「六龍飛天」ラストページを前に

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ドラマ『六龍が飛ぶ』の放送は、残すところあと2話だけになりました。
おそらく、バンウォンが王位に就くところで終わりそうです。
チョン・ドジョンが死に、六龍が五龍になりましたが、フィクションの登場人物のヨニが今週の放送で亡くなったことは既にマスコミでも話題でした。
そして、正気を失うイ・バンジ…。
バンジは「バンウォンがチョン・ドジョンの政策を踏襲するなら、“無名”の敵になる」と言いますが、どうでしょうか?

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(今朝の桜の蕾です 2016.03.19am)

1.まずは、今週放送された第48話から
①プニがバンジとムヒュルの闘いを止めるシーン

「百姓たちにとっては、
 生き延びるということが勝ちなのよ

「…」

「だから、帰りましょうよ、オラビ!」

「…」

「私も負けろというの? オラビ?!」
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プニの涙の訴えでした。
ここで、演じるシン・セギョンのかん高い涙声、崩れた涙顔での演技はこれまでにないものと思いました。
真に迫った演技に、見ていて“本物”を感じ、感涙しました。

②イ・ソンゲがバンウォンに刀をかざすシーン

「はい、私は死罪をお受けします。
 私は、
 死んでこの苦渋の道を終わらせることができます」

「…」

「殺してください(チュギシプシヨ)!」
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やはりユ・アインの演技は凄いです。
迫力もたっぷり!

イ・ジランが止めます

「兄貴…。もうここまでにしましょう。
 生きていられなくなりますよ。
 誰に指図ができようものですか、
 息子たちを殺してしまった王に誰がついて行くとお思いですか?
 子供たちは兄貴のもの、この国も兄貴の国です。
 兄貴…。 もう一度許してやって下さい」
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③第48話終わりのバンジとヨニャンのシーン

「我々はイ・バンウォンが何を考えているのか分かりません。
 しかし、必要であれば…」
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「イ・バンウォンを襲撃する機会を作って下さい」

「どんな機会なのか?」

「その機会を作ってもらえれば、
 イ・バンウォンの命を貰います」
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④軍の制度改革のシーン

「では軍政はどうしますか?
 サンボンが急進的だったかこうした革命の原因となりました。
 これまで通りに私兵を認めますか?」

「ふふふ、先生。
 私が狂っているとでも思いますか?
 これからはこの国には私兵は存在させません」

「ええ、分かりますが、また血の嵐が来そうで…」
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2.ちょっとした政策論議

基本的にはバンウォンがチョン・ドジョンの政策を引き継ぐということは、第47話でのチョン・ドジョンの言葉に「お前の描く国と私の描く国には違いがない」で表されていました。
しかし、外交政策では「明とは戦争しない」と言うバンウォンの反戦思想の方が、総理となるチョ・ジュンの考え方とも一致し、お陰で民・百姓は戦場にも行かないで済んだ(史実です)。
この点は、フィクションの“無名”という組織(ヨニャン)と、バンウォンの考え方が「反戦」で一致。

では国内政策についてはどうか?
国が管理する土地を民・百姓に分配するというチョン・ドジョンの土地政策には、“無名”もバンウォンも反対(史実)。
自由に私有地を持ち、自由な開墾を認めるというものです。

残る問題はどうも“仏教改革”のようです。
ヨニャンは“無名”のリーダーとして祭り上げられていますが、そもそもユクサン先生、批国寺のチョクリョンに代表される仏教界とは一線を画しているようです。
そこで、チョン・ドジョンの考えを引き継ぐバンウォンと“無名”の対立がヨニャンにどのように影響するのか?
史実ではバンウォン(第3代王・太祖)と次の第4代王・世宗によって、寺院の数と仏教界が所有する土地が大幅に制限されます。

3.残る龍の数

史実からは、チョン・ドジョンが死にイ・ソンゲは病死。
フィクションの登場人物では、少なくとも批国寺のソクリョン、仏教界のユクサン先生は消える。
バンウォンが仏教改革(これは史実)と合わせて“無名”という(架空の)秘密組織を潰す考えだからです。

(第48話から)

「以前に言ったように、次の標的は〝無名“だ
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そこで、ヨニの死で自分を見失ったバンジが心配です。
チョン・ドジョンの手紙を読んで“私のために死んではならない”を選び、またはヨニャンからの言葉で“チョン・ドジョンからは離れなさい”に思い出すのでしょうか?
これを忘れてしまうとバンジはバンウォンと対立して命を落とすかもしれません。
そうなると、残るのは3人の龍になります。
もちろんムヒュルが<王朝>最強の武士となります。

4.現代からの視点

ドラマ全体を大きくとらえると、2011年放送のSBSの『根の深い木』は、伝説の組織“密本(ミルボン)”からハングルの創製を守ることがテーマでした(今回の『六龍が飛ぶ』では、チョン・ドジョンが“密本”の創始者として紹介されました)。
いわゆる“対抗勢力”です。

今度は仏教革命のために“無名”を潰そうというバンウォン。
儒教による思想統制でもあります。
身分制度が厳しい儒教思想により、国を治める方ことが都合良かったからでしょう。

そうなるとヨニャンはどうなるのか?
ヨニャンのセリフに注目していたところ、彼女は土地の私有と開墾の自由と、明との自由貿易を願っていました。
また、政治からの中立を守り、村を繁栄させるプニ
二人とも行首(ヘンス:グループの長)として、“商道(サンド)”を守りたいのであって、そのためには国の安定、国際関係の安定を求めていたと思います。

プニとヨニャンの考え方を合わせると、ここに現代社会・経済の視点をあえて挿入した脚本の意図が読み取れます。

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ドラマ『華政』は史実に沿ってほとんどの登場人物が歴史に残った人たちでした。
他方、この『六龍が飛ぶ』には3人のフィクションの龍が登場しますので、この3人がむしろ史劇をより盛り上げていると思います。
この作風は良いですね。

本の小説と違って最後のページを先に開いて読むことができないので、今日はこれまでを振り返って、エンディングを予想してみました。
予想が当たるか当たらないか?
いいえ、ヨニャンとプニへの期待です。

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