六龍が飛ぶ 第35話(上) チョン・モンジュ 1392年


動かすと危険だと言われるくらいに重傷を負ったイ・ソンゲ

「天の意志が変わったに違いない。
 なぜ、ポウン(チョン・モンジュ)が…、
 こんなにも変わってしまったのか…?」

「我々が覇業を行う前に、
 我々が知らぬ取引があったのです。
 ポウンは我々が行おうとしていることを阻止したのです。
 ようやく全てが分かりました」

追っ手が来たので、バンウォンは荷車を隠して、軍をやり過ごします。

3500b_20160215150420a27.jpg

バンジとドジョン

「チョン・モンジュは将軍だけでなく、
 仲間の全部を流刑にしたのか?!」
 (ドジョン)

「ええ、ナム・ウン大監、
 チョ・ジュン大監もみんな流刑です」

「ポウンが…」

「バンウォンがペクランドに向かい将軍を連れ戻しに行きました。
 開業には仲間は誰も残っていません」

バンジは自分が開業に行くと言いますが、
ドジョンは、
「政権とは名分によって作られるもので、
 刀の力に依るものではない」と制します。

「権力とはその名分についてくるものだ。
 私は天の意志を信じたい。
 天命(チョンミョン)だ。
 イ・ソンゲ将軍が天下をとるかは、
 バンウォンが開業に将軍を連れ帰ることに懸かっている」
3500_20160215150422060.jpg

王命が届きます

…罪人チョン・ドジョン、お前を開業に帰す。

剣を抜くバンジ

「落ち着いて最後まで聞け。
 ただ単に移送するだけだ」
3500a_20160215150421e15.jpg

イ・ソンゲを追うウ・ハクジュ

「彼らはまだ山の中にいるはずだ! 探せ!」

隠れているバンウォンとイ・ソンゲ

ムヒュルとジランが二つに分かれて敵を巻くつもりだった籠は一刀両断でした。

さらに捜索に分散するジランたちですが、ムヒュルは女性の剣士を見ていますので、それがユンランだったのではないかと疑問を持ちます。

3500c_20160215151144946.jpg

バンウォンは捜査の目をしのぎながら開業に向かいます

3500d_201602151511433a4.jpg

他方で、チョンチャングンはチョン・ドジョンの計画に沿って、イ・ソンゲの配下たちを開業に戻して処刑するという王命を発出。

山を下ろうとすると、ある若者に出会うバンウォン
剣の稽古をしていますが、剣士とは思えない型です。

3500e_20160215151142303.jpg

「誰なのか?」

「助けて下さい」

追手が来ます

「ここに父親と息子が来なかったか?」

「いいえ、誰も来ません」

「この家の中を調べても良いか?!」

「私の小屋です。
 私がいないと言えば、誰もいません。
 なぜですか?」
3500f_201602151511406d8.jpg

バンウォンは藁をソンゲにかけて自分も藁を被ってカモフラージュ

3500ff.jpg

追手の会話から、若者は“イ・ソンゲ”の言葉を聞きます。

家の中で

「いったい何があったのか?」

「実は土地代官から逃げていた時に崖から落ちたのです」

「なぜ追われたのか?」

「アボジの看病のためにお金がなくて、
 租税を払えなかったからです」
3500g_20160215151139698.jpg

若者は刀を抜いて

「私は地方から来た、儒学者だ。
 お前は私が何も知らないとでも思っているのか?」

「?!」

「私はヤンジュ(楊州)から来た儒学者だ。
 私の師匠はチョン・モンジュ大先生の生徒だった

「は…」

「イ・ソンゲ将軍を追放したイ・セク先生を、
 私が敬っているということが分からないか?」

「…」

「高麗を潰そうとしている、
 チョン・ドジョンの謀反を分かっていないのか?」

「…」

「この高麗を再び武士の時代にしようとするのは、
 お前たちだ。
 分かっているのか?」

「!」
3500h_20160215151849578.jpg

バンウォンは笑って答えます

「は、は…、ははは」

「狂ったのか?」

「笑っているのだ。 考えてもみろ。
 馬を走らせて戦場を一生駈け巡った将軍が、
 今日は馬から落ちたんだ。
 そして、チョン・モンジョが差し向けた軍に追われている。
 そして、国の学者から刀を向けられている。
 これがアボジの最期なのか…」

