映画「思悼(サド) その(4)

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(2016年6月15日のクローバー)

<思悼 その1>
http://jumong007.blog133.fc2.com/blog-entry-2884.html
<思悼 その2>
http://jumong007.blog133.fc2.com/blog-entry-2885.html
<思悼 その3>
http://jumong007.blog133.fc2.com/blog-entry-2886.html

「思悼(サド) その(4) 1756年のある日のこと

♪今日の霊魂、霊魂が来られましたのなら、
みなみなと珍味を召し上がって…
酒を一杯を感応して…
残った寿命と福があれば子孫に引き継がれ…
法師の法門を受けて極楽へと向かい…
悪なる心を捨てて、善なる心に変えて…
あらゆる困難と災難をさておいて…
財物と天運の福を下さるように…
そしてあの世の極楽に行き…
輪廻転生いたしますように…

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♪南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏…
♪南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏…

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「このままではお体が持ちません」

「…」
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「酒を注ぐのだ…。
 お前にはこれが酒に見えるのか? 
 これは私が殺したハルモニの血だ」

「チョハ! チョナが侍講院でお待ちです」

「あ~」
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「大妃媽媽と中殿媽媽が亡くなったのを口実に、
 何日も代理聴政を休んでいるから、
 見舞いに来てみた」

「…」
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「勉強は諦めたんだな?
 その姿は何だ? 下冠はどこにいったのか?
 結び目もめちゃくちゃだ…。
 お前は酒を飲んでいるな?」

「ええ、飲みました」

「世子なる者が喪中に酒を飲むなんて…。
 先月はハムギョンドの兵馬節度使が禁酒令に叛いて、
 打ち首になったのだぞ?」

「チョナ。
 世子はお酒に弱い体質です。
 酒の臭いがするのか、確かめ下さい」
(尚宮)

「は~」
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(# 以上は1756年5月の史実です)

「私が飲んだと言うのに、何を言い出すのか?」

「大人の前では犬や馬も叱ることはしないと言うのに、
 お前は尚宮を叱るのか?」

「弁明をしようとするから…」

「え~い! 耳を洗う水を持ってこい!」

その水で耳を洗い、その水を世子にぶちまける英祖

「余のせいだ。
 息子だからといってお前を世子にした私の責任だ」

「女も命を懸けると言うのに、
 誰一人として役に立つ臣下はいない!」

「…」
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<米櫃に入り、五日目の夜>

「モンかい?」

「…」

「世孫は毎日餌をくれるかい?」

「…」

「ピングンは毎日毛を手入れしてくれるかい?」

「…」

「昨夜はなぜ吠えなかったのか?」

「…、ワン! ワン!」

「お前もチュサンが怖いのか?」

モンは悲しい鳴き声を発します

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貞純王后

「そろそろ世孫を守る方法を考えないといけません」

「私は世子も守りたい…」

「お義姉さん。 どうか…。
 世孫を私に引き渡して下さい」

「え?!」

「この宮中で世孫を王にすることができる者は私しかおりません。
 世孫を私に渡してください。
 チョナは私の言葉は聞いてくれます」
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「は~、ヒョンニム! 
 一介の側室の言葉聞いて、家門の将来を託すのですか?」

「新しい王妃が来られてから、
 チョナのお身体が日に日に良くなっておられます」

「そなたがなぜそんなことを言うのか?」

「私とて家門を守らないといけませんから…」

「世孫が王になれば、
 世子を傍観していた我々は皆死ぬことになります」

「だから?」

「ええ、だから世孫の継承を防がないといけません」

「それで、その後は?」

「王妃様が王子を産めば一件落着です」

「…」

「それがだめでも頭の悪い宗親を王位に就けて、
 新しい王妃様が垂簾聴政をなされば良いではないですか?」

「そうだな。
 チュサンが謀反で死罪になるところを、
 我々の父親たちが毒を賜って、このチョナを擁立したからな」

「アボ二ム…、オラボニム…。
 私はチュサンが怖いのです」
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英祖が花嫁候補の何人かと初めて会った日のこと

「山よりも高く、海よりも深いものは何だ?」

「親の御恩です」

「お前は?」

「王様の…、御恩です」

「ではお前は?」

「人の心です」

「心か…、そう思うのか?」

「男の気概は山よりも高く、
 女の操は海よりも深いと学びました」

夜になって

「お前には悪いと思っている」

「…」

「何か頼みがあったら言ってみなさい」

「私の家門の人々の官職を上げないで下さい」

「確かに賢い王妃だ。 は~ははは」

「…」
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「余のところに現れないと言っているのではない。
 新しい母親が来たというのに、長子がなぜ挨拶に来ないのか?」

「世子が病気になって外出できないからです」

「病が治ってからゆっくり来てください」

「はい、中殿媽媽」

「どういうことか? 死病にでもかかったというのか?」
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世子とピングン

