青い海の伝説 第1話(上) 記憶を操る人魚

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『青い海の伝説』
The Legend of The Blue Sea
푸른 바다의 전설
(全20話)

メインキャラクター

チョン・ジヒョン(전지현)
人魚の幼名はセファで、ダムリョンが命名(# 1)。
成人してからはシム・チョンまたはシムチョン(심촌:同じくジュンジェが命名 # 1)

イ・ミノ(이민호)
<朝鮮王朝>時代の両班(ヤンバン) キム・ダムリョンおよび詐欺師ホ・ジュンジェ
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青い海の伝説 第1話(上) 人の記憶を操作する人魚とジュンジェの話

<プレリュード>

# 昔々のこと。
海洋にはたくさんの人魚が住んでいたと伝えられます。
その伝説は(第14代王)宣祖31年から始まります(# 2)。

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1598年8月、江原道(カンウォンド)の漁村を襲う嵐
台風なのでしょうか、雷雨と大波で漁村が大きな被害に遭います。

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そして台風一過の朝

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海から打ち寄せられた魚を拾う漁民たちは、大被害の一方では、魚を拾うだけでも大漁の喜び。
海岸の切り立った岩の洞窟には、一人の人魚も打ち寄せられて岩に挟まれて身動きができません。

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「おい! あれは人なのか? 
 魚なのか?」
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「…」
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漁師たちに捕獲された人魚は、手を縛られたまま、ひとまず村の両班(役人)の家の蓮池に入れられます。

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村を監督する役人

「人魚はどこなのか?」

「こちらです」

「本当だ!」

「ちょっと待って下さい、ナウリ」

「どうしたのか?」

「人魚に不用意に人が触れると、
 人魚は魂を飲み込んでしまい、人の記憶は消されると(#)聞きます」

「馬鹿げた話だ…」

「いいえ、そうして人魚は自分たちのことを守るそうです。
 人魚を触って気が狂ってしまった漁師の話を聞いたことがあるんです」

「触らないようにするから…、刀を使おう…」
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折しも、漢陽(ハニャン)から新しい県令が赴任して来る日でした。

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夜になって歓迎の宴もたけなわ

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「ナウリ、これまでたくさんの県令をお迎えしましたが、
 このような経歴の御方は初めてです」

「そうか…、私は成均館(ソンギュンガン)で勉強して来たが、
 学問のことは不得手だ。
 しかし、一目見ただけで“人の姿や、品格を忘れない”という特技がある」

「そんなお方が若くして奥様を失くすなんて、悲しいですね」

「…」

「でも、そのお姿で村中の女を融かしてしまいそうですね。
 は~ははは」
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「ナウリ、聞くところによれば人魚が陸に上がると、
 足が生えるそうですよ」

「人魚を見たことも無くて、だれがそんな噂を信じましょうか」

「では今日は特別の日ですから、お見せしましょう」

「?!」
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村を管轄する役人は余興にと、捕らえた人魚を見せます。

「ナウリ、私が捕らえた本物の人魚です。
 伝説ではありませんよ」

「…」

「…」
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人魚の悲しい目を見るダムリョン

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役人に、
「そなたはこの人魚をどうするつもりなのか?」

「始皇帝(#)の墓には永遠の炎があって、
 その秘密は人魚の油を燃やしているからだそうです。
 この最高級の油を高値で売れば一生楽ができますからね。
 は~ははは」

# 紀元前250年のころ、中国大陸を初めて統一した始皇帝(Qin Shi Huang:チン シファン)のこと。

「そなたのように義務を果たし、
 よく働いている役人にこんなことを言うのは気が引けるが…」

「何の話しですか…?」

「ここに赴任する前に、そなたの経歴などを調べたところ、
 1000両のお金で役人の地位を得たそうだな。
 それに漁民からは3倍もの租税を搾取しているそうだな」

「あ…」

「チョナは租税を取り立てて搾取する地方役人には100叩きの他に、
 死刑も辞さないそうだ…。
 あ~、何と悲しい処罰なのか…」

「じゃあ、ナウリ。
 私はどうしたら…?」

「“どうしたら”かと?」

「ええ、どうしたら?」

「…」
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ということで、ダムリョンは人魚を引き受けて、海に帰すことにします。

