに民百姓からは“混血の世子”だと陰口を叩かれて、
 家族愛がないとか、
 妻を愛することをしらないとか言われている」

「…」

「世子嬪や…、そなたが可哀想だ」

「よく考えてくれ。
 チョナはお前のことを祝福しているのだ

「…」
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「ピングンの挨拶が済みましたから、
 ここで退出させて下さい」

「…」

「ちょっとは理解しろ!
 白い碁石と黒い碁石の違いくらいは!」

「?!」
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ということで、忠烈王と次期忠宣王の囲碁が始まりました。

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「お前が上手く私を元に送り帰したら、
 この世はお前の思いのままだったのにな…。
 王の楽しみも味わえるのにな」

「もう既に、“王の楽しみ”を味わってきました。
 アバ媽媽が女狐に騙されていた間のことです

「お前の話し方は、まるで町のゴロツキのようだな」

「私はほとんど街角で育ちましたからね」

「それも私を責める言葉なのか?」

「アボジからは何も学ぶことがなくて、
 市場で学んできましたからね」
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「お前の御爺様…、フビライ・ハン皇帝だが、
 皇帝が亡くなってからは、権力を削がれたな」

「ええ、オモニも亡くなりましたから。
 元との係りも薄くなりました」

「高麗が狙われている」

「理解しています」

「何があっても、命を懸けて高麗の名を守ってくれ」

「!」
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「高麗の名前だけでは意味をなさないが…」

「私にとっては名も大切です」

「民百姓にとってはどういうことになるのか…、
 名前もない国になると単なる属国に成り下がるだけだからな」

「…」

「お願いだから高麗の名を守ってくれ」

「…。
 ところで玉璽は誰が持っているのですか?」

「失くしてしまった…」
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# 笑いました。

「では、戦争の準備を命じた王命書に捺印した者は…、
 ソン・インですね?」

「殺した時に探さなかったのか?」

「持ってはいませんでした」

「ではどうするのか?」

「私が捺印したということにします」

「そんな馬鹿な…」

「血は流れてはいますが、
 元の皇室にとの直接の繋がりが失われたので、
 むしろ私が代わって元の国に行きます。
 まさか殺されることはないでしょう」

「馬鹿な…」

「アバ媽媽がこのまま元に行ってしまうと、
 元では何をされるのか分からないからです」

「…」

「それにこれです」

「何か?」

「落ちていたシャクヤクの花びらです。
 誰かがくれました」
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「シャクヤク…、
 とは…、
 もしかしたらお前の母親の…」
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「お亡くなりになる時に、
 シャクヤクの花を一輪頼んだそうです。
 その花びらです」

「…」
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「…」
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「…」
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# 元からの使節団長(全権大使)がウォンに挨拶したように、
また、ウォンも「久しぶり」だと言ったように、ウォンは元の宮廷で育っていたからです。

# 「失くしてしまった…」 
フビライ・ハンから賜った、とても大切な金印(高麗王の印)のこと。
こんな大切なことを、ボロリと素直に「失くした」と言った忠烈王…、笑いました。

そして、王とワンビとウォンのこと。
家族の気持ちがバラバラで、王が「混血の息子」などと、“反元”のような発言をしていたことについて、
私は原作の設定に無理があるとしました。
しかし、この第39話になってようやくです。
忠烈王は元から姫を娶ったという、いわば“国民向けの”心のわだかまりなのか…、
皮肉屋だった…。
ワンビ(王妃)を愛したのだと思いました。
また、そのような脚本だったと思いました。
これは、
史実からも推測できることで、始めの頃のストーリーの際に記事にしましたが、
“前妻”が嫉妬により、ワンビ(元成公主)を呪詛したという記録があります(1276年12月)。

そして、ウォンとアボジの関係が温かいものに変わりました。
ウォンもアボジの血を引いて皮肉屋なので、むしろケミの波長が調和したようです。

なお、ウォンと王妃のこと。
史実では世子嬪を娶ったのは1292年。
前例によって、ウォンは元からの姫を娶り、ウォンの次男が第27代王になります(1313年)。

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