お金の花 第21話(2) フライングタイガー

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(2018.01.28 @いわき市小名浜)

お金の花 第21話(2) フライングタイガー(Flying Tiger)

無心園の離れにブチョンを呼んで、

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「信じられない。
 呼んでおきながら帰れと言うのか?」

「…」

「別に従順であれと言うのではないが、
 会長として扱ってくれ」
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ピルジュは焼酎をグラスに注いで、果物ナイフをいじっています。
リンゴを差し出して…、

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「…? どうしたのか?」

「もう帰ってくれ」

「俺を呼んでおきながら、本当に帰れと命令するつもりか?」

「…」

「やあ。呼びつけたのはお前だぞ。
 呼んでおいて、帰れとは…」

「もう、見たから、ちょっと…、帰ってくれ」

「変な奴だ…」

「…」

「やあ、そんな目で見るな。苛立つじゃないか」

「…」

ピルジュは果物ナイフを突き立てます。

「帰れ…」
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マランとブチョン

「ちょっと部屋に来て頂戴」

「何かあったのか…?
 顔色が悪いぞ、オンマ」

「カン・ピルジュが、あなたと腹違いのチャン・ウンチョンだわ」

「…」

「死んだと思っていたチャン・ウンチョンだわ」

「どうやって知ったのか…?
 もしかして、ピルジュが?」

「…、あんたは知っていたの?」

「…、ええ、オンマ…」
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「あんた達ふたり…、
 なぜ黙っていたのよ!

「オンマのためだ!
 知ったら、気を失うと思ったからだ」

「はっ! 
 そんなことで私が死ぬとでも思っているの?!」

「オンマにとっては、ピルジュは特別だったからだ。
 そうだろう?」

「カン・ピルジュは私が育てた犬だわ。
 飼い犬の名前が変わったくらいで、
 飼い主が死ぬわけはないわ

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「飼い犬が血統書を持ち出して、
 飼い主に吠えたてているだけだわ。
 しかし、これは無視できないわ」

「…、は~。
 ピルジュをどうするつもりなのか?」

「追い出すしかないわ」

「ピルジュを追い出すタイミングは俺が決める。
 任せてくれ」

「ピルジュは、あなたの秘密を簡単には口外できないわ」

「俺が辞任すれば、ヨチョンが会長に就く」

「そうだわ」

「あいつは俺のことを本当に安く見ている。
 しかし、ピルジュは我々に個人的な報復をするだろう。
 そうでなければ、20年間も黙ってはいなかったはずだ」

「私には、何が起こるか想像できないわ。
 なぜこうまでしていたのか、ブチョンには理由が分かるかしら?」

「…」

「もういいわ。休みなさい」
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マランは首筋のあざを見て、
「あなたは悲しい人だわ…、チョン・マラン…
 …。
 私は何も悪いことはしていない。
 私を裏切ったカン・ピルジュは悪党だわ」
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ピルジュはモヒョンの言葉を思い出しています。

…私には完全には理解できない。
幼い弟を水の中で失って、自らを川に投じようとしていた少年…。
彼の悲しみと胸の痛みがどれくらい大きいものだったかを理解できない。
だから、一緒に無心園を去ろうとは言い切れないわ。

「…」
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チョンア物産

「あなたは今でも、朝一番に出勤するのね?」

「でも、今日は先を越されました。
 何事なのかと心配です」

「トラが爪を見せたわ。
 ピルジュがチャン・スマンの妾の長男のチャン・ウンチョンだと言って来たわ」

「では、ウンチョンが生きていたと…?
 兄貴の子供たちが現れないから、死んだと思っていました。
 だから、可哀想だと思っていただけで忘れていましたが、
 思いもよらないことに…」

「…」

「では、まだ甥が生きていた…、それが…、
 他でもないカン・ピルジュだということですね?」

「…」

「は~ははは。ついにトラが羽根まで持った…。
 羽根の生えたトラとは…、は~ははは」

「あなたにも悪いニュースだわ」

「チョン・マラン理事。 ここは私のオフィスだ。
 これまでは、無心園を訪ねていたが、今日は理事が先に来ました。
 私はこの前、ピルジュには注意しろと言った筈です。
 あなたは私を馬鹿にして、私のアドバイスを無視していました」

