映画「思悼(サド)」 その(1)

30cmほどのタイサンボクの花が咲いています。
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(# 東アジアに自生する木で、済州島のハルラ山ではタイサンボクが茂っていました。
この時期にはたくさんの花を楽しめるのでしょう…)

映画 『思悼(サド)』

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♪今日の霊魂、霊魂が来られましたのなら、
みなみなと珍味を召し上がって…
酒を一杯を感応して…
残った寿命と福があれば子孫に引き継がれ…
法師の法門を受けて極楽へと向かい…

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「オモニ!
 今、世子が刀を持って、
 慶煕宮(キョンヒグン)に向かわれました」

「アイゴ…」

「もしも殿下(チョナ)に何かあれば…、
 今からでも止めないと世子だけでなく世孫も…、
 みな死にます」

「…」
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♪南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏…

「…」
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「思悼(サド)」 その(1) The First Day

一日目

「昨夜のことを世子の母親の私が申し上げるのは、
 ただただ殿下の御命を守る為です」

「ヨンビン…、そなたは忠臣だ。
 そなただけが忠臣だ」

「世子があんなことを犯したのは、病のせいです。
 処分は勿論ではありますが、どうかご慈悲を…、
 世孫だけは生かして下さい」
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「どちらの門になさいますか?」

…満安門

…慶華門

「慶華門…」
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「チョナはどの門をお通りでしたか?」

…慶華門です。

「世孫も連れていこうか?」

「…」

「夫よりも子供が可愛いと言うわけだな…」

「…」

「真に忌まわしく恐ろしい人だ…」

(恵慶宮・ヘギョングン: 世子の妻)
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「この処分は世子の生母からの願いである」

「なぜ側室の願いだけを受けて、
 国の根幹を揺らがせるのでしょうか?」

「…」
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「冠と袞竜(こんりょう:王衣)を脱げ」

「…」

「そなたは私を殺そうと、既に喪服を着ているようだ…」

「大妃媽媽と王妃様の葬儀の時から、
 これまでずっと着ている喪服です」

「3年も過ぎて、そんな言い訳をするのか?!」

「…」

「これを何と説明するのか?
 ひそかに墓穴を掘って、
 喪服を着て、余を呪ったのではないか?」

「殿下こそ、私を死に者のように扱われるので、
 ええ、自分で自分の墓を掘ったのです」
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「昨夜はお前が…」

「…」

「単刀直入に言うが、自決しろ」

「…」

「余が死ねばこの国が亡びるが、
 お前が死ねばこの国の300年が安泰だ」

「朝鮮の国法に自決という刑罰がありますか?
 私に罪があるのならば、義禁府に引き渡して下さい」

「これは国事ではなく、お家の事情だ」

「…」

「余は今、父親を殺そうとした息子を罰しているのだ。
 今死ねば、世子の名は残せるだろう」

「いつから私を世子として、
 息子として接して戴いたのでしょうか?」

「…」

…チョナ、どうか再考下さい!

「オモニ…、アボジがどうして…?」
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「世子が死ねば俺たちはどうなるのか?」

「仕えた者は皆殺しになります。
 俺たちだけでなく、家門までも潰される…」

「今あなた達の家門を心配している場合でしょうか?
 国が潰れようとしているのに…」
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刀を持つ世子

「チョハ! お待ちください!」

「放せ! 放せ!」

「いけません、チョハ!」

「!」
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「チョナ~!私もどうか殺して下さい!」

「私を先に殺して下さい!」

「チョハ、いくら殿下でも、
 経国大典にない罰則は下すことはできません!」
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「追い出せ!」

「…」

「米櫃だ。…米櫃を持ってこい」

「!」

「米櫃の中に入れ」

「…」
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「釘を打て」
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「…」
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「アバママ! 出てきてください!」

「今すぐ、世孫を連れ出せ!」

「チョナ! どうか父上をお助け下さい!」

「…」
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「お願いでございます!」

「誰も来るなと言ったではないか?!
 世孫まで米櫃に入れろと言うのか?!」

「父上のことまで私がやります。
 読めと言われれば、父上の替りに何でも読みます。
 チョナの言う通りに何でもいたします!
 父上をお救い下さい!」

「早く連れていけ!」

「父上!
 どうか出てきてください!」
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<時は戻って…(世子の幼少の頃)>

「贅沢か…?
 何が贅沢で、何が贅沢ではないのか?」

「絹は贅沢で、木綿は贅沢ではないです」

「ははは~、
 世子はその紙を誰に差し上げるのか?」
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「チョハ…、
 この年寄りの余命を捧げますゆえ、
 どうか末永くご安泰に…」

「ええ」
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大妃(テビ: 英祖の母親)、中殿(英祖の正室)、側室(ヨンビン:世子の母親)

「アイゴ~、世子は食べる姿も可愛らしいの~」

「世子はこの頃は何の書を読んでいますか?」

「孝経を読んでいます。王妃様」
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「孝とは何と書いてありますか?」

「“孝”とは、杖をついている年老いた父母を、
 子がおぶっている姿を意味します、オモニ…」
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「世子は誰をおんぶしてくれるのかしら?」

「アイゴ~、何と可愛い…」

…チョハ、侍講院でのお勉強の時間です。

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侍講院

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…子曰 愛親者 不敢悪於人
(うとうと)

…敬親者 不敢慢於人
(うとうと…)

