記憶 第11話(上) 相棒の教育係り

紀州・九度山
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(photo by APB)

イ・チャンム代表は、息子のイ・スンホが自白することを封じ、祖母(ファン会長)も父親も15年前のひき逃げ事件の証拠を消し去ることだけを考えています。
確かに彼らにとっては理想的な相続者であるので、法曹界での仕事をするためには、過去の“経歴”に傷がついてはならない。
他方でウンソンとテソクは15年間を経て時効ではあるものの、容疑者が海外で生活した期間は差し引かれるので、わずかな希望を持って容疑者を探し出すことで、息子のドンウの無念を晴らしたい…。

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スンホの祖母がヒョンウクと呼んでいた、スンホの親友が現れました。
なぜスンホのひき逃げを知っていたのか?
スンホが打ち明けたからでしょうか?
あるいは(2人とも無免許で)、車に同乗していたのか?

記憶 第11話(上) 相棒の教育係りはソンファ

第11話はヒョンウクがイ・チャンム代表を訪問したことが分かったところからです。

代表の事務室に入るテソク

「まだ仕事だったのか?」

「…」

「何かあったのか?」

テソクはモンタージュを見せて、
「ご存知ですか?
 昨日、代表に会いに来た男でしょうか?」

「…」

「スーツを着ていました。 会いましたか?」

「知っている男に似てはいるが、違うようだ」

「誰ですか?」

「なぜこの男を探しているのか?
 理由は何なのか?」
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「理由はどうでも良いんです!誰なのですか?!」

「パク弁護士(パク ピョン)!」
(# 弁護士:ピョノサなのでパク ピョンです)

「なぜこの男が来たのですか?!」

「なぜ怒っているのか?」

「ドンウを殺した容疑者だからです」

ソンファが「キム・チャンス刑事が待っています」と…。

「し~!」
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「もしも、お金を要求して来たら、
 目撃者の可能性はあるな」

「いったい誰なのですか?」

「その容疑者とは断定できない」

「私が自分で確かめますから、
 名前と電話番号を教えて下さい」

「彼は逃亡者だ。 電話番号は分からない。
 父親が破産して、中国に逃亡しているからだと言っていた。
 それに母親は現在植物人間の状態だそうだ。
 金貸しから脅されているからやってきたようだ」

「…」

「逃げ場が無くなって、法務相談に来ただけだ」

「なぜ知っているのですか?」

「昔、父親の相談に乗っていたからだ。
 連絡もなくやってきたから私も驚いた」

「信じられません」

「なぜだ?」

「私がここで働いていることを知っていたからです。
 なぜでしょうか?
 わざわざこの事務所に姿を現したのですか?」

「だからその男とモンタージュの男とは違うと言っているんだ。
 勝手な自分の物語でもって推測するな」

「とにかく名前を教えてください。
 それに父親の会社の名前も!」

「ずっと前のことだから覚えてはいない」

「昨日やってきたというのに覚えていないのですか?」

「わずか10分ほどで帰って行ったからだ。
 会社の名前すら言わなかった」

「分からりましたから、名前だけでも教えて下さい」

「落ち着くんだ」

「これが落ち着いていられましょうか?!
 もしも、スンホのことだとすれば、
 あなたも落ち着いてはいられません」

イ・チャンム代表は何の証拠も目撃者もないままに、勝手なストーリーを持ち出すなと、その男のことは何も話しません。
「精神的に不安定な状態だから軽々しく接触して欲しくない」と、拒否。

「私だって父親だ。
 お前の気持ちが分からないのではない。
 だから落ち着いてくれ!」

明日にでも情報を渡すから待っていろという代表ですが、テソクは、
「ドンウのことでは、1分1秒が10年のように思えるので、待てません」と。

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テソクは容疑者(カン・ヒョンウク)の名前を聞き出して、ジンに居場所を調べるように頼みます。

「カン・ヒョンウクですか?」

「ああ、金貸しから追われているようだ。
 30歳前後だ」

「これだけでは分からないですよ」

「俺も手を尽くすから、お前も手を尽くしてくれ。
 ポン秘書にも助けてもらえ」
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「分かりました。
 でもなぜ、代表のところに会いに行ったのでしょうか?」

