ドクターズ 第17話(下) 愛するという大切な時間

ホテルのロータリーから
in seoul
# 7月に宿泊したホテルは地下鉄6号線の梨泰院(イテウォン)駅の近く。
明洞(ミョンドン)と漢江(ハンガン)の中間に位置する江北の町です。
(“南漢山城”に行くことが今回の旅行の目的でもありました)

ドクターズ 第17話(下) 復讐のために、愛するという大切な時間を失って欲しくない

丸刈りにした写真と共にガンスからのメール

…先生のことを2度も倫理・規律委員会に送り込むようなことをしてしまい、
罰が当たったようです。
これから手術です。
ひと月もすればお会いできそうですね。

…傍にいることができずにゴメン。
そのうちに病院にいくわ。

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ガンスとジホン

「準備ができているようだな。
 誰が執刀医になると期待していたか?」

「ホン先生に期待していました」

「そうか、選んでくれて嬉しい。
 でもなぜ俺なのか?」

「自分のMRIを見た時から、
 視力に副作用が大きいと思っていましたからです」
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「そうだな。
 率直に言うが、人生に係るようなことはないが、
 脳神経外科としての経歴に傷がつく可能性がある。
 我々の仕事は細心の注意が必要だから、
 視力が致命的だと解っているだろう?」

「そんなことになるようなら、いっそ殺して欲しいです」

「ガンスや。
 脳神経外科になることだけが人生ではないぞ」

「いいえ、僕にとっては人生の全てです。
 だから先生にお願いしたいのです」

「…」

「教授。僕には弟だけしかいません。
 つまり家長です。
 僕らは小さい頃から夢に向かって頑張って来ました。
 僕は教授のようなクールな医者になることが夢でしたし、
 その夢は数年後には実現できるんです。
 なぜこんな目に…」
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…太陽法律事務所

「ホン・ジホン先生には電話で話したのだが、
 13年目の出来事なので公訴時効が成立しています」

「でも、どこかにわずかな可能性が残ってはいませんか?」

どこかに法律に抵触する箇所がないのか調べて欲しいと頼むヘジョンですが、難しそうです。

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ジホンとユンド

「久しぶりだな。 最近は来ないな」

「ビーグル犬たちを受け入れることにしたからです。
 ガンスは先生を選んだそうですね」

「お前は全部位の除去をすると言ったからだ」
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キム・テホがガンスに会いたいとナースステーションに来ていました。
今日の手術を断ったからです。

ガンスは弟が来るのが遅くなっているからとのこと。
「まずは兵役中の弟に会いたかったからです」と、「いつも最悪の事態を想定しています」とガンス。

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そこにヨンス

「お~い! チェ・ヨンス!」

「チェ・ヨンス2等兵です!」
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「忠(チュン)!誠(ソン)! 
 飯食ったか?」

「まだです!」
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「見てくれ。
 韓国料理の調理師の免許を取った。
 これから洋食と和食の免許も取るつもりだ」

「…」

「見てくれ! ほら、見ろよ!」
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「ああ、見ているさ。 見ているさ。
 男のくせによくしゃべるな!」

「兄貴…。
 手術の結果次第では外科医になれなくなるのか?」

「誰がそんなことを言ったのか?」

「…いや。 ただの質問だけだ。
 俺の兄貴はこの世で一番冷静だからだ。
 手術は成功するさ。
 でも俺は兄貴が外科医になってもならなくても構わない」

「手術には時間がかかるから少し眠っていろ」

「…。兄貴。
 これまで問題ばかり起こしてすまなかった」

「お前がいつ問題を起こしたと言うのか?」

「…」

「こっちを見ろ。
 お前は本当にいい男になったもんだな」
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12時間に及ぶ手術

執刀医はジホンで助手はフェロー医のソウ。

「今日の手術は時間との闘いになる。
 患者も私たちも辛い闘いになる」
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モニタールーム

手術前にはユンドも来ていて、キム・テホに、
「先生は12時間もここにいるつもりなのですか?」

「どうかな? 出たり入ったりだろうな」

「全員がベストを尽くすことを祈っています」
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外で待つヨンス

「…」
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# 余談ですが、街や地下鉄の中で軍服の若者を見かけます。
休暇を貰っていても、
兵役中は私服での外出は禁止されているから当然です。
過去にピ(RAIN)が私服で宴会を開いていた写真をマスコミが取り上げました。
単に常識外れだけではないということです。

手術室

「…」
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医局のみんながガンスの手術の時間経過を心配しています

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その間のヘジョンは次の弁護士と面談。

手術の記録と麻酔医の報告が違う点などから、改ざんの手掛かりはないのかと…?
医療法の88条や22条では3年以下の実刑または罰金に相当するとのことですが、既にこれも時効になっており、ともかく家族が慰謝料を貰ったことも“納得”したことになるとのことです。

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「…」
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手術室では全員に疲れの色が見え始めています

「汗を拭いてくれ」
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「ソウが疲れているようです」
(ヨングク)

「交代してやれ」
(ユンド)

手術室に入るヨングク

「チン・ソウ先生。
 お疲れのようですから私が代わりにアシストします」

「いいえ。
 気持ちはありがたいけど大丈夫だわ」

ヨングクは退出します。

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腫瘍の部分が次々と摘出されていきます。

「皆よくやった。小休止して終わりにしよう」

モニタールームでもテホに、
「終わりました、先生」
(ユンド)

みなが安堵する瞬間でした。

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# ようやく私も手術の模様を直視できるようになったのですが、それぞれのシーンが感動を与えてくれます。

