二つの家門 「六龍飛天」 

『六龍が飛ぶ』より二つの家門

第14話では、バンウォンが第3の勢力を味方に引き入れるために、閔氏の娘との婚姻を進めます。
政略結婚です。

1.全氏と閔氏

李芳遠(イ・バンウォン:1367~1422年)
正室の元敬(ウォンギョン)王后・閔氏(1365~1420年)
バンウォンの正室になったミン・ダギョンは二つ年上ということで、ドラマの中でも最初は目線が上でした。

高麗末期は貴族や豪族の勢力が政治を動かしていたようですね。
二人の家門をウィキペディアで拾うと以下です。

全州・李氏(チョンジュ・イシ:전주이씨)

統一新羅時代から高麗時代にかけて全州地方に勢力を持っていた有力地方豪族だと考えられている。
全州李氏は百済時代末期から続く豪族・全州出身である。
朝鮮王朝時代、王族は王朝の機構の一つである宗簿寺で管理されていた。現在、全州李氏の宗親会としては全州李氏大同宗約院があり、宗廟祭礼祭(# 1)を行っている。

驪興・閔氏(ヨフン ミンシ:여흥민씨)

驪興閔氏(ヨフン ミンシ:여흥민씨)は本貫を驪興(驪州)とする。
始祖は高麗の閔称道。
孔子の弟子である閔子騫の末裔と称し、驪興付近に土着していた家門である。
朝鮮王朝3代の太宗の妃(彰徳昭烈元敬王后)を出し、4代の世宗以下はこの血統を受け継いでいるが、驪興閔氏自体は17世紀末に19代粛宗の妃仁顕王后(# 2)を出しただけで、王朝では決して有力な家門ではなかった。
(しかし)
19世紀中ごろ、驪興閔氏出身の女性の一人は、本流から外れた王族の李昰応の夫人となった。彼女が生んだ次男・命福が26代国王高宗となり、李昰応が興宣大院君となった。
外戚として勢威を振るっていた安東金氏の影響力を排除するため、高宗の妃も驪興閔氏の閔致禄の娘が選ばれた。
彼女が閔妃(明成皇后)(# 3)である。

2.これまでのドラマでの李氏と閔氏

(# 1)

ドラマ『運命のように君を愛している』の主人公イ・ゴンは全州・李氏(財閥)の家長の後継者でした。

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(マカオのカジノでのシーン・第2話より)
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(スクリーンキャプ)

次の絵にある宗廟は歴代の王と王妃の位牌を祭るために、初代王・太祖が建立したもので、建物は横に増築されて来ました。
ただし、歴代王の中でも、第10代王・燕山君と第15代王・光海君は廃位されているので、位牌はありません。

毎年、全州の李氏が祭礼を執り行います。

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(コネストの紹介写真より)

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(映画『王の涙~イサンの決断:原題は「逆鱗」』より)

(# 2)

19代粛宗の妃仁顕(イニョン)王后が眠る王陵には、オクチョンも同じく眠っています。
ドラマ『チャン・オクチョン』より、以下は番組のおわりの字幕です。

粛宗は在位中に3回の政権交代(ファングク:換局)をさせて、王朝最強の王として在位。
王朝最盛期としての基礎を作った。
チャン氏には送り名もなく、一族とは別の墓に埋葬されたが、1969年に高陽市の西五陵に移葬された。
現在は粛宗やインニョン(仁顕)とともに眠っている。

明陵(ミョンヌン)・粛宗と仁顕の墓

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翼陵(インヌン)・仁敬の墓

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チャン(張)氏一族の墓(高陽市)と
大嬪(テビン)の墓

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(# 3)

王朝末期の閔妃(明成皇后)のことは<王朝絵巻 シーズン1>で紹介しました。

http://jumong007.blog133.fc2.com/blog-entry-2345.html

(ドラマ『明成皇后』より)
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「女性たちの韓半島(한반도)」では、最初に明成皇后と、彼女の暗殺の模様に触れました。
KBSのドラマ『明成皇后(ミョンソンファンフ)』では、背後に明治政府がいたことになっています。
ただし、当時の日本軍は完全に統率が取れており、王朝の軍の教育と近代化に務めます。
事件への軍の関与はありません。
むしろ、
朝鮮王朝の総理大臣を含む開化派が共謀しています。
明治政府から見た明成皇后は「親清派かつ親ロシア派」。
目の上のたんこぶの存在だったようです。

清国の圧力で<朝鮮王朝>の改革は進みませんでした。

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(ドラマ『明成皇后』の第26代王・高祖)

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『六龍が飛ぶ』と訳されている「육룡이 나르샤(ユニョンイ ナルシャ)」の含意について

以下は友人のHJMさんから教えてもらいました。

1.『龍飛御天歌』

『龍飛御天歌(朝鮮王朝・世宗時代、先祖である穆祖から太宗に至るまでの六代を歌った叙事詩)』は、12章の句節からなります。

「龍飛御天歌」での六龍はドラマでの六龍(ユニョン:육룡)とは違って、第4代王・世宗(セジョン)の父・李芳遠(イ・バンウォン)までの六人の先祖・父系を六龍としています。
登場するのは、
朝鮮王朝建国に功を立てた李成桂の高祖父(穆祖)、曽祖父(翼祖)、祖父(度祖)、父(桓祖・李子春)。
そして、李成桂(太祖)および5男の李芳遠(イ・バンウォン:太宗)の6人の叙事詩です。

# ウィキペディアでは信憑性が高いのは李子春(李成桂の父)から李成桂(イ・ソンゲ)および李芳遠(イ・バンウォン)に至る3代とのこと。

2.龍が飛ぶ

ハングルのナルシャ(나르샤)は飛び上がるという意味です。
六龍が飛び上がると、やること全てが上手くいくという意味で、6人が集まって腐った高麗をつぶすために立ち上がるという意味になります。

ドラマに出る6人中、3名は実存人物(李成桂、李芳遠、鄭道伝)で、3名は仮想人物(李方地、無恤、焚姫)です。

# 李成桂(イ・ソンゲ)、李芳遠(イ・バンウォン)、鄭道伝(チョン・ドジョン)
# 李方地(イ・バンジ)、無恤(ムヒュル)、焚姫(プニ)

引き続き、HJMさんから以下。
「ネットで調べたところ、歴史を基本にはしていますが、やはりドラマでフィクションが多いので、歴史を正しく理解した上で見たほうが勉強になると書いてありました」


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