怪しいパートナー 第1話(上) 裏切られた女

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『怪しいパートナー』 第1話(上)ソウル地下鉄6号線~裏切られた女

「あとはカバーレターみたいなものを書くだけだわね。
 そうでしょう?
 これまでたくさんの本を読んできたけど、
 自分で書くのは初めてだ」

…幼少の頃、私は…、

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<2015年5月>
# 物語は2年前の5月から始まります

ソウル地下鉄6号線

地下鉄6号線…(# ソウルの北の郊外から都心に入る路線です)。
ジウクが席に座ろうとすると、数人のアジュマたちに座席を横取りされます。
揺れる電車の中で押し出されるようになり、吊革を掴みました。

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同じ車両でボンヒは地下鉄で痴漢に遭遇

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(# この男が痴漢の常習犯なのですが、ミステリーの重要人物…?)

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隣に立っていたジウクが疑いをかけられます。

「あなたでしょう?」

「え?」

「地下鉄に乗ると10回に一度はあなたのような人に遭遇するわ」

「?」

「お会いできて嬉しいわ」

「え?!
 私に話しかけているのですか?
 知っているのですか?」

「ええ、良く…。
 私には痴漢がトラウマになっているからだわ」
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周りの客が驚いている中で、

「ちょっと!
 私を変態呼ばわりするのですか?
 私を誰だと思っているのですか?」

「ええ、酔っぱらいの痴漢だわ」

「どうして私が?」

「分からないようにしながら、私のお尻に触ったからだわ」

「なぜ、私があなたのお尻に触ったと言うのですか?!」

「こっちこそ聞きたいわ。
 なぜ他人のお尻に触るのですか?!」

「私は触れてはいない!
 なぜ私が触れたと思うのですか?」

「スーツを着た痴漢に遭うのは初めてですけどね。
 馬鹿にしないでよ、私の目は鋭いから!」

「わ~、妄想だ!」

「これは市民法の第13条のセクハラに相当しますよ。
 1年の実刑、または300万ウォンの罰金です」
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「いいや、正確に言うと第11条だ」

「そうだわね。
 私が発見者で、あなたは常習犯ということだわね」

「ちょっと待ってくれ。 私が誰だか…」

「なぜそんなことをするのですか?!」

「…」

「見知らぬ人のお尻を触って気持ちが良いのですか?!」

「いったい私が何をしたと…?」

「公衆の面前でストリップするのが楽しいのですか?
 服は着ているものだわ」

「私が下着を脱いだとでも言うのですか?」

「ガールフレンドとホテルに行く理由は分かるでしょう?!」

「私は行ってはいない」

「なぜそんなことをするのですか?!」

「いったい私が何をしたと言うのか…?」
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「ちょっと~、
 この人のことを地下鉄の警備員に連絡して下さいますか?」

「あっ…、ええ」
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「ちょっと!
 降りるわよ」
(ボンヒ)

「私ではない!」

「汚いやつめ」
(痴漢)

「いいや、汚くはない」
(ジウク)
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…痴漢に遭ったからだけど、なぜこの駅で降車したのか覚えていない。

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…その1時間後に匿名のメールが入った。

「何かしら?」

「きっといたずらメールだわ。しかし、知ったからには中に入ろう」とホテルに向かうボンヒ

「…?」
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エレベーターから出て来たのは女性と一緒のチャン・ヒジュンでした

「!」
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「…」
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女性を外まで見送り、戻るヒジュン

「ボンヒや…」

「…」
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ジウクは代表と待ち合わせ
(# 弁護士事務所の代表:ピョン・ヨンヒ)

「遅くなりました…」

「混雑していたようだな…」

「この時間帯には地下鉄の6号線には乗らないほうが良いです。
 狂った女に出くわしますから…」

「狂った女…?」
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「その女に酔っぱらい呼ばわりされてしまって…」

「誰が酔っ払いなのか?」

「私が…」

「ははは、そんなことになったのか」

「あの女のために気分が悪くなりました」

「どうしてそんなことになったのか?」

「分かりませんよ。
 あの女は酔っぱらいについては、鋭い目を持っているとかで…」

「鋭い目なのか?」

「何で私なのか…?」

「分からないな。
 さあ、これを飲んで…」
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ヒジュンとボンヒ

「説明してよ」

「別に説明することはないさ」

「私はこの目で見たわ。
 ホテルで別の女といるところを…。
 それなのに何の説明もないのかしら?」

「君が思っているようなことは何もないさ」

「じゃあ、何なのよ?!」

「大切なことは、俺が君をとても愛していることだ。
 たとえ間違いがあったとしても、
 君への気持ちは変わらないということだ」

「それが大切なことだと言うの?」

「え?!」

「これまで、何回くらいこんなことがあったの?」

「これが初めてのことだと言っても信じないかもしれないが、
 こんなことが以前あったと言えば君は傷つくだろうに、
 なぜそんな質問をするのか?」

「はっ…」
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最近のことを思い起こすボンヒ

…実は何かが起きていることを私は感じていた。
彼からのメールの返信が徐々に遅くなるようになった。

…(車でのこと)

「誰かがこの席に座ったの?」

「え?!誰かが?
 いや、覚えてはいない」

…しかし、誰か他の人が座っていたと感じた。

…電話の返事も徐々に遅くなっていた。
誰かと別の行動をしているようだった。
どうも嘘をついていると思っていたが、知らない振りをした。

そしてヒジュンは
「ああ、認めるし、もう二度としない。
 誓おうか?」

「冗談言うつもり?」

「じゃあ、いったいどうすれば…」

「もっとまじめに、誠実な態度を取りなさいよ!」

「俺はまだ若いから…」

「だからどうだと?」

「若い男は、綺麗な女性から誘われると、断りきれない」

「…?」

「だからああなった…。 たった一晩の出来事だ」

「若いから許されると言いたいの?」

「もうしないと言っているじゃないか」

「もう見つからないようにすると言いたいの?
 次は見つからないように、もっと気をつけると言いたいの?!」

「は~」

「なんて奴なのよ!」
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席を立つボンヒ

「悪かったと言ってるじゃないか!」

「謝罪したらそれで帳消しになると思っているの?!」

「じゃあ、別れるのか?」

「いいえ」

「え?!」

「待ってなさい。
 いつ別れるか、私が決めるから、待っていなさい」

「やあ、ウン・ボンヒ」

「あ~、そうだ。 公平にしましょう。
 私も若いから、“一夜の出来事”をやってから、別れるわ」

「は~、女がそんな…」

「女はやってはいけないとでも?!」

「そんな…」

「やあ、ではこれから出会った男と一晩過ごすわ」

「ウン・ボンヒ…」

「見てなさい!」

と、最初に目が合ったのは中年の男

「はっ!」
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男を避けた途端に転びます
そして、涙を拭うとコンタクトレンズが外れます

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「あきらめるんだな、ウン・ボンヒ」

「…」
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そして、二人の話を聞いていたのがジウクとピョン代表
ジウクは思いもよらず(# なぜか?)ボンヒを助けようとしました。

「…」

「私たち一緒に寝ませんか?」

「ああ、良いな。 寝よう」
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目を凝らして
「良かったわ。 若くてハンサムな男のようだわ」

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「そうかな?」

「え?!」

「…」

「はっ! 地下鉄の痴漢!?」
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(# 彼女は強い近視です)

「何しているのか? さあ、行こう」

腕を掴むジウク

「ちょっと!」
(ボンヒ)

「ちょっと待ってくれ、ウム・ボンヒ!
 そんなことをすると俺たちはもう終わりだぞ!」
(ヒジュン)

「!」
(ジウク)
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今度はボンヒがジウクの腕を取って肩に回して
「行きましょ!」

「待ってくれ…」
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ロビーを出て

「もしかして、私が本気だとは思っていないでしょうね?!
 私はテコンドの4段だわよ」

「俺からも本気で警告を出す!」

「え?!」

「俺は酔っぱらいではない」

「違うの?」

「違うと言っている!」

「それを言うために連れ出したの?!」

「まさか、俺が本気だと思ったのか?!」

「そうじゃなかったの?!」

「ホテルの部屋すら取ってはいない!」

「あなたは慌てていただけだわ。
 私は考えて行動するタイプだわ」

「ではなぜだ?
 無実の俺を“酔っぱらいの痴漢”呼ばわりしたのか?!
 君の方が悪い。
 これまで、あんな侮辱を受けて気分が悪くなったことはない!」

「?!」

「俺は“目には目を、歯には歯を”を硬く信じている者だ。
 しかし、良かったな、君は…、俺が紳士だったから…」

「本当にあなたじゃなかったの?」

「ああ、もう何度も違うと言ったぞ!」

「…」

「ともかく、
 これからは罪もない者を訴えるようなことはしないことだな」
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タクシーを呼ぶジウク

…は~、どこで間違がったのか、ウン・ボンヒ~。
(ボンヒ)

ジウクは戻って
「もう一言ある。
 道で出会った男に気軽に声をかけるな!
 君と寝たいと思う狂った男がたくさんいるからだ」

…あ~、なんてクールな対応なのか…。
(ジウク)

そこにヒジュン

「ウン・ボンヒ!」
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ヒジュンが来るので、慌ててジウクが呼んだタクシーに飛び込むボンヒ

「いったい何をするのか?!」

「ちょっと助けて…」
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「…」

「?!」
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「車を出して下さい」
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物語は2年前の5月からでした。
ウン・ボンヒはロースクールを出た司法研修生。
他方、ノ・ジウクはソウル地方検察庁(#)の検事です。

# 広いソウル特別市には東西南北と中央の5か所に地検があります。
この中のどこかです。

ジウクはソウル在住で、ボンヒは京畿道(ソウルから1時間ほど)に住んでいるようです。
ボンヒにとっては運命(♡)と希望の出会いですが、ジウクにとっては出世を妨げる「悪運の始まり」だと…。
実は、第1話で既にミステリーが始まっています。
第3話まで視聴したところでブログを作り始めたところですが、地下鉄の痴漢の男(覗きの常習犯でもあります)は殺人事件の目撃者です。

なお、ドラマは1話が30分です。
1時間の放送は30分ごとに2話に分けられていますので、1週間(水曜と木曜日)で4話進みます。
合計で全40話、10週間のドラマの予定となっています。

