逆賊 第5話(上) 奴隷商人

逆賊 第5話(上) 人を売り飛ばす男

…一つ目標を達成したようだ。
子供たちも元気に生きている。

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絵を書いているのはチャン・ノクス(張緑水)

「男を誘惑できるようになるそうです」

「男を…?」
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# 当時の妓生は、両班をもてなすために、“アーティスト”のように音楽、漢詩などを学んでいました。

♪野菊の花が咲く…

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ギルドンが子供たちに飴を配っていると、
「あなたがギルドンでしょう?」

「?」

「メヒャンを救ってくれた…?」

「そうだが?」

「コンファ姉さんが会いたいそうだわよ」

「コンファって誰のことか?」

「お酒好きでしょう? たくさんあるわ」
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コンファ(チャン・ノクス)

「話はたくさん聞いているわ。
 あなたは女性の魅力を高めることができるそうだわね」

「…」

「私にもやってもらえるかしら?」
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「俺は手品師じゃないから、何でもやれるわけじゃない。
 しかし、誰のことが気に入っているのか教えて下さい。
 大監でしょうか?
 それとも科挙を受かったばかりの若者ですか?」

イングン(王)だわ」

「!」

王を私の男にしたいわ

「は~、まずは顔を見せてください」
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ギルドンは顔を見て…、

「…」

「…」
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「話は聞いたことがある。
 しかし、思っていたほど美人じゃないな」

「え?!」
(# お付きはガリョン

「ふふふ~、だからその点だわ。
 美しくなればなるほど誘惑が簡単になるからだわ」

「…」

「さあ、答えて。
 イングンを誘惑できるかしら?」
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「王ではなくて俺と一緒にならないか?
 あなたのように大望を持った女性には会ったことがないからだ」

ガリョンの平手打ち

「!」
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「妓生だからといってオンニのことを馬鹿にしているの?!」
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「ガリョンや」

「オンニは居酒屋の女でも、踊り子でもないわ!」

「ガリョンや!」

「小柄のくせに、馬鹿力だな…」
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「ともかく、俺にはできない。
 すぐに妹の誕生日だからだ。
 可愛い靴を買ってきたからだ。
 それに早く妹に会いたい」

「自信がないのね」

「王の顔すら知らないからだ。
 どうやって王の心を射止めろと言うのか?」

「…」

「それに、あなたのような悪意を持った人を処方したくはないからだ」

「何てことを?!」
(ガリョン)

「分かった、これも俺たちの運命かもしれないから、
 今度会った時にしよう」

「…」
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噂話

「装身具を売っている、行商人のギルトンを知っているか?
 あいつ装身具を買った女たちは彼に惚れるという。
 それ以外にも彼には売りがある」

「売りとは?」

「あのことだ」

「あれか?まるでケモノだな。
 野獣だ」

ガリョンの耳に残るギルドンの言葉

「君ともまた会おう」

「…」
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叩かれた頬を押さえて、

「可愛い…」
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峠で休憩する商人たち

「トラが出るから、
 もう少し人が集まってからみんなで峠を越えよう」

「ああ、トラか…。
 以前も顔と顔を会わせて話をしたことがある。
 怖くもなんともない」

「ははは、俺だって以前、
 翡翠の皇帝に竜宮城に招待されたことがある」

「あ~、俺は本当のことを言っている」

「馬鹿な話はそこまでにしろ!
 ところで、イクァリのホ・テハクはトラと闘ったことがあるそうだ」
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すでにホ・テハクからの連絡が来ていました。

ホ・テハクは賭博、高利貸し、奴婢の売買などで稼いでいるようで、大金を掴んた男のようです。

「ホ・テハクは我々の仕事に目を付けているようです。
 一度だけでも会ってみては…?」
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「アイゴ~、グンマルジェのホ・テハクです」
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最初の質問は、
「明国からの絹布はあなたを通さない限り取り扱いできないそうですな?」

「ははは、私は今もチンピラだからだな…。
 ところであなたは儲かる商売をしていると聞いているが?」

「ははは、最近は浮浪者がうろついているから、
 政府もなにかと取り締まりが難しいようだ。
 だから俺はその間に立って浮浪者たちも食わせてやっている。
 この商売はあまり費用がかからないから、利幅も大きい」

「ではそれで良いではないか。
 何が目的で会いたいと言って来たのか?」

「浮浪者が多すぎて取り締まりにも、
 奴婢の売買も取り締まりが厳しくなっている。
 あなたはお役人たちとも繋がりが深いと聞いているからだ」
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「私を助けてくれれば、4割を渡す」

「4割か…。
 それは魅力的だが、私は好きではない」

「?」

「俺たちは法を犯しているところがある。
 どちらが汚いかとか綺麗だとか言うつもりもないが、
 人身売買はやりたくない。
 特に子供を奴隷として売り飛ばすことはできない」

「奴婢一人あたり綿布200反だ。
 たった100人で2万反だぞ」

「…」
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商人たちの噂話

「ホ・テハクは浪人たちを集めているから、
 いつかイクァリの長老との闘いになりそうだ」

「イクァリの大長老はアモゲという名だ
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「ところでお前の名前は?」

