逆賊 第13話(中) 匿禑里(イクァリ)に帰ろう

(2017.03.20)
逆賊 第13話(中) 匿禑里(イクァリ)に帰ろう
ホ・テハク
「行首(ヘンス)はどこに行くのですか?」
「ああ、ちょっとここを離れる」
「チュウォン君の逮捕の件では、
ヘンスはアモゲに加担したのですか?」
「分かっていたのか?」
「もしもチュウォン君に知れたら大変です」
「いいや、もうチュウォン君は戻って来ない」
「…」
「このギルドンとチュウォン君の戦いで俺たちは徳をするんだ。
銀山の権利が手に入る」
「…」
「俺がアモゲに頭を下げるとでも思っているのか?」

王命
「チュウォン君は国庫を浪費した上、
返金をしていない。
王族の地位を剥奪するつもりだ。
そのために世祖を侮辱した証拠を暴くのだ」

家宅捜査

家宅捜索をした結果、ギルドンがチュウォン君にプレゼントした春画集の中から、挟んであった「弔辞」が発見されました。

金宗直(キム・ジョンジク)が書いた「弔義王文」の写しです。
「弔辞はすべて焼き捨てるようにとの王命にも拘わらず、
春画本の中に隠していたものです」
「…」

ギルヒョンは、
「金宗直は忠臣を装い、世祖を侮辱した逆臣です」と二心を持った巨頭だったことを進言します。
「チュウォン君の罪を暴くために助けとなった。
イ・ジョンスと、パルパンを釈放しろ。
彼らを寒い独房に入れておくわけにはいかない。
チュウォン君を拷問に掛けてすべてを明らかにせよ」
「!」

釈放された二人
「ナウリ…」
「金馹孫(キム・イルソン)が私の名前を出した時には、
私は死を覚悟した。
もう太陽の下を歩けるとは思えなかった。
ありがとう…。本当にありがとう」
「お嬢さんたちが待っていますよ」

「アボジ~」

イ・ジョンスの娘2人を連れて、イルチョンとヨンゲが迎えに来ていました。

活彬亭(ファルビンジョン)ではギルドンの帰りを待ちわびていたカリョン
「ギルドンオラボニムは…?」
「…」

いつものように仲間たちがカリョンをからかいます。
「…どうして一緒じゃないのですか?」
「…」
「ギルドンオラボニはどこですか?
一緒じゃないのですか…?」
「…」

「まさか…」
「どうしたのか?」
「は!」
「アイゴ~、泣いているのか?」
(セゴル)
「死んだと思ったのか?」
(クッセ)
「静かなだけじゃなくて、今度は泣いているのか?」
(イルチョン)
「カリョンは泣いている時の方が可愛いから、
いつも泣いていろ」
(ソブリ)
「ははは~」
「え?!」

ワンテンポ遅れて戻ったギルドン
「どうしたのか?
俺を心配していたのか?」
「私が?! いつなのよ?!」
「?!」

宮中
ギルヒョンから、春画の中に挟まっていた「弔義王文」の写しを見せられて、チュウォン君はギルドンの罠だったことを知ります。

「あなたは密かに、
金宗直のことを尊敬していたのではないでしょうか?」

「よく分かった。
“踏み台”をもう一度呼び出してくれ。
あいつこそが!…、あいつ!」
「既にチョナは、王族から追放して、
罰として百叩きに処することを決めました」

ソブリとクッセ、セグルは恨みを晴らすために、既に手を回しています。
「チュウォン君は女癖の悪い王族ですから、
ナウリたちは国のために尽くして下さい。
手を緩めないで下さい」

百叩き

「チョナ、チュウォン君は既に百叩きで苦しみました」
「では、流刑にせよ」

宮殿警備のオプサンが戻ります
百叩きのことだけしか言わないので、
「そうか…、百叩きは当然だったろうが…」
(ソブリ)
「そうだな、少なくとも…。
王族の処罰だからそれで十分だな…」
(イルチョン)
「いいや、そんな軽い罰では許せない!」
(ギルドン)
「いや、流刑です!」

「流刑?!」
(ソブリ)
「じゃあ、俺たちがチュウォン君をそこまで追い込んだということだな!」
(ヨンゲ)
「じゃあ、俺たちが勝ったんだ!」
(セグル)

「…」

アモゲも心配して待っていました
「どうなったのか?」

「アボジ…、チュウォン君は流刑になった」
「!」
「アボジ…、追放されるのを見に行こう」

ギルヒョン
「私が誰だか分かりますか?」
「…」
「私もいつかはチュウォン君に再会したいと夢にまで思っていた者です。
しかし、こんなに早くも、こんな時が来るとは思いませんでした」
「…」
「きっと天が味方したのです。
流刑されるそうですが、そこがどんなところなのかよく見て下さい」

牛車で流刑地に送られるチュウォン君

高見の見物

町の人々から石を投げつけられています。

「アモゲ~!」

「イクァリへ帰ろう」

「ええ」


1週間のランキング@「にほんブログ村」
ドラマを見ている方も溜飲を下げるシーンでした。
そして、これからは 匿禑里(イクァリ)に帰って休養…?
ではなくて、銀山が手に戻ったので次のステップを考えるギルドンです。
なお、ここのシーンはフィクションです。
多くの王たちが王家・王族への処刑を行った<王朝絵巻>ですが、『朝鮮王朝実録(燕山君日記)』には、王族への処罰の記録は見当たりません。
ただ、祖母の仁粋(インス)大妃に“頭突きを喰らわせた”との記録が残っています。
これはKJS第14話の後に、「甲子士禍(カプチャサファ)」の中で紹介する予定です。

1週間のランキング@にほんブログ村
スポンサーサイト