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「…」
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「よりにもよって、あんな県令がやって来るとは…。
 俺はあの人魚をきっとまた捕まえてやる」

「…」

「ところで、何しているのか?
 あれで魂と記憶を消しているのか?」

「私が聞くところでは、
 人魚は思い通りに人の記憶を消したり残したりするそうです。
 でも、手は触れない方が良いんです。
 人間と人魚が生きる世界が違いますからね。
 触れた人間の運命の分かれ道にもなります」
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# こうしてダムリョンと人魚のファーストコンタクトが始まります。
なお、人魚の名前は第3話以降に決まります。
人魚には両親がいないからだとか…。

以下、手を触れ合うファンタジックでロマンチックなシーンです。

「…」
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「…」
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「…」
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「…」
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(以上12分30秒の「人魚伝説:인어전설:イノチョンソル」のプレリュードでした)

<青い海の伝説 本編>

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ソウル・カンナム

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バスの中
女の子が降車のスイッチに手を伸ばすところ…、

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意地悪にスイッチを押すのはジュンジェ

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詐欺トリオ

「お前の手品はハリーポッターみたいだ。
 でも詐欺師としては上だな。
 お前の方が格好いい」

「当たり前さ!」
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ソウル地方検察

…検察のビルなんですが、エレベーターが故障しているんです。

「はい、分かりました」と乗り込む3人。

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ビルの警備から止められて、
「いつものコ課長ではありませんね?!」

ジュンジェは警備の係の目を読みます。
…白眼が80%:平静
…上着の下を覗き、下着は2枚
…タバコの常習者

催眠術を使って、

「あ~、コ課長のことですか?」

「ええ」

エレベーターホールの別の男を見て警備は、
「あ~、コ課長は先に来ていたんですね~」
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トリオは瞬時に判事、外出中の執務室を模様替え
やって来たのは訴訟に巻き込まれたマダム

「あ~、ハン・ソンテさんですね?」

「ええ」

「アイゴ、奥様と一緒ですか?」

「…」
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「検事! 
 こちらがハン社長とミョンドンキャピタルの社長です」

「ミョンドンキャピタル?」

「お話していた江南のジェイル高等学校での学生の自殺事件の件です。
 息子さんの名前が遺書にあったということで…」

「だいたいおかしいわ。
 自殺するなら一人で飛び降りれば良いのよ!
 なんで息子の名前をメモに残す必要があるのかしら?!」

「…」

「息子はこれから大学受験なのに、
 こんなことに巻き込まれるなんて…。
 メンタルに影響するわ!」

「…」
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判事がランチから帰るところで、信号のハッキング操作

…あと数分しかないぞ。

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そこでランチに誘い出すジュンジェ
エレベーターの中

「息子に影響が出ないようにしてくれれば、
 バージン諸島の近くに置いている預金からそれなりのお礼をしますからね」

「あまり良くないな…」

「え?!」

「バージン諸島はタックスヘブンで有名すぎますから、
 なぜそこに?
 他に移したらどうですか?」

「?」
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「私が他にも良い隠し場所を知っていますよ」

「…、どこなの?」

「地中海の素敵な場所を知っていますよ」
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ソウル地検を出ると、拘置される男とすれ違います。

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# 1: 名前はそれぞれ第3、第4話までありません。
しかし、それぞれに特別の意味があるので、後日説明します。

# 2: 伝説が編纂されたのは約400年前の第15代王・海光君の時代です。

このドラマは前評判が高く、たくさんのティーザー写真や記事が出ていますね。
その中からのキャッチコピーです。
「それでも約束は守る。
 嵐が来ても、誰もいなくて寂しくても、
 行ったことのない道で怖くても、全て乗り越えて、
 絶対にあなたに会いに行く」

