お願いキャプテン : 勇気のセリフとチ・ジニssi



# 7年前の出来事が
 ストーリーのバックボーンになっています。
 このドラマの概要は脚注です。

お願いキャプテン

ひとり一人のセリフが20話を通じて、
起承転結を持っているよう思いました。
とてもまとまりの良い脚本だと思います。

それに、様々なことに出会った場合、
私たちは、
どのように考え、どのように行動するべきか?
そんなことも教えられたように思います。

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1.ドラマのセリフ

無題101b

そこで、いくつかのセリフを振り返ってみます。

FAのジウォン

「もし、ハン機長に話をすると、
 あなたたち二人は終わりになるわ」

と、ユンソンには過去の事故(注)のことは
隠し通すべきだと言っていたジウォン。
これには、
ユンソンが遠ざかるのを止めたいという、
未練が残っていたのではないかと思います。

しかし、
第18話からは、

「彼を愛しているから、許せないのでしょう?
 でも、
 愛しているなら理解できるはずだわ

「…」

「私は彼を失くして後悔しているけど、
 ハン機長にはそうなって欲しくないわ」

「…」

「ホン常務は先輩を自由にはしないわ。
 もう、
 先輩を救うのはハン機長しかいません!」

と、ユンソンを諦めた上で、
ユンソンを救おうとしました。

それに対するタジンの返事は、

「オンマはチェ・ジウォン・マネジャーのことを
 決して嫌いではないわ。

“誰も憎んではいけない”と教えているようです。

 許すことはできません。
 でも、よく理解できると思います


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トンスとイ・ジュリの会話

「もう来ないでくれ」

「ここになぜ来るのか分かっていますか?」

「…」

「誰のために来るのか分かっていますか?」

「…。
 今は誰のことも、目にも心にも入らないんだ」

「もしかして、ハン機長のためなの?
 ハン機長はキム機長と仲がいいのよ!」

「だからどうした?」

「あんたは管制官のプロだから、
 交通整理をしっかりして

 まっすぐに簡単な道を選ぶべきではないですか?」

「俺はプロじゃない。
 信号のない空では道を開けるが、
 人の心は開けないんだ」

見てもくれない人を愛するのは難しいわよ

「そうだ。辛い。
 だから君も止めた方がいい」

と、諦めきれないトンスですが、
最後には、

「俺の友達のハン・ダジンは、
 やはり、
 キム・ユンソン機長と一緒に
 空を飛んでいる時の方が
 最高に可愛く見えるんだ」

「…」

一緒に飛べよ
 片方の羽根が無くなっても落ちるな!
 落ちても、拾える自信はないから…」

と、引きます。
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タジンとユンソンを勇気づけたのはチェ・ダルホ

「人間も同じだ。
 愛する時も別れる時も、高温度になる。
 その熱で心は焼け付くが、
 耐える人間はさらに強くなる。
 先に進んで、もっと大きく愛するんだ

 タジンな!恐れるな!
 このエンジンのパイプを流れる
 高温のガスのように、自分の心に従うのがいい。
 きっと道が見つかる。

 道を歩くことができないなら、
 泳ぐこともできる。
 タジン!
 すべての道は繋がっているんだ」

また、

「この世にはポソンとタジンしかいない。
 お前の両親は辛い思いをさせようとは思っていない。
 見てみろ!
 あの空から見守っているんだぞ!
 両親とポソンを信じろ!」

「アッパのことが理解できないわ。
 あれしか方法はなかったのかしら?
 私は何度も恨んで、疑ったわ」(タジン)

「お前のアボジはいつだって、
 どんな状況の中でも最善の決断をしていた。
 だから、父親を恨むことは止めた方がいい」

「キム・ユンソン機長だって、
 あの事故の後はフライトの都度、
 神経を使っているはずだ。
 乗客だけでなく、過去の犠牲者だって…。
 そして、もう犠牲者が出ないようにな」