「名前だと? 大口たたきだ」

「“ガブリ…か”、
 こんな仕事をしていて、子供たちには食わせてやれるのか?
 独立もしないで、誰かの召使でいて幸せなのか?」

ケンカになります。

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帰って来たギルドン

「アボジ…」

「やあ、ギルドンが帰って来た!」

「あれ、その顔はどうしたのか?」

「…」

「いつもなぜ殴られてばかりなのか?!」

「アボジ、挨拶させてくれ」
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「まずは食べろ」と席を立つアモゲ

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「?!」
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「気にするな。
 アボジは誰よりもお前の帰郷を待っていたんだ」

「アボジはずっと以前に俺には興味が無くなっているんだ」

「いいや、お前が知らないだけだ」

「…」
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「ところで、その傷はどうしたのか?」

「はぁ~」

“大学”
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「この本はここでは手に入らないんだ」

「そんなに勉強が好きなくせに、
 なぜ科挙試験を受けないのか?」

「俺たちのような身分の者は、
 たとえ高得点で受かったとしても、
 せいぜい馬屋の世話ぐらいの仕事しかさせて貰えないんだ」

ウリニ

「誰でしょうか?」

「アイゴ~、きっと不細工な女だな?」
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「はぁ~」
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ようやく挨拶ができました。

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黙っているアモゲ

「…」

「どうだ?見分を広めただろう?」
(ソブリ)

「ええ、たくさんの女と出会った。
 漢陽の女たちはポチャポチャで甘い顔をしている」

「…」

「平壌の女たちは痩せていて、身のこなしが滑らかだ」

「…」
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「ナムウォンの女は綺麗だ…、
 そして、ミリャンの妓生は下品だ」

「もうその年齢になったら、結婚して落ち着くんだな」
(ソブリ)

「好きなようにさせろ」
(アモゲ)

「ええ、俺だって結婚したいが、
 良い女が俺のようなチンピラの家族のところには来ない」

「ギルトン! 何を言い出すのか?!」
(兄のギルヒョン)

「アイゴ~、1年もの間に、
 そんな言葉使いをするようになったのか?」
(ソブリ)

「グンマルジェのホ・テハクが軽く扱われたそうだな?」

「…」

「噂が広まっている…。
 噂では恨みを持っているそうだ。
 一度目を付けたら決して諦めない男だということだ」

「心配はするな。
 俺たちはしっかりと準備を整えている」

「…」
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兄弟と妹

「ホ・テハクには一度ならず、
 また勉強させないといけないようだな」

「アボジだって人間だから、血を流すぞ」

「いいや、俺たちのアボジは血は流さない」
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そこにウリニ

「オラボニ…、
 一人で寝るのは怖いわ…」
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優しくしたものの、眠りについたウリニは…。

「アイゴ~、あ~、そうだった…、
 寝癖が悪いんだった…」

「これは治らないな…」

「お!」

「あ!」
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大の字になって眠るウリニでした。

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昨日まで、第10代王・燕山君(ヨンサングン)の生い立ちと人物像を一般的な理解で概略しました。
原典は『朝鮮王朝実録』です。
お読みになった方にはお解りだと思いますが、他の王と違って極端に記述が少なく、悪いことが記録のほとんどを占めています。
クーデターにで廃位に追いやった後の、残った官僚や儒学者たちが3年かけて編纂した「燕山君日記」なので当然でしょう。
現代の評価は明らかに偏向しているとのことでもあります。

燕山君に付きまとう言葉は“勉強嫌い”、“暴君”と、“酒池肉林”です。
どの言葉にも私は賛同します。
しかし、勉強が嫌いだと言っても一般人とは違って、四書五経を勉強(強要)させられています。
暴君とは誰に対するものなのか?
その矛先が取り巻きの官僚たちにあって、彼は直接庶民の生活を知らなかった。
ただし、“酒池肉林”は史実です。
しかし、この20代の王にそれがなぜ許されたのか?
彼はまだ感情のコントロールができなかった人だと思います。
そして、母親からの愛を知らず、兄弟姉妹もいない燕山君は“ヌナとなるチャン・ノクス”を愛した…。

こんなベーシックからの読み解きを始めます。

こぼれ話

小説「洪吉童伝」

名前は漢字で“吉童(길동)”と書き、発音はキルドンまたはギルドンです。
日本ではすっかりホンギルドンなので、そのまま使っていますが、アモゲは生まれた息子のことを「キルトン」と呼んでいました。
もちろん姓を加えて濁音化すると、ホンギルドンです。

この“トン”は糞のことなので、妻のクムオクは「ご主人様が変な名前と言っているわよ」と言っていました(第1話)。
例えば『トンイ(同伊)』もそうでしょうし、『運命のように君を愛してる』での“ケトン(犬の糞)”も、幼少の頃の愛称にはあえて“糞”を使って、“元気でたくましく育って欲しい”との両親の気持ち・思いが込められています。

(ウィキペディアより、現存する小説の最初のページ)
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本日登場の綺麗な名前の「張緑水(장녹스)」は、姓と名を分けても続けても発音はチャン・ノクスです。
しかし、似た発音に“玉水(옥스:オクス)があり、例えば張“玉水”の場合は姓と名を分ければチャン・オクスで、連音化すると“チャンノクス(장옥스)”と発音するでしょう。

ちなみに、現在の「NHKテレビでハングル講座」はキム・スノク(順玉:순옥)先生です。

(地下鉄3号線の“玉水(オクス)駅”:昨年11月)
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