“傷ついた治癒者”と ヘジョン

今朝6時の空
6ji.jpg
(下弦の月がまだ頭上にありました)

『ドクターズ』と私たちの日常

傷ついた治癒者とヒロインのヘジョン

以下はKstyle Newsからの抜粋です。
(全文はこちら↓のサイト)
http://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=1959779

4年前に『私たち結婚できるかな?』の放送が終わった後のインタビュー記事です。
“傷ついた治癒者”になりたい」というハ・ミョンヒ作家が、今回ヒロインにしたのは、「女性チンピラのヘジョン」でした。
『ドクターズ』のオリジンとなった脚本です。

1044b_20160809012931066.jpg
(『ドクターズ』第10話より)
1044c_201608090129315d3.jpg

Kstyle News(2013年01月02日)

インタビュアー:
「プロポーズで始まり、結婚で終わった。
出生の秘密も、親の敵も、後からみると女子高校の時の同級生だったり、姻戚関係もない世の中のありふれてた結婚にまつわる話である。
しかし、JTBC「私たち結婚できるかな?」は、すべての人が知っていると思った、これ以上新しいこともない“結婚”の話から、個人の成長と人間関係に対する考察、不合理な慣習から抜け出す勇気まで提示し、充実した内容で全20話ドラマの幕を下ろした。
お互いの欲望で、ぶつかることもあったが、絶対的に悪かったり、優しくはないキャラクターたちと、リズミカルでありながらも、ちょうど良い加減の台詞で2012年の人々の社会の断面を描き出したハ・ミョンヒ脚本家に会った」

Q1:「私たち結婚できるかな?」は、放送前にKBS「夫婦クリニック~愛と戦争~」(以下「愛と戦争」)の脚本家が書いた結婚の話題という面で関心を集めた。
ミニシリーズ(毎週連続で2日間に2話ずつ放送されるドラマ)の脚本家としてのデビューが遅れた方だが、今までどんな作業を行ってきたのか。

ハ・ミョンヒ:
子供の時から文章を書きたいと思っていたけど、どんな文章を書けば良いのか分からなかった。
大学卒業後1年ほど勤めていた会社を退社して、小説の書き方を習ったり、放送作家養成所のドラマ脚本家コースに通ったこともあった。
ある日、スタジオ見学に行って運命を感じた(笑) 。
その後、放送作家養成の専門学校に登録し、94年にMBC「ベスト劇場」の脚本公募展に当選した。
チェ・ワンギュ脚本家の後についで「総合病院」を6ヶ月程度書いて、KBSで「愛が花咲く教室」という青春ドラマといくつかの単幕劇を執筆した後、しばらくの間休んだ。
そして2006年から「愛と戦争」に参加して2009年のシーズン1の幕が下りるまで執筆した。

Q2:『私たち結婚できるかな?』の劇的な部分は徹底した普遍性から始まった。

ハ・ミョンヒ:
私は思うドラマで一番重要なものは日常性だと思う。
監督たちから“劇的な面”がないと指摘されたけど、私が見て話にならないことは、書きたくなかった。
だから「私たち結婚できるかな?」の劇的な面は、徹底的に普遍性から始まった。
結婚をしてもしなくても、人生を生きながら、誰もが避けられない問題だから、そんな物語を通じて人々と疎通したかった。
そしてヘユン(チョン・ソミン)の結婚と同時に姉ヘジン(チョン・エヨン)の離婚の話を進めながら劇的な面を強化することにした。

Q3:結婚準備をする時から始まる問題なら、大抵結婚を反対する相手側の親との対立を思い浮かべるが、それよりも熾烈な戦いは自分の親との間で起こるという点に集中したことが印象的だった。

ハ・ミョンヒ:
とにかく相手側は他人だからわざと対立構造を作るのが難しい
それに結婚前だから対立が大きくなれば、別れればいい
だけど、親と子供の関係は切ることができないから、より熾烈になるしかない。
今の世代の親の世代は価値観自体が違うから、衝突を避けることができないという点が普遍的だと思った。

