一人酒男女 第1話(上) ハイクオリティ

# 9月15日は韓国の伝統的な祝祭日である秋夕(チュソク:お盆)です。
秋夕の日は収穫した新穀と果物でご先祖に感謝の気持ちを込めて祭祀を行い、離れて暮らす家族や親族が集まります。
秋夕は一年の中で最も食物が豊かで溢れていることから、
「これ以上でもなく、これ以下でもなく、つねにハンガウィ(秋夕の別名)のようであれ」ということわざがあるぐらいです。

一人酒男女 第1話(上) ハイクオリティ

一人酒の男

「ビール、おかわりもう一杯!」
100a_201609080158556df.jpg

「見てよ、後ろのあの人…。
 一人で焼肉してるなんて…、見たことないわ」

「きっと友達がいないのよ」

「なんで一人酒なのよね?」
100b_20160908015854cef.jpg

クラシック音楽をイヤホンで聞きながら分厚い肉を焼いているのは、チン・ジョンソク

…なぜなのかだと?
一人が好きだからだ。
仕事で一日中しゃべっているから、
こうして静かに一人で飲むのが好きなんだ。
この時間が心底癒される時間だ。

100c_20160908015853b37.jpg

私には一人酒のルールがある。
まずは、ゴージャスな環境を作ること。
次は、豪華な酒のつまみを食べること。
3番目は、品位が高い酒の楽しみ方を求めることだ。

100_20160908015856b07.jpg

…0.070%
(吐く息で血中のアルコール濃度を測定)
100d_20160908015852a7a.jpg

…OKだ。
4番目は、アルコール濃度は0.080%までにすること。
それが気分の良さを保つからだ。

…酔っぱらいは嫌いだ。あんなふうに、
自分の飲み方にポリシーがない人には悲しみを感じる。

100e_201609080158510c3.jpg

「今、ソレビレッジの入り口で、
 ちょっとの距離ですが、家まで車をお願いします」
100f_2016090802103692e.jpg

酔った(塾の)院長を車に乗せるハナ

「あ~、院長…。
 私が車で送りますよ」

「あ~」

「アイゴ、アイゴ~」
100g_20160908021036abf.jpg

…なんて女なんだ? 子供みたいな腕時計してる…

100h_201609080210350a2.jpg

テギル進学塾

「院長は3階に住んでるんですね。
 歩いて階段を上れますか?」

「アイゴ~、大丈夫だ。
 パク先生、ありがとう。
 何とか3か月分の給料は捻出するから…」

「私のことは気にしないでくださいから、
 ご自分のことを大切にして下さい」
100k_201609080210348bf.jpg

“テギル進学塾は9月2日をもって閉校します”の貼紙

…私の20代はこの塾で過ごしたようなものだったが、
こうして閉校になった…。
私はここでベストを尽くしてきたが、
やはり先々のことは心配だ。
明日からの生活が心配だ。

100m_20160908021033b69.jpg

そして鷺梁津(ノリャンジン)へ

…ここが私の再スタートの場所のようだ。
それにしても大きな塾だわ…。

「お~、オンマ。
 これからはノリャンジンで始めるわ。
 今日は授業ではなくて、まずは教師としての録画撮りだわ。
 録画を見てから学生たちが授業を受けるかどうか決めるのよ」

…あ~。
ふ~、緊張するな、恐れるな!行くぞ!

100n_201609080210321d8.jpg

ブルーのポルシェで漢江(ハンガン)を渡るジョンソク

100p_2016090802263109e.jpg

ファン・ジニ

駐車スペースを探していると、先にポルシェ

「こんな停め方するんですか?
 2台分のスペースを?!
 他の人のことは考えないのですか?」
111_20160908022631793.jpg

「他人のことを考えているからだ」

「え?!何ですって?!」

「先日は隣の車の人がドアを開ける時に、
 私の車に傷を付けたからだ。
 君の車は普通の車のようだな。
 私の車は輸入車だから修理も高くつくんだ」
111a_2016090802263064a.jpg

