記憶 第2話(下) 俺は生きている

沈丁花(ジンチョウゲ)
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(2016.04.25)

記憶 第2話(下) 俺は生きているんだ

アボ二ムだと言ってオフィスで待っていたテソクの父

「ちょっと話があって来た。
 10年まえに息子が行方不明になったあのアジュマのことだが…」

「出ていってください」

「父親をそんなふうに扱うのか?」

「私にはアボジはいません!」

「テソクや、話くらいは聞いてくれ」

「話があるなら弁護士を通して下さい!
 出ていって下さい」
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「ア~ッシ!!」
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(苛立って、花瓶の水を浴びるテソク)

「…」

「お仕事頑張って下さいな」

「…」
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外に出ていったジョンウ

コンビニの前、携帯には何度もメッセージが入っています

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オフィス

「これが著作権の契約の資料です」
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「ありがとう。
 ところでパク弁護士ってどんな人なのか?」

「…」

「ちょっと…、
 俺よりは君の方が良く知っていると思って…」

「自分のことすら分からないのに、
 どうして私に分かると言うのですか?」

「いい答えだな」

「正直言って、不確かだけど、
 パク弁護士は警備保障とかビルの管理人を救うような弁護士だわ。
 ときどき法律相談にも乗ってあげているようだから」

「偽善者だな」

「どうしてそんなことが言えるの?」

「俺も偽善者だからだ」
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そこにキム博士を補佐していた看護師

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娘のヨヌからの電話
(携帯には“子犬ちゃん”で登録)

「今夜も遅いの? また飲んでいるの?
 体に注意してね」

「ああ、ヨヌがアッパのことを気づかってくれるので嬉しいさ。
 しっかり者だな」

「じゃあ、子犬を買ってよ」

「ん~、考えておく」

「本当に?」

「ああ、本当だ。 帰るからな」
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看護師

「警察にもあなたのことを話しました。
 パク弁護士がキム博士を脅していたという遺書も持っています」

「では、遺書が別にもあったということですか?」

「警察が持っているのは偽物です。
 警察が来る前に私がすり替えました」
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「では私の名刺を封書に入れたのもあなたですか?」

「ええそうです」

「なぜ? お金での取引がしたいのですか?」

「お金の問題ではありません。
 私が欲しいものは弁護士のことです」
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コンビニでの窃盗で捕まったジョンウ

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「家に帰る前に話をしましょう」

「…」
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「いつからお酒を飲み始めたの?」

「お酒は飲んでいない」

「じゃあ、なぜお酒を盗むの?」

「やっていることが分かっているの? 犯罪なのよ。
 オンマは分かりたいけど、これはいけないことなのよ」

「ごめん」

「いったい何を考えているのか教えてよ。
 オンマは何が何だか混乱しているわ」

「…」

「オンマに話すのが難しいなら、アッパに話をして頂戴」

「アッパには言わないで!」

「アッパだってあなたの味方だわ」

「もう決してしないから。
 約束するからアッパには言わないでよ」

「アッパが怖いの?」

「がっかりさせたくはないんだ」
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(納骨堂前)

…オンニと私は孤児院で育ちました。オンニは小児麻痺でした。
 中学校を卒業した後は働いて、私を大学まで通わせてくれました。

「…」

…オンニには7歳の娘がいます。
 オンニの友達が子供を産んだ後に赤ん坊を捨てたので、
 まるで我が子のように育てています。
 オンニにとっては宝のような娘で、
 私にとっても宝のような姪っ子です。