Q4:生活方式と価値観が違う両家両親の対立は両家の顔合わせ、結納、結婚準備などの段階ごとに緻密に描かれた。
その微妙な過程をどう構築したのか。

ハ・ミョンヒ:
普遍性を持つ話であると同時に情報を伝えたいという意味もあった。
実際に結婚する人たちも、目前に迫るまで準備過程をよく知らない。
だから、基本的な順序を調べて、「愛と戦争」の時、結納品にまつわる話を書きなら知るようになった内容も参考にした。
実は私、このドラマに出る内容の中で結婚したことも、結婚を決心したことも、子供を産んだこともなく、たった一度の愛を経験しただけの人間だ(笑) 。
重要なことは観察力と想像力だ
まったく違う文化の衝突、男性側の家にまったくお金を使いたくないドゥルジャと息子を持つ母親ウンギョン(ソヌ・ウンスク)の間でどんな葛藤が生じるか考えた。

Q5:ドラマでダブー視されてきた恋人たちのスキンシップと結婚前に性的関係を持つことを日常生活の一部として描き出した試みもやはり大胆だった。
どんな意図だったのか。

ハ・ミョンヒ:
最初から“愛とセックスが乱舞するドラマを書くぞ!”と言った。
台本を読んだ製作会社の代表理事が「その部分はどこにありますか?」と聞かれたけど(笑)。
「愛と戦争」を執筆しながら、セックスレスの夫婦に関する話をよく見たけど、私の考えでは、家族同士のスキンシップが増えるなら、社会的な問題も減少すると思う。
そんな面で親と子供がキスシーンくらいは一緒に見て、正常的な関係の中でのスキンシップが増えなければならない。
そして、ドラマの中で恋愛がおとなしく描かれるのとは違って、自分自身の幼稚さを表に出して、それを受け入れてくれる相手との関係が健康な恋愛だと思う

Q6:ヘユンというキャラクターも興味深い。
愛のためにすべてを耐え切るよりも、明確な欲望と現実感覚もありながら、時には自己中心で計算的な姿があった面で、典型的な“愛らしいヒロイン”の枠から抜け出した。

ハ・ミョンヒ:
それが欠点になるとは思わなかった。
かえって現実的な性格は魅力として加えた。
とても優しくて、完璧なキャラクターを作りたくもなかったし、普段は賢いヒロインにわざと間抜けな面を加えて、迷惑をかけながら感情移入させるのも嫌だった。
それより私がヘユンの欠点として加えたものは、普段は正常だけど、恋愛をする時だけ、彼氏をいじめたり、うるさく小言を言ったり、よく怒る性格だった。
平凡な女の子の中でもよくある性格だけど、ヘユンはコンプレックスからくる欠点を彼女が成長しながら捨てていくのだ

Q7:ヘユンが「私たち、みんな思春期になるだけで、親を客観的に判断する」と言ったように、人間は成長しながら親を客観的に見るようになり、特に結婚が決定的なきっかけとなる。
このように距離を置くことは、親と子供、両方に簡単ではない過程だが、これを描きながらどんなことを考えたのか。

ハ・ミョンヒ:
「私たち結婚できるかな?」で恋人、親子、夫婦、兄弟姉妹、同性の友達、異性の友達など、多様な関係をすべて整理した。
結婚は表面上に現れたことだけではなく、すべての関係に対する整理と新たな出発でもある
特に、年を重ねると親離れしなくてはならないように、親も子離れしなくてはならない。
親だけ知らないだけで、子供は外で自分の親がどんな人なのか批判する(笑) 。
親は常に子供に最善を尽くしたので、子供たちが親を批判するとは思わないだろうが、実はそうではないから、それを教えてあげたかった。

Q8:―振り返ってみると「私たち結婚できるかな?」を通じてどんな話をしたかったのか。

ハ・ミョンヒ:
結婚する時、男性は女性に対して責任を取ると言うけれど、どうして女性はそう言わないのか、その疑問から始まり、たくさんのことを考えた。
何よりも女性たちに良い男性に出会うことで、大吉の人生になり、すべての問題が解決するというファンタジーを与えたくなかった。
既にこの世の中は変わっているのに、ドラマの視聴者を追ってはいない。
現実の男性の中では毎月2百万ウォン(約163,000円)以下の給料をもらうサラリーマンが70%で、彼らと結婚して生活しなければならない女性たちもやはりドラマのように暮らすことができず、外に出て仕事をするしかない。
そのような理由で、そのような現実を事前に考えることで、私がこの男性とどう生計を立てて、どんな方法で暮らしていくかに対して主体性を持って悩むきっかけを作ってあげたかった

