王は愛する 第11話(下) 会議は踊る

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# 今日は9月9日で重陽の節句です。
奇数は“陽”、偶数は“陰”なのですが、奇数の中でも一番大きな9ですから、“陽の気”が一番強い日だと言われます。
菊の節句ともいわれ中でも黄菊は「信義」、つまり“信じること”の花言葉でもあります。

王は愛する 第11話(下) 会議は踊る~リンの釈放

堂上会議

「大法官の三男のワン・リンは、
 先のチョンファ・ワンビ媽媽の甥です」

「投獄されていることをお知りになると、
 心を痛められると思います」

「ワン・リンの才能は宮中だけではなく、町でも評判です。
 身分の低い者にも紳士的な振る舞いで有名ではないでしょうか?」

「彼を落とし入れたのは私ではない。
 大臣たちがそうしろと言っていたじゃないか?!」

「しかし、チョナ…」

「…」
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そこにワン・ヨン大法官(法務大臣)

「この国の著名な学者たちを集めて来たな。
 お前の息子を救うためなのか?」

「いいえ、チョナ!
 私の不忠の息子を救うためではありません。
 もしも私の息子に反逆の精神があるならば、
 私とて生きてはいられません。
 ここに私の命と私の一族の命を差し出します」
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他の大臣たち

「ワン・リンには少しでも謀反の心があるのでしょうか?」

「謀反だと? 
 私は単に世子に事件の調査を命令しただけなんだぞ?!
 だだ、リンが疑わしいことを行ったと言うだけだぞ」

「では、世子チョハはどこにいらっしゃるのですか?」

「私が知るわけはない。
 私は世子の宦官ではない

「世子チョハが申されましたことには、
 “リンは全て私の命令で動いている。
 リンは唯一の友人だ”とのことです」

「それはもう聞いている。 皆が知っている」
(ソン)

「世子チョハには、
 事件のことを全部知っているのか、聞いてみたいと思います。
 世子チョハが友人へどのような言葉をおかけになるのでしょうか?」

「しかし、あれ以来、
 どこにいらっしゃるのか誰も知らないそうだ」
(ソン)

「リンに被害が及ぶことを恐れておられるのではないか?」

「…」
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執事コ・ヒョンからウン・ヨンベク大監に連絡が入りました、

「チュサンチョナはただいまリンを釈放するように命じました」

「良かった」

「それに、自分の力を見せる為でしょうか、
 内禁衛(ネグミ)に調査を命じられました」
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「世子チョハとの権力闘争のように思えるな。
 リンが狭間に落ちる…」

通りかかるソン・インとすれ違う大監

「…」

「…」
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リンの釈放を聞いて世子の私邸(#)に駆けつけたサン

「挨拶もせずに、しかも飲んだ酒代もいつも払わない!」
(ウォン)

「いったいどうしてあんなところに入ったのよ?!
 骨をバラバラにされるところだったわ!」

「…、は~」

「とても良かったわ!
 生きていられるのも世子のお陰だわ。
 そうでしょう?!」

「…」

「そうだ」
(ウォン)

「…」
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「あの時“私の女”だと言ったわよね!」

「…」

「ともかく、もう私のことは放っておいて欲しいわ!」

「何か誤解だ」

「ならば、私を誤解させないでよ!」

「すべては世子のためにやったことだ。
 あなた(イムジャ)のような人が大口をたたかないで欲しい」

「…」
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(チン・グァンとチャン・ウィ)

「えへん!
 それで私のご主人がお礼にと、この小刀を授けたわ。
 大刀は持っているだろうからと…」

「俺には?」
(ウォン)
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「俺には何もないのか?」

「は~、これを世子チョハに渡してください」

「何なのか?」

「知らないけど、有名な技師が作ったもののようだわ」
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(# 硯箱でした)

「これは世子チョハのためだろう?
 では俺には?!
 俺だって二人を救うために尽力したんだぞ!」

「?!」

「さあ俺にも何かくれ!早く!」

「は~、じゃあ、これだわ」

「…??」

「これはシカの皮で私が丹念に作ったものだわ」
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「こんな貴重な物が届くとは…、
 御主人とはとても深い関係にあるようだな」

