六龍が飛ぶ 第39話(中) プニの将来


春をお届けします
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(photo by nana@ibaragi)

六龍が飛ぶ 第39話(中) お前が必要なんだ

首を切られたファサダンの剣士を見て、
「靖安大君の後を付けていたのです。
 昨夜帰って来なかったから探していました」

「靖安大君の仕業だわ。ところで…」
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剣士は地面に文字を残していました。

…名…✖

「“無名”の意味だわ」
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ヨンギュとムヒュルは、
「なぜまだ笑っているのですか?
 義案君が世子になると言うのに…。
 大君たちは選ばれなかったのですよ。
 大問題です」

「俺にとっての問題は、
 ヨンギュ兄貴が文化・教育担当になったことだ」

「何で笑うのですか?!」

「しかし、何が起きたのか、何かが変です」
 (ムヒュル)

「ヨンギュが文化・教育の要職に抜擢されたということは、
 俺とお前を引き離す算段だ」

「!」

「ムヒュルだって、軍備の担当だろうが…、
 お前の力を削ぐためだ」
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そこにプニ

「すみませんが、
 私たちはサンボン先生とは分かれるのですか?」

「昨夜はファサダンの剣士が俺たちの後を付けていた。
 つまり俺たちは敵扱いなんだ」
 (ヨンギュ)
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イ・バングァとイ・バンガンが訪れます。

率直にバングァは、
「自分たちの誰かが世子に選ばれなかったことが理解できない」

「バンウ兄貴が辞退したなら、兄貴が順番のはずだ。
 兄貴は子供の頃からアボジと一緒にこの国を守ってきたんだ」
 (バンガン)

バンガン(イ・ソンゲの4男)は、バングァが世子に選ばれなかったどころか、官職も外されたことに文句を言い出します。

「しかし、兄貴たちは世子に選ばれなかった。
 (バングァ)兄貴は戦いで多くの血にまみれたからだ」

「?」

「アボジとサンボン先生は、新しい国のために、
 血にまみれなかった純情な世継ぎを選んだんだ」

「お前はバンセクを認めるのか?!
 俺たちが不純だとでも言うのか?!」
 (バンガン)

「そうじゃないです。
 一番若い息子が世子に選ばれた以上は、
 我々は彼らにとっては脅威となったということになります」

「お前たちの言う通りだ。
 俺たちのオモニは亡くなったが、
 これは理屈から外れているから、受け入れられない」
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バンジとプニは待ち合わせてファサダンに入ります。
冷たい表情でヨニが入って来ます。

「私に会うのじゃなかったの?」
 (プニ)

「思っていたよりも早くなったようだわね」

「どういうこと?」
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「あなたの意思決定のことだわ。
 靖安大君の後をつけた剣士が殺されたわ」

「聞いているわ」

「しかし、その仲間が“無名”と地面に書き残したわ。
 つまり彼女が見たか聞いたか、
 靖安大君が“無名”と連絡を取ったということだわ」

「3人の兄弟が屋敷で会合してもいるわ。
 それに、ハ・リュン大監とミン・ジェ家長も屋敷に立ち寄ったわ」

「オンニ…、
 オンニはキョンドク殿(バンウォンの屋敷)も見張っているの?」

ヨニは世継ぎが義案君に決まった以上、その他の息子たちには権利が無いから、プ二にも身の振り方を決めるようにと迫ります。

「オンニ。
 でも、靖安大君は建国のために誰よりも功績を挙げたのよ。
 誰よりも努力したからこの国ができたのよ。
 しかし、選ばれた人たちは何もしていないわ。
 そんなに尊敬できる人たちなの?」

「なぜ靖安大君の立場で物事を考えるの?
 あんたは百姓なのよ。 百姓」

「…、私にどうして欲しいの?」

「サンボン先生が今後の農業研究のために、
 得た土地の一部をあなたにあげると言っているわ。
 だからそこに移り住みなさい」

「でも私の仲間の組織の者たちは、
 まだ土地を持っていないわ」

「仲間はファサダンとか軍の一部に配属させて面倒をみるから、
 プニは移り住みなさい」

「…」

「話を理解して欲しいわ。
 決断は早い方があんたにも村人たちにとっても安全だわ」

「オンニとオラビはどうするの?」

うつむいているバンジを見て、ヨニは「他にやることがあるわ」と、話を逸らして答えません。

「あなたはとにかく政治にはかかわってはいけないわ」

プニは
「オラビは私にどうして欲しい?」

「俺は本当に分からない」

「タンセや…」

「俺には、なぜ俺たちが言い合いにならないといけないのかが分からない。
 何が世の中で大切なのか、
 何が俺たちにとって大切なことかが分からない」

「でもあなたはサンボン先生の傍に残るわ」

「ああ、残る。 しかし…」
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チョン・ドジョンとチョ・ジュン

「建国にあたっては血が流れたので、
 チョナの悲願は血の臭いがしない世子だった」

「ああ、それは分かっている」

「では、気持ちを落ち着けてくれ」

「ははは、俺の気持ちが良かろうと悪かろうと、
 世子が決まったからには問題はたくさんある」

「何がそんなに問題なのか?」

「なぜ王子たちのことを部外者にしたのか?」

「チョナは民心に配慮したからだ」

「しかし、そなただって、
 民心が好感を持っていないことは分かっているはずだ」
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# ここで二人は民心一新のための遷都を話題に出しそうです。