「…」

でも、
 キム・ユンソンは空を飛んでいるんだ。
 私にはそんな勇気はないから、
 私だったら、
 彼の様には空を飛べない

 もう飛行機を操縦することすらできないはずだ」

「…」

「キム・ユンソン機長…、
 彼は今も孤独で、
 辛い時間を過ごしているはずだ」

「…」

「お前の両親も、
 お前がキム・ユンソン機長と一緒に、
 大空を飛ぶことを願っているはずだぞ」

さらには、ユンソンにも、

「キム・ユンソン機長!
 タジンへの道は残っています。
 近道ではありませんが…」
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そして、ユンソン

ジウォンには、

すべてを彼女に話した上で、初めて
 私は彼女を本当に愛せることになる

 あの事故がなければと思うが、
 時間が経つにつれて、
 あれは忘れられないことだと思うようになった。

 もしも、
 私以外の誰かからあの事故のことを聞いたとすれば、
 もっと傷つくと思う。
 許し…、私は許されるまで、耐えていく


ホン社長には、

「すみませんでした。
 私の7年前のことで
 大きな騒ぎを巻き起こしました。
 あの事故の後、
 私は二度と操縦桿を握らないと決めて、
 マレ航空を退職し国を離れました。
 しかし、
 私は再度このように操縦桿を握っています。
 なぜかというと、
 犠牲となった人にも、
 またその他の乗客の皆様にも、
 二度と同じ被害を与えてはいけないと

 そう思ったからです」

チェ・ダルホには、

「最初はタジンがパイロットへの希望を
 失くすのではないかと恐れました。
 次には、
 私がタジンを失うのではないかと恐れました


 タジンを愛すれば愛するほど、
 時間が経つにつれて、自分が弱くなりました。
 それに、
 この事を他の誰かから聞いたとすれば
 どうなるかと考えると、それが怖くなりました」

そこで、

「キム・ユンソン機長!
 タジンへの道は残っています。
 近道ではありませんが…」


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タジンの愛と許し

「私はどうして
 愛した人のことを恨むのかしら?」

「…」

「オンマのことを考えて、
 アッパを恨み…。
 そして、今は…。あの人を恨んでいる」

ホン社長への次の申し出が
大きくドラマの舵取りとなりました。

「オンマとアッパを亡くしたんです。
 もう誰も失いたくないのです。
 私はあれからいつも、
 自分を守ることだけしか
 学ばなかったようです。後悔しています。
 誰かを恨むほど、 
 自分の心が痛むことが解ったんです


 社長も常務も
 キム・ユンソン機長を恨むことは止めてください。
 恨むほどに、痛むのではないですか
 きっと、機長は
 お二人から愛されることを望んでいると思います。
 これまで、独りで耐えて来たんです。
 機長はこれまで一度だって社長と常務を
 恨んだことはないと言っていました」

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キム・ユンソン機長は
いいセリフといい表情を残してくれました。
また、
普通の指導者とは違った味もありました。
厳しいのですが、
タジンにとっては伝説のヒーローだったんですね。

2.チ・ジニssiの素顔

 チ・ジニssiは、「ひたすら作品だけで評価されたい」
「自分の新しい作品が私の最高作品であることを望み、
 成長したい」
 ドラマ撮影中のインタビューでこう答えています。
 確かに
『お願いキャプテン』はチ・ジニの最高傑作のひとつ。
 セリフはなくても、表情が多くを語っていました。

 そして、“キム・ユンソン”像には、
 彼もジェラシーを感じるほどだったようで、
「くやしい」という言葉を残しています。
「ク・ヘソンさんのハン・ダジンを、
 のっぽおじさんのようによく引っ張っていく、
 そのような人です。
 しかしその方法が普通じゃない」
 ただし、
「どんな俳優にも
 大衆が願って期待する姿があります。
 しかし、
 固定されたイメージだけに縛られないよう努力している。
 私は主人公を演技した人だけのことです」