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明日からは『怪しいパートナー』です

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(2017.05.21)

# 次にテイクアップするドラマは、SBS水曜・木曜ドラマの『怪しいパートナー』です。
ラブコメ+ミステリーで、
演出は『青い海の伝説』で共同演出をしたパク・ソンホです。

SBS『怪しいパートナー』
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チ・チャンウクとナム・ジヒョン
監督: パク・ソンホ『青い海の伝説』など
脚本: クォン・ギヨン『ボスを守れ}など

1.Kstyle(エンタメ)Newsより
http://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2069647&categoryCode=DR
# SBS放送を数話視聴したので、注記を入れます。

5月10日、韓国で初放送された新水木ドラマ「怪しいパートナー」(脚本:クォン・ギヨン、演出:パク・ソンホ) 第1、2話では、悪縁で絡んだジウクとボンヒの姿が描かれた。

ジウク(チ・チャンウク) とボンヒ(ナム・ジヒョン) は地下鉄で出会った。
痴漢にセクハラされていたボンヒは、隣にいたジウクが犯人だと誤解し、二人の悪縁が始まった。
ボンヒは「10人の1人は決まってこんなことをする。どうして人のお尻を触るのか(# ①)」と攻めた。
ジウクは悔しさを訴えたが、ボンヒは疑いの目をそらさなかった。

二人の悪縁は続いた。
次はホテルで出会った。
ボンヒは恋人ヒジュン(2PM チャンソン) と別れる途中だった。
不本意ながらもジウクは彼女を助けた。
その後、二人は一緒にお酒を飲み、ボンヒはジウクの部屋にまで訪れた。
悪縁は終わらなかった。

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(ノ・ジウク :チ・チャンウク)

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(ウン・ボンヒ:ナム・ジヒョン)

3度目の出会いは公的なものだった。
ボンヒは、ジウクが検事として働いている裁判所に見習い検事として入ったのだ。
二人は相変わらず言い争いを続けた。

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この出会いで終わりではなかった。
最終的に検事と犯人として会うことになったのだ。
ボンヒの元彼であるヒジュンが、ボンヒの部屋で遺体として発見されたからだ。
ボンヒは加害者として取り調べを受けることになった。

本格的に悪縁がスタートした二人。
二人が見せてくれる甘く、殺伐としたケミストリー(相手との相性)(# ②) に今から期待が集まっている。

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元記事配信日時 : 2017年05月11日06時48分
記者 : キム・プルリップ

放送当日に開かれた記者会見

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(左下:ナラ) (右下:チェ・テジュン)

この日の席でパク・ソンホプロデューサーは「怪しいパートナー」について、「あるべきものはあるドラマ」と一言で紹介した。
引き続き、主演であり現場の最年長俳優であるチ・チャンウクに対して、
「他の俳優らと心を開いてコミュニケーションをして、仲良く過ごしてくれたらいいだろうとお願いしたが、私のリクエストを200%きちんと聞き入れてくれた」として、「撮影現場の雰囲気を良くしてくれて、演出者としてありがたく思っている」と話した。

チ・チャンウクはウン・ボンヒ役のナム・ジヒョンに対して「おもしろくて楽しい」として、「2人の人物自体の息がよく合わなければならない作品ではないかという気がする」と話した。
また「ボンヒのキャラクターが愛らしくてキュートだ」として、「ジヒョンさんもやはり愛らしく演技しているので、申し分なく楽しく撮影している」と強調した。

ナム・ジヒョンは「ハチャメチャなキャラクターなのに、チ・チャンウクさんがしっかりと受け取って下さって、愛らしさをよく表現できたようだ」と明るく受け返した。

チェ・テジュンは、普段プライベートでも親しく過ごしている兄であるチ・チャンウクとの呼吸に対して、「兄さんと一緒に演じられて本当に良い」としながら、「ドラマでナム・ジヒョンさんより僕のキャラクターのほうがチャンウク兄さんをさらに愛している(# ③)」と冗談を言って笑いを誘った。

特に正劇(シリアスで深みのある内容を扱った作品) 演技に初めて挑戦するナラは、自身が引き受けたチャ・ユジョンのキャラクターを説明して、「堂々としていて厚かましい性格が私の性格と似ているのではないかという気がした」として、「この配役は必ず欲を出して挑戦してみたいという気がして、演じることになった」と話した(# ④)。

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# 注
① セリフは「10回地下鉄に乗ると、1回はこんなこと(痴漢)がある」です。
② “殺伐としたケミストリー”とありますが、
これは殺人事件の検事となったジウクと、容疑者になったボンヒとのセリフの掛け合いです。
すごく良いです。
③チェ・テジュンはボンヒの国選弁護士になります。
④ナラはジウクの元カノです。

2.キャストと数話の視聴から

『怪しいパートナー』公式サイト情報は以下です。
http://program.sbs.co.kr/builder/programMainList.do?pgm_id=22000010339
(キャスト)
http://program.sbs.co.kr/builder/programSubCharacter.do?pgm_id=22000010339&pgm_build_id=22709&pgm_mnu_id=48547

キャストのラインアップを見ていると、上の写真の4人のうち、ボンヒ以外は同じ31歳なので、大学またはロースクールでの同級生のようです。
また、イ・ドクファが演じる弁護士事務所のピョン代表(62歳)とジウクの父親は親友だったようです。
(イ・ドクファも今回はコメディアンを演じています)
しかし、二人には過去にわけありの敵がいた…?
そんな過去も絡んたドラマのようです。
ただし、悪役たちが真剣な一方、ジウクの仲間たちが明るく小気味よいテンポで会話を弾ませます。

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(宿敵は右の地区検事長…?)

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『ジャイアント』~『怪しいパートナー』

ブログを書き始めてから6年も経ています。
思い起こせば、初めてセリフの全編・全訳(英文字幕から)にチャレンジした『ジャイアント』のこと。
そして、今回はヒロインとなるナム・ジヒョンの成長ぶりに驚きました。
他の登場人物(太字)も、先輩俳優のお陰なのかすっかり人気俳優になりました。

『ジャイアント』
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2010年5月に創設20周年の企画として、放送が開始されたSBSドラマ『ジャイアント』
当時の同時間帯のMBCドラマ『トンイ』と共に高い視聴率を競い、
人気に応じて50話から60話に延長されました。
そして、最終話では40.1%の最高視聴率を記録しました。
さらに翌年の百想芸術大賞ではTVドラマ部門での大賞を受けました。

ドラマは、
1970年代から1980年代のソウル・江南(カンナム)の開発を時代背景とするもので、
3人の兄弟と妹がメインのキャラクターでした。

兄:イ・ソンモ(パク・サンミン)
青年期はキム・スヒョン(当時22歳)

弟:イ・ガンモ(イ・ボムス)
『イルジメ』での子役ヨ・ジングがイ・ガンモの中学生としての子役

妹:イ・ミジュ(青年期:ファン・ジョンウム

ヨ・ジングとナム・ジヒョン
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『善徳女王』の子役のナム・ジヒョンがファン・ジョンヨンの中学生としての子役(当時15歳)を演じました。
今年で22歳になります。


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主人公のイ・ガンモの恋人はファン・ジョンヨン(右:パク・ジニ)。
ジョンヨンの父はファン・テソプ(左:イ・ドクファ)でした。
イ・ドクファは『怪しいパートナー』では法務事務所の代表役です。

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人倫と民心

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(2017.05.23)

小説と史実(正史+野史)との絶妙な複合・融合の脚本で盛り上がりましたね。
お隣の国の歴史や文化は“知れば知るほど面白い”です。
ドラマ『逆賊』および<王朝絵巻 シーズン8>のアップは今日で終わりにします。
朝からの拍手とクリックでの応援ありがとうございました。
APBさん Sallieさん みなさま、
いつも カムサ~ムニダ!
https://www.youtube.com/watch?v=7dlYHQjcNIg

最初に“まとめ”の言葉を引用します。

私の座右の『朝鮮王朝実録』での燕山君と光海君の評価
朴永圭(パク・ヨンギュ)『朝鮮王朝実録』キネマ旬報社(2012.03:p.183)より。

最近になって、彼の行為を王権強化のための燕山君なりの自救策として解釈する人や、彼の人間的な苦痛と浪漫的な性格浮き彫りにして同情論を展開する人もいる。
(略)
しかし、彼の狂的な暴政まで人間的な同情論でかばうのは危険な見方だろう。
(略)
また、燕山君への同情論を展開する人は、しばしば朝鮮王朝史のもう一人の暴君として記録された光海君と比較しようとするが、それにも問題がある。
というのも、光海君は政治力学の犠牲者だったのに対して、燕山君は人倫と民心を裏切った独裁者だったからだ。

# 法律・制度、決り、マナーなど、合せて「矩(のり:尺度)」というようです。
しかし、人の倫理観(人倫)とは明文化は難しいと思います。
「心の欲する所に従えども、矩を踰えず(のりをこえず)」ということわざのとおりで、相手のことを無視して、あまりにもマイペースを通そうとすると、相手を傷つけてしまう…。
矩(尺度)をどこに設定するか、さまざまなシチュエーションがあるので、考え続けるしかないようです。

次いで、2点加筆しておきます

1.小説「ホンギルドン」

『逆賊』第1話と第25話でのこと。

ヨンサングンとギルドン

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「質問がある。 正直に答えろ」

「…」

「お前は滅亡した高麗の王族の最期の末裔だと聞くが、
 本当か?
 でなければ、
 王家の妾の息子でそれを怒っているとも聞くが…?」

「…」

「でなければ、
 お前は自分のことを何だと思っているのか?」

「俺は高麗の王族の末裔でも、妾の息子でもない。
 それに落ちぶれた貴族の末裔でもない。
 俺はアボジの息子、奴婢のアモゲの息子だ」

「ははは、まさか…?
 そんな下層の子供だと?
 ありえない…」

「では、貴様はなぜだ?
 高貴な王の元に生まれたのに、
 なぜそんな下劣な男になったのか?」
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身分や生い立ちにより、生まれながらにして不平等の差別の時代。
半島では最高の御医だったホ・ジュンも、両班(武官)の子でありながらも庶子であったことから蔑まれました。
また、
小説『洪吉童伝』の作家のホ・ギュン(1559~1618)は第15代王・光海君に仕える高官でしたので、当然ホ・ジュンのことを知っていたはず。
ホ・ギュンは(最初とも言われています)ハングル版の小説を書いて、庶民向けに、身分や生い立ちにとらわれない能力主義の理想を実在したホン・ギルドンに託したのだと思います。

