六龍が飛ぶ 第42話(下) 密本(ミルボン)
紀州の菜の花畑

(photo by APB)
# バンウォンが明国に派遣されている間に、遷都が終了。
遷都は1394年のことでした。
時間が流れて、ドラマは1395~1396年頃、建国から4年ほどの年月が経っているようです。
六龍が飛ぶ 第42話(下) 密本(ミルボン)
首都・漢陽(ハニャン)では、チョン・ドジョン(総理)とナム・ウン(巡軍府:警察)が実権を持っています。
「これは弾劾の要請です」
「ホン・ハクジュンは外してくれ」
「え?」
「サンボン大監に近いからだ」

チョン・ドジョンが進める官僚機構の改革は、「たとえ、王命であっても問題があれば、諫め、進言するのだ」と、絶対王権にゆだねてはならないというもの。

ここは班村(バンチョン)
最高学府の“成均館(ソンギュングァン)”の傍の王領をプニが貰い、大きな村に成長させています。
プニは班村では行首(ヘンス:ここでは村長)と呼ばれるようになっています。
学校も開いています。

野菜市場

魚市場

筆作りの職人は、チョンチャングンがユンランを託した男)
(班村に移住したようです)

ランチタイムはいつもミョサンの宿・食堂でと、ヨンギュ

ミョサンはムヒュルの帰りを待ちわびています。
立ち寄ったチョン・ドジョンにプニもバンウォンの事を聞きますが連絡はまだ来ていないとのこと。
…生きているわよね、イ・バンウォン…。

チョン・ドジョンは成均館に行き、「今夜の準備はできているのか?」

夜になって、ドジョンがコピーを作るように渡した書面を盗み取る男

バンジが追います。

“無名”では、一員が捕まったとの情報
キル・ソンミが口封じに出ます。

班村に巡軍府からの役人が来ます。

プニ
「ユ大監。
この班村にはアン・ヒャン様の廟が祭られています。
どうか、軍は入れないでください」
「盗人が班村の者だと分かったからだ」
「では王命を持って来て下さい。
ない限り、この村の行首は私ですから、
私たちが調べます。
しばし、お待ちください」
「ここに私が立っているのが見えないのか?!」
「勝手なことをすると、法によって治める国を作った、
チョナとサンボン先生の名誉を傷つけることになりますよ」

無名の一員
「アジョシは、
成均館のパク・チャンヒョン令監に暴力を振るって、
文書を盗んだのですか?」
プニが衣服の中を調べると言うと、バンジは自分が直接調べると。
「あの印章の刺青があるかもしれない」
「! では、アジョシ。
この村の行首としてこれから質問します。
嘘をつくようだったら、村から追い出して、
私たちはまるで死んだ人かのようにアジョシのことを忘れます」
「…」
「“無名”の一員ですか?」
「…」
「逮捕しなさい!」

しかし、キル・ソンミが口封じをします。

キル・ソンミはバンジとプニがヨニャンの子だと知っているので、二人には危害を加える気はまったくありませせん。
プ二にも干し肉のかけらを投げつけてその場から消えます。

プ二には“無名”が班村にも侵入していることを懸念

薬屋の薬袋の間に隠されていた書面を見つけたのがユンランでした。
筆職人の妹ということで、班村で密かに暮らしていたようです。
すべてのアレンジはチョンチャングンが処刑される前に準備していたことです。
「ところで、あまり外には出ませんね。
村人と会うのが面白くないのですか?」
「これからは、なるべく外にも出ることにします」

ユンラン
「アガシ、
我々はここの村には軍は入れないので移って来ました。
でも問題がありそうなら、我々はまた移住しますよ」
「いいえ、ここが良いのです」
「この子たちはチャンチャングン媽媽が私に依頼した子供ですから、
アガシには責任を感じる必要はありませんから…」
「いいのです。
こうしているのが心地良いからです」

…今夜、正崙庵(チョンユアン)に集合

正崙庵(チョンユアン)
「2300年もの昔から成せなかった、
計民授田(ケミンジュチョン#)が、
朝鮮建国から数年で達成できることになる」

# 土地の平等分配
「この大きな木の根のような朝鮮だか、まだ弱い。
学者、官僚、士大夫が大きく健全で、
1000年育つように我々がたくましい根にならないといけない」

「大きな根の、まだ見えてはいない深い木の根(プリ)となって、
この密かに育ち始めた根、
隠れた根の本(密本:ミルボン)が王を正しい道に導くのだ」

「ミルボンの思想は“人は根”。
民が根本ということだ」
…密本…。民本…。

遼東城では、「ワンジャ(王子:バンウォンのこと)が戻って来ます」との速報。
…、お帰りに…。

# おおよそ1年の明での訓練・指導と生活で、すっかりたくましい髭を蓄えたムヒュルでした。

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同じSBSのドラマ『根の深い木』は、第4代王・世宗(セジョン)と女官(役:シン・セギョン)、それにトルボク(役:チャン・ヒョク)が、「密本」という秘密の組織から、ハングル文字を守るという物語でした。
私は9割がたフィクションだと思っていたのですが、この「密本」は伝説の組織のようです。
字幕ではチョン・ドジョン(鄭道伝)が初代の「密本」のリーダーと出ます。

チョン・ドジョンもそうですが、「朱子学」の流れをくむ組織なので、身分制度、とくに支配者層と庶民とを区別するので、ここで言う「民本主義」が言葉巧みなのですが、本物のデモクラシーなのかどうか、疑わしく思っています。
「密本」は成均館の儒学者と儒学生が主流のグループ(士大夫:サデブ)で、漢字文化。
エリート集団なので、庶民には分かり難いのではないか…?
”密本”は、ドラマ『根の深い木』では、庶民が独自の字を知ること、また、漢字文化の明との関係悪化を恐れて、「ハングル文字」の公布に反対しました。

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