『ドクターズ』 ジホンの解剖学

蓮の花が咲きそうです
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(photo by APB)

# 先週の『ドクターズ』のこと。

奇跡は起こらないであろう。
でも可能性が1%でもあるなら、奇跡の芽を摘んではいけない。
ヘジョンは患者の夫(保護者)の気持ちを大切にする一方、ジホンは医者の理性からヘジョンの考え方を否定しました。
しかし、二人は奇跡に懸けてみた…。
これが第16話だった思います。

医は仁術だと言いますが、手術室の現場に立つドクターズたち。
なんとも微妙な二人の価値観とその判断の違いを描いていたと思います。
今週はガンスの脳膜腫のことですね。
ジホンには安心して患者の生命を任せられると思います。
ただし、心配なのはガンスの脳神経外科としての今後のこと。
後遺症として目に障害が出ると脳神経外科としての職業生命に問題が出ます。

# メディカルドラマなので、当然のことながら体にメスを入れるシーンがたくさんあります。
脳内にできる腫瘍の摘出手術の場面がしばしばあります。
マイクロスコープ(内視鏡)を使った最先端の技術なのですが、頭のどこから入るか。
ジホンの父親の場合は内耳の奥の平衡感覚に支障をきたす腫瘍だったので、頭の側面からユンドの神の手が入りました。
今度のガンスの手術(第17話)では、ジホンの神の手によって視神経に影響を及ぼす前頭葉に入ったようです。

いずれも最先端の技術です。
ただし、腫瘍の除去においては、ユンドの主義は“all or nothing”なので全除去で再発を防ぐという考え方。
他方、ジホンの主義は完全除去ではなくて、大きく除去しつつも危険な部位は電気(レーザー)で焼いてしまうという考え方。
どちらが良いのか解りませんが、ガンスはジホンに頼みました。

医者のフィロソフィーが判れるところでしたが、いずれにせよ今回は12時間に及ぶ手術にソウをはじめ、執刀医のジホン以下が耐え、もちろんガンスも耐えました。
モニタールームで見守るユンドやギョンジュンだけでなく、心配の看護師ユジンなど、同僚たちの表情のワンショット、ワンショットが感動を呼びました。

『ドクターズ』 ジホンの解剖学:ドパミン

今日の気になるポイントは第14話でのジホンのセリフです。
ジホンはヘジョンに「院内の政治(権力抗争)をひっくり返すことになる」として、
脳内のドパミンの量を計測するためのセンサーを開発する」と言います。
次の1.2.を飛ばしても3.だけは読んでください

1.『ドクターズ』 ジホンの解剖学

13年前のこと、ヘジョンは数学(中間試験)で高校トップの成績をとりました。
そして、教師だったジホンを尊敬するようになり、解剖学の専門書にサインを貰いました。
そして13年後、この間ジホンは、米国・ボルチモアにある世界最高峰のジョンズ・ホプキンス(私立)大学(ハバード大学・医学部と肩を並べます)で修業を積んで帰国。
アーチェリーのメダリストに、DBS(deep brain stipulation)を施し、ヘジョンやヨングクにも初めての現場での実際を披露し、感動を与えることになりました。

これまでの数々の脳外科手術を見ていると、大脳皮質と頭蓋骨の間に起きる脳溢血が意外にも簡単な手術のように思えるようになりました。
つまり、スタッフ医師ではなく、フェロー医師にもジホンはこの手術を任せます。

さて、次の脳の構造の絵をご覧ください。
前回はアバウトに脳の構造を“サクッ”と紹介しましたので、今度はもう一歩すすみます。
http://jumong007.blog133.fc2.com/blog-entry-2913.html

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図の左の解説に大脳辺縁系とあり、この辺縁系(へんえんけい)が本能や感情を司るところ。
ジホンは“妊婦の気持ちを励ます”ために手を握ってあげることの大切さを説明した部位です。
さらには、“閉鎖症候群(LIS:lock-in syndrome)”のチョ・スジの手術の箇所です。

図の右下の説明にある小脳が平衡感覚を司るところで、ジホンの父親に続いて、第14話でナム・ダルの運動神経の治療を施す部位です。
頭の側頭部から神医の手が入ります。
ナム・ヘの障害は脊髄でしょうか。

赤い枠の中の説明が大脳皮質に関するもので、理性や分析力を発揮するところですから、IQの高さを示すのも大脳皮質に秘めた潜在能力なのでしょう。

なお、ドラマ『記憶』では図にある黄色の部分の海馬体でした。
脳全体の萎縮からくる海馬体の圧迫がアルツハイマー病(AD)の原因で、ここの治療方法はまだ未開発(現在の医療器具では治療不可能)なために、投薬で進行を抑えるしか方法がないようです。
# 2030年を目標に政界各国で研究が進んでいるとの記述がありました:厚生労働省

