六龍が飛ぶ 最終話(下) 温かい一言

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(法宮・景福宮の正門・光化門の南に広がる光化門広場の世宗の像:2015.12撮影)

六龍が飛ぶ 最終話(下)

プニが帰ろうとするところにチュンニャン

「そなたがこの島の行首(ヘンス:村長)なのか?」

「ええ」

「なぜそのように見つめているのか?」
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…彼にそっくりの息子だわ…。

「尋ねたいことがたくさんあるが、もう時間だ」

「ちょっと…、媽媽。
 一度だけ触れても良いでしょうか?」

「?!」
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「…」
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「…」
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「大変失礼しました。
 私の子供の頃のことを突然思い出しました」

「?!」

「チョナはお変わりありませんか?」

「チョナは…、今も…、孤独です」

「…」
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「…」
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追憶

“本当に愛していると言ってるんだ!”
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雪合戦
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明からのお土産
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「…」
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(バンウォンが“明で買ってきた”髪飾りに手を置きます)

ここで画面が入れ替わり年をとったプ二
(# ハングルの公布は1446年です。
 したがって、おおよそ46年ほど年月が経っています)

「行首、本当に行きますか?」

「ええ、生きているうちに一度は本土には行きたいわ」
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「とても波が荒いですよ…」

「今しかないのよ。 ぶつぶつ言わないで…」

「私が行首を守ります」
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漢江の船着き場

「では良い旅を」
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首都漢陽ではハングルの普及が始まっていました。

「これを“カ”と読むのよ」
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「ハルモニだって、3日で覚えられますよ」

「?!」
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「実はこの文字はチョナがご自分で創製されたのですよ」

「…」
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「…」
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「ハルモニも習ってみませんか?」

「私にはとても…」

「どんなに学がない人でも10日間もあれば解りますよ

「本当に10日もあれば学べるのですか?」
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「ええ、そんなにもかからないですよ」

「ええ、ハルモニ。 
 たった28文字ですよ」
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俺は3日だ。いや9日だったか?!などなど『根の深い木』の脇役たちが集結。

「俺の兄貴(トルボクのこと)は半日で覚えたぞ」
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チョン・ドジョンが言っていたことは「百姓は忙しくて時間がないから、文字すら学べない」でした。

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しかし、世宗が成し遂げた偉業とは、学が無くてもわずか10日間で文字を理解できると言う訓民正音(クンミンジョンウム:ハングルの初期の呼び名)でした。

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食堂

「サンボン先生がこの文字を見たら、
 きっとお喜びになりますよ」

「お~!この老婆が士大夫の会話に割って入るとは!
 まるでサンボン先生のことを知っているように厚かましい」

「知っているんですよ。
 良く知っていますよ」
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チョン・ドジョンの墓

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…この国の基礎を作った先生なのに、
 こんなにも質素なお墓…。
 アジョシ…、これまでお参りできなくて、
 本当にすみませんでした。

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「アジョシ…。
 バンウォンの息子は父親に本当によく似た子でしたよ。
 彼が、こんな偉業を成し遂げるとは…」

追憶

北方安定化策が議会を通過した際のこと(市場にて)
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タンへを買ってもらった時のこと
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「…」

「…」

「ハルモには本当に眠っているのかしら?」
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「…」
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プニはあの日の海岸でのことを思い出しながら静かに眠りに就きました

あの日の海岸

「ではお元気で」

「また会いましょう」
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しかし、バンウォンの方から会いに来ていたのでした。

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「あなたはいつも自分の思うままの場所に現れますね。
 どんな気分ですか?」

「毎日毎日が興奮の日々で、毎日が怖い日だ。
 そして毎日が孤独だ」

「…」

「お前はどうなのか?」

「毎日毎日が忙しいけど、やはり孤独です」
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「良かった、
 お前も同じように孤独だったんだな、行首」

「でも、みんなとこの土地を開墾して、
 みんなで作物を分け合っています」

「では独自の
 “計民授田(土地の平等分配)”を行っているんだな」
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「作物は少なくても分け合っています。
 ただ倭国の海賊は怖いです」

「ここにも倭寇が来るのか?」

「みんなが心配しています。
 昔よりは安全ですけど」
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プニの髪飾りを見つめるバンウォン

「これだけが私の飾りです」

「会いたかった…」

「…」

「プニ隊長…」
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ムヒュルとバンウォン

「でもなぜあの時、プニ隊長を手放したのですか?」

「…」

「私にも帰って良いと許してくれました。
 プニ隊長にもそうすべきだったのでしょうか?」
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「そうしてはいけなかったのか?」

「…」

「そうするしかなかったんだ」

…そうするしかなかったんだ。
 自分を慰めるためだ…。
 あの時の非人間的な俺にとっては、
 自分が人間として生きていこうとするためには、
 そうするしかなかったんだ。

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…これまでの足跡を思うと…、
 いつも過去の非道を忘れようとしていた。

…プニは私にとっては難しい存在だった。
 決して私には対抗もせずに、喧嘩もして来なかったが、
 決して心の全てを俺には開いてはくれなかった。

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…それにこの手には落ちなかった。
 まるで風のように…。
 まるで百姓たちのようにつかみどころがない。

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イ・ジョンモ将軍

「はい、チョナ」

「この地域の倭寇(日本の海賊)の基地はどこなのか?」

「テマ島です」

「では、テマ島を焼き討ちしろ」

「はい、了解しました、チョナ」
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「プニさんのためですか?」
 (ムヒュル)

「…」
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「テマ島を征服するのは?」

「お前は、
 私にそんな温かい心があると思うのか?」
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(おわり)

# いいえ、バンウォン…。
あなたとプニとムヒュルの燃える心が、じわりと私たちにピンクの春を運んできたと思っていますよ。
冷たく厳しい吹雪の半島の冬。
韓国ドラマでは、“春の風、春の日差しは、厳しい冬を終わらせるもの”としてセリフにはよく出てきます。
ドラマ『温かい一言』のキーワードは“コマウォ”でした。

(以下のショットでドラマ『六龍が飛ぶ』の全50話が終わりました)

<イ・バンウォン:太宗>
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<ムヒョル:武士>
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<プニ:農民>
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<イ・ソンゲ:太祖>
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<イ・バンジ:カササギ刺客>
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<チョン・ドジョン:密本の始祖>
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(おわり)

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…50話の長きに亘って視聴して戴いた皆様のことは忘れません。
どうかこの作品が皆様の心に残りますように。
ありがとうございました。

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# 本当に感銘を受けたドラマでした。
これまで長きに亘ってPCの向うで“クリック”応援して戴いた方々に心より感謝・御礼申し上げます。
長編ドラマには忍耐力が必要だったでしょうね?
カムサ~ムニダ!

実のところ、私は“書く”と言うことでは長編が好きです。
登場人物の名前を書き連ねて、その相関図をじっくり楽しめます。

バンウォンがこの後どのようにプニとムヒュルとの“約束”を守っていったかについて、感想を交えて史実で紹介したいと思います。
書き始めたら長くなったので、今度の土日(夕刻)に2回に分けてアップします。

(なお、明日からは『記憶』のアップを始めます)

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