王朝絵巻 パート2 女性たちの韓半島(5)

王朝絵巻 パート2 「女性たちの韓半島(한반도)」(5)

その8 悪女: キム尚宮 ①


正室および側室たちのことを紹介してきました。
終りに、
この『亀巖・ホジュン~伝説の心医』の時代の、
一人の悪女がキム尚宮(金 介屎:ゲシ)。
『王の女』『キム尚宮』の主人公で、仕えた王が、
第15代王・光海君です。

彼女は賤民の出身でしたが、頭脳が明晰だったらしく、
第14代王・宣祖に登用されて、
至密(チミル)で王と王妃の世話をします。
女官の中でも『大長今(チャングムの誓い)』の
チャングムの最初の舞台は水刺間(スラッカン)。
そこは王家の食事を用意するところでしたが、
至密(チミル:秘書室)は8部署の中でも最高位です。
秘書としての文章力も必要でした。

kim sangun
(ドラマ『キム尚宮』の主演はイ・ヨンエでした。
 チャングム役の前の作品です。)

『ホジュン』で最初に出てきたのが、恭嬪でした。
彼女は臨海君(イメグン)と
光海君(クァンへグン)の2人の母となるのですが、
キム尚宮は、
中でも次期王(世子)と決まった光海君を支えます。

そして、光海君の政権安定のために、
彼を支える大北(テブク)派とキム尚宮が暗躍。
まずは王の兄の臨海君の命を奪います。
1609年のことでした。

なお、臨海君はドラマ『ホジュン』にもあるように、
壬辰倭乱(イムジンウェラン:日本では文禄の役)で、
豊臣秀吉軍の加藤清正の捕虜となりました。

その8 悪女: キム尚宮 ②

キム尚宮(金 介屎:ゲシ)の次の標的が
永昌(ヨンチャン)大君(テグン:正室の息子)です。
第14代王・宣祖には正室の子がなかなかできず、
王が亡くなる2年前に2番目の正室の
仁穆(インモク)王后が生んだ嫡男です。

宣祖が亡くなるのは、
1608年のこと、当時嫡男はまだ2歳だったので、
王座には自然と決まっていた光海君が即位。
それでも執拗にキム尚宮は永昌大君を狙います。
そんな中で、とある強盗殺人事件が発生。
この機会に、
これは単なる事件ではなく、
“武器をも集めており、
仁穆王后の実父たちが
クーデターを起こそうとしている”と、
ありもしない嘘を「でっち上げ」ます。

用意周到に仕組まれた嘘で、
正室の実父の金悌男(ジュナム)は死罪。
その妻は島流しになりました。
連座制で、
仁穆王后を「徳寿宮」に幽閉し、また、
当時8歳の永昌大君を江華島(カンファド)
に島流しにして、その後は刺客を送り込んで、
大君を焼き殺してしまいました。

しかし、キム尚宮は1623年のクーデターで
斬首されます。
クーデターは後の第16代王・仁祖(インジョ)、
当時の綾陽君(ヌンヤングン:宣祖の孫)によるもので、
仁穆王后は復権します。

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8人の女性に焦点を当てました。

いったい悪女の条件とは?
そう考えた時に私の目線が現代人であったのですが、
実際の朝鮮王朝時代の儒教的な背景の下では、
次の7項目でした。
夫が離縁できる7つの条件で、
「七去之悪(チルゴジアク)」です。

・夫の両親(舅と姑)に従わなかった
・子供(できれば息子)を産まなかった
・淫行などの正しくない行為をした
・嫉妬深かった(妾を容認しない)
・病気になった
・言葉で失敗した(不和の原因となる)
・人を騙すとか盗みを働いた

さらに、「出嫁外人(チュルガウェイン)」という、
実家には戻ってはいけないという規律がありました。
現代的な尺度では馬鹿馬鹿しくも思える
「男尊女卑」の尺度です。

ではなぜそんな悪事を働いたのか?
私見ですが、その要因と思われる一つです。

宮廷内ではすべての女官たちは
「王の女」であり、
宮廷内だけでなく、宮廷を出ても、
誰も結婚は許されませんでした。
王に仕える男たちを愛することができても、
結婚は不可能。
子供を作って庶民のような幸せな家庭は持てない。

とくに、『キム尚宮』を視聴していると、
すさまじい権力欲をみせます。悪魔的です。
あたかもテレビゲームで頂上を目指すように、
官僚たちを手玉に取り、同時に財産も得ます。
そんな楽しみしかなかった宮廷だったのでしょうかね。
人間の欲望は限りなく、“月をも求める”と言います。
恭嬪(コンビン)媽媽(ママ)の、
“欲を捨てると凄く楽になりますよ”
そんな声が聞こえそうです。

(こちらは、ブログ「七兵衛」さんからの提供です)
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