華政 第1話(上) テボルム

# 「テボルム」は
 旧正月(ソルラル)から15日後の大満月です。
 詳細は今日・明日の脚注を参照ください。

<物語の背景>

現在のソウルは朝鮮王朝時代は漢陽(ハニャン)。
首都の漢陽府は17km程度の外壁に囲まれ、
そこには約10万人が生活していたとのこと。

なお、その首都にあった五大宮殿と、
歴代の王家を祭る宗廟(チョンミョ)は、
今後もなお復旧作業が続行されます。

『華政』は漢陽に遷都された210年後からです。

第1~2話を通して3つのラインが浮かびます。
①第14代王・宣祖が亡くなり第15代に光海君が即位。
 光海君の改革路線。
②その裏では、
 王座の正統性めぐる官僚たちの政争。
 その裏方に徹する“キム尚宮”
③そして、光海を“兄(オラボ二)”と慕う、
 宣祖の正室の娘の貞明(チョンミョン)の生涯

第14代王・宣祖のころから官僚たちは北人派と
後に主流となる西人派に分裂していました。
一説によると、
この漢陽府の広大な敷地内では、
官僚たちの住居が北・南・西と分かれていたようです。
そして、この『華政』では4つの派閥になります。
光海君を支援した主流の大北派が与党ならば、
小北派、南人派、西人派が野党です。

華政 第1話(上) テボルム

山中で道に迷った二人の斥候(パトロール)

「この道で良いのか?」

「ちょっと待て」

「また同じところに戻ったのか?」

基地に戻ろうとするのですが、一人が洞窟に墜落。
そこで見つけたのは座ったままの白骨。

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時代は“壬辰寇乱(イムジンウェラン)”からおよそ10年後
(豊臣秀吉の“文禄の役”から約10年後)
明国との国境近く

山頂に立つのは、イ・ドクヒョン
(明国への使節の帰りです)
明が尋常な反応ではなかったので、
気になるドクヒョン。

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「油断はできないぞ。
 この国書は宮廷に血の嵐を呼ぶこともありえる」

「だからこそ、無駄な力は抜かないとな。
 まだ始まったばかりだ」

「ふ~」

「まあ、今日は小正月だ耳明酒だ(# 脚注1)。
 一杯いこう」
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(酒に誘うのは同僚のイ・ハンボク)

キャンプに洞窟で発見された白骨遺体が届きます。

場面は変って、昌徳宮の復旧建設現場
(# 修復中の昌徳宮です。
 正殿の“仁政門”が画面に出ます)

「いつになったら完成するのか?」

「月末です。世子(セジャ)チョハ…」

「そうか…。 急いでくれよ。
 チョナが待ちわびている」

「はい、チョハ」

「ただし、
 今日は小正月の最初の日だ。 
 職人たちは早く帰してやれ」

そこに内官が来て、明国から使者が帰国したので、
「急いで王宮に戻るように」と。

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臨時の宮殿

走り回っているのは、
貞明公主(チョンミョン・コンジュ:王女)

チェ尚宮が担当

「ちょっと前に髪をすいていたのですが、
 いつの間にかどこかに…?」

そこに女官
「え?! 正殿に?!」
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臨時の宮殿での朝食
宣祖と光海

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# 毒見(気味)をするのはキム尚宮
 (悪女で有名なキム・ゲシです)

宣祖が光海君に、
「お前はまた昌徳宮の現場にいたんだな。
 なぜそんなに熱心なのか?
 わしの後釜のお前の宮殿になるからなのか?
 だからか?!」

「そうではありません。チョナ。
 チョナのご関心が高いからです」
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「そうじゃない!
 明国から使者が戻ってきた!
 明からの国書だ」

「…」

「また明国はお前の世継ぎを認めないそうだ。
 つまりお前が正室の子ではないからだ。
 もう16年もの間、認めてくれない」

「…」

「しかし、お前は世子気取りだな」

「…」

「玉座が欲しいのか?!」
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# 第14代王・宣祖(ソンジョ)

そこに「アバママ~」チョンミョン

「お~、公主(コンジュ)や~。
 どうしたのか? 朝早くから…」

「話があるんです」

「何なのか?」

「今日は何の日か分かりますか?
 買って欲しいものがあります」

「ほ~、何か?」

「“夏負けを買って下さい(# 脚注2)”」
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入って来たのは仁穆(インモク)王妃

