記憶 第16話(最終回)(上) ドンウの許し

cover.jpg

第16話(最終話:上) ドンウがあなたの“希望”になって欲しい

TV放送局の企画に反して、ADの公開という勇気で、ソウルに喝采をもたらしたテソク。
息つく間もなく、今度はスンホが自首したとのキム・チャンス刑事からの連絡。
急ぐテソクは、同じく警察に向かうイ・チャンム代表とエレベーターホールで…

「あなたは、父親ですよね?」

「…」

「まだ遅くはありません。
 スンホには、父親としての正しい対応をお願いします。
1600_201605111248254fc.jpg

カンナム西署のチェ刑事とイ・チャンム

「手を尽くしました。
 しかし、もう他の管轄の刑事たちがここに来ていますから、
 私には監視の目が鋭くなっています」

「記者は?」

「ええ、ネットの記者が詰めています」
1600a_201605111248245c6.jpg

イ・チャンムは取調室にいるソンホに会います

「…」

「話はありませんから、どうかお帰り下さい」

「私の話をよく聞くんだ。
 お前はこの数年、精神分裂症に悩んでいる。
 つまり、正常ではないということだ」

「…、今度は分裂症ですか…」

「親友の自殺によって、平常心を失った。
 だから、ひき逃げの犯人だとの幻想を抱くようになった。
 しかも、ヒョンウクを殺したと思うようになってしまった。
 解るか?」

「ふ~、僕が殺しました」

「そんな嘘を誰が信じると思うのか?!」

「本当です」

「そんな馬鹿な。
 ここからは48時間以内に釈放する」

「どうかパク・テソク弁護士を呼んでください。
 僕は弁護士にしか話をしたくありません」
1600b_2016051112482427f.jpg

取調室を出て、チャンムはチェ刑事に、
「1時間以内に精神分裂症だとの診断書を送付するから…」

そこにテソクが現れて
「スンホと個別に面会します」

「まだ捜査中だ」
(チェ刑事)

「私は、15年前に死んだパク・ドンウの父親で、
 さらには、殺されたカン・ヒョンウクの弁護士だ」

テソクとスンホ

「もう逃げはしません」

「それで、カン・ヒョンウクを殺したのか?」

「彼はひき逃げのことを知って、僕を脅しました。
 だから衝動にかられて殺しました」

「…」

「…」

「いいや、お前はヒョンウクを殺してはいない」

「僕が殺しました」
1600c_20160511124823962.jpg

「いい加減にしろ。
 お前が殺人現場にいたということは証明が不可能だ」

「ではそれを見せて下さい」

「お前の電話やCCTVの録画記録で解る」

「僕は監視カメラのない場所にヒョンウクを呼び出しました」

「私がそんなことが嘘の証言だということを証明する」

「なぜそんなことをするのですか?!
 僕が殺したと言っているのに?!」

「なぜなら、それは真実ではないからだ」

「…」

「心からドンウのひき逃げのことを謝罪したいならば、
 目を逸らさずに、その事件を直視するべきだからだ」

「…」

「自分をごまかしてはいけない。
 よく考えてみろ」

「…」

「お前がやったことをだ!
 何て気弱な奴なのか?!」

「…」

「もう過去を捨てずに、
 自分のこれからの人生のためにも、
 過去の真実の記憶を思い出して、それを認めることだ!
 罪を認めるということは、許しを得るということではない!」

「…」

「ただし、許しを得るためには、
 お前が一生涯に亘って罪の意識を持ち続けることだ!」

「…」

「そして、最後まで辛い思いをすることだ!」

「…」

「最後までお前のことは見ている。
 どんな生き方をするのか…」

「…」

「それに、どのような謝罪をするのか…」

「…」

「謝罪して、どのように前に進むのか…、
 それを、見ている」

「…。チェソンハムニダ(もうしわけありません)。
 チョンマル(本当に) チェソンハムニダ…」
1600d_20160511124822566.jpg

チョン・ジンは“希望”市場での殺人事件の目撃者を引き続き求めて、新たな目撃者を訪ねています

1600g_20160511130355990.jpg

「いいえ、一人ではありません。
 現場からは2人が出ていきました」

「僕が“野球バットで殴ったのですか?”と聞くと、
 違うと言いました」

「でも、背の高い方の人が野球バットを持っていました。
 とても背が高い人でした」
1600e_20160511124821f61.jpg

「顔を覚えていますか?」
(ジン)

