六龍が飛ぶ 第40話(下) 白い封書


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(photo by nana @ibaragi)

六龍が飛ぶ 第40話(下) 見え透いた白い封書の中身

外で待っていたプニ、バンジ、ムヒュル

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「私はお前たちに耕す土地は与えないが、
 組織のみんなが住めるように、
 パンチョンの土地を与える」
 (ドジョン)

「“パンチョン”ですか? 
 あそこは成均館の傍の村ですよね」
 (ムヒュル)

「そうだ。
 成均館の儒学者や儒学者を支援するためにポウン先生が作った村だ」
 (バンウォン)

「ポウン先生が亡くなってからは誰も住んではいない」
 (ドジョン)
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プニは大きな感謝の気持ちを示して、赤い封筒をドジョンに返します
また、白い封筒をバンウォンに返そうとします。

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しかし、バンウォンはまったく無視してその場を離れます。

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プニはバンウォンを追います

「本当にありがとうございました」

「…」

「実はこの手紙は…」

「捨てろ」

「…?」

「二度とそんな嘘の手紙で遊ぶな」

「…?」

「危険だ」
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白紙の手紙だとバンウォンは見抜いていました。

去るバンウォンをさらにプニは追いかけます。
そして、微笑んで、
「私だって、
 偽の手紙だと解ってくれていたと思っていましたが、
 なぜですか?」

バンウォンも微笑んで、
「なぜだろうかな?
 今は俺は、“野獣のような気持ち”で生きている。
 しかし、お前だけは…、お前だけが、
 俺が“人間だったころを知っている”と信じていたからだ

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# 最高に素敵なセリフです!

「…」

「ちょっとだけの時間だけど、
 俺は人間に戻りたかったんだろうな

「どうしてなの?」

「もう俺を騙そうとしても無駄だ。
 俺が決してお前を騙しはしないように…

「…」

「帰る」
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「ちょっと…」

「?」

「私たちが語り合った“害虫”のことを覚えている?」

「俺は飲み込んだろうか?!」

「…」

「俺は誰が誰を飲み込むのかは分からないが、
 俺が生きるために飲み込まないといけないなら、
 俺が飲み込む!」

「…」

「お前もそうしてくれ。
 生きるために飲み込まないといけないなら、
 飲み込んでくれ」

「…」

「何が何でも必要ならお前だって、
 “害虫”を飲み込んでくれ。
 生きるためだ」
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帰って来たドジョンに、ヨニは、
「極秘の契約を取り戻すことができて安心です。
 プニも理解できて」

「気分良いか?」

「ええ、プニが泥沼から抜け出せて…。
 良かったです」
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そして、チョヨンの居場所がピョランドの商人たちの館であり、明日は明国に出帆すると。

「明国?」

「ええ、明国です。
 出帆前に捕らえるように兵たちを出しました」

「ミョジャダンではどうなっているのか?」

「…、では今日…」

「行かせることができるか?」

「準備します」
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プニはスンドルの葬儀に戻ります

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悲しみと責任に涙するプニを遠くから見ているのはバンウォン

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イ・シンジョクが来ます

「建国の功労者を正当に評価して褒章を与えるべきでした」

「では、イ・シンジョク調査官は、
 二等功臣に選ばれなかったことが不満なのですか?」

「そんな話ではないことは分かっているでしょう?
 サンボン大監が、
 政権を手中に収めてからの変わり様が分かっているでしょう?」

「ふぅ…」

「サンボン先生はポウン先生が亡くなってから変わりました。
 それは大君の責任だと思います」

「こんな遅くにそんな話は止めましょう。
 何が要件ですか?」
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# イ・シンジョクは“成均館”でのバンウォンの先輩
ただし、これまでとは違ってバンウォンが王子となったために、年齢とは違って、身分が逆転しています。
言葉使いも逆転しています。

「手助けをしたいのです」

「ははは、それはサンボン先生がそう言うようにと?
 そして、私の反応を確かめるようにと言ったのですか?」

「私が間者だとでも?」

「どちらでも構いません。
 間者だろうが、私のために働きたいのだろうが、
 細かなことで私のことを批判している。
 サンボン先生のことでは私を批判したのになぜですか?」

「え?!」

「私は信用してはいませんから、
 私を説得するにはもっと努力して下さい」

「…」

「お帰り下さい」

「…。 分かりました。
 ここに来た理由は、
 サンボン先生が女真族のモエンパと会ったからです」
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…赤い封筒の事だな。

「極秘の手紙には何が書いてあったのですか?
 何か密約でしょうか?

