『遠い路』(2) 東海岸へ

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(昨年秋の済州島)

『遠い路』(2) 東海岸へ

ソンジュは今度はギヒョンのアパートを訪ねて

無題128

帰って来たギヒョン

「座ったら?」

「…。 まだ信じられないのよ。
 きっと悪い夢でしょう?」

「…」
無題129

「事実じゃないと信じたら、
 その通りにならないかしらね。
 信じられないのよ」

「どうして来たのか?」

「お願いだから、アボジに会って欲しいのよ。
 挨拶だけして、後は忙しいからと言って帰ればいいわ」

「…」

「アボジには一人で帰ったとは、
 どうしても言えないのよ」
無題130

「どうしてもダメなの?」

「結局は嘘だと分かるはずだ」

「それでもいいから…。
 ギヒョンさんには、アボジの待ち遠しい気持ちは分からないわ。
 最後の奉仕だと思って、会うだけ会ってくれないかな」

「それは残酷だ。
 俺には演技はできない。
 ソンジュや…」
無題131a

「アボジを一度だけでも喜ばせてあげたいから、
 老人をいたわる気持ちでいいのよ。
 アボジはこれまで苦労の連続だったから、
 オンマが死んでからは、こんなに喜ぶのは初めてなのよ」
無題131b

「ソンジュや…」

「切符を置いていくわ」

「ソンジュや~」

「お願い!
 ギヒョンさんが嫌なのは分かっているけど…」
無題131c

「…」
無題131d

翌朝のとある漁村

「あ~、人の世話ばかりで、私もよくできた女だわ。
 アイゴ、あんな酒飲みでもほっておけない性格だよ…。
 ちょっと! まだ寝ているの?」

「…」
無題131e

「アイゴ、いいご身分だこと。
 このご時勢に飲んでばかりで…。
 酔っぱらった顔で婿を迎えるのかい?」

「…」

「何とか言いなさいよ!」

「…」

「お! どこに消えたのかね」
無題131f

「どこなの? 返事しなさい!」

「…」

「あ~!アイゴ~!
 婿のためとはいえ、良くやるもんだね。
 障子もきれいに張り替えて…、嬉しそうだ。
 昔は腕のいい大工で通っていたからねぇ。
 アイゴ~、酒のせいだ」
無題131g

郵便局

「ソンジュが羨ましいわ」

「…」

「聞いているの?
 田舎の実家に帰るんでしょう?
 私の予定も聞いてよ」

「どうするの?」

「寝正月なのよ!」
無題131h

「さあ、今日は早く帰ろう!
 みんな! お疲れさん!」

「は~い。 
 ところで、今晩の電車なの?」

「いいや」

「明日?」

「ええ」

「私の夢はね…、彼と夜行列車で旅をすることなのよ。
 彼の肩にもたれて、
 朝、目を覚ますと車窓には輝く日の出…。
 あ~、素敵だわ!」

「…」
無題131k

父親は墓の掃除でした

「ソンジュに小言を言われる前に墓も手入れしておかなくてはな!
 お前も待ち遠しいだろうな?
 よ~く、婿の顔を見てくれよ。
 ソンジュが選んだ男だから、きっといい奴だ」
無題132a

…あいつを嫁に出したら、
 安心してお前のもとに行けるからな。

無題132b

ソンジュは金巻作り

無題132c

以前のギヒョンの言葉

…美味しいよ。 
 おい!キム・ソンジュ!
 結婚したら、キンパの店を出そうか?
 料理の腕を活用しないとな…、
 店の名前はソンジュだ…。

無題132d
# 金巻(キンパ:海苔巻き)

ウソクは道路情報を聞きながら…、

…高速道路は帰省客で大混雑が予想されます。
 交通情報を詳しく申し上げます。
 ソウルから地方に向かう電車は全て満席になっています…、
 高速バスもキャンセル待ちの状況です。

