ドラマは終盤へ 『華政』

リアルタイムでの視聴の方々へと思って毎週の放送のことを書いています。

# 最初から逸れますが、『亀巌ホジュン』を昨年の晩秋から視聴し始めて、脇役ではあったものの光海君はひょとして当時にない改革派では? と思っていました。
視点・目線が民・百姓に向いていたからです。
あの巨匠といわれる、イ・ビョンフン監督の弟子にあたるMBCのキム・グノン(김근홍)監督の作品でした。

今回の『華政』は同じMBCでも、キム・イヨン作家と『信義』のプロダクションの作品で、ここで明確に光海君の改革路線が描かれていると思います。
ドラマの光海君(第15代王)は先王の第14代王・宣祖を「無能な王だった」と明言しますし、第16代王・仁祖がいかに民・百姓(国民)に人気がない、統治能力がない王として描かれています。
私はこのキム・イヨン作家の歴史研究と間接的な自己表現(セリフ)に“脚本(ペン)の力”を感じています。

1.第44話まで

『華政』の今週の放送・第44話まで視聴しました。
第44話のあらすじは次のInnolife.netエンタメニュースの通りです。

8日に放送されたMBCの月火ドラマ『華政』では、病床に伏せていた仁祖(キム・ジェウォン)が目覚める姿が描かれた。
彼は目覚めるなり昭顯世子(ペク・ソンヒョン)を呼び、昭顯に「おまえが誰なのか分からない。政敵なのか、私の息子なのか」と言って疑った。
仁祖は昭顯の部屋をひっくり返して清国の品物を投げつけ「清と内通していたのか」と尋ね、昭顯は「その品物は貰ったもの。清で悟ったのは私たちより先に進んだ文物を学んで力をつけなければならないということ」と自身の所信を明かした。
すでに昭顯を誤解し始めていた仁祖は「私の治める方が気に入らなくて、おまえがやればもっと上手くやれると思って、この座を見下していたのか。おまえは私の政敵だ」と品物を投げつけて昭顯を怪我させた。

この日、キム・ジェウォンは10分間、自分の息子に向けた狂気をはらんだ仁祖の姿を切々と表現した。
強弱をつけた怒りの演技が視聴者をドラマに引き込んだ。
回を重ねるほど仁祖になりきった姿を見せているキム・ジェウォン。
『華政』はキム・ジェウォンの演技力や魅力を再発見させている。
(以上)

1645年に、8年間の人質生活の後、夫人や弟(ポンリム大君)と清国・瀋陽から帰国したソヒョン世子でしたが、すぐに父親(仁祖)の反感を買います。

第43話では、朝鮮王朝の官僚支配を改革する為に、帰国した世子が早速チョンミョンたちと行動に移り、西人派の資金源となっているカン・ジュソン(架空の人物)を逮捕する話。
しかし、チョンミョンたちが次に排斥すべきとしているキム・ジャジョム(金自點)と昭容(ソヨン:正三品)・趙氏は防衛を図ります。
仁祖はすでに手玉に取っていますから、上記の第44話のあらすじに繋がります。

第43話のおわり
end of ep43
(英文字幕サイトからキャプチュア)

2.貨幣の鋳造

また話題は逸れますが、同じキム・イヨン作家の『イサン』との類似点のこと。
彼女は後の時代を描いた作品『イサン』の中で、半島で銅貨の原料となる“銅”を清国から輸入するしているトピックを挿入しています。
当時の貨幣流通に必要だった“銅”が不足していた問題を、清国からの輸入に頼らないように、イ・サンたちが磁鉄鉱石を原料にして代替する話でした。
逆のことでしょうが、今回の『華政』では清国に不足していた銀貨の鋳造のために、半島での生産の方が多かった“銀”を輸出している話がポイントのひとつでした。
低品位の銀を密貿易に使っていたカン・ジュソンたちの商団を、清国と朝鮮の共同捜査で突き止めるというのが第43話のジュソン逮捕の証拠となりました。

3.史実からみる今後の予想

残すところはあと6話(予定)なので、だいたいドラマの終末が見えてきたようです。
歴史では、
(1)1645年、帰国の同年(2ヵ月後)にソヒョン世子は原因不明で亡くなります。
また、その翌年(1646年)には夫人の姜氏と長男(仁祖の世孫)が死罪。
つまり、この裏にはキム・ジャジョム(金自點)と昭容・趙氏の陰謀が隠されています。

ソヒョン世子は毒殺されたとの説が一般的です。
ドラマでは、昭容・趙氏のお抱えの医師が毒針を使います。
また、夫人(ピングン)に濡れ衣がかかるのが、有名な「毒アワビ事件」(今後)。

(2)昭容(ソヨン)・趙氏は、仁祖との間で授かった長男を世子にしたかったのですが、歴史上ではソヒョン世子の弟のポンリム大君を第17代王として仁祖が指名します。
ここの経緯を知りたくて興味深いです。
そして1549年に仁祖がなくなりますから、ポンリム大君は同年30歳で即位し、その後10年の在位となります。

(3)さらに、1651年になると、キム・ジャジョムと昭容・趙氏は処罰されます。
これは、第17代王となったポンリム大君の功績ともいえると思います。
そしてこれが、光海君から託された、チョンミョンと仲間たちの勝利ではないかと思います。

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fajyon first
(写真右から、ソ・ガンジュ キム・ジェウォン 
 イ・ヨニ チャ・スンウォン)

制作発表会当時の記事です。

「華政」で初めて悪役に挑戦するキム・ジェウォンは嫉妬に狂った野心家の仁祖(インジョ:朝鮮時代の第16代王)役を演じる。
仁祖は権力に執着し、弟さえも死に追いやって王座につく人物だ。
キム・ジェウォンは「『華政』で仁祖の内面を演じることを通じて、自分自身の成長の時間にするために努力する」と出演の感想を伝えた。

ホン・ジュウォンは政治的な信念を共にする光海と心を交わした貞明公主の間で葛藤する人物だ。
ソ・ガンジュンは「素晴らしい作品に出演する機会を与えていただき、本当に感謝している。初めての時代劇なので緊張しているが、上手くやらなければという気持ちで頑張って役作りや作品の勉強に励んでいる。これまでとは違うキャラクターをお見せできそうなので嬉しい。『華政』でさらに成長した姿お見せするために一生懸命頑張る」と覚悟を示した。
(以上 Kstyle Newsより)

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