ヘジョンにはミョンフンの“ベストを尽くさなかったという証拠があるのか?”の言葉が耳に残っています。

「…」

そこにジホンからの電話

「寝ていたのかな? もう遅いかな?」

「いいえ」
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「ガンスの手術は成功だった。
 連絡をした方がいいと思った」

(ヘジョンは弁護士の見解を聞いた後なので、涙ながらの応答)

「良かった。
 きっと上手く終わると思っていました。
 だって、他ならないガンスのことですからね」

「…」

「それに、先生が執刀ですからね」

「なぜ泣いているのか? 何かあったのか?」

「…。 ありました…」
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ジホンはヘジョンの家に

「ハルモニの手術の後にすぐにでも公訴すべきでした」

「まだ成人もしていない時だったから仕方ないじゃないか」

「民法でも刑法でも、
 公訴時効とのことで弁護士からは断られました。
 メディアにも相談したのですが、興味を持ってもらえませんでした。
 これまで何とか力を尽くしてきたのですけど、
 結局は何もできないことが解りました」
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「ハルモニが亡くなったことだけに焦点を当てていてはいけない」

「そんな無神経なことが言えるのですか?」

「お~(そうだ)」

「“お~”ですって?」

「この件のために自分の人生を台無しにして欲しくないからだ」

「これが人生を崩すとでも思っているのですか?」

「…。 
 ヘジョンな…、チン院長のような人は、
 たとえ証拠を見せても、決して心から謝罪するような人じゃないんだ。
 そう思わないか?」

「謝ったけど、心がなかったんです」

「それが謝罪だとでも思っているのか?
 違う。
 泣いている子供に飴玉を与えることと同じだ。
 院長は君のことを取引相手だとも思ってはいない」

「…」

「本当の謝罪というものは何かしらの犠牲も伴うものだからだ」

「…」
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「単に謝ることは簡単だ。
 人は時折、犠牲を求めはしないが…」

「では犠牲を強いるということでしょうか?」

「しかし、どうやるつもりなのか?」

「…、殺すわ」

「う~っふ」

「怪獣を捕まえるためには、私も怪獣になるしかないと思います」

俺が君の替りになって殺す
 君には刑務所に入ってもらいたくない」

「ふ~」
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「時間をくれ。
 俺自身が、自分の身の回りには嫌な奴にはいて欲しくないからだ。
 だからこそ、
 俺が緩んだ紐を締めあげるために時間をくれ。
 それは刑務所に入るということではないことは分かるだろう?」

「あなたはとても賢い人だわ。
 でもそれで私が諦めるとでも思いますか?」

「君だって賢い。
 私が言っていることを理解できるはずだ」

「…」
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「先生。
 ホン理事長が昏睡状態になった時のことですが、
 発見には時間が経過しすぎていました。
 おかしいと思いませんでしたか?
 私は変だと思いました。
 きっと何かがあったのです」

「…」

「調べていたのですか?」

「ああ、何かがあったのだ。
 俺も疑っているんだ。 俺だって諦めきれない。
 毎日、毎日、毎時間、毎時間、
 君と一緒に食事していても脳裏から離れないんだ。
 それでも患者のことを考えなくてはならない。
 それがアボジが望んでいた医術の仕事だからだ」

「どうしてお父さんのことが解るのですか?」

「例外もあるかもしれないが、
 普通の両親は子供の幸福を祈っているからだ。
 俺は復讐とか、崩壊させるとか、
 罰を与えるとかにはこだわりたくない。
 そんなことのために、
 愛するという大切な時間を無駄にはしたくないんだ。
 自分の明日さえも見失ってしまうからだ」

「…」
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…私は真実が明らかになることで、世の中が変わると思っていた。
しかし、世の中は変わらない。
(ヘジョン)

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『記憶』のあとの視聴なので、『ドクターズ』のヘジョンの「恨みを糧に今日を生きる」といった言葉には違和感があります。
しかし、『記憶』のナ・ウンソンも、『ドクターズ』のユ・ヘジョンも二人の感情は同じだと思います。

『記憶』では15年前のひき逃げでの息子の死。
『ドクターズ』では13年前の医療ミスによるハルモニの死。
いずれも、その真相・真実を知ることと、相手・犯人の謝罪を求めること。
相手からの誠実な謝罪で心に残る傷を癒し、“相手を許す”ことで完結。

しかし、二つのドラマの違いは、『記憶』ではスンホが悩んで、悩んで、誠実に謝罪しました。
他方の『ドクターズ』のミョンフンには、誠実さのかけらも見えません。

謝罪すべき相手の態度が180度違うから、ヘジョンには怒りがこみ上げてきます。
もちろん、この怒りはジホンが持つ、ミョンフンとその父親のソンジョンへの気持ちとまったく同じだと思います。
ただし、ジホンはまるで“湖底に眠る龍”のように静かに恨みを晴らす準備をしていた…。

<ドラマ『記憶』(tvN)より>
(第17話)

ウンソンは拘置所にスンホを訪ねます

「私はあなたを憎むわ」

「…」

「許すこともできない」

「…」

「15年もあなたのことを憎みながら探して来たんだわ。
 でも、あなたは私が憎むには値しない弱虫だっただけなのね」

「…」

「頭にくるくらいだわ」

「チェソンハムニダ」

「さらに憎むべきことは、あなたにとっては、
 ドンウのことが心の傷にはなっていないことだわ」

「…」

「でも私は、ドンウがあなたの傷ではなくて、
 希望になって欲しいと思う
 あなたは私たちの痛みを拭い去ることはできないけど、
 私たちのドンウがあなたの“希望”になって欲しい。
 いつもドンウのことを思って、
 社会に出て、あなたの役目を果たして欲しいわ」
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「…」

「それが、ドンウがあなたにあげる“機会と許し”だわ

「…」
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