「ガソリン満タンに!」
無題132e

帰省客で賑わう駅

無題132f

田舎の父親

「ソウルじゃ味わえない最高の御馳走だね。
 肉づきがいい鳥だね」

「これじゃあ、足りないな。
 若いから食べるだろう?
 ソンジュだけじゃあないんだぞ」

「じゃあ、いったい何匹なんだ?
 十分だわよ。アイゴ~。
 性格がいいか、お金持ちか…、どんな男がいいのかい?」

「ソンジュを大切に思ってくれる男さ!」

「そりゃ、当然だ。目に入れても痛くない娘だからね」
無題132g

ウソクのバイト

「目的地まで安くしておきますよ」

「客引きはいい加減にして、早く出発してくれ!
 日が暮れるぞ…」

「あと、5人集めますから…」

「時間の無駄だ」

「そうよ、早く行きましょう!」

「追加料金は払うから…」

「これはボランティアじゃあないんですよ~」

「誰ももう来ないぞ!
 そろそろ諦めて車を出してくれ!さあ、行こう!」
無題132h

「待って下さい」

「じゃあ、どうするつもりなのか?」

「家に帰ったらどうですか?」

「何だと?
 これまで待たせておきながら!!」

「他の車を探せばいいだろう?」
無題132k

「何だと? 違法の白タクのくせに!
 警察に突き出してやる!」

「あなた~」

「うるさい!
 この野郎、人の弱みに付け入りやがって!」
無題133

頭突きされるウソク

唇を切って、…。

座り込むと…。

無題134

「…」
無題135

「アンニョンハセヨ…」
無題136

「…」

「あ~、あの郵便局の人でしょう?」
無題137

「…」
無題138

「まとめて送った方が安くなる…って
 そう言った人でしょう?」

「…」

「驚いたよ、信じられない。
 小説とか映画にはよくある話だろう?
 こういう出会いって…、現実にもあるなんて…」

「…」
無題139

「田舎に帰るのか?」

「…」
無題140

「何時の電車?」

「…」

切符を破るソンジュ

無題141a

「お、お!」

「もう出てしまったわ」

「乗り遅れたのかな?
 お?! すいぶん前の電車だ。
 みんなが席を確保するために大勢並んでいるんだぞ。
 体の調子が悪くなったとか…。
 田舎はトンヘ(東海)の方なのか?」

「んん」
無題141b

「家族が待っているんだろう?
 電話くらい入れないと…」

「…」
無題141c

携帯電話を貸そうとするウシクの優しさに、涙をこぼすソンジュ

「泣き虫だな。 
 この前も郵便局の前だった…」

「…」

「どうにかして帰らないと…」

「…」
無題141d

「泣いていたって解決しないだろう?」

「…」

「お金はあるのか?」

「…」
無題141e

「じゃあ、行くか?」

「…」
無題141f

「涙が何かしてくれると思っているのか?」

「…」
無題141g

「電車代とプラス2万ウォンだ」

「何の話なの?」

「タクシー業もやっているんだ。
 君みたいのを集めて乗せる、臨時のタクシー業さ」

「…」

「ずっとここに座っているのか?」

「…」
無題141h

車には乗ったものの…、

無題141k

他の客が来るのを待つウソク。
寒いので車の中で待つソンジュ。

「降りて! 降りてくれ。
 まるで誘拐されたような顔つきをしているから…。
 女の涙に同情して乗せたけど、
 こっちまで辛くなるからな」
無題142

「行きましょう」

「え?」

「行きましょう…」
無題143

「前払いだ。 値引きは無しだ」

無題144

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「涙が何かしてくれると思っているのか?」

こんなポジティブ思考のセリフに惹かれて、徐々に韓国ドラマを見るようになりました。
他の先輩ブロガーさんにもお世話になりました。

今日は、
昨夜に視聴した『青い海の伝説』(第2話)からヘラクレスの灯台(スペイン)を紹介。
http://cartografiassonoras.org/resort-01.html
地球の果てという伝説ですが、人魚は「ここが世界の始まりだわ」と…。
家族だけでなく、恋人も、友達にとっても再会を誓う場所のようです。

『ジャイアント』より
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