王の涙~逆鱗 (2)奴婢

『逆賊』では、アモゲが中国の皇室が好んだとされる“黒細麻布(フクセマポ)”に目を付けて生産・輸出のビジネスを展開しました。
# 美しい黒い麻布でした。
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こちらは『逆鱗』でのイ・サンの衣装。
(製作2013年、日本公開2014年)
実際に映画でヒョンビンが来ていた王衣(夏服)です。
素材は黒い麻。

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(2014年の日比谷の映画館にて)

王の涙~逆鱗 (2)奴婢

奴隷商人

奴婢の子供(奴隷)たちは闇の人身売買の“物”

売られたカプスとウルスは両班の家で文武の鍛錬を受けます。
ただし、ウルスは老論派により、対抗勢力を消すための暗殺者として育てられています。
宮廷内に送り込まれた女官のウォレも同じです。

闇商人クォンとウルス

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10年以上も前のこと、
ここは奴婢たちが売買される場所

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2人の少年、カプスとウルスがいました。
仲の良い二人は義兄弟となります。
通常は奴隷番号77番と220番なのですが、2人はカプスとウルスと呼び合うこととしました。

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(石を研いで作った飾りが二人のシンボル)

事件の朝のこと

<午前7時45分>
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イサン(李祘)の実母は恵慶宮(ヘギョングン)・洪(ホン)氏

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政局は老論派が牛耳っているので、「とにかく生きなさい」と。

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祖母にあたる祖父の妻・貞純(チョンスン)および老論派の謀略により、サンの父親の荘献(チャンホン)が“米櫃(こめびつ)”の中で餓死させられたことを伝えます。
サンがまだ10歳の頃でした。

「肝に銘じます」
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朝の定例会
老論派は月に2度の定例の会議にも出席しないほどの横暴。

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「今日の会議はこれにて終了する」
そんな状況でした。

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身の回りの世話をするポクピンという10歳の子に、恵慶宮は“毒”を渡します

「相手は分かっているわよね?」
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「これは痕跡が残らないから、解剖しても分からない」

「…」
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軍事訓練

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激しく対立する内禁衛将ホン・グクヨンと、ク・ソンボク将軍(老論派の手先)

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闇商人のクォンは、宮中に送り込んだ子供たちを管理しています。

洗濯房の女官ウォレと刺客ウルス(カプスの義弟)のことも…。

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ウルスはウォレのことが好きになっていたのです。

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「なぜここに来たの?」

「…」
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「なぜいつも顔をだすの?」

「…」

「市場でも見かけたわ」

「分かっていたのか…」

「宮中では洗濯房にいるわよ」
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「…」
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闇商人クォンはウルスとウォレとの関係を脅しに使い、サンの暗殺を命じます。
(# 宮女は男との付き合いは禁じられています。
 宮廷内の宮女はすべてが“王の女”だからです。
 ただし、『ホジュン』にあったように医女は別です)

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「仕事を果たせば、
 お前もあの女も自由にしてやる」
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尚膳が行方不明になっているとの報告

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サンが内侍(内官)のカプスに、高いころにある書物を取るように指示したのですが、その際にカプスの足元に血痕が付着していることをグクヨンが見つけます。

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着替えに戻ったカプス

カプスを付けたグクヨンは真相を尋問します。

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カプスは全てを話し、サンとの面会を求めます。

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遺体が井戸の中から発見されますが、これはカプスが養父の尚膳を殺害したため。

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ポクピンが泣いているので、尋ねるウォレポクピンが毒を預かっていることを知ります

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いずれにせよ宮中にいては危険だと察知。
宮廷外にポクピンを逃がそうとするのですが…、

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貞純大妃のスパイたちに既に見破られていました。

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貞純大妃のスパイ(尚宮)から見つかり、
逮捕されるポクピン。

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恵慶宮から預かっていたことが知れます。

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貞純はポクビンと恵慶宮を呼びつけます

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「…」
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飲んで見ろと言われても飲めずに、何も返答できずに恵慶宮は幽閉されます。

「…」

貞純は14歳の時に2番目の正室に入っていますから、
サンの母親・恵慶宮より年下です。

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『王の涙』


恵慶宮(ヘギョングン)のこと

彼女は9歳の時に、同じ年齢の荘献に嫁ぎます。
(チャンホン:第21代王・英祖・ヨンジョの次男)
チャンホンは世子(セジャ)に決まっていたので、将来は王妃。
この二人、恵慶宮と荘献が18歳の時に生まれたのが、次男の祘(サン)です。

しかし、荘献が当時の主流だった老論派(ノロン)を批判し、対立。
度重なる老論派の工作により父の英祖と荘献との関係が悪化し、有名な「米櫃」餓死事件に発展します。
1762年、サンが10歳の時です。

奴隷制度のこと

ある雪の日でした。
2人は口を開いて雪を味わっています。

「どんな味か?」

「いいや、単に雪だ」
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カプスとウルスを買いに来た両班
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カプスとウルスが売られていくシーン
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カプスが養父を殺害するシーン
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王朝時代は両班(ヤンバン)、中人(チュンイン)、常民(サンミン)、賤民(チュンミン)の身分制度。
奴婢、妓生、大道芸人、僧侶、巫女が浅眠に属しますが、王朝中期になると英祖やこの正祖の(昨日アップ)改革によって、奴婢は激減します。
奴婢といっても、両班の家に住まいこみもいれば通いの奴婢もいましたし、国家事業や開拓の労働者としての奴婢もいて、後者は独立した生計が成り立っていました。
商業の発達にもより、例えば大邱(テグ)の記録では(「朝鮮王朝実録」)、1690年の大邱の人口比率で37%であったものが、1858年には2%に激減しています。

他方で、両班(ヤンバン)の家から逃げ出した奴隷(奴婢)を追う、奴婢同士のドラマ『推奴(チュノ)』がありました。
(チャン・ヒョク、オ・ジホ、イ・ダへ主演)
泥棒や逃亡した奴婢を追う「バウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)」で、生計を得ていたということ。

そして、1894年(第26代王・高宗の時代)には完全に奴隷制度は廃止されています。
その時には(王朝末期)、両班層が没落し、その身分が下層にも金銭で売られていたようです。

ところで、この映画でサンが使う弓は「아기활(アギファル)」と言います。
直訳すると、「赤ん坊の弓」で、馬上から使うために開発された最強の携帯型の弓です。
長い竹の筒で照準を確かにして、
中には空気抵抗が少ない短い矢を入れます。

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(『推奴(チュノ』より))

それに、『推奴(チュノ)』では年下(マンネ)の役だったキム・ジソクです。
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