王妃たちの王朝 ②

sakura 20
(今朝 街路で桜いちりん:2016.03.20@kawasaki)

王妃たちの王朝 ②

<朝鮮王朝>初期の頃は、地方の豪族の勢力を抑え、国の安定化のために積極的に政略結婚を進めたようです。

初代王・太祖;李成桂(イ・ソンゲ)は建国前の高麗の時代には、故郷の咸州(ハムジュ)に後の神懿(シスイ)王后・韓(ハン)氏を第一夫人とすると共に、当時の高官たちの例に違わず、開京に”京妻”と呼ばれる、都の第二夫人・神徳(シンドク)王后・康(カン)氏を住まわせていました。
もちろん、康氏のファミリーの財力が建国時にも助けとなるのですが、第二夫人をとても愛したと伝えられています。

ドラマでは、
開京のオモニ(ここでは継母のこと)がいらしたわよ」と、ダギョンがバンウォンに声をかけるシーンがありました。

(神徳王后・康氏)
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第一夫人との間では6男2女を得て、その長男が芳雨(バンウ)、次男が芳果(バングァ)5男がバンウォンです。
ただし、第一夫人の韓氏は1391年、建国の前年に54歳で亡くなっています。
第二夫人との間には2男1女が生まれ、イ・ソンゲは8男にあたる芳碩(バンソク)をとても可愛がったとのこと。

1392年の建国時のイ・ソンゲは57歳で康夫人は36歳でした。

さて、ドラマでは建国の1392年に早速、世子選びで“六龍”にも亀裂が入ります。
長男のバンウが失踪したために(実際にもこの頃亡くなっています)、本来ならば次男バングァが世子に選ばれるはずでした。
しかし、こともあろうに康夫人の意見を取り入れて、ソンゲがバンソクを世子に指定したからです。

李成桂の最大の間違いは夫人の要請を断り切れなかったことだと思います。
ただし、ドラマで“無名”のヨニャンが言ったように、どの王子にも反撃のチャンスが生まれたことでもあった…。
バングァたちが「亡くなったオモニがいたらこんなことにはならなかった」などと世子選びに怒りを表しました。

世子選びに際して、ドラマでは高僧の占いがでますが、実際には、夫人・康氏は実家の財力と集めた側近たちにより、勢力と発言権を持ち、第一夫人の6人の息子たちに対抗しようとしたそうです。
建国にあたり、イ・ソンゲの政敵を取り除いてきた、一番の功労者のバンウォンが憤慨したのも分かります。

(康氏夫人とバンソク)
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ただし、康氏・夫人は1396年に病気により40歳で亡くなります

この時、イ・ソンゲは最愛の妻を亡くしたころから、引退を考えていたようで、実際にも1398年の「第一次王子の乱」を機に故郷に帰ります。

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建国当時、開京では長男と次男、それに特に5男のバンウォンが活躍し、大きな実績をあげたわけで、3男と4男は東北地方・国境を女真族から守るために故郷の咸州にいたようです。
また、8男の世子・バンソクはまだ10歳でした

(高麗の名にこだわったバンウ(長男)はドラマでは失踪。史実では病死しました)
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バンウォンと継母の康氏との確執がとくに激しかったために、バンウォンは第3代王に即位後、継母の陵墓のランクを引き下げ、石彫りの12支神像を他の石橋作りに持って行きました。
神徳(シンドク)王后・康氏の名誉回復は第18代王・顕宗(ヒョンジョン)によるものです。

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まとめておきます

李成桂・太祖
第1夫人・神懿(シスイ)王后・韓(ハン)氏

長男・芳雨(バンウ)・鎮安(チナン)大君
次男・芳果(バングァ)・第2代王・定宗(チョンジョン)
3男・芳毅(バンウィ)・益安(イガン)大君
4男・芳幹(バンガン)・懐安(フェアン)大君
5男・芳遠(バンウォン)・第3代王・太宗(テジョン)
6男・芳衍(バンヨン)・徳安(トガン)大君
(公主は2人)

第2夫人・神徳(シンドク)王后・康(カン)氏

7男・芳蕃(バンボン)・撫安(ムアン)大君
8男・芳碩(バンソク)・世子
(公主は1人)

(他、側室から2人:以上合計13人)

<参考・引用>
ドラマ「六龍が飛ぶ」
康煕奉『朝鮮王宮-王妃たちの運命-』実業之日本社(2011.12)

朴永圭『朝鮮王朝実録(改訂版)』キネマ旬報社(2015.10)

# 今週放送された「六龍飛天」の第47~48話は、まったく上記の『朝鮮王朝実録』のとおりでした。

フィクションの人物ではありますが、悲しくもヨニの最期についてのKstyle Newsを抜粋します。

女優チョン・ユミが「六龍が飛ぶ」の視聴者に最後の挨拶を伝えた

チョン・ユミは韓国で14日に放送されたSBS月火ドラマ「六龍が飛ぶ」で自殺で人生を終えるヨニを演じ、お茶の間に強烈な印象を残した。
NEOSエンターテインメントの公式Facebookを通じて公開された映像には、視聴者に最後の挨拶を伝えるチョン・ユミの姿がおさめられている。

公開された映像でチョン・ユミは「みなさん、こんにちは。『六龍が飛ぶ』でヨニ役を演じたチョン・ユミです。ヨニという名前を見送る時が来ましたね。50話にいたる長い時間、皆さんの応援と愛がなければ耐えることができなかったと思います。心から感謝申し上げます」と話した。

続いて「皆さんの心の中に良いドラマとして残れば思い残すことはないと思います」とし、
「私は今後また違う作品を通じて皆さんに良い姿をお見せしますのでたくさんの期待と応援をお願いします。『六龍が飛ぶ』を愛してくれてありがとうございます。元気で幸せになりましょう。ありがとうございます」と挨拶した。

「六龍が飛ぶ」で見せたチョン・ユミの活躍は、「六龍」に属する6人の俳優に劣らなかった。
ドラマの序盤にチョン・ユミはベールに包まれた初登場で存在感を知らせ、その後チョン・ドジョン(キム・ミョンミン)の右腕役割をしながら人並み外れたカリスマ性をアピールした。
またイ・パンジ(ピョン・ヨハン)との切ないラブストーリーで輝く相性と感性溢れる演技で視聴者から全幅的な支持を受けた。
「六龍が飛ぶ」は最終回まで3話を残している。

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元記事配信日時 : 2016年03月15日08時18分
記者 : シン・ナラ

# 早いもので<王朝絵巻>シリーズは2年に亘ります。
それぞれの脈絡はないのですが、スクロールが長くなりますので、<王朝絵巻 シーズン6>として収録しています。

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