王は愛する 第19話(上) オモニ

王は愛する 第19話(上) 協力して下さい、オモニ…

世子嬪にはタンが選ばれました。

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リンは、サンが身元を明かしたとすれば、ウォンがサンを世子嬪に選ぶと思っていました。

「オラボニ、待っていたのね

「待っていると言ったじゃないか。
 タンは大丈夫か…?」

「ええ」
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「タニアガシ…」

「ホニアガシ…」

「おめでとうございます」

「まだ夢のようで、正気ではないみたいだわ」

「3番目のお兄様ですね?
 これで、お兄様も王族としての官位が貰えますよね」

「?! タン…、お前が嬪…?

「ええ、チョハが私の名前を呼んでくれたわ」

「名前だけではなくて、手を取って頂いたじゃないの。
 世子とは知り合いだったそうね」

「…」
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東宮殿に飛び込むリン

「いったいなぜですか?!」

「?」

「なぜ妹の手を取ったのですか?!
 まったく気がないと言っていたではないですか?!」

「お前は気でも狂ったのか?」

「チョハの方こそ、気が変だと思います!
 全てを聞いたはずなのに、なぜですか?!」

「俺が聞いた?
 俺が何を聞いたと言うのか?」

「サニアガシが来て、全てを話したはずだ」

「サニアガシ…?」

「なぜタンを選んだのですか?」

「では、ソファが誰かということを知っていたのか?」

「ウン大監の娘だと知っていました、はい」

「では、ソファも俺のことを知っていたのか?」

「ええ、解っていました」

「あ~、では俺だけが何も知らずにいたのか…」

「…」

「お前たち二人は一緒に座って、俺のことを騙していたのか?!

「もちろんです。
 どうやって打ち明けろと言うのですか?!」

「…」
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「みな、下がってくれ」

「お前が命令するのか?」

「では聞こえるように話をします。
 なぜ身元を打ち明けなかったかということを!」

「…、みな、下がれ!」

「…」

「いつからか?!
 いつから二人は私を騙していたのか?!」

「それは重要なことではないじゃないですか」
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「あ~、世子を騙すことは重要ではないと言うのだな?」

「サンお嬢様が貢女になるということです

「何を言い出すのか?」

「賢いならば、状況が解るでしょう?」

「…」

「推測だってできるでしょう?」

「お前はいつから皮肉屋になったのか?」

「ずっと、とある人と一緒だから学びました」

「…。 まず座ろう」

「…」

「では、最初から少しずつゆっくり説明してくれ」

ようやく興奮が収まった二人でした。

「ワンビ媽媽が、ウン大監の娘に気付いた…」

「貢女にされることを避けるために入れ替えたということだな?」

「ええ、7年前に我々が見た少女のことです」

「では顔に傷を負った娘は…」

「ええ、彼女はサンの下女でした」

「なぜ、そのことを俺に言わなかったのか?
 俺も彼女の身分を隠したと見做されるからなのか?」

「そうです」

「馬鹿なやつめ!」

「ワンビ媽媽が自ら大監の家に行ったのです。
 推測だが、きっと脅しに行ったのでしょう。
 “世子嬪になるか、罰を受けるか?”という脅しです」

「二者択一で大監の財産も没収されるかどうかだな」

「だから、サンお嬢さんには“世子に全てを話し、世子嬪になるように”と、
 お茶会の前日の朝に“金花亭”まで送って行ったのです」

「お前が?」

「だから…、いったいなぜ二人は…、
 昨日の朝は何の話をしたのですか?!」

「彼女は俺にお願いをした。
 “サンお嬢様を選ばないで下さい”と」

「なぜですか?」

「彼女の心の中には別の人がいるからだと言った」

「!」

「は~。
 ソファを探し出さないといけない。
 あ~、サンだ…」
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そのサンへの対応が荒々しく変わっています。
持ち物を取り上げられます。

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誰にも会いたくないというワンビ

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サンの持ち物

「高貴な家の娘にしては変なものを持っているな。
 銀の飾りだけでなく、短刀まで…」

「武術も身に付けているようです」

「どこに隠れていたのか?」

「トタ山には小さな寺があって、イ・スンヒュが営んでいます」

「小さいとのことだが、かなりの広さだとも聞く」

「はい。100人を超える生徒がいて、文武の教育を施しています。
 全国に散らばっているこれまでの生徒を合わせれば無数でしょう」

「イ・スンヒュの生徒だったのか…」

「ソファという名で、イ・スンヒュの愛弟子として育っていました」

「…」

「あの娘の父親は生かしておきますか?
 まずは投獄すべきです」

「投獄して財産を巻き上げたとすれば、富はどうなるか?」

「どういうことですか?」

「財産は国に没収されるだけだ。
 そして半分は官僚たちのものになる。
 つまりは王と周囲の物になって、終わるだけだ」

「…」

「私がそれを許すとでも思っているの?」

そこでワンビは銀のカンザシに気付きます
(# 公主の御用達の工芸作家の作品です)

「チュサンチョナが動く前に我々が先に…」というところで、ワンビは胸の痛みを…。

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# 三つのアイテム。
その中の銀細工のカンザシを見てワンビは、ウォンとサンの心の触れ合いを知ることになりました。
真ん中の絹布は財産目録です。