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「実の母親は戻らないのですか?」

「ええ、寒い中に赤ん坊を捨てたくせに、
 今度は訴えられても良いからと、
 その娘を引き取りたいと言って来たのです」

「私にその件を扱って欲しいと言うのですか?」

「ええ、そうです。
 姪っ子がいなくなると、
 オンニは死んだも同然になります。
 オンニにとっては娘が全てなんです」

「7年前には、
 その実の母親が失踪したということを届け出たのですか?」

「いいえ、そうすると、
 姪っ子が取り上げられると思うと怖かったのです」

「勝訴の可能性は小さいですね。
 子供を放棄したという届け出を出さないと、
 親権を主張することが難しいのです」

「…」

「育てたというだけでは、親権を確保できないのです」

「何としても勝ちたいのです。
 そうでなかったら、キム博士の件の証拠を公開します」

「しかし、勝訴の可能性は低いのですよ」

「人を殺しておきながらも“韓国病院”を守るというのに…」

「?!」

「どうかオンニを救って下さい」
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ジェミン

「ここまで来ておきながら、そのまま帰るのか?」

「酒でも…」

「酒は止めろ」
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屋台

「お前が俺の電話を無視し続けるなら奥さんに連絡するぞ」

「一日は長いもんだな、なぜだろう?」

「投薬治療で進行のペースを落とすことができる」

「簡単でもないさ」

「いいや、毎日3回飲むだけだ」

「もしも事務所に知れたら、そこで働くことができなくなる」

「…」
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「アルツハイマーの宣告か…?
 弁護士にとっては死刑と同じだ」

「パッチもある。 1日1回貼り付けるだけだ。
 皮膚から薬が浸透する」

「ははは~、それは良かったな」

「タバコと酒は止めろ。
 それに仕事を減らしてストレスを少なくするんだ」

「…」(グイッと一杯)

「アイゴ~、
 それにランニングとかの有酸素運動も体に良いからな。
 いつも深呼吸を忘れるな。
 煙草を吸いたくなったらガムを噛め。
 脳の活性化に良い」

「ふっふふ…」

「指の運動や拍手や笑いも良いんだ」

「ははは、友達に医者がいるのも良いもんだ。
 飲み屋で意識を失っても大丈夫だ」

「ふ~、あたり前だがな」

「ははは、一杯飲め」
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「やあ、テソクや。
 奥さんには話をしろ。 家族の助けが第一だ」

「まだ、駄目だ。 ちょっと待っていてくれ」

「分かった。 これからは俺にももっと優しくしろ。
 お前の弱みを握っているからな」

「ははは…」

「…」

「俺がそんなに辛く当たったか…?」
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歩いて帰るテソク

…すべての市民は生きる権利を有し、
 自由と幸福を求める権利を有する。
 国家は市民の権利と労働を守る義務がある。
 第15章…、全ての市民は法の下で平等である。

「俺が何でそんなにも悪いことをして来たのか…?
 この人生で何でそんな罰を受けないといけないのか…?」

夜空をあおいでテソクは
「どうしてなのか? ドンウだけでいいじゃないか?!
 不公平だ! あまりにも不公平だ!
 ア~ッシ、気が狂いそうだ! 
 飲みすぎたか? 
 大韓民国は民主主義の国だ!
 国家の権限は国民にある!
 パク・テソクは生きているんだ!
 そうだ俺は生きている!」
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遠くから母親の家を眺めるテソク

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「…」
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記憶を維持するためにテソクは“憲法”を暗唱しました。

ウィキペディアによれば以下です。

大韓民国憲法
第二章 国民の権利および義務

第2章では国民の義務と権利、事後法の禁止や一事不再理の原則を規定している。
日本と大きく異なる内容として、第39条で国防の義務が明記されており、徴兵制の基礎となっている点が挙げられる。
また、第12条で緊急逮捕が明文化されていることも特徴である。

第10条
o 全ての国民は人間としての尊厳と価値を有し、幸福を追求する権利を有する。国家は個人が有する不可侵の基本的人権を確認し、これを保障する義務を負う。

第11条
o 全ての国民は法の前に平等である。何人も性別、宗教または社会的身分により政治的、経済的、社会的、文化的生活のすべての領域において差別を受けることはない。
o 社会的特殊階級の制度はこれを認めず、如何なる形態であってもこれを創設することはできない。
o 勲章などの栄典はこれを受けた者にのみ効力を有し、如何なる特権もこれに伴わない。

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