王は愛する 第18話(上) 二日前の夜

natu tubaki
(夏椿も終わりです)

王は愛する 第18話(上) 世子嬪選びの二日前の夜

碁盤で遊ぶ王と王室担当秘書官のソン・バンヨン

「5つの名家が招待を受けたそうですね。
 表向きはお茶会ですが、
 世子嬪を選ぶためだということを誰もが知っていますよね」

「彼女はいつ戻って来るのか?」

「誰のことですか?」
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「薬草の採取に行くと言って出て行ったきりだ。
 昨日も声を聴いていない」

「彼女は表向きは医者のように見せていますが、
 我々と共に、
 元の使節が滞在しているので、問題となるようなことを片付けてもいます」
(# オク・ボヨンのことです)

「…?」

「なので、もうしばし我慢して下さい」

「宮廷ではこの私が一番の問題なのだ。
 ならば私を最初に消すべきではないのか?!」

「…、また口が滑ってしまったのか…?」

「では、狩猟に行かないか?」

「ワンビ媽媽のお茶会はどういたしますか?」

「ボラ山に行こう。 ワンビにも声を掛けよう。
 それに彼女も一緒だ。
 医術の心得がある者が必要だからな」

「5つの名家ですよ…。
 それにワンビ媽媽は世子の座には、
 誰か他の者を付けたいとも思っていると聞いています」
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ウン・ヨンベク大監(判府事)の屋敷に来た元成公主(王妃)。
お忍びの目的はウン・サンの顔を見るためです。

「こんなみすぼらしいところに…」
(ヨンベク)

「どれほどみすぼらしいか見に来たわ」

事前調査をしていたフラタイがピヨンを指して言います。

「この娘は偽物です」
(フラタイ)

ワンビはサンの顔を見ただけで、
「では、あなただわね」
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「…」
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こちらはワン・ヨンの屋敷
ウォンが訪問しています

「息子の名前が人質の名簿にあるのですか?」
(# リンのこと)

「知っていました。
 ワンビ媽媽は私たち家族を調べていましたから、
 今年はリンで来年は私です。
 わ~、私はどこに行くことになるのか…?」
(ワン・ジョン)

「言葉には気を付けろ」
(ワン・ヨン)

「聞きたいことがあります。
 それに許可も下さい」

「お聞きください、チョハ」

「ウン家の娘とチョンとの婚約を進めましたよね?
 タンのために…」

「お許しください。
 考えが足りずに…」

「こんなことだと、どこの一族でも先に婚姻を進めてしまい、
 “貢女の名簿”に挙がる娘がいなくなりますよね?
 こんな意図が婚姻の裏にあるとは知らなかった。
 それを埋め合わせるためにも許可が欲しい」
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ワンビ媽媽とサン

「貢女を逃れようとした娘の父親のホン・ギュが島流しとなりましたよ。
 娘は拷問で骨を折られたみたいですよね」

「どうかお許しください。
 私はどんな罪もお受けします。
 父は体調も良くありませんから、アボジの罪も私が負います」

「…」

「アボジが生きていてこそ、ワンビ媽媽にも協力できると思います」

「私と取引するつもりなの?
 あなたのアボジのちっぽけな資産で…?」

「アボジの資産は“物”だけではありません。
 広大な地域の商権や情報、他国の知り合いの人々なども含まれます。
 アボジが生きていればこそなのです」
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「どうか馬鹿な娘の言葉は無視して下さい、ワンビ媽媽」
(ヨンベク)

ワンビは、「方法はある」と、
「世子嬪に選ばれたら、これまでのこと、家族のことも許す」
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他方、ウォンは「タンを世子嬪に選びます」と

「!」
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「義理の父親、義兄弟になりますね…」
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ウォンとチン・グァン(タンのファン)

「今年の冬は長かったな。
 まだ風が冷たい…。
 私の力不足で、たくさんの人が蹴散らされているようだ。
 これが俺の最善の策だ…。
 悲しい方策だが、お前は理解してくれ」

頭を下げるグァンでした。

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サンとピヨン

「春が来ているのかと思って外を眺めているのよ。
 外に出て来ない?」

「私は喜ぶべきか恐れるべきなのか…。
 世子チョハの気を惹くことができるか、
 死ぬことなのか…?」

「…」

「もしかしてあの人のことを?
 それは心配ないわ。
 ただ忘れれば良いのよ」

「…。あんたは心が弾まない?」

「何のことですか?」

「あんたを救った人のことよ。
 背が高くて、肩幅が広く、まるで山のような人のこと」

「わ~、話題を変えましたね?
 世子チョハが好きになるように仕向けて、
 救ってもらうべきだわ」

「命を懸けてみるってこと?」

「どうしてなのですか?
 お嬢様を世子チョハが好きになると、彼が怒りますか?
(# サンがリンのことを好きだと思っているからです。
 事実ですが…)

「一人は喜び、一人は落胆するのか…?
 分からないわ」

「まだ他にも好きな人がいるのですか?」

「片方が悲しむわ。
 私のためではなくて、もう一人の人のために…、
 彼は遠くに行かないといけなくなる」

「何のことですか?」

「私のために、二人が不幸になるからだわ。
 そして二人が私を憎むでしょうね。
 すぐにでも…」

「…」

「辛いかしら?」

「よく分かりません。
 同じ言葉をしゃべっていても…?」

「そうだわね。
 男の心理を理解することは不可能に近いわ。
 師匠は教えてくれなかったからね」

「…」

「師匠に会いたくなったわ。
 一緒に行ってみない?」

「話題を集中して下さい」

「さあ、行こう!」

「サンお嬢様…」
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タンとリン

「さっき世子チョハが来たわ」

「聞いた」

「婚姻を結びたいとのことだったわ」

「無理に結婚する必要はない。
 もう貢女の名簿には名前がないからだ」

「オラボニも聞いたのね。世子チョハの言葉を…?
 だからここに来たのでしょう?
 私が悲しんでいると思って?」

「どんな話だったのか?」

「一生、私は初めてにはならないと…、
 最優先にはならないと言われたわ

「何と答えたのか?」

「大丈夫、それでも嬉しいと答えたわ」
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「いいや、大丈夫じゃない。
 なぜ嬉しいのか?」

「チョハの傍にいることができるからだわ」

「近づけば近づくほどに辛くなるぞ。
 12倍も…」

「オラボニには分からないわ。
 一生ずっと誰かを待つことの辛さが…、
 声を聴いたり、顔を見たいと待つのは辛いわ」

「だから諦めろ」

「話して欲しいわ。
 言いたいことを話して欲しいわ。私には分からない。
 自分の気持ちが解らなくなっているのよ。
 馬鹿だと思う?」

「ふっ…、いいや」

「笑っているわね?」

「違う。俺たちが似通っているからだ

「…」

「タンや…」

「ええ」

「ミアナダ。 本当にすまない。
 これを言いたかったから来たんだ」

「…、オラボニ…」

「…」

「なぜ謝るの?」
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“貢女”がこれほどクローズアップされるとは思いもよらなかったドラマです。
ソン・ジナ作家は『信義』では、ほんの少し挿入したエピソードでした。
高麗末期の第31代・恭愍(コンミン)王は悲しみ、少女の似顔絵を描いて両親に差し上げるシーンがありました。
不安以上に“恐れ”が娘たちの心理、そして怒りが両親の心理だったと思います。

サンにはむしろ諦めの感情もあるようですが、ここでリンへの自分の感情、思いが一歩進んたようにも思えます。
妹のタンのために、自らが“元”に行く…。
男にとっては“赴任の人質”かもしれませんが、帰国の約束はありませんから…。

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