「…」

「殺せ」

「え?」

「この国の大動脈を切れと言っているんだ。
 この国に尽くしてきた英雄を殺せと言っているんだ」

「?」

「お前がイ・セク大監とポウン先生を尊敬していると言うなら、
 切れ!
 私はハムジュ(咸州)に向かう。
 そして、開業に帰ってからお前を殺す!」

「!」

「俺はヤンジュのお前の家族を抹殺する。
 先祖3代と将来の3代の家族を抹殺する!」

「…」

「なぜイ・セク先生を尊敬するのか?
 彼は土地改革と仏教改革に反対しているんだぞ!」

「…」

「それなのに何故なのか?!」

「…」

「アボジはこの国を武官の国にはしない!
 この国を儒教の国に変えようとしているのだ!」

「…」

そして、

「お前、お前! 
 この国を一緒に儒者の国にしたくはないのか?!」

「従う」

「え?!」

「従うと言いました。 あなたに従います。
 誰もイ・ソンゲ将軍のお考えを教えてくれる人はいませんでしたから、
 ただとても興味を持っていただけです」
3500k_20160215151848a62.jpg

バンウォンは怒って短刀を抜きますが、二人は意見が一致したようです。
若者は窮地からの脱出を手伝うことになります。

3500m_20160215151848310.jpg

チョンチャングンとユンランとチョン・モンジュ

「何だと? 失敗した?!」

ユンランはジランの籠にもイ・ソンゲ将軍が乗っていなかったことを報告。

「では将軍はどこだ?!」

「王の軍が山の中を捜索していますが、
 これまでのところ見つけられません」
3500n_20160215152521ee3.jpg

開業の城門でヨンギュ、ムヒュル、バンジが、バンウォンとソンゲがどこに行ってしまったのかと話している中、城門に向かって葬式の神輿がやってきます。

隊列の後にはバンウォンが付いています。

3500p_20160215152520aa2.jpg

「トリョニム!」

「騒ぐな。 
 アボジが無事でこの中にいる」

神輿の中の棺の中にはイ・ソンゲ!

「アイゴ…。 驚いた。 助かった…」
 (ジラン)

そして、イ・ソンゲが入った棺はヨンギュ達の手で安全な場所に運ばれます。

3500pp.jpg

バンウォンは若者に礼を言って、
「名前は何なのか?」

チョ・マルセンです」

「変な名前だ…」

「?」
3511_20160215152519a67.jpg
# 趙末生(チョ・マルセン)は実在の人物で、バンウォンより3歳年下です。

イ・ソンゲが屋敷に帰ったとの情報が王宮だけでなく、無名にも届きます。

3511a_20160215152518574.jpg

屋敷に帰ってきたイ・ソンゲ

3511b_201602151525179fa.jpg

屋敷ではこれまでの経緯をムヒュルが説明

3511c_201602151537266d4.jpg

王宮では、「もしもイ・ソンゲの容態に問題なかったら、我々はどうなるのか?」と、恐れるチョンチャングン。

「イ・ソンゲは私には危害は加えないはずです」と、チョン・モンジュがウ・ハクジュの屋敷に向かいます。

3511d_20160215153725c5c.jpg

ユンランを護衛に向かうチョン・モンジュをムヒュルが先に発見
後をつけます。
そして、屋敷はウ・ハクジュの屋敷だと判明

…ウ・ハクジュ大監…、なぜなのか…?

3511e_20160215153724f77.jpg

そこにユンラン

「ムサニム(武士さん)」

「?!」

「あの…、
 あの夜はあなたでしたよね? そうでしょう?」

「!」

「もしかして、
 あなたがチョク・サグォンではないでしょうか?」

「…」

「違いますか?」

「…」

「なぜ、イ・ソンゲ将軍を暗殺しようとするのか、
 理由が知りたいのです」

ムヒュルがポウンとソンゲのことなど、政争の話を始めると、ユンランは政治のことを避けます。

「あの人たちとは関係ないです」

そして、
この男を殺すべきか?

3511f_20160215153723e54.jpg

にほんブログ村テレビブログ韓国ドラマへ
1週間のランキング@「にほんブログ村」

チョン・ドジョンの改革思想に対して、“高麗の名”を守る為に、第34代王(最後の王)を擁立したチョン・モンジュ。
同じ成均館の先輩後輩のチョン・モンジュとチョン・ドジョンは、お互いに文官(儒学者)が統治する世の中を作ろうとしました。
しかし、高麗王家の血筋を死守する先輩チョン・モンジュに対して、武官イ・ソンゲへの国民の人気を背景として、まずは朝鮮という新国を作るのが先だという後輩のチョン・ドジョン。

この年、1392年。
チョン・モンジュは55歳、チョン・ドジョンは50歳です。


1週間のランキング@にほんブログ村
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

王朝用語・脚本家など
ドラマと映画・感想など

openclose