王になった男~海光(1)

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(原題)『光海(クァンへ)』~王になった男
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# 「人魚伝説」と同じ時代背景です。

第15代王・光海君の時代は、内政では先王の頃から激しくなった官僚たちの派閥争いと、大陸では明の衰退と後金の台頭が背景にあります。
国内では西人派がメジャーで、かつ“親明”でしたので、光海君の周囲は政的ばかりでした。
第15代王・光海君と第16代王・仁祖のストーリーはドラマ『華政』で詳しく描かれていますが、映画『光海~王になった男』はその前の作品です。

映画は、承政院(スンジョンウォン:王の秘書室)の都承旨(トスンジ):ホ・ギュンと内官(王の秘書で宦官)、そして王の影武者となったハソンとの心のふれあいが楽しまます。
なお、承政院は王命を文書にして、その実施状況を王に報告する秘書室。
その秘書室長のホ・ギュンは従二品または正三品の令監(ヨンガム)であり、大監(デガム:大臣クラス)の下の位です。

イ・ビョンホンとハン・ヒョジュの『王になった男』(1) 影武者

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1616年、第15代王・光海君の即位8年のこと。
…(字幕)謀反の噂が絶えず、おびえる光海君は影武者を探すように命じた。
1616年2月28日の「海光君日記」によれば、「隠すべきものは王朝に残すな」との指示をした。

「飲んでみろ」

「どうか殺してください」

女官たちがひれ伏すところに、
「都承旨(トスンジ)様がお見えです」

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都承旨は、
「何があったのか?」

聞くと、
「食事に毒が…?」

銀の匙が変色したので、王は不安…。
「誰も信じられない」と、王の座を脅かされていることを極端に恐れる光海君。

周囲を下げさせて王は都承旨を傍に寄せます。
そして、
自分と瓜二つの影武者捜しの状況を確かめます。

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ユ・ジュンホという男の謀反疑惑で宮廷が揺れています。
斬首にするべきだと言う臣下たちの中で、
「告発だけで処罰するわけにはいかない」と言うのは、都承旨。

# ここは仁政殿…昌徳宮(チャンドックン)の正殿

正殿の南の広場では、「儒教を汚した」と、ユ・ジュンホの処罰を求める臣下たち。

「どうか私どもの背中を踏んで下さい!」
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# ユ(柳)氏は王妃方の姓で光海君の義兄のこと。

正室ユ夫人

「あの者たちは私の兄を殺したいようです」

「媽媽(ママ)~」

「私が死なない限り、終わらないようですね」
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場面は変わり、妓楼で遊びまくっている光海君にそっくりの男

「ホンジンはいるのかな?」
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影武者探しの武官が捕えます。
「王様が女官と遊ぶなど…?
 ありえますか?」
というような男が探し出されます。

「私の話をよく聞け」

「え?」

「これから国王殿下(チョナ)に会いに行く。
 答えは全て “はい、殿下”と言うのだ。
 長く答えるときも
 “ファングンハオナ(恐れ多くも)”を先に付けるだけだ」

「?!」

「質問はせずに、竜顔(王の顔)を見てもならん」

「?」
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王の前に連れ出された男

「顔を見せてみろ」

「…」

王の前で話し方を真似してみろと言われ、男は王の真似をします。
王の他には都承旨と内侍だけがいます。
先の言葉を全部真似ます。

「それだけしか言えぬのか?! 貴様!」

「ははは」と 光海君は満足。
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# 都承旨は、
 「妓生宿で道化師をしていた男です。
 “小学”が読めるので、最下層の男ではないようです」

影武者ができたので、羽根を伸ばす光海君
宮殿を出て、 身を隠した光海君は女官と夜を過ごしています。
ただし、それでも謀反の恐れは続いているよう…。

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他方で、
影武者の王は夜食まで準備してもらえるのでご満悦
また、銀貨を貰い、 3日に一度は王宮の西門に来るように命ぜられます。

「今日のことは口外せぬように…」

「ははは、お目が高い方だ…、へへへ」
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# これから影武者の2週間の話が始まります。