映画『光海~王になった男』では最後の字幕で次のように紹介されます。
…翌年8月、都承旨のホ・ギュンは王朝転覆(#)の罪で斬首に、
5年後に光海は廃位された。
光海は土地を持つものだけに課税(大同法)し、
民を救うために、明と対峙した唯一の王である。
(映画より)
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http://jumong007.blog133.fc2.com/blog-entry-3063.html
# 王朝転覆とありますが、
これは小説「ホンギルドン」が身分差別のない民主主義の思想で書かれた小説だからだと言われます。
ホ・ギュンは革命的な思想家でした。
この映画の15日間はまさにホ・ギュンとハソン(影武者)が夢見た理想の国家のため。
また、
光海君が“大同法”を制定し、冊封制度による“明国”への”事大主義(依存関係)”に反発したことは史実です。

2.中宗反正または「朴元宗の乱」

甲子士禍(カプチャサファ:1504年)で絶対王権を得た燕山君は暴政を極めます。
自分の過ちを諌める者を斬首または流刑に処したために、臣下たちにとっては政治論争がまったくできない堂上(議会)になりました。
政治論争の主軸で、時に応じて王に進言できた司諌院(サガウォン)が廃止され、また官僚・儒学生を育てる最高学府の成均館(ソンギュングァン)も廃止。
さらには、ドラマにもあるように全国に採青採紅使(チェチョンチェホンサ)を派遣し、各地の美女を上京させました。
カリョンやオリニ、オンランが最初に入った“運平(ウンピョン)”がそれです。
そして、芸を磨き選抜した妓生たちを“興青(フンチョン)”と呼び、宮殿に呼び入れ宴席を賑わせる役目を担わせました。
それだけでなくドラマにもあったように、自分の趣味の狩り場に適した場所は、都城(漢城府)を起点に30里内にある民家を強制撤去しました。

クーデター計画をもっとも早く準備したのは、成希顔(ソン・ヒアン)という元・従二品の高官でした。
しかし、彼はその前の諫言により、従九品に左遷されていました。
彼が声を掛けたのが朴元宗(パク・ウォンジョン)です。
パク・ウォンジョンは武官の出身で軍にネットワークを持っていたからです。

パク・ウォンジョンも同じく王に諌言する立場の堂上官(財政を担当)でしたが、国庫の浪費を諫めたために左遷されました。
その後、再度正二品の堂上官に戻るものの、燕山君と仲が悪くなり、官職を剥奪されるに至ります。
パク・ウォンジョンと燕山君との仲が悪くなったのは、彼の姉のこと。
彼の姉は燕山君の父親・成宗の三歳年上の月山(ウォルサン)大君の妻。
美女を集めていた燕山君は自分の伯母まで宮中に呼び出したことによります。
(宮中では何があったのかは正史には記録されていません)

ドラマでも描かれたように、思いのほかクーデターはスムースに進みました。
そして、燕山君の義弟の晋城大君(チンソンテグン:後の中宗)が景福宮(キョンボックン)の正殿(勤政殿:クンジョンジョン)で即位することになりました。

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“ログ(航海日誌)”のとおりで日々、どのシーンも良かったので、これまで感想をバラ、バラと書いてきました。
他方では、どんどん忘れていくので、まとまった感想は書けそうもありませんでした。
ただ、『逆賊』をブログでテイクアップするにあたり、『(申:シン)師任堂(サイムダン)』が特に気になりました。
どちらも第1話を見てから『逆賊』に決めたのですが、そのわけはギルドンの両親を演じた俳優が懐かしかったからです。

なお、次はSBS『怪しいパートナー』にしました。
ミステリーが絡んでいるようです。

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(『逆賊』制作発表の際のビデオです)
https://www.youtube.com/watch?v=tBKHBCdxZdU

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逆賊 最終話(下) 春が来たら

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(OAKS day: 2017.05.21@Tokyo R.C.)

逆賊 最終話(下) 春が来たら~万歳!

大きな木の根の洞窟ではソブリとジャチが昔話。

「そうやって県令になったのだな~?」

「そうだな」

「ははは」

そこに、守貴単(スギダン)を解散・解体させて帰って来たギルドンカンパニー
パク・ウォンジョンに会っていたので、ギルドンはちょっと遅れました。

「アイゴ~」

「お帰り!」

「やあ、寂しかったぞ!」
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心配するカリョン

「ソバンは? ソバンはまだなの?」

「あ~、どうかな…?」

「カリョンや。 すまない…」

「?!」

「ギルドンは…」

「?!」

「こんなこともあろうかと…、アイゴ~」

「?!」

「困ったもんだ…、アイゴ~」

「?!」
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そこにギルドン

「お~い!」

「ソバ~ン!」

「おいおい!走るな!
 妊娠しているのに…」

「ソバ~ン!」
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「ははは~」

「へへへ~」

カリョンを抱きかかえて

「なぜ泣いているのか?」

「みんな嫌いだわ!」

「アイゴ~、さあ!」
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「さて道を空けてくれ!
 俺の妻が通るぞ!」
3333d_2017052023193898f.jpg

「は~ははは」
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「…」
3333ee.jpg

…その日から朝鮮の人々はホン・チョンジを見かけることはなかった。
民百姓たちはホン・チョンジが国を去って遠くに行ったと思い、悲しんだ。
(「ホンチョンジ伝」カリョン)
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時は流れて…

奴婢にされたチョンハクとパク夫人

「主人のことを馬鹿にしているのかい?!」

「…」
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「どうか叩かないで下さい!」
(パク夫人)

「どきなさい!」

「!」
(パク夫人)

「何という目つきで! 主人の顔を!」

「チョンハクは奴婢ですけど、以前は王に仕えていました!」

「…」

「このような扱いをするとは!」
(パク夫人)

「…」
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血を吐いたパク夫人は、「疫病だ!さっさと連れ出しなさい!」と隔離されます。

「私が間違っていたようだ。
 アモゲが監獄にいる間に、
 ギルドンと家族を殺してしまえば良かったんだわ」

「オモニ…」

「私は15歳で結婚して…、
 まだ若かった時はクンガン山にも登りたかった。
 しかし、女が山に登ってはいけないという慣習があったから、
 密かに胸にしまった。
 女は息子を産んで、官僚に育てるのが義務だった…」

「オモニ…」

「しかし、ギルトンたちがいなければ…、
 なんであんな奴らが…」

「オモニ…」
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チョンハクはカマを持って仕返しに行きます

「なぜ生きているのにオモニを放り出したのか?!
 今夜はお前を殺す!
 母の敵討ちだ! 死ね!」

「!」

が、使用人たちに捕まって投獄されます。

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ギルドンは牢獄を訪ねて
「スハク(当時の名前)若旦那。
 奴婢の暮らしはどうか?
 まだ5年しか経っていないが、
 俺のアボジも祖父もみんな一生を奴婢で過ごしたんだ。
 お前たちは、
 俺たち奴婢がムチ打たれる時の叫びや苦しみを無視していた…」

「…」

「どうなのか?
 ムチ打たれる時の気分は?」

「…」

「痛くて、泣き叫びたいだろう?
 そして怒る。 それが自然なことだ。
 もしも人間であるなら、そんな仕打ちには耐えられないはずだ」

「…。ホン・ギルドン…」
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こちらは流刑されたソン・ドファンと焼けた「行録」

「そうだ。 またその日が来るさ。
 私の足元に三議政(首相と副首相の二人)を平伏させる。
 政治を牛耳り、この世を手にし、儒学生を育てるのだ」
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「そんな日はもう来ませんよ」
(ギルヒョン)

「?!」

「…」

「お前は?!
 いったい、なぜわざわざ…?」

「チョナは勲功ある官僚を残したいようだ。
 誰がそのような官僚として宮中に残るのか、解りますか?
 すべてはキム・ジョンジクの門下生です。
 あなたは1498年の戌午士禍(ムウォサファ)の時に、
 私とチョンハクを利用して、
 キム・ジョンジク(#)の門下生たちを排斥しましたよね」

「…」

「もう師匠の時代は終わりました」

「お前は…」

「まだ絶望の瀬戸際の若者を探そうとでもしているのですか?」

「…」

「絶望の淵に立った若者は、
 取るに足らない人の傍には集まりません」
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# 金宗直(キム・ジョンジク)は士林派の巨頭でした。

ギルヒョンが去った後

「…」
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とある島の春
(最終話のおわりの約10分)

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カリョンが子供たちに聞かせている「ホンチョンジ伝」

「“…ホン・チョンジは東から西へと移動した。
 そこには、
 邪悪な王様から苦しめられていた民百姓がいたからだった。
 その夜には宮殿に忍び込んで、
 牢獄に閉じ込められていた百姓たちを解放して、
 ホン・チョンジは消え去った…“」
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「ホン・チョンジはどんな人だったの?
 身体が大きくて、
 幽霊みたいな怖い目をしていたと聞きました」

「髪が長くて、
 耳が獣のように尖っていたみたいだと…」

「違うわよ。 
 ホン・チョンジは格好良くて…」
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「ホン・チョンジが去るときは村の百姓たちが寂しがったわ。
 ホン・チョンジが仲間たちや村人と一緒に、
 ずっと遠くの島に渡ったからなのよ。
 それは新しい自分の国を作るためだったのね」

「…?」

「…」
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「やはり君の小説はいつもどおりだ。
 子供たちも良く眠れる…。最高だ!」

「ソバ~ン!」
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「質問があるわ」

「?」

「いつから…?
 いつから私を少女じゃなくて…。
 んん、魅力ある“女として”見たのかしら?」
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「あ~、そうだな…?
 よく分からないが…。
 そうだな…?」

「ふん…」
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「でも、覚えてはいる。
 イムジャにいつから恋したのか…」

