王は愛する 第16話(上) 人質

王は愛する 第16話(上) 人質

「顔を上げてみよ」

「…」

「その覆いを外して素顔を見せてくれ」
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ソン・インと手下のチェ・セヨン宦官

「人の目を避けるためにも声を掛けないでくれ。
 今夜は世子チョハもいる」

「ワン・リン若旦那も来ています」

「当然だな。
 妹のために王妃に面会に来ているはずだ。
 何と言っていたか?」

「分かりません。
 ワンビ媽媽は人払いをしています」

「疑わしいと思うなら、何としても聞き出してくれ」
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タンのために嘆願に来たリン

「貢女の名簿から妹の名を消してくれと言うのですね?」

「願望しています」

「“王妃に逆らう”ということにもなりますね?
 元のための我々の努力です。
 つまり元の皇室にも反する願いだということが分かっているのですか?」

妹の代わりに私を送り込んで下さい

「身代わりなのですか?」

人質として元に参ります(#)

「は~ははは」

「命令とあらば、どこへでも参ります。
 最前線の兵士でも、築地(石垣)作りの奴隷でも構いません。
 ワンビ媽媽からの許しが得られるまで帰国はしません」

「世子には何と説明するのですか?」

「チョハには知られないことを望みます」

「世子が知ったら私を責めます」

「おそらく数日はそうでしょうが、私のことは忘れると思います」

「いいえ、お前を思うたびにいつも私を責めるでしょう」

「そんなことはありません。
 チョハはワンビ媽媽のことを愛し、尊敬しているからです」

「…」
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「リンや」

「はい」

「あなたは素晴らしい男になったわね」

「…?」

「お前が世子、そして王になるとすれば、偉大なる王になるであろう」

「…」

「あなたは人を愛し、人からも愛される男だからです」

「それは不可能な仮定です」

「だからこそ、お前には去ってほしいわ」

「はい」

「ここを去る時には、決して…、
 私の息子には居場所を口にはして欲しくない」

「そう致します」
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サンがヴェールを外そうとしないので、オク・ボヨンが近づきます

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しかし、「そなたが手を触れる相手ではない!」ウォンはボヨンの手を払いました。

「なんと、世子チョハ! 
 まだ二日酔いで、正気を失っているのでしょうか?」
(ソン・バンヨン)

ウォンは言います。

「アバ媽媽! まだ気づかないのですか?!
 こんな奴らを側近に従えていることを?!」

「やっと、本心を述べたようだな」

「ええ、周囲の者たちがアバ媽媽の目を曇らせているのです。
 甘いおべっかと、政略結婚を利用して、
 彼らの勢力圏を拡大しようとしているのです。
 大法官の次男のワン・ジョンは、
 この婚約では莫大な財産を求めているのです。
 既にお聞きになっていますか?」

「…」
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ボヨンの手を力づくで払ったので、ブレスレットが外れました。
王は話を逸らして、
「大丈夫なのか?」

「大丈夫です」

「ところでこの腕輪を知っているか?」

「たいしたものではありませんが…」

「実はある美しい女の作品だ」

「…」
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ここで忠烈王は、「世子は“生まれて初めて恋をした女性”だと言った。実はその女の作品だ」と、尋問場でのことを口にします。
そして、「謝りたいならば膝まづくのだ」と。

「…」
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「この女は私の女だ。
 お前は父親の女を傷つけた。
 詫びだけでは済まない」
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そう言って盃の酒をウォンの顔にかけます

「大法官の息子、ワン・ジョンの婚約は、
 この国王により高麗の大臣たちの前で許可された。
 しかし、お前は大勢の人の前でこの婚約を破棄させた。
 つまりこれは私の息子が、多くの閣僚の目の前で、
 私の襟を掴んで床に叩きつけたことと同様だ。
 お前の行為を民百姓たちはどのように受け止めるのだろうか?」

「…」

「元の皇帝の後ろ盾があるとはいえ、
 悪ふざけにも限界がある。
 私には我慢ができない。
 骨の髄まで刻んで、記憶に留めよ。
 許すわけにはいかない」
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「…」
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元成公主(ワンビ媽媽

「世子が王の前に膝まづいたときに、
 あの女はどこにいたのですか?
 何をしたのか?」

「隙間から見ていたのでよく分かりませんでしたが、
 チョナの傍にいました」
(フラタイ)

「では私の息子もあの女に膝まづいたということなのか?」

「そのようにはお考えにならないで下さい」

「可哀想な息子…」

「お望みなら、切ります」

「でもそれでは、せいぜい3日間の平穏を得るだけだわ。
 また別の女を呼び込むだけだわ」

「…」
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「息子は長いこと私を母とは思っていない。
 私の顔も見ずに、自分が虐げられて孤独だと思い込んでいるのだ。
 もしも、息子が慕った女を連れてくることができれば、
 少しは息子の慰めになるだろうか…?」

「…」

「私のことにも目を向けてくれるだろうか…?」

「探し出します」

「そうだ。 探してくれ。
 あの子が孤独なんです…」
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金華亭(クンファジョン)

「リンはいるのか?」

「この7日間、姿を見ていません」
(アンサンテ)

「チン・グァンは?」

「昨夜から見ていません」

「あの子は?」

「誰で…?」

「ソファという名だ。
 そこに座って飲んで食べていた娘だ」
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ウォンは盗賊二人を小間使にしています

「お前たちは俺の傍にいつもいた女を良く知っているはずだ。
 探し出せ!」

「布10反で如何でしょうか?」

「ああ…」

しかし、片方が「いまそこを通って…」と。

ウォンは厨房に駈けていきます。

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「何しているのか?!」

「火を起こしているわ」
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「トタ山に戻ったのじゃなかったのか?」

「あ~、帰ろうと思ってはいたわ。
 でもアジュモニが饅頭を作ると言ったので手伝うことにしたわ。
 ゴホン!」

「止めた方が良い。
 この前の料理も塩っぱくて食べられなかった。
 だいたい、炊事には向いていない」
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# 現代でいう「人質」とは違っています。
名家の娘は皇帝への貢女となる可能性があったものの、男子の場合には希望者もいたとされます。
ウィキペディアでは次のように記されています。

歴史上しばしば見られる、国交上の必要に応じて要求される、高い身分を持つ人質は単純な被害者とは言い切れない。
人質に選ばれるのは王子など有力者の子弟であり、その人物は必然的に将来の指導階級となるだけに、これを厚遇して好印象を持たせることは保護国側に取っても重要な事であった。
人質とその一行は現在での大使館にも似た外交使節とも言えるかもしれない。
そして最重要国中枢の姿を間近で見て知り尽くすことが出来ることも大きな利点である。

日本では、徳川家康が今川家で“竹千代”の名で育てられた例があります。
このドラマのウォン(第26代・忠宣王)も、幼少の頃は「元」のフビライ・ハンのもとで育てられました。
とくにウォンの場合は、フビライにとっては娘(正室の子:公主)の長男ですから、可愛い孫として育てられたことを容易に想像できます。

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