「そこまで調べる能力はないものの、
 サンボン大監はヨニだけとしか話題にしてはいません」

「…」

「中身は不明ですが、
 我々の国と明の国との友好関係に問題が出るはずです」

…密約には何があるのか…?

「大君!
 今やサンボン大監は、
 昔のイ・インギョムとチェ・ヨン将軍の力を合わせたような権限を持っているのです!
 建国時の思想は、
 国の組織はお互いに監視ができるような体制だったはずです!」

「では、サンボン先生を監視できるようにするつもりですか?」

「今はそんな体制ではないから、次の段階に移行したいのです!」

「…」

「それに加えて、サンボン先生には無視されているから、
 自分の能力をあなたに使ってほしいと思います」
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突然、チョヨンがバンウォンの屋敷に来ます

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「なぜ突然私を呼び出すのですか?」

「いったい何のことでしょうか?」

「え? この手紙がピョランドから来ました」
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…緊急(火急)の用事です。
 明国に行く前にお会いしたい。
 チョン・ドジョンの件です。
 すぐに来てください。

「…?」

「まさか…?」

バンウォンは“何万もの筆跡を鑑定して、また筆跡をまねる技能がファサダンと批国寺の武器となっている”との話を、ハ・リュンから聞いているので、自分の筆跡をまねた偽の手紙の発出処に検討がつきます。

「これは、
 あなたが訓練してきたファサダンの誰かの仕業では?」

「まさか…、ヨニが…?
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「これは罠だわ」

「早くここを脱出してください」

ナム・ウンが率いる捕盗庁(警察)とチョン・ドジョンとヨニが合流します。

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イ・シンジョクとチョヨンを外に出そうとするバンウォンですが、屋敷の門にはチョン・ドジョンとヨニがナム・ウンと部下を連れて入って来ます。

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「久しぶりですね、行首」
 (ヨニ)

「筆跡を真似たわね?!」
 (チョヨン)
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「本当に“無名”と手を組んだのか?」
 (チョン・ドジョン)

「…」

イ・シンジョクに向かって
「それに、なぜお前がここにいるのか?
 私の下で働くのが不満だったそうだな」

「…」

「あなたはこんな謀略で私を阻止するつもりなのでしょうか?!」
 (バンウォン)
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「“謀略”だと? 現にチョヨンがここにいるではないか?
 手紙を受け取るや否や、こんな遅い時間に、
 ここに駈け参じたということは事実だよな?」
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チョヨンの手からヨニが手紙を奪います

「ははは、
 こんな計略で私を負かそうとでも思っているのですか?」
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「それだけでない、次の手も考えている」

そう言って、チョン・ドジョンは待機させていたイ・ソンゲを招きます

「何をしているのか?
         逮捕しろ!
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「…」

「…」
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鄭道伝(チョン・ドジョン)のこと②

引き続き、ウィキペディアでチョン・ドジョンの人物を調べると次のとおり。

三人の息子のなか二人は父と一緒に殺されたが、嫡男の鄭津は(身分が)水軍に落とされたものの一命を取りとめ、後で人々の嘆願により官位と身分を回復し父の著作を集めて『三峰集』にまとめている。

これは鄭道伝の罪状が国家に対する反逆ではなく、「王族を陥れようとし、嫡男と庶子の区別を乱した」という曖昧な物であり、一族皆殺しには至っていないおかげである。

また朝鮮の法律や当時の常識からすると、反逆者にしては極めて異例の穏便な処置であり、李芳遠が鄭道伝を認めていた証拠の一つともいえる。


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