「…」

「理事。ここでの正しい姿勢とは、まずは私に許しを乞うことです」
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「…。ピルジュと会長を残して、
 チョンアグループを二つに分けるのです。
 半分はヨチョンとブチョンが経営することです」

「理事が個人的な理由で私のオフィスに来たからには、
 私が80%取って
 残り20%を理事にというのが、着飾りない言葉ではないでしょうか?
 このチャン・ソンマンの方にアドバンテージがあるのではないですか、
 理事さん…?」

「…」

「私の甥のことで、私が間違った扱いをしていたとは言われたくないから、
 私が60%まで譲りましょう。子会社も同じ比率で割りましょう」

「そうしましょう。では急がないといけない。
 名誉会長が、”ピルジュがチャン・ウンチョン”だと知れば、
 まずは妾の息子を追い出すでしょうが、
 ピルジュがチャン・ウンチョンだということで、
 チョンアの掟を変えるかもしれないわ」

「アイゴ、アイゴ、アイゴ~。
 身震いしそうだ…。
 時間の問題だ…」
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ヨチョンとチャン・ソンマン

「ピルジュは既に会長に出生の秘密を打ち明けているかもしれません、アボジ…」

「んん…、可能性が高い」

「ハラボジは感情を表には出さないだろう。
 ただし、カン・ピルジュは悪い奴だから…」

「ああ、どうしたら良いものか…、まずは様子を見てみよう。
 ピルジュが妾の子で、
 チャン・ブチョンが兄貴の子供でないならば、事は簡単で、
 二人とも排除できるのに…。
 悲しいことだが…」

「え?!どういうことなのか、アボジ?」

「え?!何でもない。何でもないことだ」

「…」

「お前はもう大人だから言おう。
 実は、過去に一度、ブチョンは婚外の子で、
 兄貴の子ではないと疑ったことがある」

「なぜなのか?」

「お前の伯父が一度、酔った時にこう言っていた…」
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「ソンマンや。
 お前は俺の女房のことをきっと可哀想だと思うだろうな。
 しかし、ブチョンが俺の子じゃないとしても
 より愛するつもりだ」
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「しかし、その後、誤解だったと解った。
 ブチョンとお前のDNA鑑定をして、
 お互いに従弟だと判明したからだ」

「…」

「この件は私が何とか処理するから、
 お前は会長としての準備をしっかりと進めることだ」

「はい、アボジ」

「役員たちとの会食の機会を増やすようにして、
 酒は控えて、飲む時は一緒に食事を忘れるな。
 規模の大きな子会社の財務諸表は何度も調べて、
 読んで暗記しておくように。
 役員たちからの尊敬を集めて、経営者としての能力を示すためだ」

「はい」

「チョンアグループの会長となることを約束してくれ。
 それが私の最大の名誉になるんだ」
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このドラマではDNA鑑定が大きなポイントとなりましたが、
もしかして未来社会では戸籍と合わせて、
DNA登録制度があり得るのかもしれません。

# 昨年末のMBC「ドラマ演技大賞」授賞式の前評判のこと。
放送が終了してもいないのに、『お金の花』が作品賞を受賞するのではないかとか、チャン・ヒョクが大賞を受賞するのではないかと、このドラマは異例のダークホース扱いでした。
大賞は『逆賊』の方でしたが、ピルジュもマランもブチョンも優秀演技大賞を受賞しました。

(レッドカーペット)
https://www.youtube.com/watch?v=8XTudDzHIu0
(受賞あいさつ)
https://www.youtube.com/watch?v=b4LKdhCH6_o
(受賞後)
https://www.youtube.com/watch?v=jKi0bCLmGRM

# 私は、今年5月の「百想芸術大賞」でのドラマ部門でのノミネートを期待しています。

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