「飲まず食わずのままです」と、内官のキム・チャンスが心配しています。

「リンや。トタ山に行った時のことを覚えているか?
 それに、俺が師匠に質問したこと?」

「知りません」

「聞いてはいなかったのか…?」

「ええ」

「死んだ方が良いのかと質問した。
 “私のような者がこの世に存在することは、
 良くないことでしょうか?”と聞いた」

「なぜそんな無意味な質問をしたのですか?」

「その時は答えが欲しかったからだ」

「答え次第では死ぬつもりだったのですか?」

「師匠はひとつ答えをくれたが、
 その時は俺には無意味だった」

「…」

「“酒飲みは馬鹿なことばかり話すから、
 今日は無駄な訪問だったな”との答えだった」
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「牧童犬と共に羊の群れを飼育しています。
 ある日、オオカミが山から下って来て、
 子羊だけでなく、牧童犬まで噛み殺しました」

「それは狼犬と言うのだ」

「その狼犬は成長して牧童犬になるでしょうか?」

「それは狼犬次第だな」

「問題があります」

「羊たちが狼犬を怖がっていることです」

「だろうな」
 
「どうしましょうか?
 狼犬を追い払いますか?
 それとも将来のために殺しましょうか?」

「将来の不安があると言われて、狼犬は死ぬだろうか?」

「間違いですか?」

「間違っていて、怖い」

「怖くはありません」

「なぜだ?」

「その方が良いと感じませんか?」

「死ぬことは良いことなのか?」

「たぶんそれが…」

「では質問が無意味なことだ。
 そして、私の答えも全て無意味だ」

「…」

「つまり、羊の群れから去ろうとすること、
 別れることは、
 単に羊の群れを育てることが嫌だということではないか?
 誰にとっても無意味なことだ。
 時間の無駄だ」

「…」

「失うことが嫌だ、とか、
 失いたくないと思うことが見つかれば、また私を訪ねて来い。
 先々も疑問を持ち続けるならば…」
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「失いたくないものがありますか?」

「ある」

「では…」

「しかし、もう一度質問するつもりはない。
 師匠は良い人で答えをくれるだろうが、良い答えは不要だ。
 大切なことに従うつもりだ」

「何を考えているのですか?」

「俺には力が必要だ」

「権力のための権力は嫌いだと言っていたではないですか?
 “元には力がある。だから圧政者”だと…」

「俺は権力者の父親も権力者の母親も嫌いだ。
 問題は俺に力がないことだ
 圧政を受けている人々を守ることができず、何もできない。
 両親は俺のことを守るが、それがますます良くないことになる。
 俺はただ反論することしかできない」

「…」

「力が必要だ」

「どうやって力を…?」

「必要ならば、“蛇”のような行動もする」
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「チョハ…」

「約束してくれ」

「…」

「俺の傍にいてくれ。 お前は私の旗柱だ。
 どんな旗を掲げることになるか?
 それはこれからだが、旗柱が必要だからだ」
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ワンビは人払いして

「力が欲しいということですね?」

「協力して下さい。
 今、私にあるのは母親と祖父の力だけです。
 しかし、
 皇帝の所までは歩いて2か月、馬でも20日はかかります」

「何のためですか?」

「人や物のすべてのためです」

「…」
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「あの娘のためか?
 ウン大監の娘のことですか?」

「彼女は、最初に欲しいものの一つです」

「ではなぜ別の女性を選んだのですか?」

「私はあの娘の兄のリンを失いたくないからです」

「あなたは王になるから、女を二人持つこともできるわね?」

「もしも、簡単に彼女を手に入れることができたならば、
 そうしたでしょう」

「これまで、権力や政治は全く無関心だったのに、
 どうして急に?」

「3歳の時に世子となって、
 その時から大きな声では言っていません。
 自分の心の中だけで発していた言葉です」

「…」

「オモニ…」

「…」

「オモニ、協力して下さい」

「…」
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元成公主(王妃)にとっては、10数年以上も聞いたことがなかった「トワジュセヨ “オモニ…”」だったのでしょう。
次の言葉を詰まらせてしまいました。

一人の国民、ひとつの家族すら政府は守れないのだろうか?
こんな疑問から政界に身を投じた『大物~レディプレジデント』のヒロインでした。

この第19話からウォンは大きく変わりますね。
一人の女、一つの家族をも守れない者が、「国」を守れるのだろうか?
こんな庶民へのセリフが史劇(王)の評価基準・メルクマールとなって来ていると感じています。
また、孔子の儒教における“仁(慈しみのハート)”が、孟子が言う実行力(“礼”)に転じていく『六龍が飛ぶ』を思い出しました。
<朝鮮王朝>第3代王・太宗(イ・バンウォン)の力強さのことです。

まずは、オンマの王妃からのパワーを貰わないといけない…。
ちなみに『大物~レディプレジデント』では、今回のワンビ媽媽を演じるチョン・ヨンナムが大統領補佐官としてヒロインに仕えました。
まさに、ワン・リンだったと思います。

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