『遠い路』 (6) 家族旅行

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“オリンピックに雪は降るのだろうか”
2018年2月・江原道(カンファド)平昌(ピョンチャン)で予定される冬季オリンピック。
たくさんの雪が降って欲しいです。

ソウルから東に向かうと『冬のソナタ』のロケ地となった春川(チュチョン)市があり、さらに東の海岸へと向かうと…。
説話集「於于野譚(オウ ヤダム)」にある人魚物語は、実存の人物である江原道・歙谷(ヒョプコク)県令キム・ダムリョンが、漁師が捕まえた人魚を海に再び戻してあげたという伝説とのこと。

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『青い海の伝説』(第1話)より
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『遠い路』 (6) 家族旅行
(最終回)

「アボジ! どうしたの?
 しっかりして!」

「あ~」

「アボジ! 私よ!
 ソンジュだわ! しっかりして!」
無題238

「もしもし」

「ウソクさん…どうしたらいいの?
 アボジが!
 アボジが…!」

「待ってろ!
 すぐ行くから待っていろ!」
無題239

Uターン

無題240

「アボジ! アボジ!」
無題241a

救急治療室へ

無題241b

「とりあえずは安心です」
無題241c

「婿さんかな?」

「はい」
無題241d

「本来は症状についての説明が必要なんだが、
 本人が誰にも、とくに娘さんには話さないことを希望している」

「…」

「お父さんの気持ちもよく分かる。
 一人暮らしのお年寄りで…、娘は離れて暮らしている」
無題241e

…可能性は低いが、
 医者としては最後まで望みは捨てたくない。
 しかし、本人が希望していないから手が出せない。

無題241f

「ソウルの大きな病院で診断を受けた方がいい」

「お医者さんは安心だと言ったじゃない」

「…」
無題241g

「…もしかして、先生とは別の話を?」
無題241h

「あ? いや、何も…」

「アボジはこれまで病気とは無縁だったわ」

「でも、健康診断くらいは必要だ」

「…」

「すぐ済むから、受けよう!」
無題241k

「彼氏が待っているんだろう?」

「…」

「今はまだ話し出すことはできないな」
無題242a
# クックス(温麺)

「アボジ!なにしているの?」

「もう大丈夫だから、帰ろう!」

「ダメよ、明日までいなくちゃ!」
無題242b

「こんなところでゆっくり眠れるか?
 帰ろう!」
無題242c

「ウ、ウ…、ギヒョンさん!
 父さんを止めて!」

# ここでソンジュは「ウ、ウ」と、
 ウソクと言いそうになります。
 慌ててギヒョンさんと言い替えますが…。

「アボニム…」

「心配ないさ。さっきからもう元気だ。
 見れば分かるだろう?
 さあ、帰ろう!
 せっかくの祝日を病院で過ごすのは無駄だ」

「アボジ!どうしてなの?
 私がどんなにびっくりしたか分かっているの?
 言っても聞かないから…、飲んでばかりだからよ。
 アボジ、どうして?
 娘を一人にしたいの?

「分かったよ。
 お前が嫁に行くまでは死にはしないから…。
 心配するな」

「そんなこと言わないで!
 結婚したらもう娘じゃないの?
 私が孤児になってもいいと言うの?
無題242d

「分かった。もう言わないから…」
無題242e
# 「結婚したらもう娘じゃないの?
 私が孤児になってもいいの?」
 このセリフがこのドラマの
 家族愛のシンボルとなる言葉のひとつだと思います。
 それにしても、彼女のセリフには周囲が圧倒されます。
 パク・ジニの渾身の演技でした。