お金を手にした影武者ハソンは、
妓楼で遊んで、騒いで、あらぬことを口走ったらしく、 捕盗庁で鞭打ちの刑。

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その妓楼を紹介することで難を逃れたようですが…。

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「ゆっくり着替えなさい。 いくつなのか?」

「15歳です」

犠牲になったのはわずか15歳の妓女。

そんな妓楼でした。

短銃の練習中(光海君)

「銀の匙が変色した要因が解明されました」

「…」

「水刺間(スラッカン)では最近竹塩を使っていたからです」

普通の塩と違って鉄分が多く、そのために銀の匙が反応したとのこと。

ホ・ギョンが進言するに、
「ユ・ジョンホは罪人ではありません」

「もう良い。私も分かってはいるんだ。
 私の義兄で忠臣だ。
 しかし、彼を罰することで、敵も私を信頼する」
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# 銃の発達も戦争を通じた文化交流だったと思います。
 陶器と同じように…。

そこで光海君が毒殺に…?。
毒を盛られた光海君は重態

御医と内侍以外は誰も知らない状況で、 ホ・ギョンは、
「口外しないように…」

「大監…」

「もしも崩御となれば、御医の命も危うい。
 これが知れれば、宮廷も揺らぎ、毒を盛った奴の意のままだ」
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内侍と御医以外は誰も知りません。

「殿下は風邪で寝ていることに…」

ということで王は吉祥寺に運ばれます。
「毒を持った奴を見つけ出し、殿下が快癒されるまで…」
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そこで影武者ハソン
妓楼で遊んでいたところを呼び出されます。

「約束の日でもないのに…。 王様はお出かけなのか?」

「罰したばかりなのに、まだ分からんのか?」

「王様を冒涜した言葉のことで俺は罰を受けて、
 その代償に県監には妓生を紹介したんだ。
 15歳だぞ。
 どうして県監はお咎めもなくて俺ばかりなのか?」

「黙れ!」と、ト部将に蹴りを入れらる影武者。

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光海君の代役

「殿下はいないのか?」

「ご病気です」

「アイゴ~、容態は?」

王衣の着方が分からないので手伝う大監。

「当分の間、代役を頼む」

嫌がる代役
「命に関わることはお断りだ」

「駄目だ。国の一大事なのだ。
 銀貨20両だ。事が終ればあと20両渡す」

「いりません。はした金に命は賭けられません」
一端出てはいくものの、

また戻ってきて、
「そうだな。国のためだと仰ったな。国の行く末が心配だ…」

「…」

「国が栄えれば民も栄える…。そうだ…。
 銀20両を上乗せする約束は守って下さい」

帰される代役の事を秘密にするようにと内官

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国事を延期する都承旨

「殿下はお風邪のために、上奏の儀は3日間延期です。
 どうかご退庁を…」
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国事を延期し、教育を始める都承旨

まずは王の周辺を知るべきだと、
「チョ内官とト部将には会ったな。
 ハン尚宮は王のお世話だ。
 側室に会っても良いが、王妃とは会うな。
 体を交えている女だから見破られる」

そんな時に正室が来ます。

正室が来て
「話もできないほど重病なのですか?」

「…」
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『王になった男』


『光海(クァンへ)』(邦題:『王になった男』)

この映画は「朝鮮王朝実録」の中で、実際に15日間の記録が消えている第15代王・光海君のこと。
映画ではこの隙間を道化師ハソンが影武者となります。
1616年のことです。

暴君と言われた光海君ですが、これは官僚たちの言いなりではなかった証左。
官僚たちは光海君の若いときからの実績を恐れていた。
つまり、これまでの王とは違って、官僚の操り人形ではなかったからだと思います。
実像の解釈を巡ってまだまだ定説がないのですが、朝鮮王朝の病巣は両班や官僚たちであって、彼らが半島の近代化を遅らせたのだと言っても過言ではないと思います。

1623年、光海君は43歳の時に甥(後の仁祖)のクーデターで廃位され、最後は済州島に流されます。
でも彼は66歳まで生きています。
27人の朝鮮王朝の王の平均年齢は50歳に満たず、第21代王・英祖が最寿の82歳で、英祖から数えて4番目の長生きでした。

映画で最初に映し出される雪の「宗廟」は、歴代の王の魂を祭る廟なのですが、ここには光海君の位牌はありません。
クーデターで廃位させられたからです。
理不尽な王朝(官僚政治)だったからです。

(宗廟)
chon myo

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