「…?」

「イムジャが眠りについても俺の服の袖を離さなかった時だ。
 その時に、この少女のことは絶対に守ると決めた」

「…」

「生きている限りな!」

「…」

「カリョンや」

「…」

「愛している」

「…」
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「…」
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腕相撲

「オラボニが負けたら、もう会わないわよ」
(オリニ)

「心配するな」
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「オラボニが勝ったら、蜂蜜のお餅を作るわ」
(オンラン)
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「じゃあ、勝たないとな!」
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「モリや、勝つつもりか?」

「飯は食ったのか?」

「まだだ。 ははは~」

「じゃあ、俺はギルドンに賭ける」
(クッセ)

「ははは、さ~!
 どちらの万能の子が勝利するか~?」

「聞いたんだが、
 ホン・ギルドンはまた子供を作るそうだから、
 きっと体力が消耗しているはずだ。
 俺はモリに賭ける」
(セグル)

「そうだな。
 モリは夜に体力を使わなくて済むからな。
 俺もモリに賭ける」
(オプサン)

「そうか…?金を返してくれ!」
(クッセ)

「さあ、始め!」
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…ホン・チョンジの仲間たちは春に種を撒き、
夏には大きな木の下で涼み、
冬になるとみんなで酒を飲んだ。
みんなで人生を楽しみ、誰もがもう、
朝鮮の国を覆したホン・チョンジ達だったことを忘れていた…。

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「聞いたか?
 ピョンサン君はテジュやヨンサンに妓生を呼んで、
 毎晩遊んでいるそうだぞ」

「ああ、いつも賄賂の山が家に運ばれていると聞いたぞ」
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「?!」
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…しかし、静かにしていたホン・チョンジ達は、
百姓たちが苦しんでいるとの声を聞くと、
行動に移った。

「…」
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朴元宗(パク・ウォンジョン)

「あ~、た、助けてくれ」

「夜は妓生を集め、家の前には賄賂の山だそうだな」
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「言ったはずだ。 俺たちは見ていると…」
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…民百姓たちは、
ホン・チョンジがいつも傍にいてくれるのだと知った。

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「ホンチョンジデン」
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ホン・チョンジ伝説の始まり

「…」
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「俺たちが去った後はパク・ウォンジョンは病気で亡くなった。
 その他の臣下も病気で亡くなったから、
 新しい領袖が生まれるだろう」
(イルチョン)

「みんなそうやって浮き沈みする」
(ソブリ)

「しかし、俺たちはいつも一緒だ。
 本当に素晴らしいことだ」
(イルチョン)

「そろそろかな…?」
(ヨンゲ)

「そうなのか? もう終わりなのか?」
(ギルヒョン)

「いいや終わりはない」
(セグル)
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「俺たちを傷つける者が現れたら、決して許さない」
(オプサン)

「そうだ。
 これが俺たちホン・チョンジだ!
 これからだ!」
(クッセ)

「ああ、そのとおりだ。
 またうるさい奴らだと言われながらも、
 でっかいことをやってみよう!
 今こそ俺たちホン・チョンジ伝説の始まりだ!」
(ギルドン)
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「さあ! 始めるぞ!」
(ソブリ)

みんなで親指を立てて、

「さあ行くぞ!
 俺たちは“ホン!うるさい哄だ!”
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# (「洪水の洪」ではなく)「哄」は、みんなが共に口を開くから、わいわいガヤガヤの意。

<本編 おわり>

(ドラマのエンディング)
https://www.youtube.com/watch?v=QGooV0FH9WE
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sol raru
今年の旧正月(ソルラル:설날)は1月28日でした。
(写真は2017.01.28@韓国文化院)
5月5日の端午の節句も終わり、
物語にも春がやって来ましたね。

ドラマ・史劇ファンの皆様はご満足でしたか?
これまで燕山君の時代のことを知らなかったので、
私は新しいことを知って大満足しています。
今度また、
知らなかった王朝時代の作品が登場することを期待しています。

明日は<王朝絵巻 シーズン8>の終わりにしたいと思います。

打上げが放送終了後の17日に行われたようです。
https://www.youtube.com/watch?v=z-hucPkkU7c
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https://www.youtube.com/watch?v=7dlYHQjcNIg

(今日は第84回日本ダービー)
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逆賊 最終話(中) 民の心の中の小さな火

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(2017.05.21)

逆賊 最終話(中) 民の心の中の小さな火が大きな力に

香州へ凱旋

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「どうだったのですか?」

「反正だ。 反軍が王を交代させた」

「では、私の息子を殺した王は廃位されたということですか?」
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「香州の民を殺した王が廃位ですね?」

「ええ、昨夜は宮中に大きな火が昇った。
 香州の百姓たちの心の中の小さな火が、
 次第に大きく広がったということです。
 大きな火となって王に勝った。
 この勝利をもたらしたのは、あなたたち香州の民です」
(ギルヒョン)
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ふたり

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「ソバンは大きなことを成し遂げたのね。
 私は以前、
 ソバンが宮殿の門の前に縛られているのを見たわ」

「あそこに行ったのか?」

「ええ、ソバンは身体中から血を流していたので、
 ソバンの痛みを思って、私も胸が痛くなったわ」

「…」
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「でも、ソバンのことは私たちの子供には全部話してあげるわね」

「!」
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「あなたのアボジや兄弟たちの戦いのことも、
 全部話して聞かせるわ。
 みんなの力強さが王に勝ったこともね」

「…、アガ(子供)だと言ったが…、
 俺たちの?」

カリョンはギルドンの手をお腹にあてます。

「カリョンや…」

「…」
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オンランがモリの小屋に来ます。
モリは微笑みますが、すぐにうつむきます。

「食べ物を持って来たわね。
 カリョン姉さんも以前のように健康を取り戻したわ」

「聞いてはいない…」

「知りたいと思ったわ」

「…」

「私たちは香州を去ることになったから、
 私と一緒に町に戻りましょう」

「嫌だと言ったぞ」

モリが咳込むので
「医者に診てもらった方が良いわよ」
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オリニがオンランを探しに来ます。

「オンランや!」

「!…、サンファや…」

オリニはまだ知らないので、モリに、
「オンランに何をしたの?」

「…」

「帰りましょう…」
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そこに刺客

「裏切り者を殺せ!」

モリが刺客たちを退けますが、オンランの肩に短剣が刺さります。

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「オラボニ!」
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モリがオンランを背負っているので、驚く面々

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「大丈夫?
 医者は、傷は深くないと言っていたわよ」

「…。コマスミダ。
 オラボニが救ってくれました」

「!」
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「誰がオラビだと言うのか…?」
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モリが出て行くところをカリョンとギルドンが引き留めます。

「出て行く前に、少なくともみんなで食事しましょう」
(カリョン)

「クッパが冷めるぞ!」

「…」

するとカンパニーたちが全員集合

「なぜみんなは集まったのか?
 食事をするのを見るのが初めてでもあるまい」
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「いや、モリが食事するのを見るのは初めてだからだ」
(ジャチ)

「そうだ。 どれくらいの食欲なのか見たい」
(ソブリ)

「食事の邪魔になるぞ」
(オプサン)

「分かった。
 きっと俺たちに先に食べて欲しいのだろう?」
(セグル)

「え~い」

「毒は入っていないからな!」
(クッセ)
クッセがモリの食事を摘まんで、
「ウッ!」

「どうした?!」

「いや、美味い!」
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「ところでなぜ刺客に狙われたのか?」

「彼らの戦い振りは賞金稼ぎの山賊ではなかった。
 それに、“裏切り者を殺す”と言っていた」

「師匠だわ…」
(オリニ)

「ソン・ドファンだな?!」

モリを説得するギルドン

「ソン・ドファンが平城(ピョンサン)君の裏にいるようだ。
 俺たちは香州を去るから、一緒に来てほしい」

「…」

「…」

「お前たちの仲間とは関わりたくない」

「ではなぜ、香州のあたりをうろついていたのか?
 オンランに見つけて欲しかったからだろう?」

「…」

「それに俺たちの仲間のことにも興味を持ったからだろう?」

「…」

「俺の兄弟たちはお前の兄弟にもなる。
 兄貴たちはお前が俺を殺さずに生かしたことも知っている。
 兄貴たちはお前を歓迎する」

「俺を茶化すな」

「それに、お前のアボジがお前を殺そうとしたこと、
 ホ・テハクがお前を裏切ったことはお前の責任ではない。
 お前は悲しい人間ではない。
 単に運が悪かっただけだ」

「…」

「一緒に行こう」

「…」

「モリや…」

「…」
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ギルドンカンパニーは香州を去ります

「もう王は廃位されたというのに、
 なぜ去るのですか?」

「去らないといけない。
 香州は安全になったものの、
 まだ我々を追っている者達がいるからです」

「…」

「我々が残るとかえって危険になります」
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「ホン将軍に会いたくなったどうしたら良いですか?」

「約束する。またきっと会う」

「…」

「みなさん!これまでありがとう!」
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ソン・ドファンはパク・ウォンジョンに守貴単(スギダン)を案内しています。

「この儒学生たちはこれから平城君を支えていく。
 1498年に起きたことは、
 私の門下の者たちが成したことだ。
 私の門下生に政治を任せて欲しい」

「…」
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「あなたは王の後に立って、あなたの権力を振って欲しい」

…私が王を操るようになれば、
ソン・ドファンがもっと大きな権力を持つことになる。

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洞窟に凱旋

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「ははは、モリや。
 ここが俺たちの起点となった洞窟だ」

「…」
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「王は廃位させた。
 しかし、ソン・ドファンが反正軍の背後にいる。
 これは終わらせないといけない」

「モリ。 助けてくれるか?」

「…」(うなずきます)
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まずはスギダンの施設の一部の監獄を破ります

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そして、ギルヒョンがソン・ドファンの危険性をパク・ウォンジョンに説きます。

「ソン師匠が平城君の背後にいますよね?」

「!…、なぜそれを?」
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「私は一時、門下生だったから、
 ソン・ドファンがどのように人を動かすのか、
 行動振りが解ります」

