逆賊 第22話(上)1504・甲子士禍(カプチャサファ)

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逆賊 第22話(上) 1504年の甲子士禍(カプチャサファ)

「私の夫は言っていました。
 チョナの母君は息子のことを案じながら亡くなったそうです」

「…」

「チョナのことを…、“ペクドル”と…、
 チョナの名前をつぶやきながら亡くなったそうです」
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「そうなのか…。
 私のことをペクドルと呼んでいたのか…。
 そうか…」

「…」

「私のオモニが付けてくれて…、
 呼んでくれた名前なのだな…」
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ソン・ドファン

「チョナ。
 いったい誰が父君の成宗を制したのでしょうか?
 チョナの母君に賜薬をするなど、夫婦でありながら、
 過酷な死を与えたのは父君の成宗です。
 ただし、その成宗の忠臣という者たちが、
 政争の末に廃妃への賜薬を求めたのです」
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ドファンとギルヒョン

「そうだ。
 チョナは母の廃妃のために復讐を決断した」

「…」

「その廃妃からの手紙を焼いたのがホン・ギルドンの父親だと聞いた。
 何とも変な運命の一致…」
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駈けだすギルヒョン

燕山君が来て
「お前の父親が主人の両班を殺して、
 私の母の手紙を奪ったそうだな?
 脅しに使うために?」

「…」

「お前の骨肉の出所が分かった。
 まずは殺して晒し者にする」

「…」
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そこにはカリョンも来ます。

「オラボニ…」
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刀を抜く燕山君

師匠から聞いて駆け付けたギルヒョン

「チョナが盗賊ごときに手を下してはなりません。
 刀を下さい。私が代わって…、やります」

「…」
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ギルヒョンが刀を振りかざすと…、

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「そうだな。
 これから盗賊に哀れみを施したり、
 水を与える者がいたら投獄せよ。
 ここで野垂れ死にするのを見届けてやる」

「…」
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…ギルドンや…、耐えてくれ。
必ず救ってやる。

「…」

…必ず救う。

何も言わないギルドンですが、ギルヒョンとは目と目で会話して、涙を見せました。

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カリョン

「ソバン…、私だわよ。
 オラボニ…、一緒に家に帰ろう…」

「…」
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二人のアジュンマを哀れみをみせます。

命令によって3人は投獄されます。

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「オルシン! 
 ここから出して下さい!」

他の看守が来て、

「どうしたのか?」

「ホン・ギルドンに水を与えようとした女たちです」

「明日までだ。 明日は釈放しろ」

「ここから出して下さい!」
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ギルヒョン

「チョナ。
 ホン・ギルドンをそのままにしておくと、
 万能の子だということで、
 百姓たちがどのような態度に出るか分かりませんから、
 投獄して、他の目的で使うべきだと思います」

「…」
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気を失ったギルドンは投獄されますが、庶民たちは死んだと誤解。

カリョンには、
「遅かったようだな。
 ホン・ギルドンは死んだ」

「…」
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ギルヒョンは、
「どうか、生かしておいてくれ」と看守にお金を掴ませて頼みます。

「え?!」

「チョナは他の目的に使うとのことだ。
 もしものことがあればチョナが怒る」
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堂上会議

「先日の宴では私からの酒をこぼして、
 私の服を汚した者もいる。
 礼判!そなたもその一人だったな!
 しかも、玉座を濡らした」

「はい、チョナ」
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「私が若いからと、馬鹿にしたな?」

「いいえ、チョナ。
 決してそんなことではありません」

「イ礼判は私の衣服を汚し、玉座を濡らした!
 これは大きな不義だ!
 直ちにとらえて尋問しろ!」
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「問題はあんなことではなくて、
 廃妃に賜薬したことが原因のはずだ」

「成宗の王命に従っただけだ!」
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連座で廃妃に係った官僚たちが拷問に掛けられます。

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自ら手を下す燕山君

「このことを他言したものは同じく罰する」

「はい、チョナ。ご心配なく…」

「いや、違う。
 このことは配下の官僚たちにも伝えろ」

「…」

「棒を持て!死ぬまで叩け。
 もしも生きていたらお前たちを叩く」

「チョナ…」

「袋の中の者はお前たちのオモニではない」

「…」
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# この内侍(宦官)のこと(注記)

「私の母の廃妃と賜薬に関与した者はすべて逮捕だ。
 イ・セジュワとユン・ピルサンは死罪だ!」
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「墓を暴いて首をはねよ!」

剖棺斬屍刑

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# キム・ジャウォンの部下の内侍(宦官)のこと。
この若い宦官は史実に残る金処善(キム・チョソン)だと思っています。
燕山君を諫める宦官を射殺したとの記録がありました。

<1504年の「甲子士禍(カプチャサファ)」>

「戌午士禍(ムオサファ:1498年)」は世祖(セジョ)のクーデターと魯山君とのことが原因で、士林派が処刑されました。
それから6年後のことです。
ドラマでは守貴単(スギダン)のソン・ドファン(仮想の人物)が燕山君を焚きつけていますが、史実では一人の堂上官(タンサングァン:正三品以上)の密告です。
堂上官の中でも王の外戚関係(宮中派)と勲功家臣(府中派)が分かれていて、外戚の任士洪(イム・シホン)が廃妃・尹氏にかかる事実を暴いて、関係者たちのことを燕山君に密告したことが原因です。

これは燕山君と任士洪が、勲功家臣(府中派)と士林派を追放し、同時に勲功田などを取り上げて財政の一助にするという目論見。
(KJS「孫から頭突きされた大妃」参照)
http://jumong007.blog133.fc2.com/blog-entry-3171.html

この結果はおびただしい断罪でした。

死罪;
成宗の側室だった、巖(オム)氏と鄭(チョン)氏(および2人の王子)
官僚の尹弼商金宏弼たち10余人

「剖棺斬屍刑(墓を暴いて斬首)」;
韓明澮、鄭汝昌、南孝温など

尹氏の廃妃に賛同した者;
洪貴達、金処善、李元など26人

その他、燕山君の行動を諫めた者:
2名が斬首と流刑

ただし、勲功家臣(府中派)も黙ってはいませんでした。
この2年後にクーデター(中宗反正)を起こします。
第23話からでしょう。

# ひとつ大切なポイントを歴史・ドラマファンの方にお伝えしておかなければならないと思います。
この「甲子士禍」はおよそ7か月の長期に亘る事件だということです。
上記は公式な『朝鮮王朝実録』での記述だけで、実際を記す野史が他にもあると思います。

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