華政 第1話(下) 慈悲の女神


『華政』 第1話(下) 慈悲の女神

イ・ウォンイク大監とイ・ドクヒョン、イ・ハンボク
(南人派)

「小北派と西人派は最初から分かっていたんだ」

「私がホン・ヨンとカン・ジュソンに会って来ます。
 二人は名家の出ですから、
 儒学生も動因できるはずです」
(ドクヒョン)

「そんなことができると思うのか?」

「側室の子だと言って、
 世子を排除することはできません。
 血だけではありません。王としての能力です」

「世子には
 “王の心”が備わっていると言うのか?」
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大北派の派閥の領袖チョン・インホンが王に接見

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他方、光海は王の寝所の外で、
席藁待罪(ソッコテジェ)で王の許しを願います。

席藁待罪(ソッコテジェ)
 …藁の莚に正座して、王の許しを請う行為


「明からの冊封が得られないというだけで、
 既に決まっている世子を捨てるのですか?!」

「光海になにがあると言うのか?
 正統な血筋ではない」

「チョナが選んだ世子です。
 しかも万人が世子と認めているのです。
 壬辰寇乱の際に王宮を守ろうとしたのは、
 いったい誰でしょうか?」

「…」

「王と王家は宮殿を捨てたのです。
 国民を守ろうとしたのは世子です」

「…」

「これが“王の心”でなくて、他に何がありますか?!
 世子こそ武勇伝の王です」

「“国民が武勇の王を待っている”と言うのか?
 では私は何なんだ?
 お前は王を諌めようとするが、
 この私をないがしろにするのか?!」
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光海
「私の不徳です。
 どうかもう一度お考え直して下さい。
 私がチョナの偉業を引継ぎます」

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悔しい思いの光海は17歳当時(1592年)
“壬辰倭乱(イムジンウェラン)”を思い出します。

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1592年

下の写真(上)…酒に溺れる臨海君
           (光海の兄: # )
下の写真(中)(下)

真っ先に漢陽を逃げ出す宣祖は既に御輿の中

国王が都を離れるので、
騒ぎ出す庶民たち。
「止めろ!王はいない。これは私の籠だ。
 王は子供たちを最初に逃がそうとしているんだ。
 ただし、そのようなことは起きない」

「…」

「チョナと朝廷は、
 みなたちを見放すようなことはない!」
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自ら戦地に出向く光海

止めるドクヒョンに、
「いいや、義勇軍に合流して
 国内が分裂しているのではないことを示すのだ。
 朝廷は国民を守るのだ」
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戦う光海

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# 壬辰倭乱(豊臣秀吉の“文禄の役”)では、
 常に庶民たちを先に避難させようと、
 逃避行でも“しんがり”を務めた光海は、
 国民の賛美を受ける一方、宣祖は卑怯者扱いでした。
 この様子は、
 ドラマ『亀巖ホジュン』で詳細が描かれました

そして、
悔しがる王は新たに王妃を迎えると…。
(新たに嫡子を得ようとしたからです)

そして、仁穆(インモク)王妃から、
嫡子(永昌大君)が生まれました。

仁穆王妃

「チョナ、それはなりません」

「大君と公主を守るためだ。
 光海が王になるとこの子たちが危険だ」

「大君はまだ小さいのですよ。
 どうやって重圧に耐えられるのですか?」

「…」
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夜の湯薬の時間

運んできたのはユ領議政

領議政に宣祖は、
「明日、遺言を書き換える」

「はい、チョナ」

「この臨時宮を離れて昌徳宮に移る時は、
 新しい世継ぎと一緒だ」
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ジュソンを捜しにきたドクヒョン
ここで洞窟から見つかった文書を見ます。

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…明かりが消え、暗く長い日々が到来する。
 太陽の道に立つものの切望は、
 多くの罪もない者たちがその代価を払うことになる。
 多くの間違った予言は、
 “王子の中の王子”だと叫ぶかもしれない。…。

「日の道とは“日”に“公”だ。
 これは王の名前だ。
 つまり、多くの混乱が起きるということだ」

「誰かが仕組んだとでも…?」

「この遺体が誰なのか調査する」

…慈悲の女神の目とは…

「意味が分かりますか」
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遺体のブレスレット(数珠)には“目”の模造