(以上、ウィキペディアからの引用です)

2.13年前の解剖学書のサイン

数学の成績でトップを取った後のヘジョン

…解剖学

「何でそんな本を持っているのか?」

「クニャン!」

「変な奴だ」

「サインを下さい」
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ジホンが引き出しを開けたので、ヘジョンはその中から二つの名札を見つけます

イ・ジホンとホン・ジホン
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「それは、俺は10代のはじめに養子になったからだ」

「…」

「なんでそんな目で見るのか?
 俺のことが可哀想になったか?」

解剖学の本に書いたサインは、

…私はヘジョンをいつも応援している
 ホン・ジホン


「あ~、そうか。
 “オンマはいません”と言った時に、
 他の人が私を見る目と同じなんだ…」
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「俺は君しか見えていないんだ

「…」

「ソウに会ってきたが、元気だった」

「すみませんでした」

「ネットに流れた時に俺は君を避けた」

「私も同じです。
 私と先生が一緒だなんて変ですよね?
 想像できませんでした」

「…」

「先生と私が一緒になるなんて不可能ですよね?」

「…」
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(火傷の治療)

3.ADとドパミンのこと

ドパミン(dopamine)は、中枢神経系に存在する神経伝達物質で、…運動調節、ホルモン調節、快の感情、意欲、学習などに関わる。
統合失調症の陽性症状(幻覚・妄想など)は基底核や中脳辺縁系ニューロンのドパミン過剰によって生じるという仮説がある。

強迫性障害、トゥレット障害、注意欠陥多動性障害(ADHD) においてもドパミン機能の異常が示唆されている。
(覚醒剤はドパミン作動性に作用するため、中毒症状は統合失調症に類似する)

パーキンソン病では黒質線条体のドパミン神経が減少し副作用としてパーキンソン症候群が起こることがある。
パーキンソン病は、高い確率で認知症を合併する


# 日本人の認知症の7割以上はアルツハイマー病(AD)とのこと。

中脳皮質系ドパミン神経は、とくに前頭葉に分布するものが報酬系などに関与し、意欲、動機、学習などに重要な役割を担っていると言われている。

(以上は、ウィキペディアより引用・編集しています)

なぜアルツハイマー(AD)のことを思ったのかというと、ドラマ『記憶』を見ていたからです。
世界各国で2030年を目標にして不治の病のADの根本的な治療方法が研究されています。
ジホンの発想はこのADの治療にもきっと役立つと思えるからです。

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次の記事も紹介が届きました。

キム・レウォンは画報撮影とともに進行されたインタビューにてドラマ『ドクターズ』のビハインドストーリーを公開した

彼はパク・シネとのロマンチックなキスで話題となったクレーンゲームの使い道について、
「私もこれまで気になっていました。これをどうして家の中の置いたのか、少し邪魔ではないかと尋ねたのですが、それをまたああして活用しました。きっと作家の設定の中でホン・ジホンの愛情欠乏、寂しさといったものではないでしょうか。両親の手を繋いで遊園地に行くことができなかった、そんな欠乏がこうして現れたのではないかと思います」とし、
「とても適切にキスの場所をしっかり活用したと思います」と笑って話した。

彼はその後、キス匠人という修飾語がついたことについて、
「どうしてそんな反応なのか、実は良く分かりません」とし、
「アングルや角度は監督が作ってくださるもの。キスシーンを演じるときにそれが画面にどう見えるかについては1%も考えません。ただ作品の状況に入り込み、自然にすれば演出がその角度をしっかり探してくれるんだと思います」と説明した。
http://mottokorea.com/mottoKoreaW/FunJoy_list.do?bbsBasketType=R&seq=40296&cate3=&pageNum

# クロウ・クレーンが外科医の手にも見えました。

Kstyle Newsより
「ドクターズ」キム・ミンソクが頭を刈った


韓国で15日に放送されたSBS月火ドラマ「ドクターズ」でチェ・ガンス(キム・ミンソク) は、髄膜腫で手術を受けることになった。
ホン・ジホン(キム・レウォン) とチョン・ユンド(ユン・ギュンサン) が同時に手術を提案した。

手術の前にキム・ミンソクは自ら頭を刈った。
彼は「ハンサムだね」と自分を慰めた。
そして頭を刈りながら涙を拭いた。
「外科執刀医チェ・ガンス」と自ら元気付けた。

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元記事配信日時 : 2016年08月15日22時39分
記者 : ソン・ヒョジョン

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