「アイゴ~、オモニム。
 新しい王妃に仕えるのがどれほど辛いことかと…?」

「チョハ、こうしている場合ではありません。
 新しい王妃に挨拶に行かないと…」

「母上にも挨拶しない親不孝息子が、
 なぜその女のところに行けと言うのか?」

「世孫が何を見て見習いましょうか?」

「世孫、世孫。 …世子!
 口を開けば世孫とばかりだ!
 お前の目には私が見えないのだろう?!」
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「世子。 この母のためにも…」

「アイゴ~、可哀想な母上だ…。
 あのおいぼれが新妻を迎えたからといって、
 糟糠の妻をいじめるのですか?」

「お願いだから…」

「分かっています。 解って…」

「…」

「明日の朝に挨拶に参りますので、ご安心下さい」
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翌朝早く

「大きさが合っていない!
 他の服を持ってこい!」
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「チョハ、他の服を持って参りました。
 お急ぎしましょう。
 中殿媽媽は朝食を取らずにお待ちしているとのことです」

「違う! これじゃない!
 他の服を持ってこい! 他の服だ!」

「チョハ!
 もう他にはございません!」

「何だと?!!」
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「オラボにはどうして遅いのですか?
 あの女は間抜けなのか奥が深いのかなんだか分かりません」

「王妃様に何てことを言うの?」

「どんな業を使うと父上があんなに惚れこんでしまうのかしら?
 手だけ繋いで寝るとか聞いたわ」
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結局は乱れた服装で…

「あの人に愛されている者たちが一堂に会しているな!」

「…」

「あの人と同じ空間では生きてはいられない」
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「あの老いぼれをすぐにでも慶煕宮(キョンヒグン)に移せ!
 でなければ皆死ぬぞ!」

「分かりました、オラボニム。
 私が何としてもそうします」
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<六日目>

「お前たち、揺らすな…。 くらくらして死にそうだ」

「まだ生きています」
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息子の世孫

「入って来てはなりません」

「どけ!」

「王命でございます」

「お前の名前と職責は何だ?」

「内禁衛将 キム・ドスでございます」

「お前の名前は覚えておく。 そこをどけ」
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「アバママ、私の妃が水を持って参りました」

「…」

「アバママ!
 嫁が水を持ってきました!
 そこから出てきてください!」

「誰も入れるなと言ったではないか…」

「息子が父親に水の一杯でも差し上げることができないのでしょうか?!」

「世孫は命令が下るまで、母の実家に行って処分を待っていろ」
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イ・サン

「臣下が多いからと言ってよい政治はできない」

「臣下が少なくとも王が立派なら良い政治ができます」

「賢い者を連れてくるのは簡単か?」

「王が自ら徳を施しながら連れてくると簡単です」

「お~」

「10歳にもなっていない子供が、
 ここまで見識を持っているとは…」

「…」
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「では堯帝王と舜帝王の徳は天まで高いと言うが、
 そこまで及ぶか?」

「どんなに高いといえども、努力を尽くせば達成ができます」

「合格だ! 合格!
 は~ははは」

「…」

「国事300年は世孫に繋っておるな。
 なぜあんな父親からこんな息子が生まれたのであろうか…?
 は~、わが家系は蛙の子は蛙と言うたとえは当てはまらないな」
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王陵でのこと

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「ここにおられるスクチョン大王はどんな方か?」

「私の曽祖父にあたるこの方は、
 朝鮮王朝の長い歴史の中でも46年間王であられた方です」

「…」

「おじい様はもっと長く王でいて下さい」

「なぜだ?」

「それが王家の孝行だと学びました」

「はっはは。 では王とは何だ?」

「…」

「臣下とは何だ?」

「…」
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「この爺さんは37年間王座を守ったが、
 今では王が何なのか、臣下とは何なのか分からなくなった。
 王だからと言って刀の柄を持つものではなく、
 臣下といっても刃を持つものでもない…。
 勉強しなさい。
 そうでないと王であっても刃先を握ることになる」

「肝に命じます」

「…」
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荘献世子と息子の李祘((イ・サン)

「お前はハラボジと一緒に、
 スクチョン(粛宗)大王の王陵に行ったようだな」

「ええ」

「お前はそれほどにまで勉強が好きなのか?
 なぜだ?」
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「おじい様が喜ばれるからです」

「そうか…」

「私もこんな自分が嫌です」

「空に飛んで行ったあの矢が…、
 いかに潔いものか…?」
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「チョナのお許しがなかったから、
 お前たちの婚儀には参加できなかった」

「…」

「ははは、父としてすまなかった。
 夫婦とはお互いの失敗を覆い合うものだ。
 些細な礼法には惑わず、お互いに愛して、
 さらにまた愛して、限りなく愛するのである」

「肝に命じます」
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子供が老人を背負う姿の“孝”の字は、荘献世子(思悼)から息子のサン(祘)に継がれたのでしょう。
悲しみの父親の無念を背負って、サンは首都・漢陽から離れようとしました。

ドラマ『イ・サン』での、
「水原(スウォン)には両班はいない。善良な農民だけだ」との言葉が思い出されます。

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