歴史の要衝ハンバンド 1

歴史の要衝ハンバンド 1

国境の向こうは中国大陸・北はロシア。
それに海を渡ると日本ですから、挟まれた半島の朝鮮王朝は地政学的に重要な、そして厳しい運命を背負っていたと思います。

ドラマ『朱蒙(チュモン)』では、チュモンが紀元前に半島を国を統一するにあたり、大きな課題が鉄器の開発と経済力でした。
「漢」と漢の鉄騎兵に対抗するためには、ソソノ達の商団と、脇役の軍器博士(クンギバクサ)の力が大きな貢献をしました。
それと何にも変えがたいのは大王の大きな心。
敵の勢力をも“同じ「古朝鮮」の民族の再興”というテーマで民族の団結を国作りの目標にしました。
ただし、王朝末期になと、欧米の利権とも絡み合ってのグローバル(地球規模)な世界に突入します。

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(「元」の時代の青花磁器です・松岡美術館)

「漢民族とは?」①

ウィキペディアや他のネットを読んでいると、漢民族の「漢」の字は、大陸を統一した始皇帝の「秦」を経て「前漢」時代に起因するようです。
「後漢」時代など、当時でも人口は数千万人とのこと。
まだ紀元前のことです。
さらには、今後ドラマにも出てくる「清」の時代になると既に人口が2億人を越え、それからもその倍の4億人へと拡大していく国へと大きくなります。
それでも、紀元前に半島を統一して高句麗を建国したように、ドラマ『朱蒙(チュモン)』では朝鮮民族も漢民族に対峙・抵抗できたようです。
その紀元前の頃、島国の日本は卑弥呼の邪馬台国でした。

700年以上ワープして、“なんと(710年)綺麗な平城京”と歴史の勉強で年代を覚えたのが「奈良時代」の始まり。
当時の大陸は耳慣れた言葉の「唐」の時代で、半島は高句麗・新羅・百済の三国時代の後、「新羅」が統一して、その後にドラマ『善徳女王』の時代に入ります。
他方では高句麗の血を引くドラマ『大祚榮(テジョヨン:대조영)』の「渤海」が現在のロシア沿海州あたりに生まれています。

このころも(当然ですが)それぞれがお隣同士ですから、交易がありました。

「漢民族とは?」②

時代はさらにワープして『信義(シンイ)』の頃は高麗の末期でした。
大陸ではモンゴルに発する「元」から「明」へと変わろうとする中で、「高麗」の第31代王・恭愍王(コンミンワン)の在位が1351年~1374年でした。
ドラマでは、迂達赤(ウダルチ:王の親衛部隊)の隊長チェ・ヨン将軍が主人公。
彼を愛した柳(ユ)夫人(ドラマのユ・ウンス)は、コンミン王ともノグク公主とも大の仲良しで、“イングニム(王)から刀を貰った”、とか王妃には“サラン(愛)”のハングル語を教えたりで、“ワンビママ(王妃媽媽)”と呼んでいました。

ウィキペディアでは次のとおりです。
恭愍王は幼少時は元の宮廷で育つ。
しかし、元の衰えと明の台頭を見て、親明政策を取り始めた。
まず、高麗国内の親元勢力を排除として、元の外戚として権勢を振るう奇氏(キ・チョル)(奇皇后(順帝トゴン・テムルの皇后)の実家)を討ち、次に軍備を増強した。
李成桂をはじめとする武人を登用し、元に奪われた領地の奪回を果たした。
また100年以上続いた胡服弁髪令をも廃止した。
王妃魯国大長公主(ノグクコンジュ)を愛し、他の妃達はただ継嗣を得るため娶ったが、形式上の婚姻だったという。

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ストーリーを離れて国際関係に触れると、すでに「高句麗」の時代から、強大な大陸から半島の独立と国防を得るためには、大陸への忠誠を示す“冊封制度”に頼り、独立国としての認定を受けなくてはならなかった。
もちろんその代償としては、派兵と物を献上するという、いわば安全保障条約があったようです。

(写真は「高麗・青磁」)

漢民族とは?③

漢民族とはどんな定義なのかと、ウィキペディアでみると、現代の国家の枠組みでの統計では次のとおりです。

漢民族(かんみんぞく)は、中華人民共和国(中国大陸)、中華民国(台湾)、シンガポールで大多数を占める民族。
人類の20%を占める世界最大の民族集団である。
中華人民共和国の民族識別工作では漢族(簡体字:汉族, 拼音: hànzú)と呼ばれ、中華人民共和国の人口の94%以上を占める。
漢人ともいい、華僑として中国を離れ、移住先に定着した人は華人、唐人と自称することが多い。

これってどういう意味・含意なのか解りますか?
(以下は私の解釈なのですが)
狭義には純粋な漢民族とは現在の中華民国(台湾)にしか残っていないという学説もあります。
しかし、広義にとらえれば、漢民族というのは様々な民族が融和・同化して一つの大きな「漢民族」となって行ったのだと思います。
だからこそ現在の中華人民共和国の90%以上が漢民族であって、その他の融合がなされていない民族が少数民族であって、さらにそれぞれの民族が独自性を主張しているのではないかと思います。

アンコールワットの中の壁一面の彫刻(レリーフ)
左がクメールの人々、右は中国の人々だそうです。
k c 人
(photo by nao at Angkor Wat)

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文化や民族の違いから排他的になるのは人のサガ(性)なのでしょうか?

しかしながら、現代の“ヒト”、“モノ”そして“お金(資本)”が国境を越えてボーダーレスになると、そうも言ってはおられません。
文化・スポーツでのヒトの往来、工場移転(モノ)、債権・外国為替への投資(お金)が盛んになると、私は政治の対立を超えることができると考えています。
翻って、
このドラマの当時はようやく「朝鮮通信使(外交団)」と貿易が始まった時代なので、グローバル化のほんの小さな一歩だったと思います。

東京駅・大丸百貨店 こちらはマーガレット・ハウェル(英国ブランドでしたっけ?)の秋の新作です。
ノースリーブ・ハイネックのセーターが流行りそうです。
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