「話せば長くなる。 またにしよう」
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代表はテソクに名前を教えたことをスンホに話しました。
次のショットは、
拉致されたカン・ヒョンウクが縛られて椅子に座らされているシーンです。

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イ・チャンム代表はスンホに電話

「証拠は全て消してあるから、
 たとえヒョンウクが見つかったとしても、
 何も証明できるものはない。
 もしも連絡があったら、
 私には公衆電話から連絡するように伝えてくれ。
 慎重に行動しろ」
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カン・ユビン検事とチュ・サンピル記者

「お金を要求した以上、犯人とは思えない」から、「目撃者の筈だ」と。

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キム・チャンス刑事を待たせていたテソク

ヤン・スンオクの行方不明の息子チョン・ミンギュのことを聞くためです。
ジンには「君が俺の録音機になってくれ」と頼みました。

「なぜ、カン・ヒョンウクを探しているのですか?」
(テソク)

「え?」
(キム刑事)

「え?! チョン・ミンギュではなかったのですか?」
(ジン)

「何とかして探し出したいとずっと持っているものの、
 誰も知らないのです。
 死んでいるのかもしれない」
 チョン・ミンギュは“希望”商店での殺人事件と関係あると睨んでいるからです。
 パク弁護士が第一審の時に弁護した男です」

「チョン・ミンギュが関係あるのですか?」

「10年位前に麻薬所持容疑で逮捕した際に、
 彼が突然、“希望”商店(スーパー)での殺人事件のことを持ち出したんです」

誤認逮捕だったようだと

「彼は“警察は金持ちは逮捕しないけど、貧乏人を逮捕します。
 法律は金持ちのためにあるようなものです。
 俺は女性を殺した犯人を知っています”と言っていました」
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「いったい誰だと言ったのですか?」

「とある高い身分の人のことをしゃべったが、
 あれ以来口を開かなくなったんです。
 きっと何らかの取引があったのでしょう」

「それからどうしたのですか?」

「とりあえず、上司に報告だけは済ませたものの、
 それ以来は捜査は行われなかった」

チョン・ミンギュの件も、テソクが弁護した男(クォン・ミョンス)の件も再捜査は行われなくなったとのこと。

「クォン・ミョンスが犯人だと思っているのですか?」

「…」

「クォン・ミョンスは自白を強要されたに違いありません」

「この件に刑事が執拗な理由は何でしょうか?」

「だって、無実の者が殺人罪で刑務所にいるからですよ。
 少なくとも真犯人を見つけ出すことはやらないといけません。
 犯罪者は罪を償うべきですよ。
 そのために私は政府から給料をもらっています」

「誰かが再審を求めなかったのですか?」
(ジン)

「きっと却下されたのだろう」

「誤認逮捕は警察の汚名にもなるからでしょう」

「チョン・ミンギュはなぜ消えたのですか?」

「不思議な話で、逮捕から3日後に釈放されて、
 それっきりです」

「他には手掛かりになることはしゃべらなかったのですか?」

「ただ、“麻薬に関連している、ある高い身分の親族”と言う言葉だけです。
 貧乏人ではないということだけが手掛かりです」

さらにキム刑事は、
「不思議なもので、
 イ・チャンム代表もこの件に関係があるようですね。
 起訴を行わなかったのは、
 ハン・ジョンウォン弁護士(# 元検事)がその一人だからです」

「!」

「事件に関係した検事や弁護士たちがここの事務所で働いているということは、
 偶然の一致だとは思えません。
 検事や弁護士の世間は狭いということでしょうか?」
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ソンファとジン

「どうしたのですか?」

「とても複雑だ」
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テソクは忘れないうちにメモ

…ハン・ジョンウォン弁護士(元検事)がチョン・ミョンギュを起訴しなかった。

…カン・ヒョンウクは失踪。

…“希望スーパー”での殺人事件を調べること。

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ジョンウォンと代表

「弁護士はストーリーを上手く作り上げることが仕事だと聞いていますが、
 そうすると、法廷では、
 二つのロボットがディベートするようなものですね」

「…」

「さっきから何を考えているのですか?」

「…」

「この頃、変ですよ。話してみてください」

「何でもないさ。 帰ろうか…」

「私はあなたにとっては何でしょうか?
 随分長い付き合いですよね?
 しかし、あなたが何を考えているのか、
 何を気にしているのか分かりません。
 何も話してはくれないからです」
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「何も話すようなことはないさ。
 この事務所のことはハン弁護士の方が良く分かっているじゃないか」