闊達なチョンミョンですが、
勝手に王の部屋に行ったのでたしなめます。

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「あまりお叱りにならないで下さい。
 中殿媽媽(チュンジョンママ)。
 チョンミョンのお陰で、
 珍しくチョナの笑顔を見ました」

「…」

「いいでしょう? 
 オラボニムだって喜んでいるわ」
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# 仁穆(インモク)王妃の長女・貞明

「公主! また!」

「良いではないですか。
 世子になって以来、我々は王子と王女の関係です」

「それはそうですが、宮中には“掟”があります」
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光海はチョンミョンに、
「心配するな。 お母様もすぐに許してくれる」

「はい、“世子(セジャ)チョハ~”」

「ははは、“オラボニ”と呼んでくれ」

「でも、媽媽が…?」

「いいじゃないか。
 二人だけのときは兄さんって呼んでくれ」

「良いのですか?」

「ああ、その通りだ。
 オ~、チョンミョン!」

「え?!」

「私の“夏負けを買ってくれ”」

「オラボニったら~!」
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水刺間(スラッカン)

キム尚宮が薬(#)を飲んでいます。
“正殿は氷のよう”だと風邪薬を装います。

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# この薬は“毒消し”だと思います。

街中では子供たち
旗を取り合うゲーム

# 画面ではたくさんの木の実が映ります。
 (これは明日の脚注参照)

都の警察(捕盗庁)が騒ぎを収めます

騒ぎで捕まったリーダー格の2少年
「株元(ジュウォン)?」

「それに仁祐(イヌ)?」

イヌの父・カン・ジュソン
(司諌院…王に諌言する機関の副正)
とジュウォンの父ホン・ヨン
(捕盗庁の長官)


「お前たちは、
 まるで町のゴロツキみたいなことをやったのか?」

「すみません、アボジ…」

「米、麦、野菜その他にも、
 売れなくなったものがたくさんだ」

「…」

「それに薬売り場を壊した。
 この子たちを牢屋に入れる」

「それは困ります」
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「何だと?」

「あの合戦は小正月の初日の伝統儀式なんです。
 庶民もみんな喜んでいました。
 しかも、この日は国法で定められています。
 お役人が法を守らないのですか?!」

「…」

「それに、石を投げた者とか、
 草鞋盗んだ者たちこそ処罰すべきです。
 お役人さんたちは、
 町中の者を投獄するつもりでしょうか?
 僕らだけの処罰は不公平です」

「…」

「もう良い。
 我々の負けだ」

開放されるジュウォンとイヌ
そして、カン・ジュソンとホン・ヨン

「二人ともしっかりとした子だ。
 成長するまでに宮廷内も落ち着いて欲しい」

しかし、
「どうも噂では不安定なようですね」

問題は冊封を得られない世子に代えて、
世継ぎには、
「まさか大君(正室の息子)を?」

「…」

「しかし大君はまだ3歳ですから、
 官僚たちが黙ってはいないでしょう」

「チュサンには選択肢は多くないはずだ」

「…」
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都の捕盗庁(警察)

洞窟の白骨遺体は数年前に亡くなったようです。

「遺体の傍には不思議な文書があった」
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不思議な文書には“死”の文字がいくつかあります。

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宮中でもお祝い…

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(つづく)

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韓国では、旧暦1月15日は1年で最も大きく丸い月であることから「正月(チョンウォル)テボルム」(小正月)と呼ばれます
この日は厄を払い、1年の豊穣を祈願する意味深い日で、2015年は3月5日(木)がその日にあたります。

# 脚注1
 クィバルギ酒(耳明酒)飲み
 (귀밝이술 마시기 / クィバルギスル マシギ)
テボルム当日の早朝に冷たい清酒を1杯ずつ飲みます。
クィバルギ酒を飲むと、今年1年間良い知らせだけを聞きながら過ごせるといわれています。

# 脚注2
 暑さ売り
 (더위 팔기 / トウィパルギ)
テボルム当日の日が昇る前、友達や家族の名前を呼び、相手が返事をしたら「私の暑さを買って」と言って暑さを売ります。
暑さを売った人はその年の夏は夏バテせずに過ごすことができ、暑さを買ってしまった人は暑さで苦労するといわれています。

(テボルムの日の王の食卓でした)
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(昨日の近所の花壇)
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