「…」
無題242f

「アイゴ~、まったく!
 せっかく家族が揃ったというのに!」

「…」

「娘が可哀想で見ちゃいられないよ!」

「すまなかった」

「知っていたら、駆け付けたよ。
 もっとも、
 私が病院に行っても役に立たないけどね!
 せいぜい、精のつくものを作ってやるから!」

「…」

「ソンジュや!
 これからも私が見ているから、もういいからね。
 心配しないで」
無題242g

親子ふたりになって。

「アボジ!」

「すぐにでも結婚しろ。 早い方がいい」

「でもまだ結婚資金もが貯まってもいないから…。
 来年の秋にと…」

「金のかかることは来年にして、結婚は今年がいい」

「嫌よ」
無題242h

「お前が結婚すれば、肩の荷も降りる。
 お前の結婚が一番の望みなんだ。
 二番目は故郷を訪ねることだ」

「故郷?」

「おお、両親とも死んだと聞いているが、
 わしを待っているような気がする。
 一度は行ってみたい。
 この目で故郷を見てみたい」

「行きましょう、アボジ。
 今でも行けるわ」

「そうだな、全部片付いたら行くつもりだ。
 だから結婚の日取りを決めて…」

「…」

「こっちにいる間に決めて行け」
無題242k

ふたり

「ありがとう」
無題243

「アボジが急だったんで、
 とっさにあなたしか思い浮かばなかったの…。
 ごめんなさい」

「いや、回復したんで良かった。
 君に伝えたいことがあるんだ」

「…」

「さっきまで、なかなか言えなかったけど、
 ありがとう(コマウォヨ)。
 俺に、“アボジ”って呼ばせてくれて…。
 コマウォッソヨ

無題244
# ウソクは彼女が彼氏と別れたとは思っていないので、
 コマウォッソヨと過去形です。
 帰るつもりだからだと思います。

「ここにいる間は幸せだった。
 お父さんを君から奪いたいくらいだ。
 短かかったけど、俺は本当の息子だった

「…」

「ソウルの大きな病院に連れて行けよ。
 息子としてのお願いだ」

「…」

「家に帰る前に、彼氏に挨拶できるのか?」

「もう帰ってしまっていないわ」
無題245

「どういうことなんだ?」

「行っちゃったわ…」

「…」

「戻ってきたのかと思って会いに行ったけど…」

「じゃあ、彼は何しに来たんだ?」

「最後の役目を果たそうとしていたみたいだわ」
無題246

「何なんだ? そいつ!」

「…」

「別れて正解だ!」
無題248

「…。 お願いがあるのよ」

「…」

「嫌なら断られても、大丈夫だわ」
無題247

「早く言えよ!」

「アン ガミョン(行かなくても)…、
 アボジはまだ何も知らないわ」
無題249
# このセリフは慎ましい表現でした。
「行かないで!」って真っ向から言えばいいのに、
「あなたが行こうが帰ろうが、お父さんはまだ何も知らない」
 という婉曲な表現をしました。

「もう遅すぎるかしらね…」
無題250

「まだ十分間に合うさ」
無題251a
# これがウソクからの正式な返事です。

「…」
無題251b

「まずは病気を治さないとな」

「わかったから、説得する」
無題251c

お父さんを2人で分けないか?
 結婚しようかという意味じゃなくて、
 もっと色んなことをしてあげたいんだ。
 病気の親がいれば病院に連れて行って、
 必要なら入院させて、親孝行するとか…。
 俺にもさせて欲しいんだ」

「…」
無題251d

「まさか、病状が深刻だとか?」

「あ、そんなわけはない。
 深読みしないでくれ」

「…」

「分けるのか嫌なら、貸すだけでもいい」

「アボジはあなたが好きみたい」

「ああ、相思相愛だ」
# 2人が使っている言葉は「チョア ヘヨ」です。

「君の許可が必要なんだ。
 いいかな?

「…」

「答えてくれないと…。
 実は計画があるんだ」

「…」(微笑んで、首を縦に振ります)
無題251e

「よし!
 後は息子の出番だ!
無題251f

「どうして? どこに行くの?」

「いいから」
無題251g

「旅行?」

「旅行なの?」

「何の旅行なのか?」
無題251h

「家族旅行です。
 最期にソウルに行ったのはいつですか?」

「もう、だいぶ前だ。 20年にはなるな。
 ソンジュが5歳だったかな。
 それ以来、用事はないからな」

「じゃあ、僕らと一緒に行きましょう!
 途中で、温泉に入ったり、観光したりしましょう」
無題251k

「まるで夢のような話だな」

「正月の祭礼が終わったらすぐにしましょう、アボニム」

「いや、いいよ。
 年寄りを連れて行ったって迷惑ばかりだろう。
 気持ちだけで感謝している。
 旅行は2人で行けばいいさ」
無題252a

「いいえ、それじゃ家族旅行とは呼べないですよ」

「アボジ!行きましょう!」
無題252b

「…、何だか母さんに悪いな…」

「…」
無題252c

ということで、旅行の前に墓参り

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「…」
無題252e

「…」
無題252f
# このひざまづく挨拶のシーンですが、
 正式な作法でしょうか?
 パク・ジニ(女性)が右手を上にして手を合わせます。
 他方、イ・ビョンホン(男性)は左手が上です。

…3人で旅行に行って来るよ。
 しばらく待っていてくれ。
 いや、お前も一緒に行こう!
 4人だ。
 そうすれば、本当の家族旅行だ。
 気が付かなかった。
 そう怒るなよ…。

無題252g

「…」
無題252h

出発

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「お疲れでしょうから、寝ていてください」

「アボジ、疲れた?」

「いいや、景色が奇麗なんで、寝てなんていられないさ」
無題253

「そうね、アボジ…」
無題254

そこに電話
今度はウソクに、

「もしもし」

…俺だ!

「どちら様で…」

…へ、へ、ヘ!
 親愛なる医学博士様だ!
 いつでもいいから、患者を連れて来いよ!

「ああ、コマプタ!」

…それで、患者というのは誰だ?

「着いたら、また電話するさ!」
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「これをお父さんにかけてあげたら…」

「アボジ、寒くない?」

「いや、大丈夫だ」

「これから先は、少し冷えるところになりますから…」
無題256

「暖かい?」
無題257

「ああ、暖かい。
 この膝の上にもう一人欲しいもんだ」

「誰のこと?」
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「ソンジュの子だ。
 孫さ!

「…」
無題259

「…」
無題260

「…」
無題261

「…」
無題262

「…」
無題263

無題264

おわり

…視聴者のみなさま カムサハムニダ
無題265

無題266

# 物語のラストシーン。
 車の中で見詰め合うふたりの微笑が最高です!

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# 「結婚したらもう娘じゃないの?
  私が孤児になってもいいの?」
ソンジュの言葉には熱いものがありました。

枯れた花(第1部)と新しい花の芽(第2部)の『遠い路』でした。
家族が集まる季節に向けての作品はいかがでしたか?

すっかり寒くなって“お鍋”の季節でしょうか?
家族そろって温泉…。
そして旬の食べ物…、良いですね。
韓国・全羅南道では“太刀魚”の鍋の季節です。
また、生のカニを3日ほど醤油ベースのタレに漬ける、カンジャンケジャンも旬です。

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(先月いただきました)

# 明日からは映画をもう一本。
2011年の映画『愛してる、愛してない(사랑한다, 사랑하지 않는다)』(ヒョンビン主演)を再度アップします。
枯れかかった花が蘇生する物語だと思います。
バラが育つには雨も太陽も必要…。
『遠い路』と共に大切にしているDVD2作の一つです。

『亀巖ホジュン』より
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