「チョハ、寝ている場合ではありません。
 孝経の意味をご存じならば、
 こうしてはいられないはずです」

「…」

「明後日はチョナの前で試験があるというのに、
 どうするつもりですか?
 勉強することが親孝行です」
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夜になって

「オンマと一緒に寝たらだめなの?」

「世子は一人で寝るのが決まりです」

「チェ尚宮。今日だけでも一緒に寝たらダメかしら?」

「それは王家の掟にはないことです」

「世子殿下はもう中殿のお子で、
 奥様の子ではありません」
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「チョナ、寝殿にお入りになる時間です」

「父が子のために本を作っているのだ。
 お前だったら眠くなるか?
 ははは…」

そして2日目

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「殿下のお申し付けどおりに、
 世子の非行に連累した者たちを逮捕しました」

「承旨(スンジ)・チェ・ジェゴンは世子を平民にする教示を書け」

「私は国の臣下でございます。ご
 命令を賜るための名分が必要かと思います」

「ははは、そうか。 ではト承旨が書け」

「私もできかけます」

「…」

「チュサンも無理に理屈をつけるようになられたな…」

「紙と筆を持って参れ」
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「毒薬を賜れば良いのでは…?」

「いや、今賜毒すると世子が謀反者になる。
 息子が謀反者ならば父親も謀反者となるのだ。
 それが明国の刑法に従う朝鮮の国法だ」
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教示の読み上げ

「世子の持って生まれた才能が優れており、
 嬉しく思い愛したが、
 10数歳ころから勉強も怠り、代理聴政以降には病気にかかり、
 淫乱と悪行に明け暮れた。
 病状が苛酷な時には本性を失い、内官を殺した。
 妓生たちと昼夜遊びくれて、
 大殿には挨拶に来ることもなかった。
 さらには宮廷の庭園に墓を作り、
 とても言葉では表せないことをしたために、
 世子の母のヨンビンが言うには、
 自分の余生も残りわずかだと、大処分を願い出た。
 ゆえに世子を廃位し、平民にして閉じ込める」

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(世子の放蕩に係った妓生や尼僧なども処刑されます)

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映画のアップにあたり、まずは映画の公式サイトからのコピペです。

李朝最大の謎とも言われ、18世紀の朝鮮王朝において王権争いが激化した時代を舞台に、王が王位継承者である実の息子を米びつの中に入れて餓死させたという衝撃の史実を描く「王の運命―歴史を変えた八日間―」が、6月4日よりシネマート新宿ほかにて全国順次公開される。

実力派俳優ソン・ガンホと、2015年最大のヒット作「ベテラン」で今、波に乗っている俳優ユ・アインの最強タッグの共演が大きな話題呼んだ今作で、映画「会社員」以来3年振りのスクリーン復帰を果たしたのが、ソ・ジソブ。
95年にモデルとして芸能活動を始めて、2004年のドラマ「パリでの出来事」「ごめん、愛してる」で熱狂的ファンを生んだ後、「映画は映画だ」で「青龍映画賞」など多くの賞に輝き、俳優としての実力の高さを立証。
幅広い分野で活躍の幅を広げてきたソ・ジソブが本作でスクリーン復帰。しかもノーギャラで特別出演を果たしていた。

演じるのは、ユ・アイン演じる思悼世子の息子・正祖役で、出演シーンはそれほど多くないが重要なシーンを担っている。
かつて、出世作「映画は映画だ」でも興行結果に見合った歩合制でギャラを受け取る条件で、出演を決めたことがあるソ・ジソブ。
本作は世界に名の知れた韓国実力派のベテラン俳優ソン・ガンホという大俳優の映画。
自分が最後を飾るのは負担だったからという理由でノーギャラ出演を取り付けたうえで、出演を決めたという。
本作への出演に関して、
「出演シーンの多い少ないにかかわらず、役が重要だと思った。シナリオが良かったので出演を決めた。自分がはたして、うまく演じられるのかと悩んだが、現場に入ってみると、本当に楽しい撮影だった。チャンスがあれば、次の作品でイ・ジュニク監督とまた仕事をしたい」と語った。

【STORY】
朝鮮第21代国王の英祖(ソン・ガンホ) は40才を過ぎてから生まれた息子・思悼(ユ・アイン) を、自分と同じく学問と礼法に秀でた世子(セジャ=王位継承者) に育てあげようとする。
だが父の望みとは裏腹に、思悼は芸術と武芸を好む自由奔放な青年へと成長。
英祖が抱いていた息子への期待は怒りをと失望へと転じ、思悼もまた、親子として接することのない王に憎悪にも似た思いを募らせていく。
心のすれ違いを埋められぬまま二人の関係は悪化の一途をたどり、ついには謀反にかこつけて、我が子を米びつに閉じ込めようとする英祖。
もはや誰にも止められぬ哀切と愛憎の8日間の行方は──。

監督:イ・ジュニク(「王の男」「ソウォン/願い」)
撮影:キム・テギョン
美術:カン・スンヨン(「王の男」)
音楽:パン・ジュンソク(「ソウォン/願い、」)
出演:ソン・ガンホ(「殺人の記憶」) ユ・アイン(「ベテラン」) ムン・グニョン(「ダンサーの純情」) キム・ヘスク(「10人の泥棒たち」) チョン・ヘジン(「テロ、ライブ」) ソ・ジソブ(「会社員」)

2015年/韓国/125分/原題:「사도」/配給:ハーク (C) 2015 SHOWBOX AND TIGER PICTURES ALL RIGHTS RESERVED
公式HP:http://ounosadame.com/

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