六龍が飛ぶ 第1話(中) ピグレット(子豚ちゃん)



高麗への帰国の際に空を見上げるチェ・ヨン(30歳の頃です)。
ドラマ『信義(シンイ)』より
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(photo by nana)

六龍が飛ぶ 第1話(中) 子豚のはなし

開京

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町のはずれには地方からもやって来た乞食たち
(# いわゆるストリートチュルドレンの孤児たち)

「二手に分かれて稼ぐんだ。
 ところでお前のオンマは赤ん坊を産んでから、
 どこに逃げたのか?」

「オンマは逃げてはいません!」

「分かった、カプン。
 今日は何とか食べ物をくれる人を捜せ!
 みんな分かったか?
 赤ん坊を泣かせないくらいに食いっぷちを捜すだぞ!」
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開京の市場

華やかな市場に見惚れるバンウォンとお付のヨンギュ

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母親を捜し、食べ物を捜す子供たち

タンセ(後のイ・バンシ)

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プニ

「オンマは開京に連れられて来たというの?
 だからもう一月も捜しているわ?!」

「…」

「漢南の方で見かけたというのは本当なの?
 オンニの名前だけじゃ、広すぎて分からないわよ!」

「でも歌が上手いから、
 その歌(パンソリ)だけでも手がかりになるさ」

「♪ん~んん ん~♪」
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# プニが口ずさむのは反戦の詩です。
第2話の終わりを飾ります。

プニとカプン、それにタンセの子供たちはその日の食べ物を捜しながら、噂に聞く“着飾った衣服の人たちが今日はやって来る”に興味。

「あれかな?!」

「いや、派手過ぎる」

「そうか…」
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先に到着して、市場の賑わいを楽しむバンウォンとヨンギュでしたが、裏通りでは餓死した百姓たちの死骸をみるバンウォン…。
そこでバンウォンが消えます

乞食たちにさらわれて、衣服を剥ぎ取られます。

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バンウォンの一行の中の黒服の男が手紙を隠していた場所を見ていたタンセ

柱の中の秘密の隠し扉をこじ開けます。

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中には密書

「アジョシがカプンのオンマを隠したんだな?!」

「え?! 俺が?!」
(# 密偵はカプンことかわかっていません)

「あの黒服のアジョシでしょう?!
 こんな手紙がありましたよ!」
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その手紙というのはイ・ソンゲを探っていた密偵がイ・インギョムに届けたもの
(ただし、インギョムが送り込んだ密偵ではありません)

「ということはお前も密偵だったのか?!」

剣を抜く二人

暴露された密偵が逃げ出します。

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ここで初めて言葉を交わすプニとバンウォン
追いかけないバンウォンを不思議に思うのはプニ。

「追わなくてもいいんだ」

「なぜ?」

「奴は手紙を隠した。
 つまり、誰かに連絡をつけようとしていた。
 しかし、その手紙を持ってきてくれたのがお前だ」

「…?」

「奴がどこに逃げたのかは分かるだろう? 
 つまり連絡をつけようとした人のところだ」

「誰なのか?」

「イ・インギョムという奴だ」

「じゃあ、みんなでイ・インギョムの家に行きましょう!」

「しかし…」

「知らないのか?」
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「私は知っているよ。とっても大きな家だよ」

「知っているのか?」

「ええ、一度忍び込んで食べ物を盗んだわ」
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(カプン)

イ・インギョムとキル・テミ

「このブタ肉は美味しいな!」

「ああ、人の乳で育てた子豚だ」

「お~。
 ところで、田舎者が政界に入るとは?!
 あなたは皇后やチェ・ヨン将軍まで操れるのに、
 なぜイ・ソンゲを恐れるのですか?」

「まだ知らない奴だからだ。
 人一人を知るということは、二つの意味あいがある。
 そいつの野心と恐れを知り、
 弱みを握って自分の味方に引き入れるためだ。
 しかし、まだイ・ソンゲの弱みを知らない。
 奴は野心も弱みも見せてはいないのだ」
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抜け穴からインギョムの屋敷に忍び込んだ4人

さっそくご馳走をほうばります。

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そこで見かけた光景

「あれはカプンのオンマだわ」

人の乳で子豚を育てているシーン

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「密偵を探し出せ!」のインギョムの命令により配下が屋敷の中を捜索。
物音を察知されて、捕まったバンウォン

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バンウォンは乞食の子供だと思われて無視されるのですが、そこでインギョムの袖の中にあった書簡の印を見ます。

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インギョム

「イ・ソンゲとチョ・ソセンのことは知っているか?」

「彼らは義兄弟でしたが、ソセンをソンゲが裏切ったのです」

「…、そうか…」
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ストリートチュルドレン

カプンの母が赤ん坊を手放したために赤ん坊が死んでしまいました。

「二日もお乳を飲んでいないからだ」
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泣き崩れるバンウォンでした。

「トリョニム(若旦那)!」

「…」
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高麗末期の庶民たちと貴族との貧富の格差が描かれます。
また、貴族たちは土地と私兵を持ち、国王まで傀儡にして、国家財政への寄与をしていません。
したがって、北の「元」「紅巾族(#)」そして「倭国(日本)」の海賊(倭寇)との戦いにも兵力が不足している状況です。

出てきた手紙などは、これから登場する策士チョン・ドジョンの計画に基づくものです。
高麗の政界を牛耳る貴族3人組を廃して、新しい高麗に変えようとする改革派のドジョンの作戦のひとつです。
大陸では「元」から「明」へと大きな波動があることもその一因だと思います。

また、子豚に注目したいのは「肉食」のこと。
高麗は仏教の国だったので、公衆の面前では肉食はしないはずですが、このドラマのように、既に仏教文化も崩れていたのだと思います。

# ウィキペディアで調べていると、次の記事がありました。

紅巾軍の高麗侵入

1358年、紅巾軍は元の上都開平に進撃したが反撃を受け遼陽へ向かい、59年に4万、61年に10万の大軍で高麗に侵入した。
一回目の侵入では西京(平壌)をあくる年の1359年まで占領したが、崔瑩、安裕、李芳実らを中心とした高麗軍は反撃を行い、紅巾軍をほぼ全滅させた。
二回目の侵入では首都開京を翌年1362年の初めまで占領し、江原道まで侵入したため、王は福州(慶尚南道)に避難したが、崔瑩を総指揮官とする高麗軍が開京を奪還し、紅巾軍を北方に退けた。

この記事に出てくる3人の軍人(崔瑩、安裕、李芳実)のチェ将軍とアン将軍はドラマ『信義』で、親友同士でした。


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