王は愛する 第18話(下) 前の日のこと

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(トネリコの木@Tokyo St. 2017.09.20)

王は愛する 第18話(下) 世子嬪選びの前の日とその日

<前日の朝>

「着換えて出てきてください。 待っていましたよ」

「!」

サンはそのまま屋根に飛び上がります

「高いわね、本当に…」

「…」

「寒くはないわ」

「羽織る物がないから…」

「来てくれて良かった。
 聞きたいことがあったわ」

「俺はどこかに連れて行こうと思っていた。
 話ではなくて…」

「どこに?」
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「世子チョハはクンファジョン(金花亭)」

「それで?」

「行って話をして欲しい」

「何を?」

「自分の身分のことだ」

「なぜ?」

「ワンビ媽媽のお茶会に参加するからだ」

「開京の誰もが知っているようだわね」

「ワンビ媽媽に仕える女官を何人か知っているからだ」

「たくさんの女官が知っているようだわね」

「?」

「私が誰なのかを世子チョハに明かすことを…」

「…。
 だから、チョハは間違った選択をしなくて済む」

「間違った選択とは、タンお嬢様のこと…?」

「知っていたのか?」

「私に近づきたいと思っている人がいるからだわ。
 すべてを話してくれたわ」

「誰なのか?」

「ソン・インは反逆者だわよね?」

「会ったのか? なぜだ?」

「なぜって、それは私の自由だわ。引き連れられて行ったのよ」
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(ソン・インとサン)

「アガシとワン・ジョンを結婚させようとしたのは富のためだけじゃなかった」

「では何? 私の美しさなの?」

「ふふふふ…。
 ワン大監の娘のタンお嬢さんが、
 ワンビ媽媽の貢女の名簿に載ったからだ」

「…」

「婚姻の途中の両家の娘たちは貢女から逃れられて、
 開京に残れるからだ」
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「私の婚約が破棄になったから、
 タンお嬢様が元に行くことになるの?」

「誰も行かない」

「あなたが代わりに行くからなの?」

「…。
 さあ、もうそろそろ世子が起きる時間だ」

「タンお嬢様は世子チョハを愛しているわ」

立ち上がろうとしてサンはがふらつきます。

「!」

「!」
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「!」
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「もしかして、あの時の黒い服の…?」

「…」
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…今初めて解った。
あの日の手の感触…
私を救ってくれたことを。
あの人に質問すると、
ただ世子が遣わせたとしか答えないだろう。
今初めて解った。
これまでの全てのことが…。
私の心がときめき、傷む理由が初めて解った。
彼らは美しい友情で結ばれている。
彼らはとても偉大な人たちだ。
そして、
私が二人の友情を壊すことになる
これが怖い。

「すぐに宮中に出かけられますから、
 中に入って下さい」

「…」

「あなたが誰なのか知ることで、とても喜ぶと思います」
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…私には一つやることがある。
彼ら二人のこれまでの関係が続くために…。
私は寂しくなるが、
これが私の二人への友情だ…。

サンはウォンに告げます

「扉を叩く必要はない。 黙って入って来ても良い」

「…」

「やあ! なぜお前がこんな早くから…?!」

「…」

「何かあったのか?」

「世子チョハを知っているよね」

「ああ、仲良しだ」

「頼まれて欲しいわ」

「何を?」

「うちの家のアガシがワンビ媽媽のお茶会に招待されたわ。
 媽媽がご自分で選んだわ」

「ご自分で選んだのか?」

「“たとえ世子チョハがうちのアガシを気に入っても、
 決して選んではいけない”
と伝えて欲しいわ」

「…」

「それに、
 “まるで目には留まらないように振る舞って欲しい”と」

「…」

「世子チョハに伝えてくれるかしら?」

「つまり、お前の家のお嬢さんは世子とは結婚したくはないということだな?」

「その通りだわ」

「それはまるで反逆の境目だな。
 高麗の民百姓が世子チョハを侮辱するようなもんだな」

「他に好きな人がいるからだわ」

「あ~、つまり、逆にその彼がアガシのことが好きでも、
 今は手を触れることができないという状況だな?」

「んん」

「まるで、目の前にはいないかのように振る舞うということだな?」

「んん」
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<そして世子嬪選びの今日のこと>

ワンビ媽媽はタンに言いました

「私は今日あなたに会えるとは思わなかった。
 世子チョハがあなたを招待するに当たって、
 何と言ったの?」

「世子チョハは、世子チョハは…」

向き合ったウォンとサン

「…」

「…」
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ウォンはタンではなく、サンに向かって言います

「私はこのように言いました。
 “ワンビ媽媽がお茶会を開く。名家からのお嬢様たちが招待される。
 単なるお茶会ではないことを、出席者は知っている。
 この国の世子嬪を選ぶためだ”。
 解っていましたか?」

「はい」
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「まだ私にお願いがありますか?」

「はい」

「全て解っていますか? 
 私のことも…?」
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「…」

「…」
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そしてウォン

「私たちがここに集まった訳はみんなが理解していると思う。
 ここに長くとどめておくことは…、
 私が選択をもてあそんでいるようなことをすれば、失礼になる。
 したがって、もう決めていることを伝えたい。
 タンや…」

「…」

「私の傍に来なさい」

「!」
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「ワン大監の娘、ワン・ダンです」

「世子チョハ! おめでとうございます!」

「世子チョハ! おめでとうございます!」

「…」
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高麗時代は世子嬪(セジャビン)と呼ぶのが普通だったのでしょうか?
<朝鮮王朝>では、嬪宮(ピングン)との呼び名が一般的です。
ただし、いずれも嬪(ピン)は最高位の品階なので、王妃に次ぐ品階。
以下は<朝鮮王朝>時代の側室の品階で、正・従あわせて8階です。
ちなみに、王室に仕える尚宮(サングン)は正五品です。

正一品…嬪(ピン:빈)
従一品…貴人(クィイン:귀인)
正二品…昭儀(ソウィ:소의)
従二品…淑儀(スグィ:숙의)
正三品…昭容(ソヨン:소용)
従三品…淑容(スギョン:숙용)
正四品…昭媛(ソウォン:소원)
従四品…淑媛(スグォン:숙원)

(ご参考まで)
http://jumong007.blog133.fc2.com/blog-entry-2449.html

# 今夕の<古代の韓半島(ハンバンド)>で高麗を終えて、来週からは高句麗に遡ります。

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