王は愛する 第16話(下) 世子嬪

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# 秋のサルスベリ(百日紅)。
夏を楽しんだ花が実になっています。

王は愛する 第16話(下) 世子嬪(セジャビン)

ウォンとサン

「どうも避けられているようだ。
 このところ顔も出さない」

「悪い男ね」

「ああ、友達とはこんなものじゃないからな」
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「そうね」

「困った時にはすぐに傍にいるもんだ」

「まったくだわ」

「こちらから行こうとも思ったが、やめた。
 待つことも時間の無駄でもない。
 向こうから来るべきだ」

「そうだわ」

「変だな…?」

「変だわ」

「いやいや、お前のことだ。
 これまで、こんなに従順な姿勢を見せたことはない」

「…」

「何か悪いことでもしたのか?」

「ええ、変だわ。
 この橋の欄干が登って欲しいと言っているわ」
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「これまでどこにいたのか?」

「ちょっと、あちらこちら…」

「なぜ山に帰らなかったのか?」

「開京の方が面白くて、酒も美味いからよ。
 クムファジョン(金花亭)で何か特別な手伝いはできないかしら?
 働きたいわ」

「ダメだ」

「仕事中は飲まないことにするから…」

「男たちが集まるところには置いておきたくないからだ」

「台所にいて、炊事を手伝うだけにするから…」

「もっと問題だ…、がそうでもない」

「…。実は、私には秘密があるわ」

「何を?」

「話しても良いかもしれないけど…、話すと…」

「大丈夫だ。 俺にも秘密はある」

「話さなくても良いわよ!」

「ああ、いつかは話をする」

「その時まで…、その時まで私はあなたの傍にいたいわ」

「俺の前にか?」

「ええ、助けが必要な時とか、
 頼りたい時とか、必要な時には私が…」

「やはり、どうも変だ。
 こうして近づく時にも引き離していた」

「…」

「間違っているか?」

「…」

「どこか悪いのか? 脈を診よう」

「…」
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「問題ない。 熱は…?」

「…」

「熱もないようだから、いったい何が問題なのか…?」

「!」

「あ~、痛い!」

「…」
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「ソファや」

「何よ?」

「いまから言うことを覚えておいてくれ」

「何のこと」

「お前は俺の初めての…」

「初めての何なの?」

「俺の秘密を知った時には、きっと俺のことを嫌いになる」

「…」
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ブラックナイツの二人、そしてまた黒笠の男(ムスクではありません)

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# ワンビ媽媽警護のフラタイです。

タンのところに

「寒いな。
 上着は? それで寒くはないか?」

「まったく大丈夫だわ。 
 一晩中でも歩いていたい…」

「横になっていたそうだな」

「私のことを聞いていたのですか?」

「お前の兄から聞いたのじゃない。
 このところ顔を見ていない」

「オラボニもたびたびしか見てはいません。
 目が覚めた時だけですけど」

「タンや」

「ええ、チョハ…」

「お前の名前が貢女の名簿に載っていることに気付くのが遅かった」

「…」

「もっと早く気づけば、手を打てたはずだ」

「大丈夫です。
 使節が元に帰るまで、まだ5日間残っています。
 でもこうして、
 この国を去る前にお会いできて良かったと思います」

「二日の後に、5つの名家のお嬢さんを招いて、オマ媽媽が茶会を開く。
 参加するか?」

「ワンビ媽媽のお茶会ですか?
 5家の…?」

「ああ、5~6の名家だ。
 たくさんは食べることができないと思う」

「私もそこに?」

「ああ。その時に俺は“世子嬪”を選ぶ」

「…」
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「その日、俺がお前の手を求めた時には、
 受け入れてくれるか?」

「ということは…?」

「ちょっと待て。 先に俺の話を聞いてくれ。
 まずは、それまでにお前は良く考えておいてくれ」

「…」

「つまりこういうことだ。
 たとえお前と結婚しても、
 お前のことを妻と考えることはできないだろう。
 俺にとっては、お前は妹だからだ」

「気にはしないわ」

「お前は俺の“最初”にはなれないからだ」

「良いです」

「一緒にいても、心は離れ離れになることを考慮してくれ。
 一生、お前を強く抱くことはできないかもしれないが、
 それでも良いか?」

「理解できます。
 世子チョハは私が元への貢女になることを阻止してくれるということですよね?」

「…」

「私は一生、世子の恋人にはなれないし、初恋でもない。
 その地位を夢見ません。
 …、でも、でも嬉しいです」
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お茶会
名家のお嬢様たちが到着です。

「ワン家の一人娘のお嬢様が到着なさいました」
(エスコートはチン・グァンです)
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「立ちなさい」

「…」

「この数日でずいぶん痩せましたね」

「ご配慮に感謝申し上げます」

「そこに座りなさい」

「…」
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「お嬢様たちを前にして、世子はどうも怖がっているようだわね」
(ワンビ媽媽)

(女性たちの笑い)

「さあ、みんなは世子が逃げ出す前にご挨拶しなさい」
(挨拶)

「多くは申さなかったが、気付きのように、
 今日は世子が嬪を選びます

「…」

「世子。
 ぼんやりせずに、娘たちのことをしっかり見なさい」

「ワンビ媽媽。
 困らせないで下さい。
 少しずつ盗み見しますから…」
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「私の公式招待状は5つの名家に送りましたが、
 世子の推薦で六っつ目の名家、
 そしてもう一人合わせて、7名を招待しました」
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もう一人…、出てきたのはサンでした。

「なぜこのお嬢様が?」

「ウン家の一人娘のサンです。
 子供の頃の刀傷で顔を覆っていますが、
 名医の力で刀傷は消えました」

「オマ媽媽。
 この女性はワン家の次男との婚約を進めるところでした」
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「顔の覆いを外して、傷がないところを見せなさい」

「…」

「ワンビ(王妃)の命令です」

「…」
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「!」
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さて、ウォンは誰を嬪に選ぶのか?
なのですが、次の第17話は、このワンビ媽媽(王妃)主催のお茶会の3日前に遡ります
このお茶会(世子嬪選び)に合せて、リンとサンがどのような行動をとったかということです。
ドラマでのこの時の年齢は、ウォンとリンが19歳。サンが18歳です。

以下は第26代・忠宣(チュンソン)王(ワン・ウォン)の史実です。

・1292年 趙妃が世子嬪に選ばれる(ウォン17歳)
・1295年 第25代・忠烈王の代行となる(同20歳)
・1296年 元より王妃を迎える(同21歳)
・1299年 呪詛事件(世子嬪への嫉妬が原因)
同年に第25代忠烈王が復位(この時ウォンは24歳)

・1308年 忠烈王が亡くなり、ワン・ウォンが即位(同33歳) 

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