「仕事のことではありません。
 あなたの心のことを話しているのです」

「そんな子供じみたことには答える気分じゃない」

「“子供っぽい”と言うのですか?」

「今日は疲れたから、話はここまでにしよう」

「幸せってなんだか、解りません」
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テソクとジン

「明日も走り回らないといけないようですから、
 今日はお帰りになって休養してください」

「俺のためにドンウは死んだ…。
 あの日は俺がドンウを迎えに行くと約束した。
 しかし、クォン・ミョンスとの面会のために遅れた。
 そして、自分の責任をクォン・ミョンスに八つ当たりしたようだ…、
 殺人の件も…」

「パク弁護士の責任ではありません」

「いや、俺の責任だ」

「…」

「クォン・ミョンスの話を信じていたら、
 無実の男をこんなに長くも刑務所に入れることはなかったんだ。
 結局は真犯人だって逮捕の機会をも逃したことになる。
 これが真実のようだ」

「…、どういう意味でしょうか?」

「人生は不公平だ。
 もっと簡単に生きていくことだってできたはずなのに、
 またまた辛い使命が舞い込んできたようだ」

「春のために冬は過ぎ去っていくと言います。
 未来志向で明日の良き日を待ちましょうよ」

「いい加減にしろ。
 お前はいつもそうだ!」

「そうですか?
 私は自分の言葉に感動しました」
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「さあて、このチャンスを見逃さなぞ。
 必ず真犯人を見つけ出す」

「私も手伝います」

「勿論だ。
 お前は俺の相棒(partner)だからな」

「ん…? 私的なことがパートナーの仕事だとは…」

「何を言うんだ?!
 お前は有能な弁護士からプライベートレッスンを受けているんだぞ!
 光栄に思え!」

「はい」

「ポン秘書は俺の秘密を知っているのか?」

「あの…」

「そうだと思った。
 お前はポーカーフェイスを守れないから…、
 だから心配なんだ」

「どうしてそんなことを急に言うのですか?」
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ヨヌからのメール

…アッパ。私たちはオフィスの下まで来ていますよ。
 早く降りてきて!

ソンファの前で
「どうも私はパートナーを替えないといけないようだ」

「何があったのですか?」

「思うに、
 君の方がチョン・ジン弁護士の教育係になるべきだからだ」

「え?」
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「は~ははは」

「…」
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ビルのロータリー

「アッパ!」
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「…」
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ドラマでも左手を右手に添えてお酌を受けるとか、左手をへその下にあてて右手で握手するとかの、何気ないシーンを見かけます。
初対面や年下の人のしぐさ、さらには握手しながらお辞儀をする…。
握手しながらお辞儀をすることは、西欧ではありえないシーンなのですが、“お辞儀”って、とても清々しい気分がします。
今日のこのドラマでも、ヨヌを抱き上げるテソクを挟んで、ヨンジュとジョンウ、そしてジンとソンファが深くお辞儀をするシーン、またテソクとキム・チャンス刑事がお辞儀をするシーンがあります。
礼儀というだけでなく、体で気持ちを表現できる良い方法だと思います。

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お辞儀

ユーモンさん、みなさま、
こんばんは。

#、“お辞儀”って、とても清々しい気分がします。  
   礼儀というだけでなく、
   体で気持ちを表現できる良い方法だと思います。#
この言葉に甚く共感しています。

テソクほか登場人物の心の動きが
とても丁寧に表現されているので、
よりいっそう心に響きます。
wellmade dramaです。

父親を心配するジョンウの表情がとても良いです。
不安、悲しみなど微妙な感情をとても上手く表現しています。
いじらしいなあ。

テソク父子、チャンム父子、この二組を比較しながら見ると
おもしろいです。

破壊的なヨンジン、この悪役は癖が強くて
演じていて面白いだろうな。

腹に一物背中に荷物のチャンム、
演じるとなるとストレスかかるなあ。
テソクのアドバイスをしっかり考える
ジョンウォン、よしよし。

APB


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