「…」

「チュウォン君がなぜ殺されたか知っていますか?
 守貴単の矢に撃たれて死んだのです。
 一線を画しておかないとチュウォン君と同じ運命を辿ることになります」
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パク・ウォンジョンは先手を打って、逮捕に踏み切ります

「平城君! ここで何をしているのか?
 役目は解っているはずなのに…?」

「私があなたの命令に従うとでも思っていましたか?
 罪を償って頂きます。
 法に触れる私兵を集めて、秘密の組織を作ったからです」

「!」

「ここを封じて、連行しろ」

「ピョンソン君! 待ってくれ!」

「…」

「何をするのか?!」
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「行録(守貴単の記録)」が、シンボルの翡翠の玉と共に焼かれます

「止めてくれ!
 これから1000年も残る記録なのだ!
 アンドェ!」

「…」
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ギルドンとパク・ウォンジョン

「どこに行くつもりなのか?
 これからの付き合いを楽しみにしていたのに…」

「…」

「去るとは寂しい」

「また会う日も来るでしょう。
 お話ししたように、今後もずっと見ていますよ」

「…」
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「…」
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「後を付けて居場所を確かめろ。
 ソン・ドファンと同じように悩みの種になりそうだ…」
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# 燕山君(ヨンサングン)の死地・江華島
興ざめしてもいけないと思い、昨日はあえて書きませんでした。
今日の冒頭の①“凱旋”のシーンと、②燕山君の死地とには地理と時間にちょっとズレを感じたからです。
もちろん、ドラマなので盛り上げる良い演出だったと思いますが…。

反正(クーデター)は1506年9月です。
場所は漢陽の宮殿。
そして、燕山君は流刑地の江華島で2か月後の11月に亡くなりました。
(12月生まれなので、享年30歳:あとひと月で31歳)

①距離が相当ありそうです。
京畿道・香州(ヒャンジュ:山間部)に対して江華島(カンファド)は漢江の河口にある島だからです。
50kmほど離れていると思います。

②場所と時間の流れからすれば、“香州への凱旋”→洞窟への凱旋→“江華島(流刑地)”が素直な気がします。
でも、細かいことは止しましょう。
撮影(ロケ)やスタッフ、俳優の人繰りもありますからね。


kk soy1
# APBさん みなさまへ

いつもコメントありがとうございます。

ところで、
名脇役の女優キム・ソイをご存知の方も多いと思います。
ミン尚宮(『チャングムの誓い』)、ポン尚宮(『トンイ』)、チェ尚宮(『華政』)を演じました。
彼女も大学では国語・国楽を専攻した俳優で、ピアノは勿論のこと、カヤグムのプロでもあります。
東京ドームでのイベントの一部でカヤグムの音色を聞いたことがあります(DVD)。
昨日の記事では、あえてイ・ハニ+カヤグムで検索してみました。

Uもん

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逆賊 最終・30話(上) 民への反逆罪


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(photo by APB:2017.05.24.)

逆賊 第30話(上) 民への反逆

(最初のシーン)
https://www.youtube.com/watch?v=dXg5ApSJ770

ギルドンたちが見守る中、反正(パンジョン)軍は宮殿に入ります。

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# この時は反軍(パングン:反乱軍)と呼ばれています。

朴元宗(パク・ウォンジョン)

「チョナ。玉璽(オクセ)を戴きに参りました。
 そして、東宮に移って下さい」
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「平城(ピョンソン)君!親しくしていたにも拘らず…、
 なぜお前が?!」

「…」

「…」

「チョナは以前の王ではありません。
 私は王の女として死にます」

「…」

「…」
3311b_20170519015240a03.jpg
# 平城(ピョンソン)君・朴元宗

「連れて行け!」
(パク・ウォンジョン)

「ノクスや…」

「…」

「ノクスや…」

「…」
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ノクスはパク・ウォンジョンに唾をかけて
「あなたはチョナに犬のように仕えていたのに、
 今度は裏切った。
 自分が生きるためですか?!」

「…」

「ノクスや…」
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「チョナ。
 彼らは晋城君(チンソングン #①)を選びました。
 大妃媽媽からの承諾も得たそうです」

「…」

「王衣をお脱ぎください」

「…」

「部屋から出て下さい」
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# 晋城君(チンソングン)は燕山君(ヨンサングン)の義弟

「チョナ。私はもうお仕えすることができません」

「それはいけない。
 何人かの宦官を連れて行くことができる。
 ジャウォンがいないと、生きては行けない…」

「…」

「連れ出せ!」
(反軍兵)

「ジャウォンや…」
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ギルドンはノクスに会いに来ました。

「誰が話があると言うのか?」

「…」
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「あなたは私の命を一度救ってくれたから、
 気に掛かっていました。
 今日はその借りを返す時です。
 準備を整えますから、どうか遠くにお行き下さい」

「…」

「あなたは王の寵愛を受けている側室だから、
 ここに残れば殺されます」

「あなたを残して、私は王を選んだわ。
 これは私の選択です。
 これからも、生きるも死ぬも、私が決めます」

「…」
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「ギルドンや…。
 あなたには、私からの借りはないわ」

「…」

「あなたは命を救ってもらったと言うけど、
 私はあなたから魂を救われました。
 あなたが私の“歌と踊りは芸術”だと言ってくれたから、
 その芸人の道を選びました」

「…」
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「…」
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城外へ…。

「王の女たちだ!」

「…」

ノクスは歌い始めます。

♪夢だ…
これは夢だ…
全てが夢だ…
あなたも私も同じ夢だ

「そうですね」
(ウォルハメ)
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♪これもそれも夢の一部
夢から覚めても 
また違う夢だと思った
夢から覚めても夢だ
私は夢の中で生まれて夢の中で暮らした
そして今は夢の中で死んでいく
夢の中でまた夢を見るとは…
全てがむなしいこと
生きていくことに何の価値があろうか…
今 私は去って行く

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「行きましょう。
 彼らは邪悪な百姓だわ」

「チャン・ノクスだ!」

「あの女は王の傍にいて、我々から搾取した!」

ノクスたちに向かって投石が始まります

「世の中は変わったぞ!」

「俺たちが王を引きずり降ろしたんだ!」

しばらくして燕山君が流刑地に向かいます。

「…」
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一人の両班が道の真ん中に出て来て、
「何てことを言うのか?!この馬鹿者たち!」
 お前たちは動物以下だ!
 チョナを引きずり降ろすとは?!
 チョナ!どこに行かれるのですか?!
 チョナが倒れれば、私たちも崩れ落ちます」

「お前だけが忠臣だな。 私の唯一の民だ」

「チョ~ナ~」
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ギルドンたちを見て

…これを見せたかったのか?
良いさ。
勝手に笑って、馬鹿にして、喜べ。

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…こんな悲しい日に喜ぶことができようか…?
民百姓たちだって即位の際には祝福したではないか。
しかし、今彼らはあなたを馬鹿にしている。
悲しくはないか?
あなたは機会を失ってしまった。

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「ちょっと…、あれは何か?」
3311pp.jpg

「チャン・ノクスは百姓たちの投石で亡くなりました。
 石の山の墓です(# ②)」

「ノクスや…。 私のノクスや…」
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キム・ジャウォンは首を吊ろうとしていましたが、ギルドンの弓矢が縄を切り落とします。

「お前だったのだろう?
 反乱軍の裏にいたのは…?」

「お前は暴君を諌めることもなく、支えてきたから、
 簡単にここを出ることはできないだろう。
 死ぬのもよいが、
 生きて暮らすならばここを訪ねて来い」

ギルドンは手紙を渡します。

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チョンハク

「師匠…、やはり師匠だ」

「…」

「私は反乱に貢献しました。
 私が門を開けて、チョナの居場所を教えたのです」

「貢献だと言うが、それは功績だとは認められないだろう。
 廃位された王に廃妃の手紙の内容を教えたのはそなたの母だ。
 反正(パンジョン)の軍に近づくと、そなたも危険だ」

「…」
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高熱にうなされる燕山君

「スイカが食べたい。
 明からのスイカだ。
 ジャウォンや…」
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そこにギルドンが入って来ます。

「誰かいないのか?!」

「…」

「熱があるようだな」

「…」

「もう誰も、お前の側近はいなくなった。
 以前の忠臣たちはすべて反正に加わった。
 お前が愛した晋城君が王位を継ぎ、
 お前が忠臣として可愛がったピョンサン君が反正軍を率いた」

「…」

「お前は誰一人も引き留めることができなかったのだ」

「…」
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「“暴力で民百姓を治め、権力の怖さを知らしめる”と言ったが、
 民百姓たちだけでなく、
 側近たちすら治めることが不可能だったということだ。
 解るか?」

「暴力はお前だ!」

「違う!
 暴力というものは、弱虫が使う手段だ」

「…」

「そんな弱虫を信じてついていく者がいるだろうか?!」

「これは政治だ。
 私は政治を進めたのだ、進めることはできたはずだ」
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「それは政治ではない。
 “弱虫の身もだえ”だ」

「…」

「イ・ユン! お前の罪状を述べる。
 最初に重要な、
 “人間の倫理”を理解できなかったことだ。
 我々の道徳を知りえず、“庶民を馬鹿にしたこと”だ。
 これこそが“民百姓への反逆罪”なのだ」

「…」
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ギルドンが去って、正気を失う燕山君

…私の命令だ。
私の倫理に背いた者達を殲滅しろ。
反逆禁止令

「ジャウォンや…」
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義理の弟にあたる晋城大君(チンソンテグン)
( 後の第11代王・中宗(チュンジョン))

1482年、燕山君は6歳(数えで7歳)で世子に封されました。
その3年前は、3歳(数えで4歳)でしたので、母親が廃妃(ぺビ)になった時のことは知りませんでした。
(その時、この成宗の2番目の正室で母親だった尹氏は37歳です)

3番目の正室(同じ姓の尹氏)が25歳の時に、燕山君の義理の弟になる晋城大君(チンソンテグン)を生んでいます。
燕山君が12歳の時(1488年)です。

実母の廃妃(ぺビ)、賜薬のことを知らずに育っていった燕山君。
他方では、貞顕尹氏の息子・晋城大君(チンソンテグン)は、仁粹大妃(テビ)から愛されていました。
燕山君は貞顕王后にもあまりなつかなかったと言われ、さらには仁粹大妃が辛く当たっていたとされます。
こうした成長の過程での、心のわだかまりもあったのではないか…?