「それは私のことだから勘ぐらないでよ」

「では」

「?!」

ブレスレットを取り上げるサン、取り戻すウォンでした。

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「もう出しゃばらずに、
 早く山に帰るようにとご主人から言い付けられたわ」

「!」
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引き留めるウォンは酒蔵を指さしますが、サンの躊躇は一蹴だけ。
そこで…。

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「何しているの?」

「合図だ」
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扉が開いて…、

「影の護衛達(#)の訓練場だ」
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「わ~!」
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「…」
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元成(ウォンソン)公主・王妃(ワンビ)

「世子チョハにはもっと多くの忠臣が必要だわ。
 この国の貴族たちは世子を低く見ている。
 とくに大法官だわ」

「仰せの通りです」

ワンビはウォンの婚姻を進めるようで、
さらには元からも側室候補を送るようです。

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「大法官には娘(タンのこと)がいたわよね」

「ええ、あの娘は元に送り込む年頃です」
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「貢女(コンニョ #)…」
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私邸には広大なバックヤード(裏庭)があって、話題となった盗賊二人はウィたちが“使用人”として管理していました。

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逃げ出したい盗賊二人ですが…。

「!」
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「!」

「…」
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ウォンがウィに呼ばれて、サンとリンだけになって…。

「そんなに早くここを去るには理由があるのですか?」

「考えている通りだわ」

「ウン大監の家にいることが不都合なのでしょうか?」

「それも一つの理由だわ」

「ハンチョンが寂しくなります」
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「そのとおりだわ。
 彼がもっと寂しくなる前に私は去るべきだわ。
 ことが複雑になるわ」

「…」

「私は複雑なことが嫌いだわ」
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“八礼の祭り(#)”がすぐですから、それを見てからでは?」

「見るべきものはないと聞いているわ」

「見たことがあるのですか?」

「この7年間ほど見たことがないわ」

「たくさん見せ場があるのに…、夜の踊りとか…」

「私には夜の踊りを見る必要はないわ」

「良い思い出になります」

「なぜ私に思い出が必要なの?」

「人生にとってはしばしば思い出すような人々が必要だからです。
 そういう楽しみもあって良いと思います」
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「…」
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# 世子の私邸

「開京(ケギョン:首都)では“アンサンテ”の酒が一番うまい」と、
ウォンはチン・グァンに「(サンに聞こえるような)大きな声で言え」と命じていました。
“アンサンテ”とは“安山(安山:京畿道)から来た女将(および店)”の意味です。
世子ウォンの私邸の表向きはそんな料亭なのですが、扁額が掛けられているような高級料亭のイメージです。
そして、裏庭が“影の護衛官”の訓練所になっていました。
ワン・リンが管理し、チン・グァンとチャン・ウィが補佐をしているようです。
勝手ながら、彼ら影の護衛官を“黒の騎士(ブラックナイツ・black knights)と呼びます。

なお、ドラマ『華政』では、武器の研究・製造所の食道の女将を“アンサンテ”と呼んでいました。

# “貢女”と“八礼の祭り”については、説明・感想を書いていたら長くなったので、合わせて明日アップします。
次の<古代の韓半島>は今夕まとめます。

<古代の韓半島>「弘安の役」のつづき

台風シーズン

いわゆる“神風”と呼ばれた台風のこと。
第一次「元寇」は既に10月でしたので台風シーズンは終わり、気象学的にも台風の可能性は小さいとされます。
他方、第2次「元寇」では台風の直撃があった可能性が大きいとされます。
海上の船舶にとって台風ほど危険なものはないでしょう。
さらには、
日本の長弓に比し、射程距離が2倍の200mに及ぶとされる騎馬民族が使っていた短弓も無意味。
それに対する御家人(鎌倉武士)たちは馬も武器も、そして兵卒の食料も十分でしたから、戦意にもギャップがあったことを感じます。

# 下のショットは短弓の中でもアギファル(赤ちゃん弓)と呼ばれるものです。
水牛などの牛角を組み合わせた複合弓で、照準は竹の筒、飛距離は200mを超えるものでした。
ドラマ『推奴(チュノ)』のチャン・ヒョク(テギル役)、映画『逆鱗(ヨクリム)』のヒョンビン(イ・サン役)が見事な腕を見せてくれました。
agafal in choson

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