Q9:それなら、この作品が視聴者たちにもたらすどんな変化を期待しているのか。

ハ・ミョンヒ:
世の中に生きているさまざまな人々が自分自身を許して、他人も許しながら幸せに暮らしてほしい。
お互いの関係を通じて救援され、お互いの人生に深く干渉せずに、今自分が生きている方式が正しいと信じながら生きてほしい
人間関係にあってドンビ(ハン・グル)のような“配偶者”が多いけど、どんな理由であっても、彼らが他人に優しくしてあげて、配慮することは正しいと思う。
愛も与える人が強者であるように…。

drs 00

Q10:次にはどんな作品で会えるのだろう。

ハ・ミョンヒ:
2010年の放送コンテンツ振興財団の公募展で当選した医学ドラマ「女性チンピラのヘジョン」を準備している
青少年時代を暗鬱に送った女性チンピラが過去を乗り越えて医者になることで繰り広げられる物語を描いた作品だけど、台本が中盤くらいまで作られたので、できる限り早く始めたい。
韓国の医療体系の変化に対する話も扱っているので、社会的な接点も見つけることができるだろう

Q end:最終的にどんな脚本家を夢見ているのか。

ハ・ミョンヒ:
“Wounded healer”すなわち“傷ついた治癒者”になりたい
誰もが人生を生きていきながら傷つくしかない、脚本家はそのように傷つきならがらも、他人を癒す人でありたい。
そして、死ぬまで脚本家として仕事をしたいと思っている。

1345c_2016080901403981c.jpg
元記事配信日時 : 2013年01月02日10時18分
記者 : 文・インタビュー : チェ・ジウン、
インタビュー : ハン・ヨウル、
編集 : チャン・ギョンジン

にほんブログ村テレビブログ韓国ドラマへ
1週間のランキング@「にほんブログ村」

# ハ・ミョンヒ作家の“理想の人”をガンスのセリフに託したことが分かります。

ウェブトゥーン作家として認められたレジデント1年目のチェ・ガンスがヘジョンに打ち明けた時のこと(第13話)。

「殺さないと約束して下さい」と事情を話し始めるガンス

「これが私なの? 醜いわ」

「そんなこと言わないで下さい。
 僕が描いたキャラの方がもっと可愛いですよ。
 モデルは先生ではなくて、
 先生のストーリーから想像した僕の理想の人です」
1322g_20160805205859c69.jpg

さて、『ドクターズ』は放送終了しました。
KJSはこれからです。

第19話の素敵な会話を楽しんでいました。
さてどこでしょうか? 約37分のころでした。

ジホンとヘジョン

「チン院長だって席にはいられないようだな」
「私も覚悟はできているわ。過去は現在ほどには力があるとは思えなくなりましたからね。やりましょう!」
「わ~、また怖いことを…」
「可愛いわ(キウォヨ)」
「?!」
「…」(笑顔)
「何でまたそんなことを言い出すのか…?思いもしなかった…。普通は俺のことをみんなが、紳士的でカリスマがあるとしか表現しないけど…」
「じゃあ、これまでも先生のことをもっと脅し続ければ良かったです。私はこんな性格ですからね」
「それが可愛い(キウォヨ)」
「んん~、やっぱり私には負けませんね!本当に嫌です!」
「どういうことか?
いつだって君には勝たせてあげてるじゃないか?!」
「そんなことはありません。私はほんのちょっとしか勝ててはいません」
「君はいつも勝つことにこだわり過ぎだ!」
「そんなことはありません。どうして自分勝手な結論になるんですか?!」
「は~」
「ふふふ…。どうしたのですか?」
「…。キスがしたくなった…」
「わ~!」

# やはり、作家が描きたいのは強気なヘジョンですね。

にほんブログ村 テレビブログ 韓国ドラマへ
1週間のランキング@「にほんブログ村」
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

王朝用語・脚本家など
ドラマと映画・感想など

openclose