②ノクスの死

ドラマは野史に沿って石の山を描きました。

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(ノクス:イ・ハニのカヤグムを2曲)
https://www.youtube.com/watch?v=wMn0buQMQn8


https://www.youtube.com/watch?v=rgsbaeqkjnU

<泉南市農業公園「花咲きファーム」バラ園>
(by APB)

ここのイングリッシュローズガーデンは、本格的英国風ローズとして人気を博している、デビッド・オースチン社の本国の英国を含めて世界で2箇所目の公式ガーデン。 
美しい眺めのある丘陵地ある7500m2にも及ぶガーデンには、3000株を超えるバラが植えられているそう。

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二都のショートショート

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(京都駅から撮影:2017.05.01)

1.平安京創生館を訪ねて

今年は“大政奉還(1867年)”から150年です。
(翌1868から明治時代)
明治天皇は東京で執政しますから、京都でのエンペラーは121代・孝明天皇まで。

(“大政奉還”があった京都・二条城)
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794年に平安遷都を行ったのは第50代・桓武天皇でした。
つまり、大政奉還に至るまで、京都は1070年ほど歴代71人の天皇が在位したということになります。

# ウィキペディアでは次のとおり。
第50代・桓武(かんむ)天皇(在位:781年~806年)は、白壁王(後の光仁天皇)の第1王子として737年に産まれた。
生母は百済系渡来人氏族の和氏の出身である高野新笠。

この5月1日に京都市・平安京創生館を訪ねました。
(平安京創生館:中京区丸太町通七本松)
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館内の展示でまず目を引くのは1000分の1の平安京の復元パノラマ(その4分の1)です。

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平安京の広さは東西に4.5㎞、南北に5.2㎞、したがって23.4㎢の縦長の長方形でした。
中国の長安を参考にして作られたとされていますが、防衛上の外壁はありませんでした。
ちなみに、長安は東西に9.7㎞、南北に8.7㎞、したがって84.4㎢の横長の長方形で、平安京の3.6倍の面積。

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(平安京・豊楽殿:国家の祝宴のため) (白河・法勝寺の八角九重塔:鴨川の東)
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(出土した瓦)
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(当時の女房装束:十二単と束帯)
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(当時の庶民と貴族の食事)
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2.高瀬川

平安京創生館(中京区丸太町通七本松)からバスで東へと、京都市庁を過ぎて鴨川方面に向かいました。
平安京を西から東へと向かったことになります。
平安京と鴨川の間には水運で重要だった高瀬川。
この高瀬川(運河)を利用して、鴨川から淀川そして江戸へと、京都・伏見の酒などが江戸まで運ばれました。
(江戸での人気は京都の酒でした)

(高瀬川と高瀬舟)
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そして、この高瀬川沿い・付近には明治維新の志士たちが遭遇・遭難したたくさんの料亭・宿がありました。
坂本竜馬と中岡慎太郎が遭遇した近江屋があった場所(石碑)

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坂本竜馬の妻・おりょうが住んでいた付近(石碑)

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池田屋騒動の池田屋跡地などなど、現在ではカフェ、料亭、居酒屋などとなっています。

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3.都城「漢城府」

江戸時代初からは500年以上経ています。
東京23区は622㎢の広さで、約890万の人口です。
また、
ソウル(首都の意:王朝時代は漢陽)は、
1392年に朝鮮王朝が建国されてから今年で625年を迎えます。
ソウル特別市25区は605㎢で、人口は約1000万人です。

ドラマ『逆賊』では「漢城府」という“いわゆる都庁(機関)”がイム・ジャチとチョ・チョンハクが務める官庁でした。
漢陽は都城でもあるので、漢城府(ハンソンブ)と呼ばれていました。

(地図はウィキペディアより)
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この漢城府は、北側の北岳山(プガッサン:342m)、南側の木覓山=南山 (ナムサン:262m)、東側の駱山(ナクサン:125m)、西側の仁王山(イヌァンサン:338m)を連ねるように総延長約19kmの外壁(高さは7~8m)で囲まれた“都城”です。
面積は468㎢で20万人ほどの首都だったようです。

そして、その都城の外の南に漢江(ハンガン)が流れていました。


現在のソウル特別市は漢江の南の江南(カンナム)も含みますから、ソウル特別市(605㎢)マイナス、漢城府(468㎢)=カンナム(137㎢)。
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つまり、
1970年代から開発が進んだカンナム地区の広さは、
平安京のおよそ6倍だとのイメージが湧きます。
(カンナムの大通りは片道4車線で、朝夕はこの大通りが車のラッシュで一杯になります。
写真は3年ほど前)

# なお、漢陽府を囲んでいた4つの山(内四山:ネササン)を連ねる外壁の観光コースがあります。
https://www.konest.com/contents/spot_mise_detail.html?id=7497

こちらは“Nタワー”こと南山(ナムサン)のタワー
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# GWの佐賀県・有田市の陶器市の模様です(4月28日)。
(有田の源右衛門窯)
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(左は資料館にある古伊万里の皿で、オランダとの交易の図)
(右は今年の新作の皿です)
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(2017.04.28)

<高野山のシャクナゲ>
(APBさんから頂いたmail: 絵と文)
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5月14日、午後から出かけた高野山はシャクナゲが満開でした。

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kouya1.jpg
この日のお目当ては霊宝館。
奈良の快慶展に執金剛神立像他4体の仏さまが出張なさっているので、
少し寂しいですが、
初見の大日如来像 
木村武山筆は私のお気に入りになりました。

じっくり霊宝館を見学して、奥の院に着いたときは夕方5時すぎでした。
観光案内所や納経所も閉まり、参詣の人も少なく静寂が訪れます。
杉木立を渡る風と鳥の声だけの世界。
(奥の院 参道の化粧地蔵)
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逆賊 第29話(下) 1506年9月・中宗反正

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(京都の夜:2017.04.30)

逆賊 第29話(下) 1506年9月・中宗反正~朴元宗の乱

各地で起きている不穏な動きを報告に行くと…。

「!」
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「このようにするのだ」

「はい、チョナ…」

「そうだ。 こうだ!」

「…」

「さあ、踊れ!」
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「…」
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ソン・ドファン

「これまでやって来たことが台無しだ!
 チョ~ナ~!」
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ソン・ドファンとパク・ウォンジョン

「イ・ジャンゴンのことは聞きましたか?」

「…」

「ユ・ビン(#)とピョンソン君…、
 チョナを倒すなら残るはどちらかだ」

「どういうことですか?」

「私の気持ちを伝えるために呼んだことが解らないのか?
 もしも失敗したら、そなたの家族は、
 そのどちらからかに殺されるということだ。
 しかし、成功すれば民心を得て、
 そなたが英雄になるということだ」

「…」

「反正(パンジョン:クーデター)の成功は、
 ホン・ギルドンに懸っている。
 誰が新政権で民心を得るかどうかに懸っているからだ」

「…」

「ホン・ギルドンが反正軍を支える逆賊となってくれるかどうか、
 頼むことだ」
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# 柳濱(ユ・ビン)と李顆(イ・グァ)も檄文を送っていたそうです。

ギルドンとパク・ウォンジョン

「そなたの言葉がどれほど私を驚かせたか解るか?」

「…」

「世祖は甥から王座を奪ったが、それは禅譲とされた。
 しかし、この100年の間には反正はなかった。
 そなたはどうするつもりか?」
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「つまらない質問だが、なぜまた私に会うのか?」

「もしも…、私たちが立ち上がるとすれば支援が得られようか?」

「…。 あなたには反乱の名分が必要だ。
 しかし忘れてはいけません。
 もしも民が一緒に立つならば…、民百姓次第だ。
 民が支援するかどうかは良く見ておく」

「見て置く…、なのか…?」
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高官たちを束ねようとするウォンジョン

「成功すれば我々が最高の功労者となる」
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最近は鷹狩も祝宴もしなくなった燕山君

「昌徳宮(チャンドックン)で祝宴を開くと伝えてくれ」

「はい、チョナ」
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「いや、天気が悪いな…」

「…」

「なぜか気分が乗らないな…」

「…」
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矢文が届きます

…国王は国に対して罪を犯した。
よって、我々は反正をなす。
賛同する者たちは従って欲しい。

「反乱だ!」
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「弱虫どもめ!逃げるな!
 チョナを守れ!」

「尚膳! 
 反乱軍はすぐに宮殿にやって来ます!
 我々は殺されます!」
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「…」
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「…」
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ノクスとジャウォン

「尚膳…、刀を手にしてどこに行くのですか?」

「宮廷にネズミが忍び込んだようですから、
 退治します」

「それなのに、なぜ宮中は静かなのですか?」

「みんなにネズミ退治を命じたからいなくなりました。
 すぐに戻ると思います」
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「そうなのか…、
 みんながネズミ退治に出かけたのか…」

「…」

「では我々は最後の大きな祝宴を開こう。
 私も着飾るから、チョナのことはお願いします」

「…」

「さあ、急ぎましょう。
 今日は“明”から届いた髪飾りを付けるわ」
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「チョナ、起きて下さい。今日は大祝宴です。
 淑容(スギョン)が準備しています」

「…」

「行かねばなりません」

「大祝宴なのか…?そうだな…」

「…」
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「しかし、他の者はどこに行ったのか?
 なぜ尚膳がここで待っていたのか?」

「今日は私が当番だからです」

「…」

「チョナ、覚えていますか?
 以前は私が毎朝、チョナの顔を拭いて差し上げていました」

「…」

「当時から、こうしてチョナにお仕えするのが、
 この国のためだと思っていましたから…」

「あ~」
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「皆はどこに行ったのか?」
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「…」

「ウォルハメと私がいるではないですか…」
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「今日は私が歌って差し上げましょう。
 私は才能も美貌もありませんが、
 淑容のお蔭で朝鮮で一番の素晴らしい時を過ごして来ました。
 淑容、ありがとうございました」