ロマンチックです。

(なお、メインコラムのセリフは2週間前に翻訳したものです。
他方、第4話まで旅行中に放送視聴を終えていますので、現在の私の感覚とにはズレがやや生じています。
修文していませんがご容赦くださいませ。
代わりに # 印で脚注しています)

さて、 “人の記憶をあやつる”とは言え、400年前と違って現代では携帯などで写真が撮れますから、本人または第3者の携帯には“記憶・記録”が残ります。
見えてきたドラマの伏線(同時に疑問)を列挙しておきます。

①伝説の人魚は人の記憶を操作するものの、過去に真珠と翡翠のブレスレットを残しています。
なぜか? 
人魚がダムリョンに恋したからだと思います。

②ダムリョンには抜群の記憶力と人の目を読む力があります。
簡単に記憶が消えないのは、現在のジュンジェも同じで、携帯での写真なども不要。
なぜか?
脳の辺縁系(海馬系:『ドクターズ』より)と大脳皮質が発達しているからです。
“天才的な詐欺師(制作発表時の説明)”だということです。

③そして、人魚の生命力…?
明日のポイントは、時空を超えた400年以上も前のブレスレットのこと
ここには“ダムリョン(漢字)”と刻まれています。
人魚は生き続けたのか?

④さらに、もっと不思議な磁器の絵付は?
生命科学(考古学も含め)の研究室に出て来る壺は<朝鮮王朝時代>の陶磁器です。
そこには現代のファッションの男(と人魚)の青絵がデザインされています。
タイムスリップで、400年前から現在に来た陶工・絵師がいたのか?

⑤“姓の謎”
“許(ホ)”というホ・ジュンジェの姓はドラマ『ホジュン』(400年前)を連想します。
つまり、ホ・ジュン+ジェで、ホ・ジュンジェ?
それに、
シムチョンのシムは姓なのですが、“心とか真”の意味で、“翡翠伝説”の娘の名前です。
(これは後日説明します)
400年前の第15代王・海光君を描いた、映画『海光~王になった男』も正月休暇にアップします。

説話集「於于野譚(オウ ヤダム)」の人魚物語には、実存の人物である歙谷(ヒョプコク)県令キム・ダムリョンが、漁師が捕まえた人魚を海に再び戻してあげたという話。
韓国の伝承文学や口承のパンソリなどで有名なのが、「朱蒙王伝説」や「春香伝」、それに「ホンギルドン(洪吉童伝)」などです。
(KJS<王朝絵巻>の中でとりあげています)
今回のドラマは「於于野譚(オウ ヤダム)」の中からの伝説です。
伝説と現在のふたりのラブストーリーを楽しみたいと思います。
なお、
「野譚」とは朝鮮の広く民衆に伝わる説話や伝承を編纂したもので、
貴族・僧の世態・風俗、庶民の人情の機微、伝説の妓生等が描かれているとのこと。
著者(柳夢寅)は朝鮮王朝中期、豊臣秀吉の朝鮮出兵(壬辰倭乱:1592年)の時代を生きた人です。

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始まりました

オッパ 皆様 アンニョンハセヨ
ご無沙汰しております
始まりました、始まりました!
楽しみに、待っていましたよ。
リアルで見たものの、細かい部分は解らない~!でしたから、オッパの細部にわたる解説に「ああ、そんなことだったんだ」と一人うなずきながら読んでいます。
プレリュード最後の海、船上で。
手を差し出すシーン・・・腕を伸ばすだけなのに、感情が込められていて、素晴らしかったです。
一話の最後のシーンとリンクして、(カット反転)上手な演出になっていました。脚本、演出ともにうなずける一話に仕上がっていましたので、次の回を楽しみに待つことができました。
私は4話まで視聴しましたので、プレリュード最後のシーンに込められた感情、まなざしなど改めて、見ると、余計切なくなります。

皆様 一緒に楽しみましょう。
オッパ、宜しくお願い致します。
プロフィール

ユーモン

Author:ユーモン
ドラマは たくさんのことを 教えてくれます

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