華政 第7話(中) 動物のように

「公主を守れなかった」と落ち込んでいる
息子のジュウォンを案じます。

ホン・ヨンは港の捕盗庁から
捜査の記録
を取り寄せます。

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『華政』 第7話(中) 動物のように

キム尚宮とイチョムの仕業だったことを知り、
光海は嘆きます。

「そなたは毎日私の顔を見ながら、
 その手で私の父親を殺した…。
 毎日私の王衣をあつらえながら…」

「…」

「たとえ全てが私のためだとはいえ…」

「ではどうすれば良かったのでしょうか?」

「何だと?」

「この国の王座には一人の王しか座れません。
 チョナが玉座を得られないとなれば、
 きっと命すら失くたかもしれません。
 私はどうすべきだったのでしょうか?」

「いい加減にしろ!」

「私は死を恐れてはいません。
 お仕え始めた時に決めたのです。
 死よりも怖いのはチョナを失うことなのです」

「…」

「長きに亘って即位をお待ちになっている時に、
 チョナの夢や意志を理解しました。
 …。 そうです。
 その真摯な意志は守らないといけません。
 チョナの大望を遂げるための王座です」

「…」

「どうか私の最後の言葉を聞いて下さい」

「…」

「どんなことにも恐れずに
 王としてのご自分の意志を貫いてください」

「いったい何を言い出すのか?」

「私はここを出たら自害します」

「何だと?」

「私はイ・イチョムにも強要して、
 事件の跡形を消し去ります。
 だからチョナ…、チョナが…」

「まさか、
 漢陰(ハニム:ドクヒョン)を私の手で…」

「ええ、王座を守るためです。 
 彼を消して下さい。
 全ての跡形が無くなっても、
 彼は生きている限りしぶといです」

「…」

「全てを今日消し去り、未来を計画して下さい」

ここで光海は「もう一つ教えてくれ」と、
「同じような理由で殺せと言うのか?
 私に“予言”の存在を知らせた男を…?」
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チョンミョン

今度は柱にくくりつけられているところを、
チェギョンが救います。

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「よく聞くんだ。
 明日になったら遊郭に売り飛ばされる。
 どこかに逃げて身を隠すんだ。
 マルノには俺が説得する」

「お願いだから殺して」 

「お前を“殺せ”と言うのか? 今?」

「んん」

「なぜだ? お前が公主だからなのか?
 大切な公主が生きることができないのか?」

「…」

「じゃあ、俺が言う。
 お前は朝鮮王国の公主だ。しかし、
 だからそれがどうしたと言うのか?
 さあ、起き上がるんだ。
 俺達は今は動物のような奴隷なんだぞ」

「いや、分かっていないわ。
 私が失ったものの大きさを…。
 あれほど愛した弟なのよ。
 もう何も分からない。…弟を失くしたのよ。
 どうして生きていくのか、その理由がないわ」

「そうか。 じゃあ死ね。
 公主としてな」

「…」

「しかし俺がお前だったら、
 生きる道を選ぶだろう。動物としてな

「…」

「分かるか?
 生きるためなら動物になれ。
 人間を忘れるんだ。 俺は生き抜く」

「…」

「死ね。
 しかし、自分の手でだ」

そう言ってチャドンは短刀を投げ出します。

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こちらもナイフを出して、イチョムに
「あなたも先王を殺した罪人だわ」

これはチョナの温情でもある。
キム尚宮も一緒に死ぬと。

「あなたには興味はないけど、私も一緒する」

「なぜだ?!
 チョナには俺達が命を掛けたんだ。
 なぜ俺達が死ぬのか?!」

「“全てを得るか、全てを失うか”の賭けだったわ。
 それが“権力”だわ」

「ああ、それが権力だ。
 しかし、俺は全てを戴く」
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そこで内官がキム・ゲシを呼びに来ます。
王に会いに来たのはイ・ドクヒョン

「公主や大君を殺した犯人も同じ論理だ。
 全てが王座を守るためだ。 それが権力だ。
 しかし、漢陰大監は
 事件の揉消しをして私の味方にはなれないだろう」

「ええ。
 それではもう一つの真実を隠すことにはなりません。
 私のことはご存知ではありませんか。
 黙ってはいることができない性格です」

「…」

「妥協できない頑固者です。
 時代に関わらず政治というものは
 “権力を守るためには、
 少々ものでは助けにはならない”
 そう言うではないですか」

「…」

「一般人には、
 想像もできないことに執着するのが政治家。
 誰かが変えることができないものだとも言います」

「…」

「しかし、それは
 全て卑怯者の言い訳にしか過ぎません。
 王座を守る道はそれだけではありません。
 単に野蛮な道で、本当の権力ではありません」

「そなたが言うことは理想であり夢だ。
 理想だけで権力は維持できない。
 この瞬間でも私には思いも寄らない力が、
 私を震え上がらせようとしている。
 そうしたやからをも公平に扱えというのか?
 この不正義とどう違うのか?」

「…」

「いや、私は勝ってみせる。
 どんな犠牲を払っても、どんな不正義であっても、
 私はこの国と領地と民を守る」

「であれば、チョナ。
 私は同じ道を共に歩くことはできません」

「…」

「しかし、チョナ。
 どうかお慈悲深い支配者になって下さい。
 そして、偉業を達成して下さい」
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宮殿を去るドクヒョン

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<王朝絵巻 シーズン2>
パート3

復旧が遅れた景福宮 ②


②宗廟のこと

ドラマでは宣祖が“仮設の宗廟”でお参りしていました。
儒教思想ではことさら先祖を崇拝しますので、
先代の王たちの魂を祭ることが重要でした。
礼を尽くすために、
“宗廟”の再建が最大の課題だったと思います。

宗廟は昌徳宮の南東に隣接します。
昌徳宮の東に隣接する離宮の昌慶宮よりも、
はるかに再建の優先度が高かったと思います。
おそらく、
昌徳宮と合わせて宗廟再建がなされたと思います。
宗廟の復旧は早く、1608年(光海元年)です。
その1年後の1609年に敦化門、
1610年(光海2年)に正殿が完成しています。

私はこの②の推理に満足しています。

なお、引っ越しは1615年(光海7年)です。
500人もの女官たちの住居の整備など、
すべてが整うには時間がかかったと思われます。

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