♪ 生きる 生きる…、私は生きていく…

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決行の時間

…反転させるためには、
“民心を味方に”付ける必要がある。

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「…」
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徐々に集まりはじめ…、

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「王をすげ替えるぞ!」
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「…」
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「行くぞ! 官軍を排除する!」
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そこにチョンハクが門を開いて出て来ます

「…」
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「チョナは昌徳宮にいます!」
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「…」

「…」
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昌徳宮(チャンドックン)

♪…

「…」
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「チョナに伝えてくれ。 玉璽を頂くと…」
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「この騒ぎは何なのか?」

「…」
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「チョナ。チョナはこの国の王です。
 何が起きようとも気丈でいて下さい」

「?」
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「チョ~ナ~!
 奴らは…、奴らは玉璽が欲しいと言っています!」

「?!」
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「…」
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# つづきは明後日です。

1506年9月、燕山君が京畿道まで石壁遊覧見物に遠出する予定があり、それを反正の決行予定日にしたそうです。
しかし、遠出が取り止めになり計画は一時保留。
ところが今度は、流刑地にいた柳濱(ユ・ビン)や李顆(イ・グァ)から“決起した”との檄文が届き、朴元宗は先陣を急いだとされます。
ドラマはよくできていて、十分に兵力を集める時間がないところを、民百姓+ギルドンがバックアップしています。

ただ、朴元宗が事前に晋城大君(後の中宗:当時18歳)だけでなく、その母の大妃(テビ)尹氏からも反正の承諾を得ていましたから、スムースに事が運んだとの記録です。

(ウォルハメの琵琶の音と共に反正軍が入って来ます:ビハインド)
https://www.youtube.com/watch?v=nF220WjBlow

以下はちょっと長いのですが、これまでのブログから溢れていた“こぼれ話”です。

「死六臣」とは

KJS「灰色のクーデター」の際に、少し世祖(第7代王)に触れました。
http://jumong007.blog133.fc2.com/blog-entry-3180.html

康煕奉(カン・ヒボン)『朝鮮王朝の歴史と人物』実業之日本社(2011.07)p.158から以下引用します。

忠臣としてあまりに有名なのが成三問(ソン・サンムン:1418~1456)だ。
(略)自らの命を省みずに、信念に基づいて忠義を尽くした。
(略)彼の名前の由来が面白い。
母が陣痛で苦しんでいるとき、天から不思議な声がした。
「生まれるか?」の声が3回繰り返されたという。
その後、男の子が誕生したので“天から3回問われて生まれた子”という意味の三問と名づけられた。

頭脳明晰で21歳の時に科挙に合格、第4代王の世宗を支え、ハングルの創製にも関わった
(略)世宗の後は長男が継いで5代王の文宗(ムンジョン)となったが、在位2年3か月で死んでしまい、6代王には文宗の息子がなった。
まだ11歳の端宗(タンジョン)で、首陽(スヤン:後の第7代王・世祖)から見れば甥に当たった。

(略:世祖のクーデターのこと)
あまりにも強引な手口に反抗した政府高官も多かった。
その中心的な人物が成三問だった。

「大義を乱してはいけない。王道政治のためにも王位を戻すべきだ」
強い信念を持った成三問は、同志とともに端宗の復権をはかった。
(しかし、捕まって拷問)
しかし、(世祖は)優秀な人材を失えば国の政治に支障をきたすとことがわかっていた。
そこで、世宗の時代から信頼を受けていた成三問と、他の5人に対して、その処罰を軽減しようとした。
ただし、世祖の王位を認めることが条件だった。

(略)しかし、世祖を認めず、最後まで端宗を王と崇めた。
(略)成三問は敢然と言い放った。
ナウリ、忠臣は二君には仕えないものです
(略)人々は、死んだ6人の忠誠心を讃え、彼らのことを「死六臣」と呼んだ。
(以上pp.158~160より)
“ナウリ”とは“旦那様”なので、当然世祖は怒りました。

さらに、生涯に亘って官職に就かなかった他の6人の儒学者がいて、彼らは「生六臣」と呼ばれたそうです。

なお、朴永圭『朝鮮王朝実録(改訂版)』キネマ旬報社(2015.10)p.130 には、
「死六臣」の中にパクの姓を持つ、朴彭年(パク・ペンニョン)の名前がありました。
『逆進』でのギルヒョンが山小屋で見たのは第31代パク氏の遺書でした。

# このドラマの作家は、チョンハクの父でパク夫人の夫の名をチョ・サンムンとするなど(上記サンムン)、実在した人物の名を少しずつ借用していていました。
また、実在の人物の名をあえて変えて(士林派の官僚など)、登場させていました。

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逆賊 第29話(中) さざ波から大波へ

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(2017.05.15)

逆賊 第29話(中) さざ波から大波へ~動き出した世論

王と官軍を敗走させて

「ここに残るかどうかは自分で決めてくれ」
(ギルヒョン)

「オンランは私と一緒だわ。 ネ!」

「ええ、受け入れて下さるならば…」
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「私は…」

「全員がここに残らないというわけなのか?!」
(ヨンゲ)

「宮中で働くのは、まるで薄い氷の上を歩くような辛さでしたから、
 受け入れて頂ければここで働きます」
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ウォルハメは、
「私は宮廷に帰ります」

「でも、この危険です!
 このところのチョナは厳しいですよ」

「帰らないといけないわ。
 私の大切なテンギチング(琵琶の名前)が待っているし、
 ノクスが孤独になるから…。
 お願いします。ホン将軍…」
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ノクスは駆け足で…

「!」

「淑容(スギョン)…」

「へへへ…」

「…」

「…。
 実は…、もう会えないかと…」
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「馬鹿ね…、あなたを置いてきぼりで、
 私がどこに行くと言うの?」

「…」
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堂上官のパク・ウォンジョンはこの時までは忠実

「このところ、馬はよく食べて肥えています。
 すぐにでも狩りに使えます」

「そうか、それだ。 その言葉が聞きたかった。
 奴らに負けたとしても、
 我が国が健全だということを見せつけてやりたいのだ。
 邪魔する者たちは全部殺せ!全部だ!」
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ヒャンジュモク(香州)

「チョナは再び兵力を集めて我々を攻撃するように命令した。
 すぐには攻撃ができないものの、準備をしておかないといけない。
 香州は標的だ」

「本当に…?
 では、王に対してどのように説明するのですか?
 この香州は決して反乱軍の砦ではないということを説明しないといけません」
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そこでギルドン

「何も王に納得をしてもらう必要はない。
 我々が国王をすげ替えるのです」
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騒然となる中、

「…」
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「確かにこの香州の人々のことが、
 “反乱軍”と呼ばれることを恐れていることは解っています。
 しかし、
 王が勝手に反乱軍だと決めつけて官軍を送り込んだだけです」

「確かに…」

「そうか…」

「そうです。
 このままでは王はまた名目を立てて反撃に出るだけです。
 それであれば、我々は心を決めて、
 むしろ“逆賊”であると覚悟を決めるべきなのです。
 これこそが香州が生き延びる道です」

「…」

「私たちは新しい王を擁立すべきです!」
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「そうだ! 新しい王を迎えよう」の声を聞いて、

「…」

…もうこの人は私のソバニムを超えた。

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二人になって、
「ソバン…」

「言いたいことがあるだろう?」

「何を?」

「言ってくれ」

「ちょっと…、王と戦うと言うから、
 ソバンは凄いと…」

「それで?」

「素敵だわ」

「それで?」
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「ちょっと怖くなったわ…」

「何も恐れるな。
 俺たち二人は決して、もう決して離れることはない」
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「…」
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夜の宮殿

# 戦場での敗北の屈辱は、燕山君のことを恐怖やストレスとして、大きな波のように襲って来ます。
自分をコントロールできなくなり、逃げ場を失い、酒に浸るだけ…。
耳に響くのは“イクァリの春”の大合唱…

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「静かにしろ! 黙れと言ったぞ!」
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刀を振り回す燕山君

「チョ~ナ~、どうか我を忘れないで下さい!
 チョナは偉大なる亡き成宗の子供です!
 この国の尊敬を集める高貴なお方です!」

「…」

「恐怖を与える者たちをチョナの手で一掃して下さい!
 何を恐れるのです!
 何を心配するのですか?!」

「…。は~はははぁ~。そうだな!
 私は奴らの舌を切って、
 この国に恐怖を与えるつもりだったな…」
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「そのとおりで、それを成したのです」

「しかし、甲子(カプチャサファ:2年前の1504)に、
 反対する者たちを一掃したというのに、
 まだ私を嘲る奴らがいる…」

「…」
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「どうやって奴らを封じ込めるのか?!
 私の恐怖をどうやって払うのか?!」

「チョ~ナ~!」

「…」
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ノクスはチマの中に入れます

「!」

「チョナ、もう…。
 何も聞かないことです」

「ああ、ああ~」

「今夜はここまでにして、皆さんはどうかお帰り下さい」

「…」
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帰宅したソン・ドファン

「トゥクチェや」

「…」

「解っているだろうが、
 私は理想の王を作るために人生を尽くした。
 しかし、わずかな下賤の者たちのために台無しのようだ。
 こんなことが…?」

「…」

「香州を何とかできる者は誰なのか…?」
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「?!」

「ピョンソン君…」
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カンパニーの戦略会議

「“王の暗殺は前代未聞ではない。
 私に従う民百姓は集まってくれ”と書いてあるが、
 こんな檄文が広まっているのか?」
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「それだけじゃないぞ、
 全羅道や慶尚道ではもう決起の準備があるそうだ。
 既に香州での噂が全国に広まっている」
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「さあ、もう不可能はない。
 我々の手で王を降ろそう。 
 無血の革命だ」

「ああ、俺が間違っていなければ、
 必ず王に近い功臣が我々を訪ねるはずだ」

「民心があれば俺たちは勝てる」
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…余 平城(ピョンソン)君 朴元宗(パク・ウォンジョン)は…

「ピョンソン君がギルドンに会いたいそうだ。
 もしも民の心が我々に賛同するならばだが、
 彼も強い味方になる」
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矢文