「ナム・サ・ゴ だ」

…死の後にも死が続き、血は止まらない。
 運命の者はただ一人。
 この世の主人となり、大地の火に、
 雨で火を消す者は正統な血の者だけだ

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チョンミョンがうなされて目を覚まします

「公主媽媽(ママ)! 怖い夢でも?!」

「チェ尚宮。“火”なのよ」

「え?」

「私の弟が燃えているのよ」
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門番の兵士が二人殺害されます

「ヨンチャングンの道を確保する。
 連絡してくれ」
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咳に血が混じっていたキム尚宮

「医者に見せたのか?」とはイ・イチョム

「…」

「重労働だからだ」
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藁の莚から立ち上がった光海君

「私にも言いたいことがあります。チョナ!
 この国の民はどうなるのですか?!

光海が寝所に無断で入ろうとするのを、
内官が止めようとしますが、
中に入ると宣祖は息も絶え絶え

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「御医を呼べ!」

「御医だ!」

「意識をしっかり持って下さい。
 あまり息を深く吸うと肺が痛みます」

「ここ(肺)が切り裂かれるようだ」

「すぐに御医が来ます」

「水…、水をくれ」

「…」

「どうしたのか?早く…」
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「すでに邪気が肺に入っています。
 喉もやられているはずですから、
 この水はかえって痛みを増します」

「…」

「以前から、私は自分のこと以上に
 チョナの健康を気にしていたので解るのです。
 運命を受入れて下さい」

「何だと?! 駄目だ…」

「結局はこうなると…。
 なぜこれまで私のことを憎んできたのですか?!
 チョナのお傍で、日々誠実に仕えてきたのですよ。
 しかし、私の真心は
 一度だって理解してもらえませんでした。
 チョナにとっては息子ではなくて、
 単に政敵だっただけです

「…」

「チョナは、
 私がチョナと違う人間であることを嫌った。
 私がチョナのように無能ではないからです」

「何だと…」

「ええ、私はチョナとは違った王になります。
 これからは私がこの国の王です。
 アボジ!」
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ドラマなので「予言」は当然これからのストーリー。
“慈悲の女神”とは貞明公主(チョンミョン)のこと。
彼女が大きな役割を果たすようです。

第1話だけを視聴したところですが、
同じMBCの作品であるものの、
次のように歴史解釈には違いがあるようです。

<王朝絵巻 シーズン2>(パート2)を7回書きましたが、
これからは『華政』に合わせて、新しく綴ります。

<王朝絵巻 シーズン2>
パート3


『亀巌ホジュン』と『華政』
~二つのドラマに見る歴史解釈~

1.壬辰寇乱(イムジンウェラン:1592年)

①第14代王・宣祖の逃避行

 『亀巌ホジュン』では官僚たちの進言に従った。
 『華政』では自ら都を捨てた。

②光海君の武勇(共通点)

 二つのドラマでも同じく戦場で戦ったこと。
 特に国民を守ることを朝廷のあり方にした。
 そして国民から賛美された。

③宣祖の光海への態度

 『亀巌ホジュン』では、
 “王子を頼む”ということで、
 御医ホ・ジュンを光海に就けた。
 『華政』では光海の武功を羨んだ。
 (別の世継ぎを立てようとした)

2.宣祖の後継者選び

①『亀巌ホジュン』では、
 “遺書”に光海の名を残した。
 『華政』では、清国の顔色を見て、
 明確に大君の永昌を立てようとした。
 (ただし、光海君宛の、
 最初に書いた遺書が残っていたようです)

特に、『華政』では
仁穆(インモク)王妃の反対も聞かずに、
遺書を書き換えて、永昌大君を擁立しようとした。

3.共通点

二つのドラマで感じるのは、宣祖は、
自らが李氏朝鮮の王の中でも
最初の側室からの王であることにもかかわらず、
(むしろそうだったからでしょうが)
できれば正室の子を世継ぎにしたいと思っていたこと。

ただし、“官僚たちの意見次第で揺れる王
であったようです。

壬辰倭乱の際
宣祖が漢陽から逃亡した事実は変わりません。
そのために国民が暴動を起こし、
宮殿は焼き討ちに遭いました。
国民を置き去りにして明国との国境近くの、
“義州(ウィジュ)”まで逃避行をしています。

国境を越えて明に入ることは、
 我が国をも捨てるということになります

そう諌めたのは光海君(『亀巌ホジュン』)でした。

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