「ア~ッシ!」
111b_2016090802262906c.jpg

エレベーターの中で映画『ベテラン』を見て、ユ・アインを真似ているミン・ジヌン

111c_20160908022628956.jpg

「わ~、チン・ジュンソク教授ですよね…?
 私は、ミン・ジヌンといいます。
 公務員試験の担当です」

「…」

「クラスを盛り上げるために発声練習をしています」
111d_20160908023147f6b.jpg

「ここには非常階段があるのか?」
(5階のボタンを押して)

「え?」

「非常階段を使ってくれ。
 それに公衆の場所では雑音を立てないでくれ」

「!」
111e_20160908022627fe8.jpg

7階の事務室

「イタリア製、フィンランド製の家具と、
 マッサージの機械も入れています」
111f_201609080231474ef.jpg

「…」
111g_20160908023146741.jpg

「時給3万ウォン(約3000円)の新人講師が、
 こんなオフィスを持てるとでも思っているんですか?!」

「私も不思議に思って、何度も質問したんですが、
 この部屋だと言われました。
 ノリャンジンはこんな応対をしてくれるのかと、感動してました」

「あ~、挨拶してください。
 この方を雇うのには苦労しました。
 チン・ジョンソク教授だ」

「あ~、だからですね。
 有名なチン・ジョンソク先生だから…。
 どこかで見た顔だと思っていました。
 何度もビデオで拝見しました」

「“先生”だと?
 当アカデミーでは教授と呼び合うようにと、
 面接の際には言ったはずだ。
 すみません彼女は高校生しか教えたことがないので、
 何も解っていないんです」
111k_201609080235060b4.jpg

「挨拶させてください。
 私は国語担当のパク・ハナです」

「国語のテーマの一つは読解力のはずだ。
 どうしてここが新人のオフィスには不釣り合いか、
 理解できなかったのか?」
(ジョンソク)

「え?!」
111h_2016090802350759d.jpg

隣の事務室

「挨拶させて下さい。ミン・ジヌンです。
 公務員試験担当です」
111m_20160908024242945.jpg

ファン・ジニとパク・ハナ

「気にしないでいいのよ。
 あの人のニックネームは、
 “High Quality Trash、つまり、高(コ)・クオリティのゴミ屑(スレギ)”で、コスだわ。
 ソウル大学の出身で、賢い人だけど、
 対人関係はまるで“クズ”なのよ」
112_20160908024241151.jpg

「あのチン先生は高給取りなのでしょうね?」

「実はね。
 3年契約で、契約金は100億ウォン(約10億円)だわ」

「え~?!テーバク!
111n_201609080242405b0.jpg

ジョンソクが前に努めていた塾では、学費収入、テキスト販売などで、塾も大儲けをしていたようです。

112a_20160908024239aa9.jpg

しかも、全国ネットでの授業でネット収入も…。

112b_2016090802423828a.jpg

バスには塾の宣伝広告

112bb.jpg

「チン・ジョンソクのような人に支払うために、
 アカデミーはたくさんの講師をクビにしたわ。
 それで、空席の講師を埋め合わせるために、
 私には“ロー・コストの講師”を紹介してくれと、
 キム院長が頼んできたので、あんたを紹介したのよ」
111p_20160908024240516.jpg

「ローコストの講師なのね…。
 でも紹介してくれてありがとう。
 私も頑張るわ!」
112c_20160908030922369.jpg

にほんブログ村テレビブログ韓国ドラマへ
1週間のランキング@「にほんブログ村」

日本の東京大学に相当するソウル(国立)大学を卒業しても、
財閥系の大手企業への就職は半数程度だそうです。
したがって、給与水準は低くても年金制度が充実している公務員への試験を受ける学生も増えて、競争が激化しているようです。

このような状況なので、受け入れる受験・就活塾の先生たちの競争も激しいと思います。
その様子をハナたちの就活塾で覗き見しながら、
お酒と食事も楽しむような秋になればと思っているところです。

にほんブログ村 テレビブログ 韓国ドラマへ
1週間のランキング@にほんブログ村
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

王朝用語・脚本家など
ドラマと映画・感想など

openclose