「来ました!
 手紙の返事が来ました!」
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「ピョンソン君・パク・ウォンジョンが会いたいそうだ。
 ピョンソン君は正論を述べていたために京畿道に流されていたが、
 そこでは慕われている人だ。
 ピョンソン君の姉が燕山君に暴力を受けたとの噂もあって(#)…」
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# 野史に残る背徳行為で、姉とは月山大君(成宗の兄)の妻です。
つまり燕山君は伯母を宮中に呼びつけたそうです。

その前にソン・ドファン

「我々でチョナを守ろう」

「…」
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ギルドンとウォンジョン

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「チョナは、再度ヒャンジュモク(香州)に兵を出すと命じた。
 この前の戦いには驚かされたが、
 正規の訓練を受けていない者たちが再度官軍に勝てるとは思えない。
 分かるだろう?」

「…」

「私に強力な兵力だけを渡して、
 その他の者たちには船を用意するから逃げてくれ。
 そなたも朝鮮から逃れてくれ」

「…」

「これが流血を最小限にする道だ」

「嫌だな」

「では再度戦争するつもりなのか?
 香州の者たちが殲滅されるぞ」

「しかしその前に、
 あなたの兵が全滅するとは考えないのですか?」
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イルチョン

「ここでの戦いは国中に広まっていて、
 官軍がどのように敗北して、
 国王がどうやって逃げ出したかを知らない者はいない。
 民百姓たちの間での噂では、
 “香州の民がひとたび立ち上がると国中の民が、
 まるで野火のように広がり、立ち上がる”と言っている。
 つまり、国王に従う者たちも排除されるということです」

「…」
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「民百姓たちは賢い。決して暴君には屈しない。
 よく考えて欲しい。
 今の王と共に狩りを楽しんでいた者達、
 詩を朗読していた者達、
 王に媚を売っていた者達が生き延びられると思いますか?」

「俺も付け加えておくが、あなた達が生き延びる道はただ一つ。
 王を廃位に追い込むことだけだ
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「何だと?!」
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「良く考えて欲しい。
 あなたは生きたいのか死にたいのか…」
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士林派(サインバ)の逆襲を恐れる高官たち

「全羅道のユ・ビンから連絡が入った」

「慶尚道のチョ・ユンソンからもだ」

「イ・ジャンゴンは脱獄したぞ」
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「みんなきっと香州に向かったはずだ」

「2度の士禍(サファ)で流刑の者達が集結し始めたよおうだ」

「その1498年と1504年で生き延びた我々が次に狙われる。
 チョナに知らせよう」

「あれ以来狩りもせず、宴席も開かずに隠れているようだが…」
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# 返信の矢文には、「朴元宗」の名に「平城君」と冠が付いています。
しかし、世宗(第4代)まで遡っても平城君という名前(記録)はありません。
追尊またはフィクションだと思います。
ただ、朴元宗の姉は世祖の長男の月山大君の妻なので、名家だったのでしょう。
もともと朴元宗は武官です。

# 2度の“士林派”の士禍(サファ)

(1)戌午士禍(ムオサファ:1498)の結果

故・金宗直(キム・ジョンジク)
「剖棺斬屍刑」(# 字のとおり棺を開けて首をはねる刑)

金馹孫(キム・イルソン)
権五福(クォン・オボク)
権景裕(クォン・ギョンユ)
李潟(イ・モク)
許磐(ホ・バン)
「陵遅処斬」(# 処刑後、体を切断)

その他
姜謙(カン・ギョム)、鄭汝昌(チョン・ヨチャン)、李守恭(イ・ソゴン)他6名が流刑。

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李守恭(イ・ソゴン)

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(士林派の若手のチェ・ムンなどが進出していました)

なお、李克墩(イ・グクトン)と魚世謙(オ・セギョム)は既に史草を既に目にしていながら報告していなかったとして、他の2名と合わせて責任を取らされ、免職・左遷されています。

(2)甲子士禍(カプチャサファ:1504)」の結果

死罪;
成宗の側室だった、巖(オム)氏と鄭(チョン)氏(および2人の王子)
官僚の尹弼商、金宏弼たち10余人

「剖棺斬屍刑(墓を暴いて斬首)」;
韓明澮、鄭汝昌、南孝温など

尹氏の廃妃に賛同した者;
洪貴達、金処善、李元など26人

その他、燕山君の行動を諫めた者:
2名が斬首と流刑

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逆賊 第29話(上) 夫婦と兄と妹

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逆賊 第29話(上) 夫婦と兄と妹

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戦場に残された女官たちも門の中に入って来ます。

「兄さん」

「オリニ。
 友達が宮中に残ったと言っていたよな」
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オンランたちはサンファ(オリニ)がいるので驚き

「!」
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「!」
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ギルドンも血を流して気を失ってしまいます

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ギリ山の巫女は、
「何をしているのですか? 手伝いなさい!」

「はい」
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「早く傷口に包帯を巻いてくれ」

「!」

「…」

「い、いったい誰なのか…?」

「サンファの友達のオンランです」

「私はぺギョンです」

「あ~、どうも矢を受けたように胸が痛むから…」
(ヨンゲ)
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「死ぬかと思った」

「だがもう少し生きていられそうだな」

「お前は簡単には死なないさ」

「アイゴ~、痛い」

「極楽に送ってやろうか?」

「アイゴ!」

「ははは、ブタは極楽には行かない!」
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すぐに漢陽にも官軍が敗走したとの噂が広まります。

「百姓たちでしょう? どうやって勝ったの?」

「知らないの?
 あのホン・チョンジがいたからなのよ」

「噂ではホン・チョンジが百姓たちを引き連れて、
 今度は漢陽を攻撃するするらしいわよ」
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「香州のことを聞いたか?
 香州の百姓たちは官軍と戦って勝ったんだ。
 香州は反乱軍の配下に収まったぞ」

「え?!」

「大きな声を出すな。
 だから、もう鷹狩にはタカを出さなくても済むそうだ。
 男も女も狩りの手伝いはしなくて済むそうだ」

「本当か? や~、まるで極楽だ」

「そうじゃないさ。
 犠牲も払ったそうだ」

「いや、俺だって命を投げ出したい」
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官僚たちも
「これまでにない出来事だ」
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「…」
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戦闘と“イクァリの春”の歌が脳裏から離れません

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「ジャウォンや!」

「ええ、チョナ」

「変な夢だ…。
 私が百姓から追いかけられていた…。
 王衣を脱いで私が逃げたのは夢なのか?」

「チョナ…、どうか…、どうか」
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「ええ、チョナ。それは夢です」
(ノクス)

「…」
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「悪夢です。 どうか休んで下さい」

「…」

ノクスは燕山君に膝枕を…、涙が…

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ノクスがうたた寝をしている間に、燕山君は庭に出て刀を振り回しています。

「ノクスや…」

「?」

「どうも夢ではなかったようだ」

「…」

「まったく、夢ではない! あ~!」
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チョンハクとパク夫人は両班に仕える奴婢(官婢)とされます。

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「オモニ!」

「奴婢だと…。
 どうかいっそ殺して下さい!」
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堂上会議

「もっと兵を集めて香州に派兵せよ。
 香州に生きている者も、草木も全部一掃するのだ!」

「…」
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パク・ウォンジョン

「そうします、チョナ。
 ただし、もう少し馬を養う時間を下さい」
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「チョナは再度攻撃するつもりか?」

「しかし、そうなると国中が騒ぎ出すぞ」

「香州の者たちは死傷しているから、
 以前の勢いはないはずだ」

「しかし、ホン・ギルドンはまだ残っている。
 奴がいる限り、百姓たちの戦意は変わらない」

「…」
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ギルドンとカリョン

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先に目を覚ましたギルドン

「なぜこんなに長く寝ているのか?」

「…」

「俺のことを恨んでいるのか?」

「…」

「俺を一人にして、一生悔やんでいろと言うのか?
 この世を捨てないでくれ。 
 悲しすぎるだろう?」

「…」

「俺のことを許さなくても良いから、
 どうか目を覚ましてくれ」

「…」

「だから、俺のところに戻ってくれ」

カリョンの指が微動します。

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薬草を摘むオンランたち。

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オンランは山小屋に倒れていたモリを見ます
しかし、オリニにも何も言いません。

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また寝てしまったギルドンは、カリョンの涙で目を覚まします

「ソバン…」

「これは夢か…、夢だったら目を覚ましたくない」

「…」

「永遠にこのまま夢を見ていたい…」

「…」

「死んでもいいから、このままでいたい」
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「…」
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「私だわよ、ソバン…」
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「カリョン…、カリョンなのか…」

「…」

「カリョンなんだな!」

「会いたかったわ…、ソバニム…」
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「…」

「…」
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「…」

「…」
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みんなの前に顔を出すカリョン

「お~!」
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「へへへ…、
 おしゃべり女が戻って来たわ」
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「ははは、カリョンや。
 きっと目を覚ますと、俺は言っただろう?!」

「ええ」
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「アイゴ~、顔をよ~く見せてくれ…」
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「…」
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(オンランとモリ)
https://www.youtube.com/watch?v=IMgvcfthz-0

(目を覚ましたふたり)
https://www.youtube.com/watch?v=QN_7waEWnr8

第2話からのこぼれ話
千宇文(せんじもん)のことー

行商に出て稼いだアモゲが、ギルヒョンとギルドンにお土産を買って来ました。

「これからは自由に勉強できるぞ」
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それに、「今日からは両班のように白いご飯だ」

「!」
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「両班のように、夫婦は一緒に食事するんだ」
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ウィキペディアによれば、
「子供に漢字を教えたり、書の手本として使うために用いられた漢文の長詩である。
1000の異なった文字が使われている」
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南朝・梁 (502–549) の武帝が、文章家として有名な文官の周興嗣 (470–521) に文章を作らせたものである。
周興嗣は,皇帝の命を受けて一夜で千字文を考え、皇帝に進上したときには白髪になっていたという伝説がある。
文字は、能書家として有名な東晋の王羲之の字を、殷鉄石に命じて模写して集成し、書道の手本にしたと伝えられる。
王羲之の字ではなく、魏の鍾繇の文字を使ったという異説もあるが、有力ではない。
完成当初から非常に珍重され、以後各地に広まっていき、南朝から唐代にかけて流行し、宋代以後全土に普及した。

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