ユンランとチョンチャングン

ユンランは流刑囚を見張る兵士にもシッケをご馳走しています。

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# シッケ…コメで作ったジュース

「こんな生活で申し訳ない」と言うチョンチャン君ですが、ユンランはこれまでの事に比べると、ここはパラダイスのように温かいと言います。

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批国寺の“無名”

チョン・ドジョンが先手を取ってバンウォンたちを攻撃するはずだから、無名も戦闘準備が必要だとキル・ソンミ。
ヨニャンは、
「情報網が必要です」
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チョヨンはファサダンを追われ、新たに“湾商客主(マンサンケクジュ)”という、商業者たちが集合する大屋敷を構えています。
ここは“無名”の情報交換場所となっています。

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バンウォンとプニ

プニは悩んでバンウォンに相談
同じく考え込んでいるバンウォンのところにプニが来ます。

「どうした? 決めたのか? 
 どちらに味方するのか?サンボンか、俺たちか?」

「媽媽(ママ)」

「そんな呼び方をするな」

「考えていたのですが、
 媽媽こそ建国に多大の貢献をしました」

「そんなことはいい」

「しかし、この新しい国で王子のままで、
 平和に過ごすのですか?」

「何だと?!
 他でもないお前が何でそんなことを言うのか?!
 お前は俺の味方で、俺のために働くと言った。
 俺の頬を叩いて、
 生きている限りは何かを成し遂げると言ったではないか?!」

「…」

「俺はまだ生きている。
 何かをするために生きているのに、
 何もするなということなのか?!
 何でそんなことを言うのか、プニが?!」

「…」

「あ…。 もういい。
 誰かの人生を背負うことはできないからな。
 俺はお前の人生の責任は取れないから、
 お前がサンボン先生の方に付くなら、
 俺たちは刃を向け合うだけだ。
 俺はお前のことだって切り捨てることは分かっているだろう?!」

「ええ、媽媽(ママ)はそうするでしょう」

「だから選べと言っているんだ」

「大君媽媽が私を脅しているように聞こえます」

「お願いだ。
 お願いだから俺を選んでくれと頼んでいるんだ
 俺が必死だと思わないのか?!」
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そんなところにダギョンが入ってきます

「(二人は)結婚してください」

「!」

「!」

プニは側室になりなさい!
 これが安全で確かな道です」

「…、お嬢様…」
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「プな、以前言ったでしょう。
 私たち二人で主人のことを支援すると」

「プイン(夫人)。 後で話そう」

「ソバニム(あなた)。
 私たちには開京の町のあらゆることの情報が必要です。
 でもプニがサンボンに味方すれば、
 プニの組織はサンボンの手中に落ちます。
 どうするのですか?!」

「…」

「何もしないではいられません。
 サンボン大監は思うがままに有利になります!」

「は~、は」

「プな。
 主人には、あなたとあなたの組織が必要なのです」

「…」

「ここに残りなさい」

「宜しければ、もう少し時間を下さい。
 ここで受けているお世話には、
 いずれ答えないといけないと思っています」
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宿屋を開くために貯蓄を続けているとミョサンがカプンに話をしています。

「だってムヒュルが官職に就いて安泰じゃないのですか」

「いいや、ムヒュルには頼れない。
 あれは危険な仕事だわ。
 権力闘争に巻き込まれたら命を落とすかもしれないわ」
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プニが出てきて、

「…」
 (プニ)

「プニだって、ご褒美を貰ったらすぐにここを離れる方が良いわよ」

「私たちの村人たちはどうなるのですか?」

「みんなは皆で自分のことはなんとかするわ。
 家族でもないから、あんたには責任はないわ」
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プニは、母親の“あなただけのために生きなさい。世の中の事は考える必要はない”との言葉を思い出して悩みます。

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バンウォンとダギョン

「嫉妬なのか?!」
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「嫉妬ですって?!
 あなたは何を考えているのですか?!
 もう、サンボン大監は政府の全権を握っているのですよ!
 あなたのためなら、私は100人の側室だって構いません!」

「…」

「サンボン先生があなたを攻撃しようとしている緊急事態なのですよ!」
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伝えられているミン・ダギョン(後の元敬王后)像のとおりで、閔一族の財力のバックアップにてバンウォンの即位に尽力します。
ダギョンはバンウォンよりも2歳年上の妻。
元より政局を知り、政治が好きな女性ではあったものの、このドラマでは器の大きさが描かれていますね。
また、
イ・ソンゲには最初の夫人・韓(ハン)氏との間に6人の息子(および二人の娘)、2番目の夫人との間には2人の息子(および1人の娘)がいましたが、そんな中でも5男のバンウォンが勢力を得た背景には“名門の閔氏の力”があったことが大きな要因だと思います。

側室と子供のことに触れておくと、
イ・ソンゲ(初代王・太祖)には側室からあと2人、正室の子と合わせて、合計13人の子供がいました。
第2代王・定宗(バングァ)の場合には、正室には子供ができず、側室との間に23人の子供がいました。
そして、バンウォン(第3代王・太宗)は、正室のダギョンとの間に4男・4女、生涯では側室の子供も合わせて、29人の子供を授かっています。
その後の第4代王・世宗も正室から10人、後宮から12人と、22人もの子供を得ています。

歴代の王の中でも、この<朝鮮王朝>創世記にば子だくさんなので、何故だろうかと思っていたのですが、高麗の初代王・王権にもあるように、地方の豪族との姻戚関係を作って、政権の安定化を図るという“公務”の一面があったことも否めません。

ともあれ、プニはバンウォンの側室に?
どんな条件で?


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