王は愛する 第25話(上) 帝王学

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(弓の材料の“桂の木”です:2017.10.05)

王は愛する 第25話(上) 帝王学~王の道

代行とはいえ、実質的にはすべての権限を掌握したウォンでした。
史実では1294年に忠烈王が廃位され、同年の9月30日に数えで20歳となった忠宣王(ワン・ウォン)が1295年から1299年までの4年ほど代行としての権限を得て、実質上の王となりました。
また、ウォンは先王・忠烈王が死去した後の1308年に正式に即位します。

ウォンはイ・スンヒュに相談に来ました。

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スナックの準備をしてきたサン

「いま二人でお話中です」

「冷めると美味しくなくなるのに…」
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「あ~、これまで形がそれぞれ違った焼き菓子は見たことがないが…」

「私が作ったわ。先生の好物だからね」

「では俺が先に頂こうか…」

「あ~、これが美味しいわよ」
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「…?!」

「美味しい?」

「…、これは試食しましたか?」

「もちろんだわ。みんなが美味しいというわ」

「…」
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「チュサンチョナの怒りを買って、
 退職させられている時から書いていた本です」

“帝王”の歴史の書ですか?」

「ええ。
 上巻が中国。下巻が高麗です」

「今日が王としての初日なので、
 今日は王権の使い方について質問に来たんです。
 師匠の分厚い書を読む時間がないのですが…」
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「我々は単一民族です。
 太陽の神から生まれた古朝鮮民族の末裔なので、
 歴史を遡って最初から読んで下さい」

「私を前にして、“単一民族”と言うのですか?
 それは言葉の誤りですか?
 それとも冗談ですか?」

「人にはそれぞれに頭の中に悩みの種、
 いわば重い岩を抱えています。
 チョハの場合は“混血”。
 彼女の場合も、いつも笑い顔だが、大きな岩を心に持っています。
 7年から8年ほど前に、トタ山に来た時は女の子ではなかった。
 岩だった…」
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# 初夏の頃でしょうか、カツラのハート形の葉がキラキラしています。

母親の死の原因が自分だと言っていた時のことです。
食事をせずに薬草を噛むだけでした。

「ご飯は食べないそうだな?では餅の菓子を食べなさい」

「…」

「美味しい焼き菓子すら食べないのは、
 オモニに悪いことをしたと思っているからだな?」

「…」(うなずくサン)

「では味はないが水を飲みなさい」

「…」(水筒を傾けるサン)
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「実は塩水だったのだが、彼女は一滴も残さずに飲み干した。
 実は味覚を失っていたからです」

「…」

「岩を心に持っていると、息をすることすら辛いものだ…」

「つまり、彼女は味のある物を食べることには、
 耐えることができないということですね?」

「チョハだって、心に引っかかることがあるから、トタ山を訪問したのでしょう?
 あの時は狼犬の話だった」

「いつからソファは味がある物を食べ始めたのですか?」

「彼女に食事当番をさせた時からです」
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「…?!」
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「お~、美味しいぞ!」
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「人々は二つに分けられる。
 一つは自らの幸せを望む人。
 二つ目は他の人の喜びを見ることで幸せになる人です。
 ソファは後者です」

「分かっていました」

「それこそが王の中の王です。
 チョハに私が求めることです」

「…」

「百姓たちが王を尊敬するということは、
 王が百姓を喜ばせているからです」

「…」

「どうか、この本を読んで、
 誰がそのような王だったのかを見つけ出して下さい」

「…」

「そうだ。 ソファの料理を一度味わって下さい」

「師匠。
 彼女が母親の死の原因ではありません」
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# ウォンがウン・ヨンベクの権力と護衛達の武術を見たいからと、襲撃があることを役所に連絡しなかったことを話したようです。