 また、彼の冷静沈着な性格のためなのでしょうか、
「私には私の家族や
 私の周辺の人々との関係が重要で、
 残りは仕事を良くするという程度の
 評価なら満足します。
 私に注がれる関心と愛情はもちろん有難いが、
 それを自分たちの周辺に回して欲しい。
 俳優が好きだということは、
 時に慰めになってくれるけれども
 幻想に近いことでしょう。
 そんなことに偏って
 自分たちの日常をかき乱してはいけないと確信します」
 と、物事や公私の分別が明確なのもいいですね。

チ・ジニssiの考え方は、
ドラマは特別な事象を題材にするから、
平凡な話であれば、何も見る必要はない。
しかし、
ドラマと現実の関係を混同してしまうことに対しては、
俳優の立場から、
役柄と自分のアイデンティティを明確に分けているし、
役柄と混同して自分のことを見て欲しくない。
また、視聴者においても、
幻想を抱くことで、俳優に対しても、
役柄に対しても、
自分の日常に差し障りがあってはならないと
述べています。

これは確かに大切にすべきことだと思います。
しかし、彼の言葉には
もっと別のメッセージもあると思います。
これは仕事しての俳優と
彼が、一人の人間としての別の時間を
大切にしているからだとも言えると思います。
とても、人生を大切に謳歌している。

こう考えたらいかがでしょうか。
私たちも、例えば9時から5時までなどの
お金を稼ぐための時間を労働時間として、
そこでは自分だけではなくて
会社などの組織に尽くし、
成果と将来の発展に寄与する。
しかし、それ以外の時間帯を自分だけ、
あるいは家族のためだけに費やす。
こうした欲張った時間の使い方は、
大変疲れるかもしれませんが、納得がいく。
満足して眠れる。
そうではないでしょうか?

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(参考:Special Thanx to Ms.Orchid;
 http://kr.style.yahoo.com/
 let-it-be-me-%EC%A7%80%EC%A7%84%ED%9D%AC-030627416.html)

注)物語

キム・ユンソン機長とハン・ダジン副機長のラブラインに、
カン・ドンス管制官と
FAのチェ・ジウォンが長く絡みました。
さらには、ウイングズエアのホン社長と娘のミジュからの
邪魔も入ります。
また、
各話の中に、キャビン内での乗客が引き起こす問題があり、
笑いと涙の中で解決していくという展開は、
よくあるドラマのパターンかも知れません。
そして、最後にはみんなが良い人で終わる…。
しかし、
第18話から最終話までの間で、
それぞれが、自分の心の整理をしますので、
ひとり一人のセリフが20話を通じて、
起承転結を持っているよう思いました。
とてもまとまりの良い脚本ではないかと思います。

第1話でのコクピットの中

自動操縦が解除されています。
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そこで、オートパイロット(A/P)に、
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しかし、また解除されてしまいます。
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その間に、マニュアルを探すユンソンの肩が
操縦桿に触れ、機体が急降下を始めます。
「A/P」の異常でしょう。

キム・ユンソン副機長は機体が降下し始めたので、
操縦桿を引きます。
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タジンの父のハン機長がコクピットに戻り、
2人の会話は、

「何事なのか?」

「オートパイロット(自動操縦)が
 加速させています」

「オーバースピードじゃないか!?
 パワーをアイドルにしろ!
 アイドルだ!」

「パワーアイドル」

「機首をあげろ!」

「機首アップ!」

この急降下の際に、タジンの母はトイレ内で腹部を打ちつけます。
そして、急に産気づき、機内でポソン(ハン・タヨン)を残し、
出血多量で亡くなりました。

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# 20話を60回に分けてアップしましたが、
 このドラマのセリフからは勇気をもらいました。
 空の勇者・ユンソンと空の女神・タジン、それに、
 空のキューピット・ポソンに感謝します。
 応援して頂いた拍手とクリックの方々にも
 心より感謝申し上げます。
 カムサムニダ!

「私はハン・ダジンだ!
    やると言ったら、やるわ!」
無題131h

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チンチャ チョンマル カムサムニダ。

また、私たちも一緒に飛びましょう!
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