ジンが会っている二人の15年前は、それぞれ7歳と12歳だったので、母親からの制止もあって、また、警察からは証言も無視されたとのこと。

1600f_20160511130356827.jpg

記者たちが集まっている事務所のビルのロビー

「パク弁護士! 
 なぜアルツハイマー病の公開をしたのですか?!」

「…」

周囲の声でストレスが高まります。

「…?」
1600h_2016051113035452d.jpg

マスコミがテソクのことをさらに追いかけようとする時、手を握って、その場を救うのはテソクの父親

1600k_20160511130353915.jpg

ようやく我に返ったテソクでした。

「…」
1600kk.jpg

「…」
1600x.jpg

同時にチュ・ヨンピル記者の“黄色い天使のひき逃げ事件”の記事がネットに流れ、他のマスコミでも報道が広がります。

…ついに15年前の事件をイ・スンホ容疑者が自白…。

「…」
1611_2016051113104336a.jpg

心配したヨンジュから
「大丈夫なの?
 記者たちから問い詰められているでしょう?」

「ああ、大丈夫だが、
 まさか家にも押しかけてはいないか?」

「電話は多いけど、電話には出ないことにしているわ」

「今日はジョンウには塾には行かないように言ってくれ」
1600m_20160511131047534.jpg

ジョンウが学校から帰って来ました。
「オッパ!」
(ヨヌ)
1600mm.jpg

ジョンウは、
「アッパには、会いたいと伝えて欲しい」
1600n_20160511131046463.jpg

「ジョンウがアッパに会いたいと言っているわよ」

「ああ、早く帰るから…」
1600p_2016051113104506a.jpg

ソンファやジンも明らかになった記事を読んでいます。

1611a_2016051113104483b.jpg

ファン・テソン会長とイ・チャンム代表

「もう“ひき逃げ”のことを覆い隠すことはできないわね」

「…」

「でも幸いにもスンホがすべての罪は自分にあると白状したから、
 あなたは大丈夫だわ。
 この際、遅くならないうちに事故のことは“知らなかった”と発表しなさい。
 それに留学のことはキャンセルしなさい。
 逃亡しているように思われるわ」
1611b_20160511131746ad0.jpg

「逃げ出しているのはスンホではなくて、
 オモニと私のようですね」
1611c_20160511131745920.jpg

テソクは母親の店に寄ります

「オンマにとっては自慢の息子でいたかったが、
 こうして公になってしまうとオンマには負担になるな」

「何を言い出すの?
 オンマにとってはいつも元気の源の自慢の息子なのよ。
 今日のテレビは、これまで以上に自慢になったわよ。
 隠すことは無いわ。 良くやったわね」

「…」

「私の息子は世界一だわ…」

「今度生まれかわるとしても、オンマの息子でありたい…」

「…」

「俺は病気にはなりたくない。
 オンマのためにも健康でいたい」
1611d_20160511131744209.jpg

立ち聞きしていて涙を流す父親でした。

1611e_20160511131743016.jpg

ウンソンは拘置所にスンホを訪ねます

「私はあなたを憎むわ」

「…」

「許すこともできない」

「…」

「15年もあなたのことを憎みながら探して来たんだわ。
 でも、あなたは私が憎むには値しない弱虫だっただけなのね」

「…」

「頭にくるくらいだわ」

「チェソンハムニダ」

「さらに憎むべきことは、あなたにとっては、
 ドンウのことが心の傷にはなっていないことだわ」

「…」

「でも私は、ドンウがあなたの傷ではなくて、
 希望になって欲しいと思う
 あなたは私たちの痛みを拭い去ることはできないけど、
 私たちのドンウがあなたの“希望”になって欲しい。
 いつもドンウのことを思って、
 社会に出て、あなたの役目を果たして欲しいわ」
1611f_201605111317433ef.jpg

「…」

「それが、ドンウがあなたにあげる“機会と許し”だわ

「…」
1611ff.jpg

オフィス(イ・チャンムの執務室)

ジョンウォンは、
「これからどうするの?」

「もう、時効だし、殺人は偽証だから、
 すぐに釈放されるだろう」

「?!」

「今は騒がしいが、人はすぐに忘れ去るものだ。
 少しだけ気分が良くないが、一杯飲むか?」

「カン・ヒョンウクの殺人事件は、あなたのお母様の指図なの?
 スンホのことを守るだけで疲れていたので、
 あなただとは思えないわ」

「外でのクライアントとの約束を果たすから、
 しばらく君がこの事務所内は仕切ってくれるかな?」

「…」

「ハン弁護士…」

「飲みすぎないように…」
1611g_201605111328334d5.jpg

にほんブログ村テレビブログ韓国ドラマへ
1週間のランキング@「にほんブログ村」

泣いていても解決しない。
恨みは許すことでしか解消しない…。
これが韓国ドラマの一つの大きな心理描写だと思っていつも視聴しています。

ナ・ウンソン判事はテソクと離婚した後に弁護士・判事になった(ドラマの設定)のですが、その間の息子・ドンウの悲劇をどのようにして乗り越えて、“許す”のか気になっていました。

それに今日のワンシーンですね。
エレベーターが脇役でした。
記者たちに取り囲まれて立ちすくむテソクの手を取って、父親(パク・ミョンチュル)がテソクをエレベーターに押し込みました。
父親の微笑みと息子・テソクの泣き出しそうな顔。
主演・父親、助演・テソクで、脇役がエレベーターと…、素敵な演出とカメラワークの一瞬でした。

にほんブログ村 テレビブログ 韓国ドラマへ
1週間のランキング@にほんブログ村
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

王朝用語・脚本家など
ドラマと映画・感想など

openclose