「お前は香りを嗅ぐだけで酒の種類が解るのだな」

「分からないとおもうけど、少なくとも3年前くらい寝かせているわ」

「先生は一緒には来ないようだな」

「ええ、師匠は宮廷と肩書が嫌いだからだわ」

「俺はアバ媽媽にまとわりついていた腰巾着の官僚を辞めさせないといけない」

「あ~、は~」(酒をあおるサン)
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「話を聞いてくれ」

「聞かないわ」

「なぜだ?」

「アボジを連れて、サラセンに出かけるからだわ」

「サラセン?」

「ええ。持病を持っているから名医に診察してもらうわ」

「リンや。そこに人を使いに遣って、その名医を連れて来い」

「チョハ…」

「ソファは俺と一緒に宮中に行くんだ」

「どうか理解してよ」

「何を?!
 なぜ、そんな遠いところまで行くのか?!
 判府事の健康を考えると遠い旅ほど危険なことはない」

「…」

「これまですっと離れ離れだったから、一緒に旅をしたいのよ。
 別の世界もちょっと気になるしね」

「諦めろ」

「では密かに出て行くわ」
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「何だと?!」

「サラセンは遠すぎます。
 1年がかりの旅になるのに、なぜ…?」

「あんたも私を笑って送り出して欲しいわ。
 今度いつ会えるか分からないけど、きちんと挨拶するから…」

「もう8年前になるが、あの山でお前の母が殺害された時には、
 俺たちが事件現場にいた。
 盗賊は一組ではなかった。 もう一つの集団がいた。
 その集団が盗賊も護衛も殺して、お前のオモニも殺した」

「…」
(話を聞いているウン・ヨンベク)

「彼らの狙いはお金ではなかった。目的は全員を殺すことだった」

「一つ聞いても良いかしら?」

「ああ」

「その時は既に世子チョハだったの?」

「ああ」

「ではなぜ、なぜ命令を出して犯人を捕らえなかったの?
 オモニを殺した奴や、
 その事件の背後にいた者を逮捕しなかったの?
 できたはずなのに…」

「その時は、俺は利己主義者だった。
 巻き込まれたくなかったからだ。
 遅くなってしまったが、その背後にいた者たちを一緒に逮捕したいのだ」

「…」

「俺が、お前の正義のために手助けしたい」

ウン・ヨンベク

「大変失礼ですが…」

「…」
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「娘も私も既に復讐は諦めました。
 亡き妻もそれは望んではいないと思います。
 ですから、その件では我々を外して下さい」

「私は治療のために内医院の医者を差し向け、
 サラセンから医者を連れて来ます。
 ですから、娘さんは私の傍に置かせて下さい」

「…」

「ソファや、カジマラ(行くな)」
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それからのこと。
ワンビ(王妃)に書を渡すウォンとリン

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「何だと? 何をしろと言うのか?」

「世子が王道を学ぶために、
 世子に肩書をあげようと思いませんか?
 そこで、いくつかの部署の担当をさせようと思います」

皇帝にも既に肩書の冊封(認定)の準備をお願いしています。
 法務の一等書記官または大法官代理などです」
(全権大使)

「そこに付随するいくつかの官庁も掌握させますので、
 教書を準備致しました
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「法務官、軍部の全権…」

「…」

「その全部を管轄させるつもりか?!」

「ただ、ご承認を頂くのみです」

「これは世子の考えなのか?」

「いいえ、チュサンチョナの御意向なのです」

「私の衛兵たちと鷹狩署の者たちはどこだ?」

「すでに、ウンヤンとヨンゴの軍の配下となっております」
(ソン・バンヨン)

「そこも世子に手渡すことになるのか?」

「…」

「玉璽を持ってこい」

「は!?」
(バンヨン)

「玉璽を押印するが、一つ…」

「…?」
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「ブヨンや。
 今日はお前を王妃に迎えようと思う」

「ソングニマングカオムニダ チョ~ナ」

「王妃として、名前はム妃だ」

「…」

「美しい響きだ、ム妃」

「…」

「もう一度呼ばせてくれ、ム妃」

「はい、チョナ」
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外で待つウォンとリン

「教書が完成したら、ヨンムンチャンに行こう。
 まずは兵士たちに十分の食料を配給する」

「…」

「リンや。俺たちは軍備も整える計画を立案しないといけない」

「…」

「何を考えているのか?」

「…、ええ」

「お前の話は何でも聞くことにしたじゃないか?」

「判府事の奥様の事件の黒幕を暴くつもりですか?」

「ソファを傍に置いておきたいから、そう言ったが…。
 ああ、そうする」

「…」

「ソファがサンだと分かった時から決めてはいたことだ」

「チョハ、実は…」

そこにワンビが王の執務室から出てきます

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「オマ媽媽…」

「…」

無言のワンビ

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笑顔を見せたのはフラタイだけでした。

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冷たい夫婦関係なので、嫉妬するほどではないにしろ、ムカムカしたワンビ(王妃)媽媽でしょう。

冊封(さくほう)とは書をもって認めるという意味。
独立と主権は認められてはいるものの、重要事項は大陸(元)の認可が必要です。
しかし、ドラマの当時はこの冊封制度が始まったばかりの頃ですから、王やソン・インだけでなく、官僚はその重さを実感できてはいなかったと思います。
正室のワンビ(元成公主)はフビライ・ハンの娘、世子のウォンはフビライの孫ですから、元成公主とウォン以外の者を大陸が認めるわけはありません。
それなのに、世子を入れ替えようとするソン・インたちの浅薄さを感じます。

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